タロットカードを使ってプロの占い師として活動している人は、タロットカード以外の占術も組み合わせて活動している人が多くいます。
その理由は何なのでしょう?
今回はタロット占いと親和性が高く、タロットにプラスすることで占いの世界がぐっと広がる「西洋占星術」について、プロのタロット占い師が扱う占術に西洋占星術をプラスする理由4つを交えながらお伝えします。
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西洋占星術を学ぶ理由その①タロットカードと世界観が近い
タロットカードは大アルカナと小アルカナで構成されますが、その78枚のタロットカードのうち56枚を占める小アルカナは、ワンド(杖)・カップ(杯)・ソード(剣)・ペンタクル(硬貨)という4つの「スート」に分けられています。
実はこの4つのスートは、西洋占星術で用いられる4つのエレメントと結びついています。
タロット占いと西洋占星術は別々の占いでありながら、共通する世界観や世界の捉え方があり、タロットを学んだ人にとって西洋占星術はスッと入ってきやすい占いといえるでしょう。
タロットカードの小アルカナの4つのスートと西洋占星術の4エレメントの対応は次のとおりです。
- 火のエレメントはワンド(理想や情熱)
- 地のエレメントはペンタクル(物質やお金)
- 風のエレメントはソード(情報や思考)
- 水のエレメントはカップ(感情や愛情)
西洋占星術を学ぶ理由その②長期的な見通しが得意
タロット占いでカードが表す未来については、使ったスプレッドによって違いますが、だいだい1か月~3か月先までを読み解けるとされています。
よって、1年先、5年先、10年先…という遠い未来を読み解くのには、タロット占いはあまり向いていないといわれています。それはタロット占いが「相手の心理状態」や「具体的」で「短期的」な出来事などを占うのが得意とされる「卜術」だからです。
一方、西洋占星術は「長期的な運勢」「大きな出来事」などを見ることが得意な「命術」であり、星の配置図からそれぞれの星がいつどんな角度をとるのか、どの星がどのエリアにいつ入るのかなどで、運気の流れや起こりうるイベントなどを予測します。
西洋占星術を学ぶ理由その③生まれ持った素質を読み解くのが得意
タロット占いが直感やフィーリングを使ってその場に出たカードが示す内容をキャッチするのに対して、西洋占星術はその人が生まれた瞬間、星がどのような配置だったかを表した「ホロスコープ」(出生図)を使って「ずっと変わらない情報」をロジカルに読み解いていきます。
ホロスコープには、その人の基本的な性格や運命など、多くの情報が詰め込まれているため、その情報を読み解くことで、その人の奥に秘められた才能を発掘したり、よりその人らしく生きる道筋が見えてきたりします。
西洋占星術を学ぶ理由その④タロットと西洋占星術は弱点を補い合える!
ここまで読んでくださった方はもうお気づきかもしれませんが、タロット占いと西洋占星術は得意なことが全く違います。
タロット占いの得意なこと
- 心理状態
- 具体的なこと
- 短期的なこと
西洋占星術が得意なこと
- 生まれ持った資質
- 基本的な性格
- 長期的なこと
タロット占いが苦手な長期的な運勢やその人の基本的な性質などは、西洋占星術が得意としており、逆に西洋占星術が苦手な「人の心情」や「今」感じていることなどは、タロット占いが得意です。
つまり、タロット占いと西洋占星術はお互いに苦手なところを補える占術の組み合わせということです。
タロットに西洋占星術をプラスするメリット
タロット占いは、目の前にある悩みや問題に対して自分の中にある答えを言語化していくことを得意とし、西洋占星術は、長期的な目線でその人の運命や性質を見たり、その人の持つ性質や傾向を見ていきます。
よって、タロット占いに西洋占星術を組み合わせることで、より広くより深く、より細かく占い結果を出すことができるようになり、より多くの情報をキャッチすることが可能になってくるのです。
例えば占い鑑定の場では、
- 西洋占星術で大きな人生の流れを確認しながら、「起こりうる出来事」や「乗り越えるべき壁」を読み解く
- 近い未来にその壁にぶつかる可能性があれば、タロット占いで詳しく見てみる
というような流れを組み立てることができます。
【まとめ】タロットと西洋占星術で占いの幅を広げよう
いかがでしたでしょうか?
「占い」とひと口に言っても、占術により得意なこと・苦手なことは変わってきます。苦手な点を補える占術をプラスして学ぶことで、より一層占いが楽しくなったり、自分を理解する幅が広がります。
西洋占星術に「ちょっと興味がわいてきたかも…!」を感じていただければ嬉しいです。