タロット占いでは、絵柄がそのままの向きで展開されることを「正位置」、上下逆さに展開されることを「逆位置」と言います。
「逆位置って悪い意味なの?」
「逆位置の解釈が難しい。正位置で読んでもいい?」
タロット占いを学び始めた方から、こんな疑問をよく耳にします。
今回は、タロットカードの逆位置についてご紹介します♪
Contents
タロットカードの【逆位置】とは
【正位置】と【逆位置】を比較してみる
正位置 | 逆位置 |
カードの絵柄が上下逆さに展開される逆位置。「逆」だからと言って、悪い意味になるわけではありません。
いくつかのカードの正位置と逆位置の意味を比べてみましょう。
正位置 | 逆位置 | |
太陽 | 喜び、成果 | 成果が認められない |
運命の輪 | 良いタイミング | タイミングが合わない |
悪魔 | 欲望にとらわれて動けない | 悪習慣を断ち切る |
月 | 不安、疑惑 | 徐々にクリアになる、好転する兆し |
例えば太陽のカードは逆位置の場合、正位置の結果が思い描いていたように出ない印象ですね。運命の輪は、逆位置だと物事のタイミングに少しズレが出そうです。
一方、悪魔のカードは逆位置の場合、今までとらわれていたことから解放されていくような印象を受けます。月のカードも、逆位置で出たことによって不安な状況が徐々に好転していくことを表します。
逆位置といっても悪い意味になるわけではなく、カードによってさまざまな意味があることに気づいていただけるかなと思います。
【逆位置】を採用しないケースもある
タロットカードにはさまざまな種類のカードがありますが、カードによっては逆位置の概念がなく、正位置のみで占うものも多くあります。
もっともよく使われているウェイト版タロットは、制作者のウェイト氏自身が逆位置の解釈を示していることもあり、占い師もウェイト氏にならって逆位置を読み解くケースが一般的です。
タロットパレットでも、逆位置を採用してお伝えしています。
ただ、逆位置の概念があるウェイト版タロットでも、逆位置を読まない占い師の方もいます。ただ単純に読み取りやすいという理由もあれば、逆位置だと否定的だと感じる解釈が多くなるから正位置のみ、という場合もあります。
また、普段は逆位置を採用していて、スプレッドの特定の場所に出たカードのみ逆位置で出ても正位置で解釈する、ということも。
逆位置は必須というわけではありませんが、知っておくことでリーディングの幅がグッと広がります。逆位置の解釈のコツをつかんで、逆位置のリーディングにもトライしてみましょう♪
次は、逆位置が読みやすくなるコツについてお伝えしていきますね。
タロット占いで【逆位置】が出たときの解釈のコツ
「逆位置は解釈が難しそう…」
これって、初心者さんにはよくあるお悩みのひとつかもしれません。
でも、実は逆位置はコツをつかむことですんなりと読むことができるのです♪
愚者を例として、一緒に逆位置のとらえ方のワークをしてみましょう。
正位置 | 逆位置 |
まず、愚者から連想できる意味やイメージを考えてみてください。
「自由」や「楽しさ」など、軽やかなキーワードを連想する方が多いかもしれませんね。
次に、その意味やイメージが過剰に出るとどうなるか、不足するとどうなるか…を考えてみましょう。コツメちゃんも一緒に考えていくようです♪
楽しそうな雰囲気で、コツメもお気に入りのカードのひとつです♪
じゃあ、そのカードのイメージが過剰に出たらどうなるかな?
楽観的なのもいいけど、いきすぎるといい加減になっちゃいそうです~
逆に、不足するとどうかしら~
あとは無気力な状態とかかな~
過剰に出たり不足したりで元々持っている意味のバランスがとれなくなった状態を逆位置の意味として考えてみると、読み解きやすいよ♪
つまり、コツメちゃんが読み解いた愚者の逆位置は身勝手な状態やいい加減、無気力、という感じ!
愚者の場合は、「自由」や「楽しさ」が根本にあります。でも、そのバランス次第で、意味合いが変わってきますね。
このように、まずはカードの正位置の意味を考えて、それが過剰になったり不足したりしたときを逆位置として意味を考えていくと、逆位置の意味がつかみやすくなるのではないでしょうか。
過剰になっているか不足しているかの読み解き方は、質問や周りのカードによって判断していきます。
コツをつかんで、逆位置もすんなり読み解いていきましょう♪
タロット占いで【逆位置】が出たときのとらえ方
逆位置はアドバイスやヒントとして考えると、気づきにつながるかもしれないね♪
正位置と逆位置は表裏一体。
長所と短所も、紙一重だったりしますよね。
長所も時と場合によって短所になり、短所も長所になり得るものです。
例えば、先ほどの愚者を例にすると、周囲の人との人間関係がうまくいかなくて悩んでいる人に愚者の逆位置が出たら「ちょっと身勝手になってるかも、相手の気持ちも想像してみよう」というアドバイスになるでしょう。
一方、慎重すぎてなかなか望むように動けない人に愚者の逆位置が出たら「もっと自由に行動していいんだよ」というアドバイスとして読み解けます。
その人の置かれた状況や望むことによって、異なったアドバイスになることがあるのです。
もし逆位置が出たら、あなたや相談者さんにとって望む方向はどこなのか、そちらへ向かうためのヒントやアドバイスとしてとらえてみるといいかもしれませんね♪
展開したカードが【逆位置】ばかり出るときの意味
この前占ったとき、カードが逆位置ばっかりだったんです~!
どう読めばいいのか、ちょっと悩んじゃいました。
じゃあ次はどんなときに逆位置ばかりが出るのかを紹介するね。
逆位置ばかりが出た、ということにも意味があることもあるのよ。
タロット占いにはさまざまな展開法がありますが、ケルト十字やホロスコープなどの枚数が多いスプレッドで逆位置ばかり出ると少しビックリしちゃうかもしれませんね。
逆位置ばかりが出たときは、まずは1枚1枚そのまま読んでみましょう。
気持ちや行動の変化で、オセロのように逆位置から正位置へとガラリと状況が変わる可能性を秘めています。チャンスとしてとらえると、受け取り方も変わってきますね♪
ただし、体調がすぐれない・集中できないなど、リーディングする人の状態で逆位置ばかりが出ることも。質問の仕方やタイミングが適切ではないことを表すこともあるので、当てはまることがないか考えてみましょう。
そんなときは、質問の仕方を変えてみたり日を改めて占ってみたりすることで、よりしっくりくるリーディングができる場合もあります。
まとめ【逆位置】で幅広いリーディングを楽しもう
逆位置で出たこともメッセージのひとつとしてとらえることによって、よりリーディングの幅が広がります。この記事で紹介した逆位置の読み解きのコツや、とらえかたをヒントに、実際のリーディングでも逆位置を活用してみてくださいね♪