運命を自分で変えるための
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小アルカナ【ソードの4】絵柄の意味・世界観
ステンドグラスの美しい教会で、棺の上に横たわっている騎士が描かれています。一見、死んでいるようにも思えますが、手を合わせている姿からは、祈りを捧げ、黙想しているようにも見えます。剣（ソード）は言葉や情報、思考などを表す風のエレメントに属します。そんな剣を脇に置いて、どっしりと横たわっていることから、騎士は今、思考を止めて、心も体も静かに休めているようです。時がくれば起き出し、脇にある剣を取って戦いに赴くのでしょう。多くの情報に囲まれた忙しい毎日の中で、今、あなたには一度立ち止まって休む時間はありますか？
| 絵柄の意味 | 解説 |
|---|---|
| テーマ | タイミングを待つ |
| ソードの4 | 剣（ソード）は情報や言葉、思考を表す「風」のエレメントに属します。4は「火地風水」の4つのエレメント、「東西南北」、「四角形」などが示す通り、この世界を創造する土台となる数字で、「安定性」を表します。 騎士は剣を置いて、安定した棺の上にどっしりと横たわっています。「戦いの前の一時の休息」を象徴しています。 |
| 騎士や棺、剣部分の黄色 | 黄色は幸福や祝福、希望や豊かさを表す色です。横たわる騎士や棺、剣まで黄色く塗られていることから、騎士は死んでいるのではなく、じっくり休んでいると解釈できます。今は思考を止めて休息することが良いと読み取れます。 |
| ステンドグラス | 聖母マリアと子ども、キリスト、天使など、描かれている人物はさまざまな解釈がありますが、この場所が祈りを捧げ、休息を必要とする人のための静かな教会であることを示しています。 |
| ステンドグラス左上の文字「PAX」 | 左側の人物の頭上には、光の部分にラテン語で「平和」という意味の「PAX」という文字が描かれています。 |
| 壁の灰色（グレー）の3本の剣 | 3本の剣は壁にあり、すぐに使用できる状態ではなさそうです。灰色（グレー）は、まだ白か黒かはっきりしていない物事の途中段階を示します。そこから、教会の外では、剣を取るような戦いがまだ続いていることを示しています。 |
| 騎士の脇に置かれた剣 | 騎士がすぐ手に取れる位置に1本だけ剣があります。今は、一時休戦の状態で、休息が終わればまた戦いに出ることを示しています。 |
小アルカナ【ソードの4】の物語
【ソードの4】の「ソード」は、情報や言葉、思考など人間の知性を表す「風」のエレメントです。「4」は、4つのエレメント「火地風水」や、4つの方位「東西南北」、4つの季節「春夏秋冬」などで示されるように、この世界を創造する土台となる数字です。三角形から支点が増えて「四角形」になることで安全性も増すため、「安定性」も表しています。
【ソードの4】では、ステンドグラスの美しい教会で、棺の上に横たわる騎士が描かれています。騎士は手を合わせ、天に祈っているかのようです。他のソードに比べると、【ソードの4】は、全体的に穏やかで、静かな印象があります。剣を携えて日々戦いに身を投じる騎士でも、休息は必要です。それが大切な戦いの前ならなおさらのこと。
このカードからは、今は心静かに療養する騎士のように、「いったん休止しましょう」というメッセージが読み取れます。ソード3で傷ついた心を癒す時間が必要なのです。情報や思考の武器としての剣を、一度脇に置く必要があります。戦いはまだ続きますが、動き出すのは少し待ちましょう。充電期間ととらえて、頭も体も休め、タイミングを待つことの大切さを伝えています。
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小アルカナ【ソードの4】正位置の解釈
- 全体
【ソードの4】が正位置で出た場合、今は静かに休息を取る必要があると解釈できます。物事を推し進めたり、積極的に動いたりせず、一度立ち止まって、さまざまな角度から見直してみましょう。これまで見えてこなかった新たな視点も発見できるかもしれません。第一線から退いたり、立ち止まったりするのは、勇気がいることですよね。でも、エネルギーを蓄える充電期間があるからこそ、また行動すべきときに活躍できるのです。
- 恋愛
パートナーがいる人は、相手と意見や主張がぶつかったり、大切に思っているのにうまくいかないなど、もやっとした展開を迎えているかもしれません。今は冷静になって一時的に距離を取り、相手との関係や、自分が望む付き合い方などを見つめ直してみましょう。お互いにしっくりくる距離感がつかめそうですよ。
パートナーを探している人は、出会いのタイミングはもう少し先かもしれません。今は趣味や一人の時間を充実させるのが吉。自分自身のことに集中してみましょう。気になる人がいる場合は、アプローチのチャンスを慎重に見計うときです。焦らず、少しずつ距離を縮めてくださいね。
- 仕事、金運
これまで一生懸命頑張ってきた人は、少し休みを取りたい時期です。できれば長期休暇や休職などまとまったお休みをとって、パワーを充電。心も体もリラックスしましょう。転職や独立などを希望している人も、今すぐ大きな決断をするより、まずは一度休んでから。今後の仕事や方向性について、もっと良い案が浮かぶかもしれません。あわてず、計画的に進めていきましょう。
金銭面でも、お金を休ませるときです。お金の使い方に慎重になって、新しく投資を始めたり、お金を積極的に動かしたりせず、今は貯めておくのが良いでしょう。
- 人間関係
華やかな人間関係が好きな人も、そうでない人も、今は一人の時間を充実させるほうが実りが多い時期のようです。にぎやかな場で多くの人と過ごすよりも、一人で趣味に没頭したり、一人旅を楽しんだりすることで、心も体も癒されていきそうですよ。いろいろなしがらみや複雑な問題は、いったん脇に置いておきましょう。トラブルに巻き込まれそうなときも、じっと静観しているのが良さそう。今、誰かとの対立や不仲に悩む人も、しばらくはそっとしておき、冷却期間を設けてみましょう。状況はやがて改善していきます。
小アルカナ【ソードの4】逆位置の解釈
- 全体
【ソードの4】が逆位置で出た場合、休息を終えて、いざ行動すべきときがきたというサインです。物事の進展に向けて、自ら手を挙げ、率先して進めていきましょう。これまであなたの中で考えて温めてきたことを、実行に移すときです。でも、行動を起こすのが怖くなっていたり、面倒だなと感じて、動き出せずにいたりしませんか？大切な休息も、度を過ぎればただの浪費に。今が良いタイミングだと判断したら、思い切って立ち上がりましょう。チャンスをつかむため、積極的に出かけていくときです。
- 恋愛
パートナーがいる人は、相手との関係に新たな光が見えそうです。以前よりお互いに理解し合えて、グッと仲が深まることもありそうです。2人で過ごす時間が増えて、充実したデートを楽しめるかもしれません。でもまだ、不安定な時期であるとも解釈できます。急ぎすぎず、大切に関係を育んでいってくださいね。
パートナーを探している人は、相手に高い理想や条件を持ち続けてきたかもしれません。そのこだわりを捨ててみると、思わぬ良い縁に恵まれることも。出会いを求めて動いてみましょう。過去の恋愛が復活する可能性もあります。気になる人がいる場合、恋愛に対して前向きになっているので、積極的に連絡をとってみましょう。恋が進展するかもしれません。
- 仕事、金運
止まっていたプロジェクトや、滞っていた案件が動き始めそうです。やるべきことが増えて忙しくなりますが、仕事ははかどります。昇進の試験や新しい業務などにも、積極的にチャレンジしてみてください。逆にこれまで忙しく働いてきた人は、休みたいのにきちんと休めない状況になっているのかもしれません。体調を崩してしまう前に、心も体もしっかり休ませる時間をとってくださいね。
金銭面ではお金の流れが活発に動き始めます。だんだん運気も良い方向へ。でも、収入が増えるぶん支出も増えるなど、手放しで喜べる状態ではなさそうです。お金の管理は慎重に。
- 人間関係
出会いが増えて、華やかな交友関係が楽しめそうです。仕事でもプライベートでも、友達や仲間が増えて、人脈が広がっていきます。疎遠になっていた人とも再会して、楽しい時間が過ごせるかもしれません。職場やコミュニティなど、新たな環境で、これまで縁のなかったタイプの人ともコミュニケーションが増え、新しい気づきを得ることもできそうです。自分から積極的に関係を築いていきましょう。
小アルカナ【ソードの4】アーサー・E・ウェイトの解釈
【ソードの4】について、ウェイト氏は「祈るような姿勢で、騎士の彫像が彼の墓の上にまっすぐに横たわっている」と述べています。この騎士は、どうやら生きている人間ではなく、棺墓の上に彫られた彫像のようです。ヨーロッパでは美しい彫像が墓石や棺の上にほどこされることが多く、教会に安置されていることや、「墓」という表現から、「死」が連想されます。
でも、【ソードの4】では、棺墓や騎士の彫像、騎士のそばに置かれた剣まで、祝福や希望を表す「黄色」で塗られています。そこから、【ソードの4】は、この騎士の暗く冷たい「死」ではなく、眠り休む「休息」を暗示していると考えられます。情報や思考を表す風のエレメントに属する剣を置いておく、つまり今は思考を止めて休むことが、次への希望とつながるというわけです。
ウェイト氏が正位置で列挙している意味は「警戒、隠遁、孤独、隠者の休息、亡命、墓や棺」などです。隠遁と訳される「retreat」には、他に「退却、撤退、避難」などの意味もあります。心身をリフレッシュするという意味で「リトリート」という言葉を使うように、【ソードの4】では、体力や気力回復のために「充電期間」をとることを勧めています。
【ソードの4】の逆位置では、ウェイト氏は「賢明な管理、慎重さ、節約、貪欲、予防策、遺言」などの意味を列挙しています。一見、意味がバラバラで読み取りにくいため、周囲に出たカードと一緒に解釈していく必要がありますが、正位置での「充電期間」が終わり、再び動き出すことを告げていると考えられます。または、休養が長引きすぎて腰が重くなったり、しっかり休みきれないまま動き出すことで良くない結果を招いたりする可能性もあるとも読み取れます。
![アイキャッチ_ソード一覧[1]](https://sup.andyou.jp/tarot/wp-content/uploads/sites/4/2021/01/09704fe54b182778f12095910d7071df-320x180.png)
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