三重円のホロスコープを使うことで未来予測ができます。
この記事では、未来予測の手法のうち「トランジット法」に焦点を当て、その特徴や読み方を詳しく解説していきます。
あなたの人生で重要な転機となる時期や、大きなチャンスが訪れる時期など、トランジット天体の動きから読み解いてみましょう。
三重円のホロスコープとは、ネイタルチャート(出生図)、プログレスチャート(進行図)、トランジットチャート(経過図)を組み合わせたものです。
特に、トランジットの天体がどのように影響するかを読み解くことで、これからの運勢や人生の流れを予測することができます。
ネイタルとトランジットのチャートを重ね合わせて、未来を占ってみましょう!
これで未来が占えちゃうんだね~!
みんなも三重円のホロスコープを作って読んでみてね~♪
Contents
トランジット法とは?
トランジット法とは、調べたい時の天体の配置が、個人の出生図(ネイタルチャート)にどのように影響するかを読み解く技法です。
また、その天体の配置をホロスコープにしたものを、トランジット・チャート(経過図)と言います。
トランジットで何が読み解ける?
ホロスコープにおける三重円とは、一般的に、出生図、プログレス図(進行図)、そしてトランジット図(経過図)の3つを重ねたものを指します。

1番内側にあるのが、生まれ持った才能や課題を表す出生図です。
中央の円にあるプログレス図は、人生における内的な変化や重要な出来事を表しています。
最も外側の円であるトランジット図は、社会や環境から受ける外的な影響を示しています。
さらに、木星・土星・天王星・海王星・冥王星といった社会天体のトランジットと、太陽・月・水星・金星・火星といった個人天体のトランジットでは、影響の範囲に違いがあります。
動きの速い個人天体は、日常の感情や行動に直接影響を示します。
例えば、月のトランジットは日々の気分や調子など、身近な変化を与えます。
一方で、動きの遅い社会天体は、長期間にわたって影響を与え、人生の転機や深い内面的な変容を示します。
例えば、冥王星は1つのサイン(星座)に約12〜30年滞在するため、その影響はゆっくり、じわじわと積み重なっていきます。
そのため冥王星のトランジットが滞在するハウスのテーマに関して、長期間にわたって取り組むことになるのです。

また、冥王星のトランジットが出生図の天体とアスペクトをとると、人生を根本から変えるような出来事が起こることがあります。
トランジットを読み解く際には、動きの速い天体よりも、動きの遅い天体に重点を置きます。
自分が生まれたときの天体の配置である出生図と、プログレス図やトランジット図の天体の関係を見ることで、未来の出来事やその影響を占うことができるのです。

トランジットの特徴
トランジットは天体の「経過」「移行」「推移」という意味で、ホロスコープ上では、その時点での実際の天体の位置を示します。
そのため、個人の意思とは関係なく、環境や他人といった外部からもたらされる外的な影響があらわれるとされています。
三重円におけるトランジット・チャートは、実際に物事が起こる時の「トリガー」の役目となると言っていいでしょう。
えーと、つまり…?
トランジット天体の調べ方
まずはホロスコープの三重円チャートを作成しましょう。
ホロスコープを出力するときに必要な情報は、以下の通りです。
・あなた自身の「生年月日」と「生まれた時間」と「生まれた場所(国・都道府県)」
・「占いたい年月日と時間」、経過時エリアに「占いたい場所」

トランジットの天体とネイタルの天体が形成しているアスペクトを確認しよう!
三重円のホロスコープが作成できたら、まずはトランジットの木星に対して、あなたのネイタルの天体が形成しているアスペクトを見てみましょう!

ホロスコープの下部にある詳細結果の「アスペクト表」をクリックすると、アスペクト表が表示されます。

その中の「ネイタル/トランジット」の表を見ると、ネイタルとトランジットの天体間のアスペクトが一覧表になって示されます。

ここに書いてある数字がアスペクトの度数よ。

こちらの例ではトランジットの木星と
・ネイタルの水星が120度(トライン)
・ネイタルの金星が60度(セクスタイル)
・ネイタルの天王星が150度(クインカンクス)
・ネイタルのアセンダントが0度(コンジャンクション)
がアスペクトを形成していることが分かります。
どれも同じくらい大事なの?
その中でも0度、180度、90度は影響が大きいからとくに注目するといいわ。
詳しくは記事の後半でお伝えします。
みんなも影響の大きいアスペクトを見つけて、意味を確認してみてね!
略号について
三重円のホロスコープのアスペクトについて示す際、略号を使う場合があります。
その場合、トランジットのことは「T」、ネイタルのことは「N」と省略され、たとえばトランジットの木星は「T木星」、ネイタルの太陽は「N太陽」と表記されます。
【三重円】トランジット天体×ネイタル天体のアスペクト解説記事一覧
【三重円】トランジットの木星×ネイタル天体のアスペクト解説

木星は「拡大」「発展」を表す星。
トランジットの木星とネイタルの天体がアスペクトを取る時期には、ネイタルの天体が表す物事について大きな発展を遂げることが予想できます。

【三重円】トランジットの土星×ネイタル天体のアスペクト解説

土星は「試練」「現実化」を表す星。
トランジットの土星とネイタルの天体がアスペクトを取る時期には、ネイタルの天体が表す物事についての試練が課されますが、大きな実りを与えてくれます。
【三重円】トランジットの天王星×ネイタル天体のアスペクト解説

天王星は「変革」「離れること」を表す星。
トランジットの天王星とネイタルの天体がアスペクトを取る時期には、ネイタルの天体が表す物事について一新するような思い切った変化が起こりやすいときです。
【三重円】トランジットの海王星×ネイタル天体のアスペクト解説

海王星は「理想」「イマジネーション」を表す星。
トランジットの海王星とネイタルの天体がアスペクトを取る時期には、ネイタルの天体が表す物事についての夢やビジョンがどんどん膨らんでいきます。
【三重円】トランジットの冥王星×ネイタル天体のアスペクト解説

冥王星は「徹底的な変容」「限界を超えること」を表す星。
トランジットの冥王星とネイタルの天体がアスペクトを取る時期には、ネイタルの天体が表す物事について根本からの変化が訪れ、生まれ変わりをうながされます。
角度のオーブ(許容範囲)について
アスペクトを形成するには、天体同士が意味のある角度に位置している必要があります。
とはいっても、天体がぴったりその角度になることはなかなかありません。
そのため、多少の誤差が認められています。この誤差のことを「オーブ」といいます。
オーブの数値が小さいほど天体同士がぴったり重なっているということなので、アスペクトの影響は強くなります。
星読みテラスのホロスコープで採用しているアスペクトのオーブは、次の通りです。
三重円のトランジットのオーブ
・すべての天体:±2度
三重円のプログレスのオーブ
・すべての天体:±1度
天体の影響は、生まれ持ったホロスコープ(出生図)の配置によって大きく左右されます。
また、木星・土星のトランジットではオーブを5度など広めに設定し、天王星・海王星・冥王星のトランジットのオーブは2度など狭くとる占星術家も少なくありません。
さらに、アスペクトが形成される過程でのアプライ(接近)より、セパレート(分離)のオーブをより狭くとる考え方も存在します。
皆さんも自分にしっくりくるオーブの取り方について、いろいろ検証してみてください。

この場合は、「なこちゃんのネイタルのアセンダントに対して、トランジットの木星がオーブ0で0度(コンジャンクション)を形成している」と言えます。
っていうことは…どうなるのかな?
【まとめ】トランジットチャートで未来を見てみよう
三重円を読み解くことで、人生の重要な転換期や、いつどんなテーマと向き合うべきか、大きなチャンスが訪れる時期はいつ頃かなど、未来を予測することができます。
今回はトランジット法について紹介してきました。
ぜひ自分のネイタルチャートとトランジットチャートを重ね合わせながらアスペクト記事を参考に、未来を読んでみてくださいね♪
いろいろ考えられてわくわくする~♪
チャンスもピンチも、どちらも事前にタイミングを知って準備しておくことで、チャンスは2倍に、ピンチは半分にできるわよ。
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