いま話題のあの人はどんな性格・タイプなの?活躍の裏にどんな星のパワーが働いていたの?2020年やその先はどうなっていくの?「星読みテラス」を監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、旬の人物のホロスコープを読み解きます。
今回は、テニスプレーヤーの大坂なおみ選手に注目!2019年は全豪オープンで優勝し世界ランキング1位を獲得。
2019年最終の世界ランキングは3位、生涯獲得賞金の日本記録塗り替えなど数々の結果を残しました。
大坂なおみ選手にとって2020年はどんな年になるのか星から読んでみましょう。
Contents
大坂なおみ 優勝・世界ランキング獲得を果たした理由を星から読む
火の星座と活動宮が発揮する【根っからのアスリート気質】
大坂なおみ選手のホロスコープを見ると、四区分の火のエレメントと三区分の活動宮に星が集まっていることが特徴です。
特に射手座に火星と金星と冥王星が集まっていますが、これらの星が「どこまでも勝ちたい!記録を出したい!」という欲求を生み出していると言えます。
さらに、牡羊座にある月は心の奥に「常に一番になりたい!」という強い思いがあることを表しています。
星から見ても、根っからアスリート気質なのですね。
一方、天秤座にある太陽はそういった「勝ちたいと望んでいる自分」を客観的に捉えていて、冷静な様子がうかがえます。
さらに水星も天秤座にあって客観性を発揮しています。とても頭がよく沈着冷静で戦略家な一面もあるようですね。
勝ちたいという強い意思と、それを支える冷静さや客観性が大坂選手の強みと言えるでしょう。
大坂なおみ選手の誕生日・生年月日からホロスコープを読み解く
大坂なおみ(おおさか・なおみ)
1997年10月16日生まれ(出生時間不明)、大阪府出身。
太陽と月と海王星が生む【生涯現役でいたい】という願い
牡羊座の太陽と天秤座の月は対極の180度に位置しています。
そこに山羊座の海王星が太陽、月と90度の角度を取っていますね。これら3つのサインは全て活動宮です。
活動宮は目標に向かって行動する性質を持ちます。大坂選手は太陽や月の個人天体が入っているためさらにその要素が強まります。
「目標に向かって進み続けているときが調子がいい」「止まってしまうことは死んでしまうことだ」と言えるくらい、活動することで生きている実感を味わえる配置です。
90度と180度というハードアスペクトを形成しているので、空回りしてしまうこともあるかもしれませんが、「ゆっくりする」「のんびりする」といった感覚からは程遠いでしょう。
できる限りプレイヤーでいたいし勝ち続けたい。生涯現役を貫きたいと感じやすい配置です。
太陽と月のハードアスペクトは【うまく使いこなせば大きな結果を残せる】
また太陽と月が180度の位置にある人は、常に自分自身を客観視している自分がいるという特徴があります。
大坂選手は太陽天秤座の「周囲との調和を図る、美しいプレイをしたい」という思いと、月牡羊座の「自分の思うがままにやりたい、トップになりたい」という思いが葛藤しあうことになります。
それが現実世界にも反映され、自分を客観視させてくれるようなライバルが登場したり、周囲からの期待が寄せられるということになりそうです。
スポーツ選手にとってはライバルに恵まれたり、期待が集まるという要素はうまく使いこなせばよい結果を出すことができますね。
一方、プレッシャーを感じて成果が出せなくなってしまう可能性もあります。
父親や国籍も影響?土星と月の関係性が【強さを支える】
大坂選手の土星は月と同じ牡羊座にありますね。
土星はその人にとっての課題を表すことから、彼女には牡羊座のテーマである「ありのままの自分を出すこと」にコンプレックスがあるのかもしれません。
また大坂選手といえば、アメリカと日本の二重国籍でしたが2019年の誕生日を機に日本国籍を選択したことでも話題となりましたね。
2019年は恩恵をもたらす木星が射手座を移動中でした。大坂選手のプライベートを表す牡羊座の月とは120度の調和的な角度を取っていた。
そのため、これからテニス選手として前進していくために、「私は何者か」というまさに根っことなる部分が固まっていったように感じます。
さらに幼い頃テニスを教えてくれていた父親との関係も影響しているようです。
2019年に入ったばかりのときにコーチが代わり大坂選手はスランプに陥っていました。
しかし、彼女の父親が代理コーチに就任したことで、そこから見事にスランプから抜け出し優勝を遂げています。
星読みでは土星は父親を表すと言われています。その土星が心の拠り所を表す月のそばにあるということは、彼女の精神的な安定に父親が関わっているとも言えます。
父親との関係や、国籍の選択によって彼女の土台をしっかりと支える体制が整ったともいえそうですね。
【まとめ】大坂なおみ選手のホロスコープ読み解きのポイント
ホロスコープ | 読み解き |
---|---|
射手座に火星と金星と冥王星が、牡羊座に月がある | 「どこまでも勝ちたい!記録を出したい!」というアスリート気質を発揮 |
天秤座に太陽、水星がある | 客観的で冷静、頭がよく戦略的な一面を持つ |
牡羊座の太陽と天秤座の月が180度、そこに山羊座の海王星が90度で関わる | 活動することで生き生きする、生涯現役でいたいという願いを持っている |
牡羊座に土星と月がある | 自分のルーツや父親との関係が精神的な安定や拠り所になっている |
2020年の大坂なおみ選手はどうなる?
ある意味2019年はトップに上り詰めたわけだけど、2020年はどうなるんだろう?
出生の土星と、トランジットの土星のスクエア(90度)【土星の課題をクリアする】
大坂選手は2019年11月ごろから出生の土星と、トランジットの土星のスクエア(90度)に入っています。
サターンリターンは星読みでは重要なポイントのひとつで、生まれたときの土星(ネイタル)に現在運行している土星(トランジット)が重なることを指します。
サターンリターンは29年に一度訪れるので、人生における大きな転換期という意味合いが強いです。
最初のサターンリターンは29歳前後なので、この時期に結婚、出産などを迎える方もいらっしゃるかもしれませんね。
その他、昇進や転勤、転職など後から考えるとこの頃が人生の転換点だったと感じる方が多いようです。
そしてサターンリターンより短いスパンで訪れるのが、出生の土星と、トランジットの土星のスクエア(90度)とオポジション(180度)。
出生の土星と、トランジットの土星は、0度→90度→180度→90度→0度と角度をとることを繰り返し、約7年ごとに人生の課題チェックを行います。
大坂選手の場合は、牡羊座にあるネイタルの土星と山羊座に滞在するトランジットの土星が2019年11月ごろからぴったり90度となっています。
この出生の土星と、トランジットの土星のスクエア(90度)では、サターンリターンへ向けてクリアしておくべき課題が示されます。
大坂選手は、出生の土星と、トランジットの土星のスクエア(90度)を迎える際に国籍を日本に決めました。
これも自分のルーツを明確にするという土星の課題のひとつだったかもしれません。
また日本人としてテニス界で確固たる地位を築きました。
今後はその地位を守り抜くことであったり、トッププレイヤーとしての責任感や自覚といったものと向き合っていく時期ともいえるでしょう。
ジュピターリターン【さらなる飛躍へ向けて舞台が整う】
ちょっと先のことをお話しすると2021年は大坂選手にとって、さらなる活躍が期待される年です。
この時期ジュピターリターンを迎えます。
先ほどは土星でしたが、次は木星です。
ちょうど生まれたときの木星(ネイタル)に、現在運行している木星(トランジット)が重なってきます。
ジュピターリターンはあらゆる物事が拡大し発展していくと言われています。
大坂選手はネイタルの木星が水瓶座です。
2020 年は木星が山羊座に滞在していて2020 年12月に水瓶座へ移動します。
特に2021年2月には大坂選手のネイタルの木星に、トランジットの木星がぴったりと重なってきます。
この時期に試合などがあれば何か大きな実績や記録を打ち立てるかもしれません。
また、射手座の火星と水瓶座の木星が60度の角度をとります。
火星の「どんどん行こう!」という勢いを木星が応援してくれて波に乗ることができるでしょう。
金星期から太陽期へ【スタンスや役割に変化が現れる】
また、2020年から2021年にかけて大坂選手にとってはちょうど金星期から太陽期に移行するタイミングでもあります。
金星期は15〜24歳ごろに当たります。大坂選手は金星期に花開いた選手ですね。
この期間は金星星座射手座の性質が前面に出ていて、どんどん勝ちたい!という思いでやってきたと思います。
25歳からは太陽期になりますので太陽星座天秤座の性質が出てくるでしょう。
例えば、「スポーツを楽しいものとして広げていきたい」といったスポーツ業界全体のことを考え、それを彼女なりの社会性として広げていくかもしれません。
また人気を活かしてテレビに出るなど、もっと彼女自身を押しだしながら前に出てくる場面も多くなりそう。
大坂選手のスタンスや役割に対して変化が生じてくるでしょう。
2020年は【恩恵を受け取るために努力する年】
2020年は土星の影響による課題への取り組みと、2021年への準備をしていく節目となる年です。この時期をいかに乗り越えるかが重要でしょう。
アスリートにとってもっとも気になるのは体調や怪我だと思います。
星読みで月は身体を表しますが、大坂選手はその月が管理能力を表す土星と寄り添っているため、コンディションを良い状態に保っておくことは得意なのではと感じます。
さらに大坂選手は水のエレメントに星がひとつもありません。
水は感情を表しますが、これがひとつもないということはメンタルを病むこともあまりないのではないかと思います。
2021年はジュピターリターンでまさに飛躍の年。その恩恵を受け取るために磨きをかけていく2020年となるでしょう。
【まとめ】星読み初心者さんが覚えておきたい読み解きのポイント
- 木星、土星がネイタルチャートの位置に戻ってくるタイミングを見てみよう
- 天体の年齢域から自分が今どのステージにいるかを読み解いてみよう
かげした真由子(かげした・まゆこ)
太陽双子座、月乙女座。愛称「まゆちん」。サウンドクリエイター、ベンチャー企業の立ち上げ、保険営業マンの秘書などを経てタロット占い師に。2008年より占い師・心理セラピストとして独立。現在までの鑑定数はのべ1万4千件。2018年からは星よみ協会の無料講座制作にたずさわる。一人ひとりが安心して自分らしく生きるための占い活用を日々研究しつつ、占い師の先生として後進の育成に取り組む。著書『命日占い』『命日占い〈未来編〉』(サンマーク出版)は累計10万部のベストセラー。