2021年6月25日、山羊座で満月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2021年6月25日3:39、山羊座で満月を迎えます。
満月は、前回の新月で蒔いた種が花を咲かせるタイミングです。
今回の満月はどのような花を咲かせるのか、そしてどのように過ごせばよいのかを読み解いていきましょう。
Contents
2021年6月の満月は【月食・日食を経て辿り着いた節目】
2021年6月25日の満月は山羊座で起こる満月です。
5月からの自我の生まれ変わり、社会の生まれ変わりともいえる「月食、日食のシーズン」を経てたどり着いた節目です。
2021年6月25日 満月のホロスコープを徹底解説!
2021年6月25日山羊座の満月のチャートを細かく読み解いていきましょう。
山羊座・数え度数4度の新月【周囲と一致団結するとき】
2021年6月の満月が起こるのは山羊座の4度(数え度数)。サビアンシンボルは「大きなカヌーに乗り込む一団」です。
周りの仲間と手に手を取り合って1つのゴールを目指し始める節目となります。
「誰かの手を借りたい」と願う自分に、許可を下ろすタイミングとも言えるでしょう。
2020年末から、木星・土星が水瓶座入りし、星の配置は独自性や自立したマインドを育むよう促してきました。
しかし、真の「自立したマインド」というのは、全てを1人で担うことではありません。
なぜ「自立したマインド」——つまり、個を確立するのか。
それは、互いを尊重し、調和を保ちながら社会や世界の一部となるためです。
「自立したマインド」が育っていないまま社会や集団と関わると、依存が起こったり、「自分らしさ」を上手く発揮できないということが起こります。
その一方で、私たちは集団や社会(外の世界)と一体にならないといけない場面もあります。
個人が社会や集団からの恩恵を受け取ることも人生の中では必要なときがあります。
また、ときには多くの人と力を合わせて大きな問題に立ち向かうことも必要ではないでしょうか。
2021年6月の満月はまさに「カヌーに乗り込む」が如く、周囲の人たちと一体となり、大きなゴールに向かう時がやってきたことを示しています。
いまの先行き不透明な時代の中、もしかしたら、これまで自分で考え、選択しながら行動し、自立心を養ってきた方ほど、1人でできることの限界を感じているかもしれません。
しかし、「限界を感じる」という感覚は、決して悪いことではありません。
次のステップにいくサインなのです。
1人でできないことにぶち当たった時、それは、「他の人たちと手に手を取り合うチャンスがやってきた」と捉えることもできるはずです。
カヌーに乗り込もうとするあなたに、仲間が手を差し伸べてくれることもあるでしょう。
また、漕ぎ出そうとしていたカヌーに新しい仲間がやってきて、今度はあなたが手を差し伸べることもあるでしょう。
このように、あなた以外の世界や人間と、手に手を取り合う時がやってきたことを示すのが2021年6月25日の満月なのです。
魚座の木星【満月の緊張感を和らげる】
2021年6月25日の満月は、太陽と月がオポジション(180度)でにらみ合いをする緊張感ある配置ですが、今回はその緊張感に助け合いの精神を表す魚座の木星が優しく関わります。
1人の力の限界を感じることは決してネガティブなことではなく、新たな希望の広がりや助け合いの精神の広がりを感じる展開だということです。
山羊座冥王星と蟹座金星の180度【海王星が葛藤を和らげる】
2021年6月25日の満月は、山羊座の冥王星と蟹座の金星がオポジション(180度)の配置です。
蟹座の金星は慣れ親しんだ心地よい感覚です。
その感覚を冥王星が引き剥がそうとしているのがこの配置。
しかし、その張り詰めた配置を海王星が優しくフォローしています。
魚座の海王星は「1人でやることはない」という優しさであり、良くも悪くも個性を集団に溶かしていくようなエネルギーです。
見えないところで私たちは繋がっていることを表しています。
愛着のある人間関係や、慣れ親しんだやり方や場所をなんらかの理由で離れるかもしれません。
新しい何かを模索する人にとって、最初はこれまでの心地よさから引き剥がされる葛藤があるでしょう。
しかし、葛藤をやわらげてくれるのが海王星です。
離れてもみんな一緒。
真の意味で引き剥がされることはない。
というメッセージをそこから読み取ることができます。
サビアンシンボルの比喩を借りると、人によっては、これまで住み慣れた島から仲間とカヌーに乗って新しい島へと漕ぎ出すようなタイミングなのかもしれません。
ですが、住み慣れた島があなたのアイデンティティの一部になっていることも変わらない真実なのです。
水瓶座土星と獅子座火星が180度【全体と個人とのすり合わせ】
2021年6月25日の満月は、水瓶座の土星と獅子座の火星がオポジション(180度)です。
新しいカヌーに乗って漕ぎ出したあなたは、カヌーのメンバー全員にとって良いことと、自分が主張したいこととの違いを感じることもあるでしょう。
全体にとって良いことと、自分が主張したいことをすり合わせる必要性もあるみたいです。
また、この配置はあなたが新しいカヌーに乗り込むときの葛藤を表しているのかもしれません。
水瓶座土星と牡牛座天王星が90度【これまでのパターンを変える】
2021年6月25日の満月は、水瓶座の土星と牡牛座の天王星がスクエア(90度)です。
この配置は、2021年を通して代表的なものと言えます。
2020年から私たちの価値観は大きく変わりつつあります。
ポジティブに捉えると、これまで突破できなかったことに風穴があくときでもあるのです。
今回の満月もその一つのプロセスといえます。
双子座水星と水瓶座土星が120度【全体の流れを見よう】
2021年6月25日の満月は、パワフルな知的活動を表す双子座の水星が、アセンダントに隣接しています。
双子座の水星が表す「自分の頭で考え、分析すること」に対し、水瓶座の13度(数え度数)にある土星は「全体の兆しを感じてみよう」と訴えています。
(水瓶座13度のサビアンシンボルは「バロメーター」=兆しを読む)
全体の流れを見たら、自分の考えもまとまってくるであろうことを物語っています。
YouTubeチャンネルのスピリチュアルリーダーズTVでご一緒している江島直子さんに教えていただいた言葉に
「これまで通ってきた道を見れば、これからの道もわかる」という意味合いの言葉があります。
この言葉をお借りして説明すると、水瓶座の土星は、私たちがこれまで積み重ねてきたことであり、社会が通ってきた道です。
私たちにとっては歴史ともいえます。
私たちが通ってきた過去の道のりを見ることで、これからの理想も描いていくことができるのではないでしょうか。
また、これからの生き方を考える時、自分がどうしたいかという個人的な意見を固めることも大事です。
社会が通ってきた歴史や背景にも目を向けてみることも重要であることを物語っているのではないでしょうか。
2021年6月25日の山羊座の満月は、
- これからどんな世界の中で生きていきたいのか
- どんな歴史を作っていきたいのか
といった、少し大きな目線で未来に想いを馳せ、今起こっていることの兆しを感じる満月なのです。
これは決して「長いものに巻かれろ」といったことではありません。
例えば、「社会が繰り返してきた悪いパターンをやめる」ということかもしれません。
その逆で「私たちが成し遂げてきた良いことにも目を向ける」ということでもあるわけです。
土星が表すのはストレートな現実目線です。
私たちはいつの時代も「メディアや世論に振り回される社会」を繰り返し、振り返っては反省をしてきました。
しかし、振り回されるだけでなく、世の中を良いムードに変えていくことも私たちはやってきたはずです。
2021年6月25日の山羊座の満月は、社会を構成する一員として全体の一部である自分を感じることも大事な満月となりそうです。
とはいえ、個人目線と大きな目線の両方で世の中を見ることは、1人ではなかなか難しいでしょう。
だからこそ、冒頭に記した通り、周囲の人たちと手に手を取り合うタイミングなのかもしれませんね。
私たちは、2021年6月の満月で得たことをもとに、1人では描くことのできない未来へコマを進めようとしているのだと思います。
【まとめ】山羊座満月の過ごし方のポイント
2021年6月25日の山羊座満月の、過ごし方のポイントをまとめておきますね。
・周囲と手に手を取り合う
2021年6月の満月は、周りの仲間と手に手を取り合って1つのゴールを目指し始めるタイミングです。
本当の自立とは1人で全てを抱え込むことではありません。
あなた以外の世界、人間と手に手を取り合うことを意識してみましょう。
・大きな目線で全体を見てみる
これからどんな世界の中で、どのように生きていきたいのか大きな目線で考えてみましょう。
ひとつのものに絞るのではなく、あらゆる可能性を考えて、自分が納得できるものを選ぶことが大切です。
素敵な満月をお過ごし下さい。