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小アルカナ【ペンタクル2】絵柄の意味・世界観
両手に持ったペンタクルでバランスを取って遊んでいるかのような、陽気で明るいピエロのような若者。ふたつの価値観を行き来することを楽しんでいるかのよう。あなたが、臨機応変に取り組みたいことはどんなことでしょうか?
絵柄の意味 | 解説 |
---|---|
テーマ | 柔軟でバランスがいい |
ふたつのペンタクル | ふたつの価値観があることを意味しています。どちらか一方が正しいということではなく、どちらも大切なもの。その2つの価値観の間を行き来しながら、状況を楽しんでいるかのようです。 |
無限マークの紐 | ふたつのペンタクルをつなぐ紐は、永遠を意味する無限マークの形です。彼がこの遊びを終わらせるつもりはないことを意味しているのでしょうか。価値観の変動が繰り返されることを象徴しているかのようですね。 |
大波と船 | 陽気な彼とは打って変わった大波。そこには1隻の船が浮かんでいます。柔軟性とバランスの使い方を間違え、いたずらに取り組むと失敗すると、警告してくれているのかもしれません。 |
水色の背景・赤やオレンジの服 | 水色の背景は、高い精神性や静けさ、女性性を意味しています。ですが、彼の着衣は赤やオレンジ。赤は情熱的な男性性、オレンジはアクティブであることの表れです。背景の色と着衣の色からも、彼がふたつの価値観を持っていることがわかりますね。 |
小アルカナ【ペンタクル2】の物語
過去の努力の積み重ねにより、ようやく実りのスタートを切ったペンタクルの物語。【ペンタクル2】は、ふたつの物事を同時に進めたり、遊びと仕事をバランスよく両立させたり、柔軟に対応できる器用さを表しています。どんな状況でも陽気に楽しむことができる彼は、深刻さとは無縁の存在。
ですが、ひとたびバランスを崩してしまうと大変。どちらか一方を選択しなければいけなかったり、生活のバランスが崩れたりするなど、楽しんではいられないような状況になってしまうかもしれません。
どちらか一方がいいのではなく、どちらの価値観も、かけがえのない大切なもの。臨機応変に対応することが、物事や人間関係をうまくいかせる秘訣だと、カードが教えてくれているのかもしれませんね。
小アルカナ【ペンタクル2】正位置の解釈
- 全体
さまざまなことを、器用にこなしていける時です。何か新しいことをはじめるというより、今まで取り組んできた得意なことに関して、適応能力が高まるかもしれません。
ですが、意気込んで抱えすぎると、バランスが崩れてしまうかも。気楽に、楽しい気持ちで取り組めるよう、工夫をしてみてくださいね。
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- 恋愛
今までの関係にはなかった、びっくりな変化が訪れる兆し。気になる相手がいる人は、相手を楽しませたり、2人でワイワイと取り組めるゲームをしてみると、お互いに意外な一面を見ることができ、ぐっと距離が近づきそう。パートナーがいる人も、じっくりと話をする時間を設けてみると、お互いのよい面、悪い面を素直に受け止めることができ、よりいっそう仲が深まるかも♪予定表のない気ままな旅行なども、仲を深めるのにオススメです。
- 恋愛
- 仕事、金運
いくつかの仕事を掛け持ちしている人は、徐々に仕事同士の調和が取れて、上手に時間を使いながら取り組んでいけそうです。周囲をあっと驚かせるような対応力に注目が集まり、今まで以上に任される仕事が増えていく可能性もあります。収支のバランスがうまく取れる時でもあるので、家計簿などを付けてみるといいかもしれません。
- 人間関係
自分とは違う価値観の人と話す機会を設けてみると、今までとは違った世界が見えてくるかも。フラットな気持ちで相手と接することで、対等な関係を築くことができ、有意義な時間を過ごすことができそうです。また、周囲から「気が利くね」と褒められる機会が多くなり、自分に自信がつくかもしれません♪
小アルカナ【ペンタクル2】逆位置の解釈
- 全体
色々なことを同時に進めようとしても、うまくいかなかったり、時間やお金の使い方が雑になってしまったりするかも。今、やらなければならないことを整理せずに進んでしまうと、どれも中途半端になってしまいそうです。いったん休憩を取って「やることリスト」を作ってみるなど、頭の中を整理する時間を設けてみましょう。持ち前の器用さで、きっとうまくこなしていけるはずです。
- 恋愛
我慢していたことや、目をつむっていたことがある人は「本当にこのままでいいのかな?」と疑心暗鬼になってしまいそう。価値観の違いでぶつかってしまい、ストレスを感じるような出来事が起こるかもしれません。新しい出会いを求めている人は、自分にとって譲れない価値観や条件がなんなのか考えてみると、振り回されずに済みそうです。
- 仕事、金運
たくさんの仕事を抱えすぎて、手が回らなくなってしまうかも。忙しさのあまり、遅刻が増えてしまうなど、周囲の評価がガクンと下がるような出来事が起こるかもしれませんので、目覚まし時計はしつこいくらいにたくさんセットするといいかも。【ペンタクル2】の逆位置は、収支のバランスが崩れてしまう兆しでもあります。お給料前、お金がなくて困ってしまうようなことがないように、遊びの誘いを断る勇気も必要かもしれませんね。
- 人間関係
誰かに雑に扱われて傷ついてしまうようなことが起こるかもしれません。あるいは、誰かに対して無意識に、雑な対応を取ってしまう可能性もありそうです。対等な会話ができずにモヤモヤする場面に遭遇したら、「この人はこういう人なんだな」と、自分とは違う価値観であることを受け入れ、そっと受け流してみるといいかも。程よい距離感の人間関係を心がけることで、穏やかに過ごせるかもしれませんよ。
小アルカナ【ペンタクル2】アーサー・E・ウェイトの解釈
【ペンタクル2】は「陽気さ、レクリエーション、およびそのつながりのカード」とウェイト氏が述べているように、中央に描かれたピエロのような若者は、ふたつのペンタクルで陽気に遊んでいるように見えます。
地を意味するペンタクルは、「現実的」「着実なこと」を象徴しているのに対し、陽気な彼の様子は、ペンタクルの象徴とは、真逆に位置しているかのよう。ですが、いくつもの価値観を持ち、シーンに合わせて違う価値観を選択して物事に取り組む彼は、とても現代人的と言えるかもしれません。
また、「陽気」と称される一方で、ウェイト氏は「障害、動揺、トラブル」とも表現しており、「陽気さ」とは楽しいばかりではないということも、うかがい知ることができます。
とくに【ペンタクル2】が逆位置で出た時は、あえて陽気にふるまったり、心から楽しめないシーンでムリに笑ったりするなど、内面と行動がチグハグになってしまうというようなことにもりかねません。悲しい道化にならないよう、心身共にバランスのいい日々を過ごす重要性を、彼は伝えてくれているのかもしれませんね。