2021年4月27日、蠍座で満月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2021年4月27日12:31頃、蠍座で満月を迎えます。
満月は、前回の新月で蒔いた種が花を咲かせるタイミングです。
今回の満月はどのような花を咲かせるのか、そしてどのように過ごせばよいのかを読み解いていきましょう。
Contents
- 2021年4月27日の蠍座満月は【内なる情熱を現実化】
- 2021年4月27日蠍座満月のホロスコープを徹底解説!
- 蠍座8度で起こる満月【自分が本当に欲しかったものが映し出される】
- 牡牛座に集まる天体(水星・金星・太陽・天王星)【人生を美しく優雅に変化させる】
- 蠍座の月と蟹座の火星が120度【気持ちが前向きになり行動できる】
- 牡羊座のカイロンと水瓶座の土星が60度【ありのままの自分を表現】
- 牡牛座の天王星と水瓶座の土星が90度【当たり前を超えていく】
- 蟹座の火星と水瓶座の木星が120度【抱え込んでいたエネルギーを解放できる】
- 【まとめ】2021年4月27日の蠍座満月の過ごし方のポイント
- 【最後に】まゆちんが伝えたいこと
2021年4月27日の蠍座満月は【内なる情熱を現実化】
前回4月12日の牡羊座新月では本来の自分の情熱を取り戻すタイミングとお伝えしました。
本来やりたかったことを思い出した方もいらっしゃったかもしれませんね。
さて、前回の新月での情熱をただのひらめきや思いつきにとどめることなく、
実現するためのヒントを得るタイミングが、今回の2021年4月27日の蠍座満月です。
というのも、月が滞在する蠍座は「物事の本質を深めていく」ことを表し、
満月を照らす太陽が滞在する牡牛座は「現実化、豊かさ」を表すサインだから。
2021年4月27日蠍座満月のホロスコープを徹底解説!
2021年4月27日12:31、蠍座で満月を迎えます。
ホロスコープの特徴はこちら!
蠍座8度で起こる満月【自分が本当に欲しかったものが映し出される】
2021年4月27日の満月は、蠍座の数え度数8度で起こる満月です。
蠍座8度のサビアンシンボルは「湖面を横切って輝く月」で、満月にふさわしい月の光を表します。
静かな湖の表面をじっと観察していると、そこに自分が本当に欲しかったものが映し出されるような満月です。
月の光というのはあなたの潜在意識の光といってもいいでしょう。
何やら忙しく慌しく動き回って見つけるのではなく、じっと観察することで浮かび上がってくるといった意味合いがあります。
前回の新月で「ありのまま」の自分でいることを決めたあなたへのプレゼントが今回の満月では映し出されているのです。
牡牛座に集まる天体(水星・金星・太陽・天王星)【人生を美しく優雅に変化させる】
満月という現象は太陽と月がちょうど180度で向き合った状態をいいます。
太陽の光を前面に受けて月が輝いている状態です。
2021年4月27日の蠍座満月では、五感を通じて得られる心地よさ、楽しさ、美しさをあらわす牡牛座の太陽のそばに水星、金星、天王星も滞在しています。
水星は言語、金星は喜びや美しさを意味し、さらに変化や進化を意味する天王星もそばにあります。
2021年4月27日の蠍座の満月で、あなたの目の前に映し出される「自分が欲しかったもの」は、とても美しく、人生を美しく優雅に変化させてくれるものでしょう。
しかも、楽しさを帯びたユニークなものではないでしょうか。
もしかすると社会に生み出される独創性のあるエンターテインメント、アート、文学を通じて自分らしさを映し出すような体験をするかもしれませんね。
蠍座の月と蟹座の火星が120度【気持ちが前向きになり行動できる】
伝統的な占星術では、蠍座の月や蟹座の火星というのは天体の働きが鈍るような配置と言われています。
蠍座の月は感情を抑圧しやすく、蟹座の火星は外側に向かうべきエネルギーを内側にとどめやすくなります。
しかし2021年4月27日の蠍座満月では、その2つの鈍い動きの星同士がトライン(120度)という調和の角度をとっています。
月は心や体、火星は行動を表しますので、行動に必要な心身のエネルギーが十分に機能しているといえるでしょう。
普段なかなか行動に移せなかったことに対し、「よし! やってみよう」と前向きな気持ちになり動けるときです。
牡羊座のカイロンと水瓶座の土星が60度【ありのままの自分を表現】
2021年4月27日の蠍座新月では牡羊座の小惑星カイロンが、土星とセクスタイル(60度)という生産的な角度をとっています。
カイロンは「純度の高いありのままの自分になるために傷を癒す」という、心の課題を表します。
これまで素の自分を隠したり、どこか偽っていた人にとっては、比較的楽に素の自分を見せることができるムードです。
牡牛座の天王星と水瓶座の土星が90度【当たり前を超えていく】
2021年4月27日の蠍座満月では、牡牛座の天王星と水瓶座の土星が引き続き葛藤を示すスクエア(90度)をとっています。
この配置は2021年を通して現れています。
土星は「これまでの当たり前」、天王星は「進化のエネルギー」を表しますから、
この1年を通して私たちは、これまでの常識とされていた枠を超えていくことが求められています。
蟹座の火星と水瓶座の木星が120度【抱え込んでいたエネルギーを解放できる】
蟹座の火星は、怒りや情熱を内側に抱え込む質があります。
満月は外側に向けてエネルギーが放出する時ですので、自分の内側に抱え込んでいたエネルギーが解放されていきます。
2021年4月27日の蠍座満月では、蟹座の火星に拡大の星=木星が、トライン(120度)という調和の関係性をとっています。
暴発することなく内側の感情エネルギーを解放することができるでしょう。
【まとめ】2021年4月27日の蠍座満月の過ごし方のポイント
さて、2021年4月27日の蠍座満月の解放エネルギーをどんなふうに活かせばいいかまとめておきましょう。
・ありのままの自分に気づくことで、これまでなかったことにしていた望みや欲求が露わになってきます。
ですが、ことを急ぐのではなくじっと自分の内側に起こる解放を見守りましょう。
すると目の前に「私が欲しかったのはこれだ」という像がさらに具体的に浮かんできます。
行動を起こすのはもう少し後で良いでしょう。
・アートや芸術、文学に触れてみることで、内側の感情が解放されます。
ぜひ活用してみましょう。
【最後に】まゆちんが伝えたいこと
満月は、約1年前の同じサインで起こる新月に種を蒔いたことが形になっていると考えます。
2020年の蠍座新月は11月15日、2019年の蠍座新月は10月28日でした。
振り返ってみて、みなさんはいかがでしょうか。
当時どんな種をまきましたか?
ここからはまゆちんの所感になりますが、先月の新月の少し後、「命日占い 未来編」が発売となり、現在全国の書店様にて販売中です。
おかげさまで多くの方に読んでいただけることとなり、読者の皆様に感謝しております。
そんなことを思いながら、過去を振り返ってみますと、実はこの「命日占い」の企画が決まった日は、2019年の蠍座新月から間もない日でした。
そして、今回の蠍座満月にて、私の中で「命日占い」という課題の何かが満ちた気がしています。
2021年4月27日の蠍座満月、私は何を手にしているかというと、実は「新たな学びのテーマ」を手にしています。
占星術や占いに関しては、これからもずっと探究を続けていく予定ですが、
仕事や単なる興味を超えて深く知りたいと思うに至ったテーマは「死」について、です。
この4月から某大学のプログラムにて、数年間、この学びをスタートすることになりました。
様々な視点から「死」を探求してまいります。
そして本当の意味で、「死についての学び」が成熟した頃、もう一度、私たち人間が向き合うべき「死」というテーマをお伝えすることがあるかもしれません。
「命日占い」という本は「死生観」を学んだ私が書いた本のように思われますが、実は私にとっては入り口です。
その入り口に立たせてくれた読者の皆様とこの本に、本当に感謝の気持ちがあふれている…そんな満月を迎えています。
皆様にとっても素敵な何かが受け取れる満月になりますように。