ペンタクル

タロットカード【ペンタクル4】正位置・逆位置の意味

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小アルカナ【ペンタクル4】絵柄の意味・世界観

赤い服を着ている男性が、足元と両手、頭の王冠の上に、計4つのペンタクル(金貨)を抱え込んでいます。まるでペンタクル(金貨)を自分のものだと強く主張しているような態度です。背中に広がるにぎやかな街には目もくれず、まっすぐ正面を見据え、どっしり石のベンチに座っています。その姿からは、「ここから動かないぞ」という頑なな意志さえ感じます。しかし本来、金貨とは、街で必要なものを購入するなどして、使うもの。ため込むだけでは、本来の価値を発揮しません。あなたは今、何かを一人で所有しようと、抱え込んでいませんか?

ペンタ4_カード絵柄解説画
絵柄の意味 解説
テーマ 所有
ペンタクルの4 ペンタクル(金貨)は、お金や物質、現実的な考え方や堅実な行動を表す「地」のエレメントに属します。4は、東西南北や四角形などで示される通り、世界を創造する数字で、「安定性」を表します。
ペンタクル4では、男性が4つのペンタクル(金貨)を抱え込んでいる様子が描かれています。お金や物質など、現実的な世界で得た収穫物をしっかり所有して安定したいという気持ちが読み取れます。
4つのペンタクル(金貨)を抱え込む男性 足元と両手、頭の王冠の上に、計4つのペンタクル(金貨)を抱え込んでいます。自分の持ち物に対しての執着、所有欲がわかりやすく描かれています。強情そうな表情から「守り」に入っていることがわかります。
街並み 街は、物やサービスを購入するなど、お金が行き交う商業地です。にぎやかで華やかな場所でしょう。しかしペンタクル(金貨)を抱え込んだ男性は、街並みを背に、目もくれません。自分が持つペンタクル(金貨)を使う気がなく、手元で所有しておきたいことを象徴しています。
男性の赤い服と靴 赤色は情熱やアクティブなエネルギーを表します。男性がお金や物質など、4つのペンタクル(金貨)が象徴する所有物を守ろうと情熱を燃やしていることを象徴しています。
背景の灰色 背景や男性の座る石のベンチなど、全体的に大きく塗られた灰色(グレー)は、物事が白か黒かはっきりせず、発展段階であることを表します。【ペンタクル4】では、ペンタクル(金貨)を抱え込む男性によって、お金や物質が停滞していますが、この先はお金や物質が循環したり増殖したりする物語が続いていくことを象徴しています。

小アルカナ【ペンタクル4】の物語

【ペンタクル4】の「ペンタクル」は、お金や物質、現実的な考え方や堅実な行動を表す「地」のエレメントに属しています。「4」は「火地風水」の4つのエレメント、「東西南北」の4つの方位、「四角形」などで示されるように、世界を創造する数字です。基盤や土台など、物事の「安定性」を表しています。

【ペンタクル4】は、4つのペンタクル(金貨)を抱え込み、正面をじっとにらむように見据えている男性の絵柄が印象的です。この絵柄のイメージから、【ペンタクル4】を「守銭奴のカード」と呼ぶ人もいます。ペンタクルはお金や物質的な持ち物など、今、所有している富の象徴です。富を誰にも奪われまいとする男性は、まるでギリシャ神話のミダス王のようです。ミダス王は自ら希望して、手で触れるものを黄金に変える力を授かりました。しかし、食べ物や家族など大切なものまで黄金に変わってしまったことで、強欲な心を悔い改めるようになったといいます。

【ペンタクル4】は、【ペンタクルA(エース)】から始まった富と繁栄への成長がいったん完成する段階を示しています。人間は努力して富を得た後、今度はそれを失いたくないという気持ちになります。経済的基盤を築き、安定性を確保していたいのです。それは保守的な「所有欲」からやがて富への「執着」に変わり、「強欲」へと進化していきます。そのうち欲をかきすぎて、「手放す」ことになるかもしれません。このカードは、そんな所有欲や安定性への願い、強欲な心をわかりやすく描いています。

男性の抱えるペンタクル(金貨)は、足元、胴体、頭上にあることがわかります。それぞれのペンタクル(金貨)によって、足元では地に足をつけられず、胴体では心臓を隠していて、頭上では危なげにバランスを取っているようです。地に足がつかないのは、この男性が世界と離れていることを表し、自分の富に執着して外の世界に興味がないとも解釈できます。胴体のペンタクル(金貨)は富を失わないようにという不安な心を隠す盾のようです。物質的にも精神的にも頑固な「守り」の態勢に入っているのでしょう。

 

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小アルカナ【ペンタクル4】正位置の解釈

  • 全体
    【ペンタクル4】が正位置で出た場合、守りの姿勢で、現状維持につとめたいという気持ちを表します。生活は安定していて、何事においてもあまり冒険はせず、手堅く行動しようとしているのかもしれません。これまで努力して手に入れた知識や立場、お金などを、今度は失わないように慎重になっている段階のようです。また、誰かからの贈り物に恵まれる機会もあるかもしれません。自分の所有するものを守ることは、とても大切です。でも、度が過ぎてしまうと、周囲との付き合いを避けたり、必要なものにもお金を使えなくなったりして、所有欲が執着や強欲に変わっていきます。バランスを見極めてくださいね。

 

 

 

  • 人間関係
    仕事仲間や友達、家族からご近所付き合いまで、さまざまな関係性が安定している時期です。衝突やトラブルは少なく、気楽な付き合いが楽しめそうです。一緒にランチをすれば、共通の話題で盛り上がるでしょう。ただ、落ち着いた対人関係の中でも、暗黙のルールや約束事はあるかもしれません。お互いの関係のためにあるとはいえ、どちらかが相手をコントロールしたりしないように、お互いの気持ちを尊重することは心がけてみてくださいね。いずれの関係でも、お互いを信頼し合えて今後も長く穏やかに続いていきそうですよ。
まゆちん
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小アルカナ【ペンタクル4】逆位置の解釈

  • 全体
    【ペンタクル4】が逆位置で出た場合、現状維持につとめたいという保守的な気持ちから「守りの姿勢」が度を越して、「執着心」や「強欲」に変わっているかもしれません。手放すことを恐れ過ぎて、何もかもを抱え込もうとしているようです。
    生活や立場など安定しているものの、さらにあれもこれもと欲しがっている状態でもあります。今手にしているものを大事にしながらも、ときには思いきって「断捨離」することも大切です。不要なものを手放すことで、また新たなものと出会えます。

 

  • 恋愛
    パートナーがいる人は、相手への独占欲が強まっているようです。今、相手が何をしているのか、どういう気持ちなのか、いつもすべてを知っておきたい気持ちでいっぱいかもしれません。ついつい相手を束縛するような行動に出てしまうことも。安定した穏やかで幸せな関係を続けていくために、ここは嫉妬心を手放して、相手の気持ちを尊重してみてくださいね。
    パートナーを探している人や気になる人がいる場合は、勇気が出ずに自分からアプローチすることは控えている状態のようです。今より進展させたいのに、関係性が変化することに臆病になっている、または付き合う前から結婚に執着してうまくいかなくなるなど、あなたの心の中でまだ恋愛をする準備が整っていないのかもしれません。まずは自分の気持ちを整理してみてくださいね。

 

  • 仕事、金運
    自分の仕事のやり方に固執する、一人で仕事を抱え込んで倒れてしまう、利益や評価を独り占めしようとする、など、周囲から孤立しがちな予感です。他の人の意見に耳を傾けにくくなっていて、職場に不協和音が生じてしまうかも。できるだけ「こうすべき」などの固定観念は手放し、柔軟な対応を心がけることで、状況は改善されていきます。
    金銭面では、ため込んできたお金への執着心が裏目に出て、結局、見栄で余計なものを買ってしまう、収入より支出が増えてしまう、貯めてきたお金に手をつけてしまう、なかなか貯金がうまくできないなどの状況になるかも。お金を使うときは慎重になりつつ、必要なものを見極めてくださいね。

 

  • 人間関係
    職場や友達など、何かのチームやコミュニティに属している場合、まとまりに欠け、お互いがバラバラの方向を見ている時期かもしれません。対人トラブルも起きやすく、他の人の持ち物を欲しがる、頑固な態度で相手を突っぱねる、相手を自分の思い通りにコントロールしようとするなど、誰かのもめごとに巻き込まれる予感も。もしあなた自身がトラブルを起こしそうなときは、人脈や仲間なども、【ソード4】の示す「所有」や「強欲」という観点で付き合っていないか、振り返ってみることが大切です。支配的な関係は続かないもの。あなたが寛大な心を持ち、やわらかな対応を心がけることで、状況は改善するでしょう。
まゆちん
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小アルカナ【ペンタクル4】アーサー・E・ウェイトの解釈

【ペンタクル4】について、ウェイト氏は「王冠をかぶった人物が、王冠の上にペンタクル(金貨)を持ち、手と腕で別のペンタクルを握りしめている。足元には2つのペンタクルがある」と描写しています。王冠をかぶっていることから、この男性は王様のようですが、【ペンタクルキング】のような本物の王様ではありません。「金の亡者」という意味合いが強そうです。一方で、たとえ亡者だとしても、ここまでの努力によって富を得たことに間違いありません。このカードではいったん経済的基盤が固まり安定を手に入れた状態が描かれています。

男性の背景には、近代的な建物が立ち並ぶ風景が広がっています。街並みは世俗的なことや、物質社会を象徴し、お金と物質が行き交う場所として描かれています。しかし、男性は街並みに背を向けています。ウェイト氏が男性を「彼は自分の持ち物を保持している」と描写していますが、せっかく手に入れたペンタクル(金貨)を街に繰り出して使う気はなく、手元で安全に保管しておきたいようです。強い所有欲や、安定を好んで冒険や変化を嫌う姿勢が示されています。

ウェイト氏が【ペンタクル4】の正位置で列挙している意味は「所有物の保証、自分が持っているものに固執すること、贈り物、遺産、相続」です。お金や物を手放したくない物欲や拝金主義を感じさせますが、経済的基盤を固めたら、今後は守りの姿勢に入って安心していたいのが、人間でしょう。所有し保管すること自体は悪いことではありません。でも、度を越すと「固執する」という表現になってしまうようです。

また、【ペンタクル4】の逆位置の意味を、ウェイト氏は「不安感、遅延、対立」としています。執着心がいきすぎてしまうのは、心の中に不安を抱えているからこそと解釈できます。また自分の持ち物に固執して外の世界を見ずにいると、周囲の変化に気づくのが遅くなり、何かの不利益をこうむったりする可能性もありそうです。私利私欲に走る態度で、誰かと対立してしまうことも暗示しているのかもしれません。

アイキャッチ_ペンタクル一覧
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