新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、先の見えない日々が続いています。ウィズコロナ時代、アフターコロナ時代の日本はどうなるの?大きな変化の波に上手く乗るにはどうすればいいの?コロナ時代を生きるヒントを探ります。
星読みでは、個人と同じように「国」にも誕生日があると考えて、世の中がこの先どうなるのかを占う方法があります。
つまり、ウィズコロナ時代、アフターコロナ時代の日本がどうなるのかは、「日本の誕生日」のホロスコープ(始原図)を使って占うことができるのです。
この記事では、始原図とは何か、日本の始原図からわかる日本や国民の特徴はどんなものか、西洋占星術師のかげした真由子先生に聞きました。
Contents
始原図とは【国の誕生日のホロスコープ】
「始原図」とは、国の誕生日のホロスコープ(ネイタルチャート)のことです。
始原図を使うのは、星読みの中でもマンデン占星術(マンディーン占星術)というジャンルです。
「マンデン」(Mundane)の語源は、「世界の」という意味のラテン語。
つまりマンデン占星術は、個人ではなく社会の情勢を占う占星術です。
占星術師は社会的に重要な地位だったようです。
マンデン占星術では、始原図のほかにも、1年の流れがわかる春分図、この先3ヶ月の流れがわかる夏至図・秋分図・冬至図を使って、社会を読み解くことができます。
対象が個人であっても国であっても基本的な星の読み方は同じですが、マンデン占星術では天体・サイン・ハウスが象徴するものが異なります。
例えば「月」は、個人のホロスコープでは「内面、無意識、身体」などを表しますが、国や社会のホロスコープでは「国民」を表します。
また4ハウスは、「家庭・居場所」といった意味が「国土」となり、農業や災害などの分野について読み解くことができます。
日本の誕生日は【日本国憲法ができた日】とする説が有力
では、日本の始原図を導き出す「日本の誕生日」とは、いつなのでしょうか?
大きく分けて2つの考え方があります。
①大日本帝国憲法ができた日
②日本国憲法ができた日
日本の始原図の解釈については占星術家の間でも見解が分かれていますが、2020年現在、多くの占星術家は、
①大日本帝国憲法で潜在的な日本(戦前)を読み解く
②日本国憲法で顕在化している日本(戦後〜現代)を読み解く
と分けた上で、②日本国憲法ができた日【1946年10月7日、東京】の始原図で占うのが主流となっています。
今回は、2020年以降のウィズコロナ時代、アフターコロナ時代について読み解いていきたいので、②の始原図を使いましょう。
また、②の場合の時刻についても諸説ありますが、今回は【15:15】のホロスコープで検証します。
これは、日本国憲法の案(帝国憲法改正案)が衆議院本会議で可決された時間帯の真ん中をとったもので、
過去に門馬寛明氏など著名な占星術家が日本を占った際も【15:15】が採用されています。
日本の始原図を読み解こう!国や国民の特徴がわかる
では、実際に日本の始原図を読み解いていきましょう。
日本の始原図には、次のような特徴があります。
- 太陽が8ハウス天秤座、8ハウスに4天体が集合
- 月とAscがコンジャンクション(0度)
- 4ハウスに天王星
- 6ハウスに土星と冥王星
- 9ハウスに蠍座の金星
日本のアイデンティティは他国との関係で成り立つ|日本の始原図
太陽が8ハウス天秤座、8ハウスに4天体が集合
日本の始原図は、国のアイデンティティを表す太陽が8ハウス・天秤座です。
また、8ハウスには水星・火星・木星もあり、合わせて4つの天体が集合しています。
マンデン占星術では、8ハウスは「国の財政、関係国の財政」を表します。
8ハウスに天体が集まっているということは、いい意味では他国から受け取っているものが多い、悪い意味では他国に依存しているということです。
また、日本の始原図の太陽は、6ハウスにある冥王星(獅子座13度)とぴったりセクスタイル(60度)を形成しています。
マンデン占星術では、6ハウスに「軍隊」という意味があるので、太陽と冥王星の関係は「日本が軍事分野で巨大権力に支配されている」と読めます。
さらに、8ハウスの太陽は、「同盟国」を表す7ハウスから「貿易・海外」を表す9ハウスに向かうため、日本のアイデンティティは同盟国ありき、他国と関係を築き貿易で潤う、となります。
日本にとって国民の心理状態がとても重要|日本の始原図
月とAscがコンジャンクション(0度)
日本は、国としては前述のような特徴がありますが、国民のほうはどうでしょうか?
マンデン占星術で、国民や大衆を表す天体は「月」です。
日本の始原図の月は水瓶座にあるため、日本国民には次のような特徴があります。
- アイデンティティしっかりしてる
- 自立心がある
- グローバルなものの見方ができる
- 自分軸がしっかりある
さらに、月はホロスコープでアセンダント(Asc)と水瓶座27度でぴったり重なっています。
Ascは「外向きの顔」を表し、ホロスコープの感受点の中でも特に重要なので、日本という国にとって国民や大衆の心理状態(月)は非常に大事だと言えます。
自然災害が多いのは日本の宿命|日本の始原図
4ハウスに天王星
日本の始原図は、4ハウスに天王星があります。
マンデン占星術では、4ハウスは「国土」を表します。
4ハウスに変化が激しくて落ち着かない天王星があるということは、ストレートに「自然災害が多い国」であると解釈できます。
「見えない軍事力」は日本にとって解決すべき課題|日本の始原図
6ハウスに土星と冥王星
マンデン占星術では、6ハウスは国民の健康、労働環境、軍隊・警察といった様々な意味を持ちます。
日本の始原図を見ると、6ハウスにある天体は土星と冥王星です。
注目すべきは、土星と冥王星がともに8ハウスの火星とスクエア(90度)のアスペクトを取っている点です。
火星は攻撃力を表します。
しかも火星と縁の深い蠍座にあるので、かなり強力なエネルギーを持っています。
そんな火星とのスクエアは、まるで日本に対する「見えない軍事力(米国)」を表しているようです。
しかも土星のサインは獅子座なので「強固な管理」であり、日本にとっては葛藤すること、解決すべき課題であると言えます。
良い意味での「宗教心」が国民の重要なアイデンティティ|日本の始原図
9ハウスに蠍座の金星
日本の始原図は、金星が9ハウス・蠍座に位置します。
マンデン占星術では、9ハウスは宗教、法律、学問などをあらわします。
この9ハウスに愛と喜びの金星があるということは、良い意味での「宗教心」のようなものではないでしょうか。
例えば、日本には自然界のあらゆるものに神様が宿る「八百万の神」という考え方があります。
お正月には神社に初詣に行き、お葬式は仏式で、結婚式では教会で愛を誓うといった習慣も、当たり前のこととして受け入れられています。
現代の日本は、宗教的に寛容で調和を大切にする社会と言えるでしょう。
そして、金星は日本の国民をあらわす月とアスペクトを結んでいます(90度)。
これは、日本の国民にとって宗教心とは、葛藤はあるもののアイデンティティの要素としてとても重要なものであることを物語っています。
このほか、ノーベル賞受賞者を数多く輩出するなど、日本が世界でも学問に強い国の一つであることも、9ハウス金星の特徴が出ていると言えそうです。
【まとめ】国民一人ひとりは意外と自立している日本
ウィズコロナ時代、アフターコロナ時代を知るために、今回は始原図から日本や国民の特徴を読み解いてみました。
日本は、国としては他国との関わり・依存で成り立っていますが、国民一人ひとりは意外と自立している、と言えそうです。
次回は、始原図を使って2020年の日本を生き抜くヒントを探ります!