「ホロスコープに木星と土星のアスペクトがあった場合、どう解釈すればいいんだろう…」とお悩みのあなたへ。
この記事では、木星と土星のメジャーアスペクト(0,60,90,120,180度)の解釈の例を紹介します。
Contents
木星と土星の意味とアスペクトの影響
木星と土星が表すもの
木星は、幸運の星としても知られています。
また、自分自身を成長させ、高めようという意欲をもたらしてくれます。
あなたが持っている内なる想いや、自分の才能や個性を外側へ発揮していくサポートをしてくれる存在です。
一方で、土星は制限を意味し、人生における課題を与える天体です。
より自分らしく生きていくためのヒントや進路を教えてくれる存在であり、人が成長するためにとても重要な星として扱われています。
木星と土星の意味をまとめると次のとおりです。
- 楽観さと慎重さ
- チャンスとサポート
- 選択肢から選び取る力
- お金やものを重視する
これらについて、木星と土星のアスペクトがソフトであればスムーズに進み、ハードであれば困難や試練に遭遇しやすいといえます。
アスペクトの影響は天体の年齢域と関係する
アスペクトは、遠い天体が近い天体に影響を与えると解釈します。
これは、「年齢域の高い天体が年齢域の低い天体に影響を与える」と言うこともできます。
天体には年齢域という考え方があり、その順番に従って、年上の天体が年下の天体に影響を与えると読みます。
木星と土星の関係は、土星のほうが年齢域が高く、土星から木星へと影響を与えると解釈します。
木星と土星のコンジャンクション(0度)
2つの天体の良い部分も悪い部分も強め合う関係
木星と土星のコンジャンクションは、約20年に一度起こるめずらしい配置で、「グレートコンジャンクション」と呼ばれています。
グレートコンジャンクション生まれの人は、古き自分を打ち破りたいという思いを持ち、その生き様を大きなスケールで見せる役目を担っています。
そのため、物事の本質を見極めながら、広い視野で先を見通すことができる人です。
思いつきや勢いで行動を起こすのではなく、物事の道理や善悪、是非をしっかりと判断してから動いていくでしょう。
たくさんのチャンスや選択肢にも恵まれ、年長者や地位の高い人たちから、多くのサポートを受けることもできます。
通常、選択肢が増えると、「どれを選ぶべきか」といった悩みも増えていくものですが、「本当に自分に必要なもの」を理解しているので、自分にとって心地良いものを選ぶことができるでしょう。
選ばなかった選択肢についても、いつまでも未練を持つようなことはなく、キッパリと割り切るような潔さも持ち合わせています。
その一方で、木星と土星のコンジャンクションを持つ人は、影響力を持つ立場や大きな富を得る地位を求めるところがあります。
もちろん、あなたは素晴らしい才能に加え、目的に対するアプローチの仕方も的確なので、実際に高い地位や成功を手にすることもできるでしょう。
しかし、お金やものを重視する考え方にこだわりが強く出てしまうと、物質的に成功しているか、物質的に恵まれているかどうかで、物事を判断してしまうことも。
本当の豊かさとは何か、自分にとっての幸せとは何かを意識しておくと、どんな場面でも自分に合った判断ができるでしょう。
木星と土星のオポジション(180度)
2つの天体がぶつかり合う関係、対立するまたは高め合う
木星と土星のオポジションを持つ人は、実際の年齢よりも精神年齢が高い傾向があります。
常識的で落ち着いた行動を取ることができるので、さまざまな場面で頼りにされることが多いでしょう。
もしかしたらそれは子供の頃に、厳格な家庭や環境で育っている影響があるかもしれません。
父親の存在が絶対で、何が正しいか何が間違っているかを決めるのは、いつも父親であったということもあるでしょう。
人によっては、それが学校の先生という場合もあります。
自由な行動や考えはあまり認められず、ルールに従って行動することが求められていたのかもしれません。
そのため、父親や年長者、地位の高い人に対して恐れを持ちやすく、言われた通りに従ってしまうことも…。
しかし、落ち着いてルールを守る姿勢は、あなたの安定感や信頼感となって発揮されます。
いつでも冷静に対応するあなたの姿に、周りは「あなたに任せておけば大丈夫」と信頼を寄せるでしょう。
また、木星と土星のオポジションを持つ人は、教育面で大きな影響を受けていることもあります。
例えば、通常よりも高度な教育を受けていて、知識が豊富で優秀な人もいるでしょう。
または逆に、望む教育を受けられなかったという人もいるかもしれません。
その場合、自分よりも優れた教育を受けている人にコンプレックスを感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、あなたには生まれながらに持っている大らかさと真面目さがあります。
また、自由な発想や行動力そして安定感なども持ち合わせています。
こうした面を発揮すれば、教育から得た知識や経験が少なかったとしても、自分の才能で現実世界をうまく生き抜いていけるはずです。
教育にこだわらず、あなたらしさを大切にしてくださいね。
木星と土星のスクエア(90度)
1つの天体が葛藤する関係、不調和の状態または何らかの解決策を取るよう働きかける作用も
木星と土星のスクエアを持つ人は、常に楽観的な思考と目の前の現実との間で揺れ動くような感覚を持っているかもしれません。
ある瞬間には、自分は何でもできる素晴らしい成果をあげることができると信じているのに、次の瞬間には急に冷めてきて、自分には何かを成せるわけがないと考えたりします。
例えば、仕事に応募しようとするときも、以前から憧れていた仕事を見つけて、そこで生き生きと活躍する自分を想像しますが、結局応募するのは現実的に今の自分でもできるような安定した仕事、なんてことも。
ときには、あまり考えすぎず、木星の楽観的な思考を優先して、夢や理想を追いかけてみましょう。
目の前に起こる事実をチャンスと捉えるか否かで、その先の現実が変わっていきます。
できるだけポジティブに捉えるようにすると、あなたの可能性が広がっていくでしょう。
一方で、木星と土星のスクエアを持つ人は、行動が極端になってしまうことがあるかもしれません。
例えば、リスクをとれば儲かるかもしれないのに、過度に慎重になりすぎて投資できなかったり、そう動くのは賢明ではないのに大胆な賭けに出てしまったり、偏った行動をとってしまうことも。
自分で判断に迷うときは、年長者や地位の高い人にアドバイスを求めてみるのも1つの方法です。
日頃から礼儀正しくし、相手のアドバイスにも素直に耳を傾けるようにしておくことで、困ったときにもサポートを得られやすくなります。
危険を冒したり無謀な行動に出たりしないように、先人の知恵を借りるようにしてみてくださいね。
木星と土星のトライン(120度)とセクスタイル (60度)
2つの天体が調和していてエネルギーがスムーズに働く関係
トラインとセクスタイル(ソフトアスペクト)を持つ人は、木星と土星のエネルギーがスムーズに通ります。
木星の楽観さと土星の慎重さが良いバランスで混ざり合って、大きな永続性や忍耐力を生み出します。
制限やルールの中にいても、その中でできることや自身の自由をうまく見つけていくので、息苦しさや飽きを感じることはありません。
根気強く、堅実にゴールに向かっていき、物質的な成功や社会的な地位などを掴み取っていくでしょう。
年長者や立場が上の人とも、上手に関係性を築いていきます。
ある程度、自由に動いていても、聞くべき話やアドバイスはしっかりと聞き、相手を立てて丁寧な態度で接することができるので、気に入られることも多いはず。
年長者や立場の上の人はあなたが困っているとサポートをしてくれたり、良い仕事や人を仲介してくれたり、出世のチャンスを運んできてくれることもあるでしょう。
また、トラインとセクスタイルを持つ人は、秩序やルールを定めたり、ルールなどを周りの人に知らせる立場になったりすることもあるかもしれません。
そのため、弁護士や裁判官といった法律に関わる仕事や、教師や大学の教授といった教育に関わる仕事などで才能を発揮できるでしょう。
【まとめ】 木星と土星のアスペクト
木星と土星のアスペクトを持つ人は、自由と制限という相反するエネルギーをバランス良く使っていくことで、社会や組織の中で力を発揮していくでしょう。
また、コンジャンクション・ハードアスペクト(オポジション・スクエア)を持つ人は、葛藤しながらもポジティブな面に目を向けることで、人生を切り開いていけます。
物質的な成功や富にこだわりすぎると、危険を冒したり無謀な行動に出てしまったりするので、自分にとっての幸せとは何かを意識しておくといいでしょう。
一方、ソフトアスペクト(トライン、セクスタイル)を持つ人は、根気や忍耐力を活かし、どんなに長い道のりでも、堅実にゴールを目指していきます。
社会的なサポートも受けやすいので、うまく活かして成功をつかんでいきましょう。
今回の記事を参考に、木星と土星の関係性についてイメージを膨らませながら、読み解きを深めていってくださいね。