タロット占いを仕事にするには占いの館で働く、インターネットで鑑定結果を販売するなど、さまざまな方法があります。
タロット占い師のベリーさんは、タロットと占星術(星読み)とタロットを組み合わせ、自由な発想でセッションをされています。
自分らしさを生かしてタロット占いを仕事にしているベリーさんにお話しを伺ってきました。
ベリーさん
40代、女性。タロットと占星術(星読み)を組み合わせたセッション。それだけにとどまらず、イベントなどでは、タロットとアロマ、占星術と紅茶を組み合わせ、個性を生かした鑑定スタイルをしている。
好きなスプレッドは、ホースシューとクロススプレッド、ホロスコープスプレッド。
初めて使ったタロットカードは、神秘的なマザーピース ラウンドタロット。
Contents
タロットとの出会いは占星術(星読み)がきっかけだった
ーーベリーさんが占いに興味を持ったきっかけについて教えてください。
昔から占いとかスピリチュアルというものが好きでした。けれど、そういうのをしている人は「特別な能力がある人」や「選ばれた者」というイメージがあったんですよね。なので、私はそれらを体験したり本で読んだりして楽しむというスタンスでした。
けれど大人になって、対人関係や仕事でのモチベーションの維持など、いろいろな問題に気持ちが揺さぶられることがありました。「それらに翻弄される人生って、どうなんだろう」「もっと安定して生活できた方が幸せなんじゃないかな」と考え始めたんです。
そして、普段の生活自体も心地よく暮らしたいという思いから、アロマテラピーとかフラワーエッセンスなどを教えてもらっていました。その先生とお話をしていたとき、「今、そういう風に感じるのは、最近大きい星の動きがあったからだよ」ということを聞いて「おー!」と気がついたんです。
「なるほど、星占いって何座だからどうって、そういうものじゃないんだ」「金星とか木星とかの惑星も関係していて、生活にとても密着しているものなんだ!」と知りました。
ーーそこで占星術(星読み)に興味をもったんですね。
はい。そういう意味での星占いは「すごく知りたい!」「興味がある!」と思ったんです。
例えば「金星が何座に入った」という星のタイムリーな情報をSNSで流している方の投稿を見ていたら、すごく私の感覚にあった伝え方をしている先生を見つけたんです。その方に問い合わせしたら、スクールもしているとのことだったので通うことにし、そこから勉強が始まりました。
シャーマンの思想をベースにしている、とてもマニアックなところだったんですけど(笑)。タロットと占星術とヒーリングの3つを使うことでバランスが取れる、すべてはつながっているという感じの考え方でした。
タロットと占星術とヒーリングのそれぞれをカリキュラムで学ぶというよりは、3つを並行して勉強したり、先生に「どこやりたい?」「興味がある?」と聞かれてそれを中心に教えてもらったりしていましたね。
セッションを受けながら実例で学ぶというイメージです。
ーーそこでタロットと出会ったんですか?
はい。ここでは、シャーマニズムをモチーフにしたマザーピース ラウンドタロットというものを使っていました。これはウエイト版やマルセイユ版とはまた違う種類のものですね。けれど、タロット占いのベースはウエイト版なので、ウエイト版のタロット占いを知りたいなと思い、また別のスクールで、今度はしっかりとしたカリキュラムで学びました。
そのスクールを終了して「私、学んだからできる」「占っても良いんじゃないかな」という感覚が出てきたので、自分の腕を磨くために家族や友人などの身近な人に練習相手になってもらっていました。
自分のために始めたタロットの勉強が、人の役に立っていった
ーーお話を伺っていると、初めは「生活を整えるため」と、ご自身のためにタロットや星読みの勉強を始めたというように受け取ったのですが、そこから「人を占ってみよう」と思ったきっかけはどんなことだったんですか。
そうですね。もともと自分のために始めたので、私が他の人を占うということはまったく考えていませんでした。けれど、家族や友人に練習相手になってもらっていて、次第に相手から感謝されたり、相手の安心感につながったりということがあったんです。私に話したことで、沈んでいた気持ちが変化するきっかけになるというのが目に見えて伝わってきました。「私なんかが」というワケではないですが、「私でも、私のレベルでも、人を占う意味はあるのかもしれない」という気持ちになってきたんです。
でも最初のころは、セッションをするときに言葉がなかなか出てこなくって(笑)。「このカードが出た」というところで頭の中が真っ白になって、「何を話したらいいんだろう」と、言葉に詰まっていました。
「ちゃんと伝えるには、どうすればいいんだろう」と思い、1人で練習しているときはずっとしゃべっていましたね。占っている自分と、受けにきている自分をイメージして、「いやー、こう出ましたね」「これか!」と1人2役で(笑)。そうやってしゃべりながら読み解く練習もタロットの勉強と一緒にしていました。
ーー自分自身のために始めたタロットの勉強が、「誰かの役に立つ」という思いに動かされて、しゃべる練習にまで進んだんですね!その後、イベントなどにも出展されていたということなのですが、イベントではどのようなセッションをされていたのですか。
イベントは友人と場所を借りて行っていました。以前カフェで働いていたときに、焼き菓子とか紅茶のイベントをしていたんです。それを思い出して、できることを組み合わせたら「私らしいことができるかな」と思って、イベントの回を重ねるごとに、いろいろ考えてみていました。
例えばタロット占いの結果に合わせて、気持ちを落ち着けるアロマや元気が出るアロマをおまけにつけてあげると「お守りみたいで良いかな」と思ってプレゼントしていましたね。
占星術だったら、天体ごとにハーブとつながっているので、月のハーブティーとか太陽のハーブティーをセットでだしてみたり。
イベントをしていると、こういうアイディアがたくさん湧いてきたのでいろいろ試していました。
タロットで【今の状態】占星術(星読み)で【全体】の流れを占う
ーーベリーさんはタロットと占星術を組み合わせてセッションされていると伺いました。タロットと占星術を組み合わせるのと、タロットだけ、もしくは占星術だけで占っていくのとではどのように違うのですか。
タロットと占星術では、みていけることや視点が違います。
教えてくれる先生によっても異なりますが、タロットは今の状態、だいたい前後3ヶ月とか半年くらいをみていきます。近い未来と過去について、自分の潜在意識や深層心理の部分から拾ってくるので「私のことを、カードが見せてくれている」というイメージです。
占星術は星なので、私たちが生まれたときから存在しています。だから自分の生まれたときのことや、その人のもともとの性質をみていけるんです。それに「今、星がこう動いているからこうだ」という外からの影響も取り入れていくことができます。
タロットで「今の状態」と「自分の内面」についてみていき、占星術で「全体」と「外からの影響」についての流れを把握していく感じですね。
ーーなるほど。実際にタロットと占星術をどのように活用しているのですか。
セッションのメインはタロット占いです。
占う事前の情報として、お客さんが「今、どういう時期か」とか「どういう状態なのか」ということを占星術で調べています。その人の性格や特性の部分を出生図で把握し、今の星の状態がわかる経過図で、その人にどんな影響を与えているのかをみておきます。
それで「星がこうなっているから、今はこういう風になりやすい時期ですね」「このくらいになれば今の状態から変化がありそうですね」ということを、そのときの状況でお伝えします。
さらにタロットを使って、実際はどうなのかをみていきます。そうすると「今はやっぱりこういう状態ですね」「今こういう風にしておくと、こうなっていくかもしれないですね」「星がこう動いていて、より加速していく感じになるので、すごい流れに乗っていきそうですね」という話ができるんです。
タロットと占星術を組み合わせると、一気に説得力が出てくるので、やっぱりここのコンボはすごいと思います。
「タロットを教えたい」と思って受けた講座で心を掴まれた
ーーベリーさんは最初にマザーピース ラウンドタロットを学び、続いてウエイト版を勉強されていますが、タロットでいちばん大変だったことはどんなことでしたか?
やっぱり「解釈」だと思います。カード1枚についてもそうですが、特に組み合わせたり流れをみたりしていくときは、無限に解釈ができると思うんです。そこで自分の解釈が「これで良いんだな」と思えるまで、「これもあり得るよ」ってたくさん出しすぎちゃって悩んでいましたね。
自分のことを占っているときは、「こういうことかな」と予想できるし、普段過ごしているうちに「本当はどうだったのか」を現実と照らし合わせることができます。けれど他者を占うときは、その人に聞かないとわからないので、しっくりくる解釈ができるようになるまでは、解釈を見つけにいく感覚も含めて、とても難しかったですね。
タロットカードについている小冊子に書いてあるものだけだと、しっくりこないんですよ。「カードの意味をあてはめるだけじゃないんだな」ということに気づいたあとが大変というか(笑)。
ーータロット占いの奥深さを感じますね。ベリーさんはここまでもしっかりとタロットの勉強をされてきていますが、この後にタロットの無料講座を受講されていますよね。それはなぜですか。
タロットに関しては、「私も教えられるようになりたい」と思ったんです。
自分が教える側になりたいと思ったとき、「ただカードの意味だけを教えるのは違う」「そんなことはやりたくない」という気持ちがあって。タロットの先生によって表現の仕方が変わってくるので、みなさんは「どういう教え方をしているのかな」と思って受講したんです。
無料講座を受けて、講師のかげした真由子さんにグッと心を掴まれました。「こういう教え方ってあるんだ!」と自分の中でしっくりきました。カードからだけでなく、しっかりと人を見てタロット占いをしていることが伝わってきました。セッションを通して、その人の人生に影響を与えているように感じられたんですよね。カードの意味などすべて知っていてセッションもしていたんですが、とっても感動しました。
私と一緒にタロット占いを学びましょう♪
タロット占い結果をどう生かしていくかが大切
ーータロットの勉強を始めた頃と、いろいろご経験されてきた今では考え方や価値観の違いに変化はありましたか。
占いに興味を持ったときは占いを魔法のように感じていて、「占い師さんはすごい人」「私のことがわかる人」と思っていました。「占い結果=正解」というイメージがあって、占い師さんに依存的だったり他者思考だったりしたなと感じましたね。
実際に自分で占えるようになってセッションをしてきた今は、占い結果はひとつの情報で「自分がその情報をどう使うか」ということのほうが大事だと感じています。占いの結果を超えていくというか、その結果を使って「どういう自分になりたいのか」という意志のほうがずっと大事だと気がつきました。
ーーなるほど。占いの結果を使って「なりたい自分になっていく」んですね!ベリーさんは占いを勉強していなかったら、どのように過ごしていたと思いますか。
そうですね。多分、人生に対する考え方が浅かったと思います。感情で翻弄されることが多かったり、納得できなくてそれが怒りに変わっていたり。目の前に起こることに対して理解ができない状態でずっと生きているんだろうなというイメージがありますね。
ーー最後に「占い師になりたい」と思っている方に向けて、ひと言お願いします。
今、「占い師になりたい」と思っているということは、タロットを学んでいる最中で、たくさんの知識を詰め込んでいるところなのかなと思います。
もちろん知識もすごく大切なのですが、実際に場数をこなすとか、セッションをしてみることが、知識を上回ることがあると思います。体験することで得られるものは計り知れません。
失敗や挫折をしても本当にそこからがスタートで、何が自分に足りないのかが見えてきたり、どうやって練習すればいいのかわかってきたりするので、軽やかにトライしていっていただきたいです。
「目の前のチャンスは逃さずにやってみる!」というチャレンジ精神が大事だと思うので、日々成長を楽しみながら、探求していってください♪
タロットを仕事にしよう!無料講座【女性のためのタロット占い】
ベリーさんはタロット占い師になったことで視野が広がり、それぞれの人を尊重できるようになったそうです。占いの結果はひとつの情報で、その結果をなりたい自分になるためにどう生かしていくかが大切と語っていたベリーさん。
タロット占いは、カードを通して自分の成長の手助けをしてくれます。
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