2021年4月12日、牡羊座で新月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の新月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2021年4月12日11:30、牡羊座で新月を迎えます。
新月と満月はワンセットで、新月にまいた種が満月に実ると考えます。
次の4月29日天秤座満月に向けて、どのような種を蒔くタイミングなのでしょうか。
読み解いていきましょう。
Contents
2021年4月12日牡羊座の新月は【個人の情熱に立ち戻る】とき
2021年4月12日の牡羊座の新月は、1年の始まりを知らせる春分後、初めての新月です。
ホロスコープ全体を見ると、社会や時代をあらわす天体(木星、土星、海王星、冥王星)が、集合性を強調するサインに集まっているのに対し、
個人天体(月、太陽、水星、金星、火星)は、個人をあらわす若いサインに集まっています。
私たち一人ひとりの意識は、時代の変化の真っただ中にいるわけですが、ここ最近は大きな動きばかりに意識が向き、振り回されていました。
例えば、全世界を騒がしている新型ウイルスや、アメリカの大統領選、それを取り巻く様々な論争や世界情勢、時代の動きなどです。
今回の新月では、次の段階の「自分らしさを確立しようとする」フェーズに入っていこうとしています。
「自分のやりたかったこと」を思い出し、個人の情熱に立ち戻れるような新月となりそうです。
それでは星の配置を詳しく見ていきましょう。
2021年4月12日 新月のホロスコープを徹底解説!
牡羊座23度で起こる新月【自らの力で人生を切り拓いていく】
牡羊座23度(数え度数)のサビアンシンボルは、「重く価値があるベールに隠された荷物を運ぶパステルカラーの服を着た女」。
自分の中の能動性と受動性、言い方を変えると男性性と女性性を上手く使って、自らの力で人生を切り拓いていくような、パワフルさをあらわすシンボルです。
新月に最も寄り添っているのは牡羊座の金星です。
電光石火のきらめきを感じます。
牡羊座は「生まれたばかりの状態」をあらわすサイン。
そこに多くの星が入っているということは、これまでになかった全く新しいアイデアが生まれるタイミングともいえます。
また、牡羊座は白黒はっきりした状態を好み、「曖昧な状態が苦手」です。
つまり、何かをはっきりさせたい!という気持ちが大きくなる新月とも言えます。
MC付近に集まる天体【自立の機運が高まる】
2021年4月12日牡羊座の新月は、日本においてはMC近くにあり、他の天体も付近に集まっています。
MCは達成地点でもあるので、今回の新月は社会や時代の変化に飲まれずに、自立(自律)した自分でありたいという機運が高まることを表しています。
世論や社会動向に振り回されるのではなく、自分なりの情熱を今一度思い出す(=生まれ変わる)ような新月とも言えます。
新月・金星と冥王星が90度【リセットしたくなる】
2021年4月12日牡羊座の新月、金星と冥王星が葛藤を伴う90度(スクエア)の角度を取り、ものごとをハッキリさせたいという気持ちを増長させます。
0か100かを迫る勢いで、何かを思わずリセットしたくなるような気分になるかもしれません。
金星は愛を示しますので、愛に関することでそういった気持ちになりやすいともいえます。
この時のリセットは、後戻りが困難になる可能性が高いので、本当に必要なリセットだけに的を絞る必要があります。
新月と火星が60度/火星と海王星が90度【情熱の向け方が曖昧に】
2021年4月12日の牡羊座新月は、行動力を示す火星が双子座にあり、新月と60度(セクスタイル)という生産的な角度で関わっています。
情熱に従って上手に動けるときでもありますが、その火星は海王星と90度(スクエア)という葛藤を伴う厳しい角度です。
これはあなたの情熱の向け方がどうしても曖昧になってしまうことを物語っています。
例えば、何かやりがいのある仕事を欲する情熱は高まるけれど、着手する仕事を何からどう選んでいいいかわからない、というような感じでしょうか。
恋愛だと「好きな人がいるけれど相手の気持がよく見えない」といったことかもしれません。
火星と木星が120度【広い視野から情報を求める】
2021年4月12日牡羊座の新月では、火星と木星が120度(トライン)という調和的な角度をとっています。
あなたの情熱の量、そして行動力は申し分ないといえます。
いずれも風のサインなので、行動するための情報収拾にも不自由しないでしょう。
あなたが自分の情熱に従って、なにか事を起こそうとするときに、
「外側に意識を向けて、広い視野から情報を求めてみること」が、この時期高まる行動力を上手く活かすためのポイントとなってきそうです。
あなたのヒラメキやアイデアを、実行可能なものにするためにも必要なアクションとなるでしょう。
土星と天王星が90度【常識にこだわらない】
2021年4月12日牡羊座の新月では、今年1年を代表する星の配置である、土星と天王星が葛藤を示す90度(スクエア)の角度をとり、
あなたに「常識にこだわらないように」とメッセージを送ります。
今回の新月に牡羊座に集まる天体たちは、あなたの「内側から湧き出すヒラメキや情熱をなによりも大切にしてもいい」と後押しをしてくれます。
そして、自分自身が本来望んでいる方向に狙いを定めるように、エネルギーやパワーの使い方をしっかり意図するのがこの新月といえましょう。
ドラゴンヘッドと土星が120度【種を蒔くことで成果を受け取れる】
2021年4月12日牡羊座の新月では、ドラゴンヘッドと土星が120度(トライン)で調和的な角度をとっています。
常識にとらわれずに、未来を切り拓いていく姿勢を後押ししてくれます。
ドラゴンヘッドは小社会を表しますので、あなたが属するコミュニティと捉えても良いでしょう。
属するコミュニティが足がかりとなり、あなたの情熱をただのヒラメキだけでは終わらせないように、実現化への道を提示してくれるかもしれません。
また、土星は継続のエネルギーです。
あなたのヒラメキは今すぐ成果につながらなくとも、何かしらの種を蒔き、育み続けることで大きな成果を受け取れるかもしれません。
【まとめ】牡羊座新月の過ごし方のポイント
2021年4月12日牡羊座の新月の過ごし方のポイントをまとめてお伝えします!
・情熱のパワーをうまく扱う
牡羊座に集まる天体は、情熱やヒラメキのエネルギー。
そのパワフルさをどう扱うかがポイント。
・広い視野から物を見ることや情報を集める
広い視野から物を見ること、情報を集めることが情熱やヒラメキを実現可能なものにするには必須。
・自分のコミュニティに目を向ける
あなたの属するコミュニティを足がかりに、情熱やヒラメキを実現化していけるでしょう。
・種を蒔いておく
今回の新月でのヒラメキは、すぐに形に成らなくても、その種を蒔いておくとこの先いいことがありそう!