タロット占いにはさまざまなカードの展開法(スプレッド)がありますが、この記事では「ケルト十字」について解説していきます。
タロット占いは、カードの枚数や並べ方によって多くのことが占えますが、それぞれの展開方法によって向いている悩みや質問があるのです。
あなたの悩みや目的に合わせて、ピッタリのタロット占いの展開法を見つけてくださいね♪
ケルト十字では10枚のカードから、相手や自分の心理、問題の原因や障害、過去から現在の状況、物事の展開や未来の可能性まで読めます。
過去に起きた出来事が、現在や近い未来にどんな影響を与えるか、相手はどんな心理状態でいるかなど、10枚を総合的に読むことで「本当に望む未来」を叶えるヒントが見つかります。
ケルト十字はとても汎用性が高く、どのような質問に対しても応用が利きやすい展開法です。一つの質問に対して、問題の根っこにあるものや、状況がどう展開してどんな未来につながりやすいか、さまざまな角度から読み取ることができます。
占いの現場でも定番としてよく使われるので、ぜひ気軽にトライしてみましょう。
それでは、ケルト十字の展開法をお伝えしていきますね♪
Contents
ケルト十字は【2枚目がキーカード】|展開法
タロット占い「ケルト十字」は、シャッフルとカットをした後に6枚をよけて、10枚のカードを展開していきます。(シャッフルとカットの詳しい解説はコチラ)
- 現在の状況
質問者が今どのような状況に置かれているかを示します。 - 障害と対策(キーカード)
現状に対して対立するもの、乗り越えていくものを示します。正位置で解釈します。 - 顕在している事柄・意識(可能性)
表に見えることで、これから問題に対してどうなるか、可能性を示します。 - 潜在している事柄・意識
表には見えていない、現状に対して問題の根っこにあることを示します。 - 近い過去
現状に対して影響を及ぼした過去のことを示します。 - 近い未来
現状から近い未来で起こる可能性があることを示します。 - 質問者の立場や状況
質問者が占う内容や問題に対してどんな関わり方をしているかを示します。 - 質問者以外の人
質問者以外の人物の心理や状況などを示します。 - 質問者の願望
理想や恐れなど質問者の問題に対しての態度を表します。 - 最終結果
質問に対する最終的な結果を示します。他の9枚のカードと合わせて読み取ります。
カードを展開するときは、「1→2→3→4→5」と、上から順番に並べていきましょう。
最初に1枚目のカードを展開したら、2枚目のカードを横向きにして、1枚目の上にかぶせましょう。小さな十字ができましたね。
2枚目のカードは「キーカード」といい、占う内容の「テーマ」を象徴するカードです。
横向きにしたカードの左を天、右を地として、たとえ逆位置で出ても常に正位置で解釈します。
次に3枚目から6枚目まで、十字を切るように並べていきましょう。
7枚目以降は「柱」と呼ばれますが、10枚目まで下(地)から上(天)に向かって展開していきます。
こうして「5→1→6→10」と、左から右へ向かって「過去→現在→未来」という時間の流れができました♪
無料でゲットできるので、気になる人はぜひこちらをチェックしてみてね~!
ケルト十字リーディングのポイント
ケルト十字スプレッドに込められた意味
ケルト十字には、「ケルト十字展開法」「ケルティッククロススプレッド」「ケルト十字スプレッド」など、さまざまな呼び方があります。いずれも同じものを指していて、タロットの本に必ず登場する、最も有名な展開法の一つです。
もともと、ウェイト版タロットを作ったウェイト氏が「古代ケルト十字法」として解説したのがはじまり。その後、多くの占い師などが研究し、現在はいくつかのパターンがあります。それぞれのパターンでカードの配置が違うケースもあって、初心者は戸惑うかもしれません。
でも、どれが正しくて、どれが間違っているということはありません。
この記事では、ベーシックなケルト十字の展開パターンをご紹介していきますね。
スプレッドを展開する前に【設定】しておきたいこと
いざスプレッドを展開する前に、まずは設定を決めておきましょう。
リーディングをしたときに、結果を読み取りやすくなりますよ。
- 何について占うのか?(テーマ)
- 質問者は誰か?
- 8枚目の「質問者以外の人(状況)」を誰(何)に設定しているか?
- 10枚目の「最終結果」の「時期」はいつに設定しているか?
最初に「何について」「誰が」質問者として占うのか、確認しておきましょう。
リーディングがぶれてしまわないようにするためです。
また、8枚目の対象を誰(何)にするかも重要です。
気になる相手の気持ちや今の状況など、質問者以外のもので、自由に設定してみましょう。
そして最終結果の10枚目は、「3ヶ月後」など、「具体的な時期」を設定しておきます。
その結果に向けて、他の9枚を読み取っていくからです。
枚数の多いリーディングはまず【全体】を見よう
ケルト十字のように使うカードの枚数が多くなると、どう読み解けばいいのか焦ってしまいますよね。
まずは落ち着いて、展開されたカード「全体」を見渡して雰囲気を掴んでみましょう。
- 明るい感じがするか、暗い感じがするか?
- 逆位置が多いか、正位置が多いか?
- どのスートが多いか、または少ないか?
- 数字が多いか、少ないか?
- 大アルカナが出ている場合は、どこの位置にでているか?全体のどれくらいの割合か?
例えば、全体的に「ペンタクル」が多く出た場合、安定を求めて手堅く行動しようとしているのかも。
他にも、全体的に「赤色」が印象的なカードが多く出たなら、何かに情熱を燃やし、エネルギッシュに進んでいる途中なのかも、といった感じです。
まずは全体のパッと見た印象や雰囲気を味わってみましょう。
全体を見たら【組み合わせ】を見よう
展開したカードは位置によって、対の意味を示していたり、時間軸で解釈できたりします。まずそのようなカードの組み合わせを見ると、リーディングがやりやすくなりますよ。
- 3枚目と4枚目は「潜在している事柄・意識」と「顕在している事柄・意識」で対になっている
- 5枚目、1枚目、6枚目は左から順に「過去」「現在」「未来」と時間の流れを示している
特に、同じ数字のカードや絵柄の構図が似ているカード、相反するカードなどに注目してみましょう。
3枚目と4枚目は、表に出ている顕在意識と、心の奥底にある潜在意識を表します。例えばこの2枚に相反するカードが出たら、本音と建前の使い分けをしている状態かもしれません。
また、カード全体を見たときに、左右・上下の配置で時間軸などに分けられる場合も。例えばケルト十字では、1〜6の左の6枚は過去から現在、縦に置かれた右の4枚は未来を示します。
それでは次に、カード1枚1枚に着目していきましょう。
組み合わせを見たら【1枚1枚】を見よう
- 2枚目の「キーカード」は?
- 8枚目の「質問者以外の人(状況)」は?
- 最終結果は2枚目、9枚目、10枚目をセットで読もう
2枚目の「キーカード」は、占う内容の「テーマを象徴するカード」です。
1枚目の現状に対して、上から横たわって置かれ、障害となっているものを示します。
2枚目のカードは問題の核心にせまり、問題に対して乗り越えたいことを表しているのですね。
また8枚目に設定した対象からは、質問者以外の人物(物事)の心理や状況が見えてきます。
最終結果の10枚目は他の9枚を経てたどり着いた結果です。単独ではなく、特に2枚目、9枚目とセットで読み取ってみましょう。
ちなみに、うまく読み取れないカードがあっても、OKです!
違和感があるカードを見つけたら、メモに残しておくのがおすすめ。
今はきれいに最終結果までまとめられなくても、リーディングに慣れてきた頃、ストーリーに気がつくかもしれません。
それでは実際に展開されたカードでリーディングのワークをしていきましょう!
- 全体を見る
- 組み合わせを見る
- 1枚1枚を見る
ここまでにお伝えしたこの3点を意識して、ぜひ一緒にやってみてくださいね♪
ケルト十字|ワーク形式でリーディングをしてみよう!
※ワークでは78枚のフルデッキを使用します。もちろん、22枚の大アルカナだけでも占えますよ。
ケルト十字は、相手の心理や物事の展開、引き寄せやすい未来など、さまざまなことが読める万能スプレッド。
恋愛や仕事、人間関係まで、どんな質問でも基本的にOKです!
ワークでは、恋愛でよくある質問「このまま今の彼と付き合っていて良いのかな?」について占っていきます。
8枚目は、「彼の今の気持ち」に設定してみます。
なかなか結婚に踏み切らない今の彼。このまま彼と付き合っていて良いのかな?
この展開を見てあなたならどのように読み解きますか?
ちょっとだけ時間をとって考えてみましょう。
- 現在の状況:ペンタクルキング
- 障害と対策(キーカード):ソード10(正位置で読む)
- 顕在している事柄・意識:ペンタクル9
- 潜在している事柄・意識:ペンタクルクイーン(逆位置)
- 近い過去:悪魔
- 近い未来:世界
- 質問者の立場や状況:恋人達(逆位置)
- 質問者以外の人:ペンタクル8(逆位置)
- 質問者の願望:ワンドのペイジ
- 最終結果:ワンド10(逆位置)
ここからはカゲシターんとカゲサターんが2人でカードの読み解きを進めていってくれるようです。参考にしてみてくださいね♪
全体を見ると【黄色と青色】【コートカード】が多い!これは?
まずは全体を見渡してみましょう。目に飛び込んでくる色がある、同じスートが多いなど、ざっくりした印象でOKです!
キーカードも背景がブラックよ!
過去に、2人の間でちょっとした束縛とか、とらわれていたことがあったのかな。でも過去は過去だわ。
キーカードは少し気になるけど。
愛情豊かで信頼できる相手って感じかしら。
よーし!この調子で他のカードも読み進めていくよ~♪
組み合わせを見ると【3・4枚目】で【本音と建前】にギャップあり?
次に、カードの組み合わせを見ていきましょう。
3枚目と4枚目は対になっていて、潜在しているもの、顕在しているものを表します。
でもさっきの「彼を投影している」とすると?
なんだか彼の独りよがりな印象だわ!
またケルト十字では5枚目、1枚目、6枚目は左から順に「過去」「現在」「未来」と時間の流れを示しています。この3枚を見ると、物事の展開もわかります。
【最終結果】は【2・9・10枚目】と一緒に読み取ろう
【最終結果】は10枚目です。でも10枚目を単独で読むのではなく、全体を見渡しながら結果を導いていくことがポイントです。
中でも2枚目の【キーカード】は、占う内容の「テーマ」を象徴し、問題の核心にせまるカード。スプレッドの全体にも、【最終結果】にも深く関わってきます。
今回はソード10でした。
また9枚目は【最終結果】に対して、どう向き合おうとしているかを表します。
今回はワンドペイジでした。
そして10枚目の【最終結果】はワンド10の逆位置でした。
2枚目、9枚目、10枚目をセットで読んでみましょう。
【最終結果】のワンド10は、なんだかつらそうな絵柄ですね。重圧を感じながら必死で頑張っている男性がいます。
逆位置では「もう無理!」を表すカード。もしかしたら、なかなか結婚に踏み切らない彼に限界を感じているのかもしれません。
でも9枚目は、ワンドペイジです。まだまだこれから、新しく頑張ろうと思い直しているところか、または2人の関係を進める誰かが介入してくるのかも。
そして【キーカード】の2枚目はソード10。「やるだけのことはやってきたから、今までの考えややり方を手放していこう!」というカード。
2人の関係を進めようと、知恵を絞って言葉を尽くし、一生懸命頑張ってきたようです。
これからはそのやり方を、少し工夫する必要がありそうです。
【最終結果】を総合的に見てみましょう。
保守的な彼が一人で結婚に対して期待や理想を抱え込んでしまうと、2人の関係は困難になるかもしれません。
でも、質問者はやれるだけのことはやってきたので、今までよりもっと2人が互いに分かち合っていけば、結婚という祝福された未来に向かっていけると読み取れます。
でも、【キーカード】のソード10を見る限り、きっと質問者はしっかり考える真面目なタイプで、彼との将来を心配しすぎちゃっているのかも。
考えすぎが裏目に出て、不安な未来を引き寄せつつあるのだわ!
やれるだけのことはやってきたから、一度、考えすぎちゃう彼とのことは脇に置いておくのもおすすめかもね〜。
【まとめ】ケルト十字で「望む未来」を選び取ろう
ケルト十字は、過去から未来に至る展開や、相手の気持ちを読み取れる展開法でしたね。
問題の根っこにあるものが見えたり、自分の気持ちが整理できたりしたのではないでしょうか。
もしハッピーな【最終結果】が出なくても、それはあなたが今うっかり選んでいる「引き寄せやすい未来」というだけのこと。
カードのアドバイスをもとに行動を変えていくことで、未来もどんどん変えていけます。
ケルト十字で、自分の気持ちを大切にしながら、「望む未来」に向かっていきましょう♪