タロットの大アルカナは、【魂の成長物語】を表しています。大アルカナの愚者がたどる物語の流れを知ることで、私たちの魂がどのように成長していくのかがわかります。この記事では、大アルカナのカード別に魂の成長物語と4つのステージを解説します♪
Contents
- 大アルカナは私たちの【魂の成長物語】が描かれている
- 大アルカナ【魂の成長物語】は【4つのステージ】がある
- 大アルカナ【魂の成長物語】22枚の物語紹介
- 大アルカナ【0:愚者】恐れを超える物語
- 大アルカナ【1:魔術師】創意工夫における進化の物語
- 大アルカナ【2:女教皇】感情を満たしひらめきを受け入れる物語
- 大アルカナ【3:女帝】自分の魅力や才能を活かす物語
- 大アルカナ【4:皇帝】ゼロから切り拓くパイオニアの物語
- 大アルカナ【5:法王】豊かさを受け取りシェアする物語
- 大アルカナ【6:恋人達】知識や感覚を理解し伝える物語
- 大アルカナ【7:戦車】感情の力をうまく使う物語
- 大アルカナ【8:力】自己表現を通して切り開く物語
- 大アルカナ【9:隠者】知性と貢献で切り開く物語
- 大アルカナ【10:運命の輪】恩恵を受け入れる物語
- 大アルカナ【11:正義】正しくあろうとする物語
- 大アルカナ【12:吊された男】待ちながら精神性を高める物語
- 大アルカナ【13:死神】生まれ変わろうとする物語
- 大アルカナ【14:節制】自分の哲学・宇宙観の物語
- 大アルカナ【15:悪魔】現実的な積み重ねの物語
- 大アルカナ【16:塔】古いものを打ち砕く物語
- 大アルカナ【17:星】問題を解決する力の物語
- 大アルカナ【18:月】目に見えない世界を象徴する物語
- 大アルカナ【19:太陽】すべてを白日の下で明らかにする物語
- 大アルカナ【20:審判】物質的な価値観を超えた豊かさの物語
- 大アルカナ【21:世界】責任と役割の上に成り立つ豊かさの物語
- 【まとめ】大アルカナの流れを知れば【魂の成長物語】がわかる
大アルカナは私たちの【魂の成長物語】が描かれている
タロットカードの大アルカナは、【愚者】が旅をしながら人生の大切なレッスンを学び、魂を成長させていく物語が描かれています。
0番の【愚者】が、1番の【魔術師】で新しいものを創造し、2番の【女教皇】で思慮や分別を知る…というように、最後の21番の大アルカナ【世界】へ向かって成長していきます。
大アルカナの22枚を順を追ってみていくことで、私たちの魂の成長物語を知ることができるのです。
それでは、魂の成長とは一体何でしょうか?
人間はそれぞれが魂を宿す存在です。
生まれた瞬間の魂は、まさしく【愚者】が象徴するように、無垢で汚れがまったく無い状態です。人間は成長していくにつれ、さまざまな出来事を通してあらゆる感情を体験していきます。
しかし、一つの出来事や感情にいつまでも囚われたままであれば、魂は成長することができません。数多くの体験や他者・社会との繋がりを通しながら、魂は成長を繰り返していくことができるのです。
タロットの世界観では、魂が成長を繰り返して高みを目指していき、最終的に【世界】と繋がって「神との統合」を図るというのが1つのゴールとされています。
このように、大アルカナには魂の成長物語が描かれているからこそ、私たちは大アルカナのカードを通じて、自分が成長できるような大切なメッセージを受け取ることができるのです。
大アルカナ【魂の成長物語】は【4つのステージ】がある
大アルカナの魂の成長物語は、【愚者】が大アルカナの流れに従って、段階的に魂の成長を遂げていく物語です。
以下の4つのステージに分かれています。
- 自分の土台を作る【自己成長のステージ】
- 自己成長と統合を繋ぐ【境界線のステージ】
- 他者・宇宙と繋がる【統合のステージ】
- 次なるステージを目指す【次元上昇のステージ】
まず、4つのステージへと進む魂は、物語の主人公である【愚者】として表されます。
【自己成長のステージ】では、【愚者】は自分の土台を作っていきます。
【境界線のステージ】では、【愚者】は自分という存在が確立したあとに、外との繋がりを得るための準備に入ります。
【統合のステージ】では、【愚者】はいよいよ他者や宇宙と繋がり、自分自身と統合していきます。
【次元上昇のステージ】では、【愚者】は次なるステージへと進むために次元上昇していきます。
このように、4つのステージを1つのサイクルとして、魂は成長していくのです。
[タロット本-正方形]
大アルカナの魂の成長物語で【自己成長のステージ】を表すカード
大アルカナの魂の成長物語で【自己成長のステージ】を表すカードは、私たちに自分の土台を作りながら自己成長する過程を教えてくれます。
【自己成長のステージ】を表す大アルカナのカードは以下の通りです。
【1:魔術師】
【2:女教皇】
【3:女帝】
【4:皇帝】
【5:法王】
【6:恋人達】
【7:戦車】
【8:力】
【9:隠者】
大アルカナの魂の成長物語で【境界線のステージ】を表すカード
大アルカナの魂の成長物語で【境界線のステージ】を表すカードは、私たちに自分の内側で起こる自己成長と、自分の外側との統合との境界線の存在を教えてくれます。
【境界線のステージ】を表す大アルカナのカードは以下の通りです。
【10:運命の輪】
大アルカナの魂の成長物語で【統合のステージ】を表すカード
大アルカナの魂の成長物語で【統合のステージ】を表すカードは、私たちに他者・宇宙と繋がることで自分と一体化させていく統合の過程を教えてくれます。
【統合のステージ】を表す大アルカナのカードは以下の通りです。
【11:正義】
【12:吊された男】
【13:死神】
【14:節制】
【15:悪魔】
【16:塔】
【17:星】
【18:月】
【19:太陽】
【20:審判】
大アルカナの魂の成長物語で【次元上昇のステージ】を表すカード
大アルカナの魂の成長物語で【次元上昇のステージ】を表すカードは、私たちに魂の成長が一つの区切りを迎え、次なる高みのステージへと移行する次元上昇の過程を教えてくれます。
【次元上昇のステージ】を表す大アルカナのカードは以下の通りです。
【21:世界】
それでは、カードそれぞれの物語について一緒に見ていきましょう。
大アルカナ【魂の成長物語】22枚の物語紹介
大アルカナ【0:愚者】恐れを超える物語
大アルカナ0番目の【愚者】のカードは、生まれたての赤ん坊のような純粋な魂の持ち主。無邪気で好奇心にあふれています。何も知らないからこそ、自分が直面する苦難に気づいていない状態です。恐れ知らずな魂は、何事にも自由に行動できることを学びます。
大アルカナ【1:魔術師】創意工夫における進化の物語
【自己成長のステージ】
大アルカナ1番目のカードである【魔術師】は、生まれ持った才能を使って、この世界に新たな価値を生みだそうとしています。魂は生まれ落ちた後、自身の資質や環境を生かし、創意工夫しながらゼロからイチを生みだすという進化を学びます。
大アルカナ【2:女教皇】感情を満たしひらめきを受け入れる物語
【自己成長のステージ】
大アルカナ2番目のカードである【女教皇】では、【魔術師】のアイデアが具現化されていきます。相反するもの同士が対立してバランスがとれているからこそ、直感が研ぎ澄まされます。魂は、心の内に感情を満たし、ひらめきを受け入れる姿勢を学びます。
大アルカナ【3:女帝】自分の魅力や才能を活かす物語
【自己成長のステージ】
大アルカナ3番目の【女帝】のカードは、愛や豊かさを表しています。【女教皇】で理性を獲得した後、【女帝】では、惜しみなく与えられる愛や豊かさを知ることになります。魂は自分の魅力や才能を活かすことで、愛や豊かさを受け取れることを学びます。
大アルカナ【4:皇帝】ゼロから切り拓くパイオニアの物語
【自己成長のステージ】
大アルカナ4番目の【皇帝】のカードは、現実世界で物事を実現していく力強いエネルギーを象徴しています。【女帝】で得た実りを束ねた後、【皇帝】は強い精神力と行動力を発揮します。魂は、目標達成への道をゼロから切り拓くパイオニアの姿を学びます。
大アルカナ【5:法王】豊かさを受け取りシェアする物語
【自己成長のステージ】
大アルカナ5番目の【法王】のカードは、世の中や多くの人々の自由や幸福のために役立つ知識を授ける様子を象徴しています。【皇帝】で安定を得たからこそ、多くの人を導けるようになります。魂は精神的な豊かさを受け取り、周りにシェアすることを学びます。
大アルカナ【6:恋人達】知識や感覚を理解し伝える物語
【自己成長のステージ】
大アルカナ6番目の【恋人達】のカードでは、他者との交流を通して自分の価値観を見出します。【法王】で社会で生きていくためのルールを学んだ後の【恋人達】では、他者との調和を求める傾向が強まり、感覚に従って選択していきます。魂は、知識や感覚を理解し、伝える姿勢を学びます。
大アルカナ【7:戦車】感情の力をうまく使う物語
【自己成長のステージ】
大アルカナ7番目の【戦車】のカードは、情熱を燃やし迅速に行動するエネルギーを象徴しています。【恋人達】で得た感覚をもとに、【戦車】では理想の世界を思い描きます。魂は、葛藤を抱えながらも、理性と本能をコントロールすることで前進しようとする姿勢を学びます。
大アルカナ【8:力】自己表現を通して切り開く物語
【自己成長のステージ】
大アルカナ8番目の【力】のカードは、忍耐強く本能をコントロールしながら強い精神力によって物事を成し遂げていく様子を表しています。【戦車】で力強く前進した後は、【力】で忍耐と寛容を身につけます。信念を貫くという自己表現を通して、魂は物事を切り開く姿勢を学びます。
大アルカナ【9:隠者】知性と貢献で切り開く物語
【自己成長のステージ】
大アルカナ9番目の【隠者】のカードは、世間から距離を置き、自分の内なる世界を内観して真理を追求する様子を描いています。【力】で忍耐と寛容を身につけた後は、【隠者】であらゆる疑問の答えを見つけることに没頭していきます。魂は、知性と貢献で未知のものを切り開く姿勢を学びます。
【愚者】から始まった自己成長のステージは、ここで一段落します。
大アルカナ【10:運命の輪】恩恵を受け入れる物語
【境界線のステージ】
大アルカナ10番目の【運命の輪】のカードは、チャンスの到来を表しています。【隠者】の内観ですべての物事が調和した働きをすると知った後は、【運命の輪】で自分自身が宇宙の壮大な計画の一部であると知ることになります。魂は、宇宙の恩恵を受け入れ、新たな流れに飛び乗る姿勢を学びます。
【隠者】までの自己成長のステージと、【正義】から始まる統合のステージとの境界線を表します。
大アルカナ【11:正義】正しくあろうとする物語
【統合のステージ】
大アルカナ11番目の【正義】のカードは、周囲とのバランスをはかり、公正な決断を下す様子を表しています。【運命の輪】で自分が宇宙の一部であると知った後は、【正義】で他者との関係性を見極めようとします。魂は、正しくあろうとする意識の高い姿勢を学びます。
大アルカナ【12:吊された男】待ちながら精神性を高める物語
【統合のステージ】
大アルカナ12番目の【吊された男】のカードは、物事が思うように進まないような場合でも、今できることに没頭できる強い信念を表しています。【正義】で厳格に物事をコントロールしようとした後、【吊された男】で待つしかない状況を理解します。魂は、精神性を高めながら、意識を未来へと向ける姿勢を学びます。
大アルカナ【13:死神】生まれ変わろうとする物語
【統合のステージ】
大アルカナ13番目の【死神】のカードは、充実した新たな人生を手に入れるために、必要な変化を受け入れる様子を表しています。【吊された男】で精神性を高めた後、【死神】では自分自身の変容を経験します。魂は、今までの価値観を捨て去り、生まれ変わろうとする姿勢を学びます。
大アルカナ【14:節制】自分の哲学・宇宙観の物語
【統合のステージ】
大アルカナ14番目の【節制】のカードは、さまざまな価値観を柔軟に混ぜ合わせる様子を表しています。【死神】で自分自身が変容する経験をした後、【節制】では調和のとれた人生について理解しようとします。魂は、自分なりの哲学や宇宙観を身につける姿勢を学びます。
大アルカナ【15:悪魔】現実的な積み重ねの物語
【統合のステージ】
大アルカナ15番目の【悪魔】のカードは、本能の誘惑に飲まれた状態に対する警告を表しています。【節制】で自分なりの哲学や宇宙観を確立した後、【悪魔】では本能の誘惑を経験します。本能は、堕落にも向上心にも繋がります。魂は、欲望に直面した際に訪れる現実的な積み重ねの大切さを学びます。
大アルカナ【16:塔】古いものを打ち砕く物語
【統合のステージ】
大アルカナ16番目の【塔】のカードは、リセットや浄化を表します。【悪魔】で本能の誘惑の存在に気づいた後、【塔】では古いものを打ち砕くには、ときに痛みを伴う破壊が必要であると知ることになります。魂は、既存のものを壊すためには新たなやり直しが必要ということを学びます。
大アルカナ【17:星】問題を解決する力の物語
【統合のステージ】
大アルカナ17番目の【星】のカードは、この世で何かを創造していくための希望や理想を表します。【塔】で始めから新たにやり直すことを学んだ後、【星】では、まだ何も生まれていないながらも自分の才能や可能性に気づいていきます。魂は、未来に向かって問題を解決する力が生まれていく様子を学びます。
大アルカナ【18:月】目に見えない世界を象徴する物語
【統合のステージ】
大アルカナ18番目の【月】のカードは、目に見えない世界や不透明さを象徴しています。【星】で明るい希望や理想を抱いた後、【月】では、反対に得体の知れない不安を抱くことに。先行きが見えない中で湧き上がる不安を前に、魂は自分の内面を見つめる姿勢を学びます。
大アルカナ【19:太陽】すべてを白日の下で明らかにする物語
【統合のステージ】
大アルカナ19番目の【太陽】のカードは、これまでの成果を確かなものとして受け取っていくことを表しています。【月】で目に見えない世界で先行きが見えず不安になった後、【太陽】では、すべてが白日の下で明らかになります。魂は、物質的な世界での成功を学びます。
大アルカナ【20:審判】物質的な価値観を超えた豊かさの物語
【統合のステージ】
大アルカナ20番目の【審判】のカードは、現実的な考え方や物質的なこだわりなどを解放することで救済されることを表しています。【太陽】で現実的世界での成功を手にした後、【審判】では、大切にすべき価値あるものと、捨てるべき不要なものを賢く選ぶことができるようになります。魂は、物質的な価値観を超えた豊かさを学びます。
【正義】から始まった統合のステージは、ここで完結します。
大アルカナ【21:世界】責任と役割の上に成り立つ豊かさの物語
【次元上昇のステージ】
大アルカナ21番目の【世界】のカードは、存在しているものが完璧に調和していて、最高の喜び・幸福に満たされていることを表しています。【審判】で物質的な価値観を超えた豊かさを知った後、【世界】で自身の才能や能力を活かして、世界へ貢献しようとします。魂は、責任と役割の上に成り立つ豊かさを学びます。
次元上昇のステージで、【愚者】から始まった魂の成長物語は終わりです。
【愚者】から【世界】までを経験した魂は、次なる高みへと次元を移し、神との統合を果たすまで、再び【愚者】からの魂の成長を繰り返すことになります。
【まとめ】大アルカナの流れを知れば【魂の成長物語】がわかる
この記事では、大アルカナの流れからわかる【魂の成長物語】をご紹介しました。
大アルカナには、人生を進んでいく上で欠かせない【魂の成長物語】が描かれています。魂の成長には、4つのステージがあり、大アルカナのカード毎に分類することができます。
大アルカナを魂の視点から紐解いてみることで、タロットへの理解がより深まるはずです。大アルカナが表す【魂の成長物語】をもとに、ぜひリーディングの幅も広げてみてくださいね♪
[タロット本-正方形]