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小アルカナ【ソードクイーン】絵柄の意味・世界観
王座に腰かけた女王(クイーン)は右手に垂直に剣(ソード)を持ちながら、左手も差し出しています。まっずぐに伸びた剣や、キリリとした女王(クイーン)の表情は迷いのない強い意志や聡明さを象徴。差し出した左手や横向きに描かれた女王(クイーン)は、まわりの意見にも耳を傾ける受容性を表しています。あなたはいま、思慮深く物事の核心をとらえ、冷静な判断ができていますか?
絵柄の意味 | 解説 |
---|---|
テーマ | 思慮深さ |
剣(ソード)のクイーン | 女王(クイーン)は問題の本質をすばやくとらえ、やるべきことを冷静に判断できる人物です。剣(ソード)は風のエレメントですが、女王(クイーン)は水のエレメントも持ちあわせています。風も水も内面や精神性を象徴しますが、水の性質である柔軟さや受容性も表しています。 |
剣(ソード)を右手に垂直に持つ女王(クイーン) | 垂直な剣(ソード)は女王(クイーン)の冷静な視点やまっすぐな強い意志を表しています。女王(クイーン)の剣(ソード)は戦いに関する力の象徴ではなく、物事に対する明晰な思考を表しています。 |
差し出した左の手のひらと手首にかかる飾りふさ | 差し出した左の手のひらは、物事を柔軟に受け入れていく姿勢を表しています。また、左手にかかった飾りふさは、信心深さなども象徴しています。 |
王冠と玉座のモチーフ | 王冠や玉座に描かれた蝶やシルフなどは、いずれも剣(ソード)象徴です。王冠の蝶は、女王(クイーン)が大きな悲しみや困難を乗り越えてきた証である、成長や変容を表しています。 |
雲が描かれた水色のマント | 雲は感情や状況の変化を意味しています。剣(ソード)は風のエレメントですが、女王(クイーン)は水のエレメントの要素も持ちあわせています。そのため、水の要素である女性性や受容性も女王(クイーン)の特徴です。 |
一羽の鳥 | 鳥は剣(ソード)に共通する象徴ですが、一羽しか存在しないことから孤独な状態を表しています。ちなみに鳥の数は、厳しさの度合いも表しています。 |
背後に広がる雲 | 女王(クイーン)の背後に広がる雲は、状況や感情の変化を表します。雲が頭上まで届いていないことから、変化は許容範囲内であることを意味しています。 |
小アルカナ【ソードクイーン】の物語
ソードは剣を表し、製鉄という文明の発展により生み出されたものです。人間の知性や進化を象徴し、言語や文化といった意味もあります。エレメントでは風にあたり、情報、言葉によるコミュニケーション、論理的な思考や分析力の象徴。それらは使い方によっては人を説得する武器、あるいは心を傷つけてしまう側面も持ちあわせています。
クイーンは水のエレメントの要素も持ちあわせており、水の要素である女性性や受容性も特徴となって表われます。
【ソードのクイーン】は大きな悲しみや困難を乗り越えてきた人物です。そのため、感情に振り回されることなく、的確で合理的な決断を下せるのです。物事の核心を冷静にとらえる視点にも優れていますが、高慢で批判的な一面も。女王(クイーン)は、自分にも相手にも厳しい厳格な心の持ち主なのです。あらゆることに対して柔軟にも向き合いますが、内面では自分の信念をかたく守ろうとします。
小アルカナ【ソードクイーン】正位置の解釈
- 全体
【ソードのクイーン】のカードは、ありのままを受け入れ、真実に向き合うことで人生の大きな学びを得られると伝えています。また、将来に向けての賢い選択や、合理的な判断も下せそうです。人からどう思われようと、あなたが正しいと思う生き方をしていきましょう。そして、あなたならどんなことも一人で乗り越えていけること。その力を秘めていることも、信じてください。いつも心にゆとりを持ち、にこやかに過ごすことが運気アップのカギに。
- 恋愛
あなたは気になる異性から高嶺の花と思われているようです。なんとなく近寄りがたい雰囲気を変えるためにも、親しくなる機会をもっと増やしてみませんか。あなた本来の優しさや、表面からは見えないギャップもさらけ出してみましょう。相手への気づかいや、聞き上手なところもきっと好感を持たれるはずです。そして、意地を張らずもっと素直に。ときにはあなたから歩み寄っていくことも大切です。自ら恋愛を遠ざけないよう心がけましょう。
- 仕事、金運
あなたのリーダーシップや分析力の高さが評価され、一目置かれる存在になりそう。普段は感情をあまり表に出さないのに、間違っていることはしっかり指摘できる人柄にも信頼が寄せられています。一見個性的なアイディアも、出してみると意外とうまくいくことも。金運は安定していますが無駄使いや衝動買いには注意が必要。貯金額を増やしたり、資金運用など堅実的なお金の増やし方も意識してみてください。
- 人間関係
あなたの話題の豊富さや、人に影響されない態度が好感度アップにつながるとき。もともと、隙がなく冷静な印象を抱かれがちなので、ユニークさや個性をもっと出していくとよいでしょう。もし、相談を持ちかけられたら、厳しくも客観的なアドバイスをしてあげて。あなたの的を射た言葉が相手の心に響き、ぐっと信頼関係も深まりそうです。ですが、くれぐれも伝え方と言葉選びは慎重にすることが大切ですよ。
小アルカナ【ソードクイーン】逆位置の解釈
- 全体
【ソードのクイーン】が逆位置ででた場合、他人に対して厳しくなりすぎていることを表しています。完璧主義に近いあなただから、ちょっとくらい隙を見せたほうがうまくいきます。また、理屈っぽかったり批判めいた発言で、一気に信用を失うこともあるので注意が必要です。まずは相手の気持ちや本音を察して理解すること。こうあるべき、こうしなければダメという思い込みを捨て、柔軟なものの見方を意識しましょう。
- 恋愛
傷つくことを恐れたり、不安な気持ちがマイナスに働きそうなとき。お相手がいる場合は、疑いの目でみたり、しつこく問い詰めるような言動には気をつけましょう。片思いの人はお高くとまったり、相手を見下すような発言をしないようくれぐれも注意が必要です。ガードが強いと思われている可能性もあるので、悩みを相談したり、多少のスキンシップも意識して。頑固さを手放し、ピュアなあなたらしさをアピールしていきましょう。
- 仕事、金運
仕事の場面で、つい感情的になってしまいそうです。まずは相手の意見を肯定的に受け入れ、批判する前に代案などをしっかり示してあげましょう。また、ちょっとしたミスや過去の失敗なども引きずりがちです。そのせいで、可能性を縮めることがないよう、自分に自信を持つことも大切です。金運も不安定なので、衝動買いには気をつけて。とくに電子決済やカードでの買い物には慎重になって、使い過ぎないように意識してみると散財が防げますよ。
- 人間関係
自然体の自分を出せなかったり、人づきあいに自信が持てなくなるとき。どこか気分が張り詰めたり、心にゆとりが持てなくなってはいませんか。たまには冗談を言ってみたり、あなたのくだけた一面を見せるのも良さそう。たわいのない話題から共通点が見つかれば、相手との仲が深まるきっかけにもなりそうです。もっと肩の力を抜いて、相手にも自分にも求めすぎないことが大切。笑顔を意識して過ごせば、あなたの魅力がもっと開花しそうです。
小アルカナ【ソードキング】アーサー・E・ウェイトの解釈
【ソードのクイーン】のカードが表す女王(クイーン)は、右手に垂直に剣(ソード)を持ち、左手を前に差し出しています。
差し出した左手や女王(クイーン)が横向きに描かれていることから、まわりの意見を広く受け入れられる、受容性のある人物像を表しています。
女王(クイーン)はどこか不機嫌そうですが、気高さや強い意志を感じさせるキリっとした表情です。そこには辛い経験を乗り越え、悲しみを熟知した女王(クイーン)にしかわからない悲しみがあるとウェイト氏は伝えています。
女王(クイーン)の持つ剣(ソード)は力のシンボルではなく、王座を守るための形式上の剣(ソード)を意味しているようです。ですが、剣(ソード)の持つ鋭い思考や分析力はそのまま保持されています。
【ソードのクイーン】は正位置でも人生や真実の厳しさを伝えてくれるカードです。
人間の複雑な心を理解できる存在として、女王(クイーン)は私たちにさまざまなメッセージを与えてくれているのです。
逆位置では、悲しみやネガティブな感情から生まれる批判を受けたり、辛い立場に置かれたりする状況を表しています。