命日のホロスコープから故人のメッセージを読み解く「命日占い」。大切な人の死の悲しみから解放され、生きる意味を見つけられたら…という想いから生まれた、かげした真由子先生発案の新しい星読みです。
書籍『命日占い』(サンマーク出版)の冒頭100ページ分を
無料で試し読みできます!
試し読みしたい方はこちらからごらんになれます。
この記事では、かげした真由子先生に寄せられたご相談から、亡くなった方の命日のチャートを読み解き、生きているご依頼人の魂との関わりを紐解いていきます。
第3回目は、ご依頼人が生まれる数年前に死産されたお姉さまとの魂の関わりを読み解きたい…というぽぽろんさん(女性)からのご相談です。
Contents
命日占いとは?星読みで亡くなった人からのメッセージを読み解く
命日占いは、星読みの知恵をベースに、命日のホロスコープから故人が今を生きる私たちへ向けたメッセージを読み取ろうという新しい試みです。
命日を「もう一つの誕生日」として捉え、かげした真由子先生が独自の解釈を加えて、命日のホロスコープから亡くなった人と残された人との関係性やメッセージを読み解きます。
私たちにとって受け止めることが難しい「死」を、生も死も人間にとって大切な節目であることをあるがままに受け止めようとする、かげした真由子先生の祈りの気持ちがベースになっています。
【相談内容】死産で生まれた姉について知りたい
「死産だった姉との魂の関わりについて知りたい」というぽぽろんさん(女性)からのご相談です。
私の姉は死産でした。母からは「あなたには2つ上の姉がいたけれど、私が不注意で転んでしまったせいでお腹の中でなくなっていた。かわいそうな事をした」とだけ聞いていました(本当に転んだことが原因かはわかりません)。姉は、死産届は出されましたが、戸籍には名前がなく私が「長女」となっています。また、姉には名前も法名もあり、遺骨もお墓に入っています。一昨年、50年ぶりに姉の法要が行われたのですが、その際に姉の話題が出たことがきっかけで、今回鑑定を依頼しました。
私は姉とは会ったことがありませんが、確かに存在したことを感じながら育ちました。祖父母に育てられた環境だったこともあり、月命日にお寺さんが自宅に来てお経を上げたり、仏壇に手を合わせたりといったことが、ごく当たり前の日常の中にありました。そんな暮らしの中で、姉やご先祖様など「誰か」の存在を感じていたかもしれません。
また、私は子供の頃から祖母に「跡を継げ、婿をもらえ」と言われて育ちました。姉が亡くなり私が繰り上がりで長女となったことで、選択肢を狭められたと感じている私もいます。
ぽぽろん(女性)
※ぽぽろんさんのメールをもとに再構成しています。
お姉様の命日ホロスコープが伝えるメッセージとは
ぽぽろんさんの生年月日・出生時間と、お姉様の命日から読み解いていきます。
まず、ぽぽろんさんの出生ホロスコープとお姉様の命日ホロスコープを重ねます。
占星術で「相性を読むとき」と同じ方法です。
お姉様の命日ホロスコープとぽぽろんさんの出生ホロスコープには次のような特徴があります。
1.お姉様の命日ホロスコープとぽぽろんさんの出生ホロスコープの水星が同じ度数
2.お姉様の命日ホロスコープの土星がぽぽろんさんの出生ホロスコープの月の上に乗っている
3.ぽぽろんさんの出生ホロスコープのカイロンという小惑星にお姉様の命日ホロスコープのドラゴンヘッドが重なってきている
4.今のホロスコープの木星とお姉様の命日ホロスコープの太陽・水星が重なっている
「共にある」ぽぽろんさんとお姉様の星
1.お姉様の命日ホロスコープとぽぽろんさんの出生ホロスコープの水星が同じ度数
お姉様の命日ホロスコープの水星のサイン(星座)とぽぽろんさんの出生ホロスコープの水星のサインは異なりますが、度数がまったく同じです。
水星は言語を表します。
お姉様とぽぽろんさんは住む世界が違う上、違う言語を持っていますが、とても通じ合っているように感じます。
2.お姉様の命日ホロスコープの土星がぽぽろんさんの出生ホロスコープの月の上に乗っている
土星はこの世での制限、月はこの世での魂の乗り物(肉体や心)をあらわします。
お姉様は生まれてくることができませんでしたが、妹のぽぽろんさんの心や肉体と共にいる感じがします。
これは「乗り移っている」という意味合いではなく、「共にある」だけです。
占星術で使われる天体には、年齢域という考え方があり、人間の発達段階とリンクしていると言われています。
月は0〜7歳までをあらわします。
ぽぽろんさんが7歳ぐらいまでの間、お姉様はぽぽろんさんを通してお母様と触れ合ったり、世界を見ていたりしたのかもしれませんね。
3.ぽぽろんさんの出生ホロスコープのカイロンという小惑星にお姉様の命日ホロスコープのドラゴンヘッドが重なってきている
私は、お姉様からのメッセージとして、このように読み解きました。
「ぽぽろんちゃん。あなたが人生において自分の課題と向き合うことがある時、いつでも私はそばにいます。
あなたの過去と未来を繋ぐ接点に私はいます。
何か乗り越えたいことがある時、ありのままの自分に自信がなくなった時、切り開くきっかけを一緒に作りましょう。」
このメッセージを、イメージを自由に広げて解釈いただければ良いのではないかと思います。
ホロスコープが伝えるお姉様の命日が意味する死産の原因とは
ぽぽろんさんは、お母様から次のように聞いていたそうです。
「あなたには2つ上の姉がいたけれど、私が不注意で転んでしまったせいでお腹の中でなくなっていた。かわいそうな事をした」
しかし、お母様がおっしゃったことが事実かどうかはわかりません。
確かに、予期せぬことが起きやすかったことは…お姉様の命日ホロスコープに表われています。
お姉様の肉体を表す月と海王星が「原因不明」といった角度を取っており、明確な原因はない死産だったことが伺えるのです。
お腹の中で何が起こったかは、誰にもわかりません。
12年に一度のタイミングの今お姉様の魂が伝えたいこと
お二人のホロスコープを、いろいろな視点から見させていただきました。
私が一番お伝えしたいことは「今、お姉様の命日ホロスコープを見ることに大きな意味があった」ということ。
今、お姉様の「たましい」が伝えたいことがあるように思えました。
それは、4つ目のポイントです。
4.今のホロスコープの木星とお姉様の命日ホロスコープの太陽・水星が重なっている
今のホロスコープの木星とお姉様の命日ホロスコープの太陽が、ほぼ誤差なく重なっていたからです。
お姉様の命日ホロスコープの水星も、少し誤差ありですが重なっています。
さらに、お姉様の命日ホロスコープの木星には経過中の火星もぴったり重なり、アクティブかつ恩恵にあふれています。
水星は言葉をあらわします。「お姉さんからの伝言」とイメージできますね。
その水星を、今の宇宙の木星が祝福しています。
お姉様の魂である太陽は、木星とぴったり重なっており、ほぼ誤差はありません。
これは12年に一度のタイミングです。
お姉様はこのタイミングで、先ほどの
「ぽぽろんちゃん。あなたが人生において自分の課題と向き合うことがある時、いつでも私はそばにいます。
あなたの過去と未来を繋ぐ接点に私はいます。
何か乗り越えたいことがある時、ありのままの自分に自信がなくなった時、切り開くきっかけを一緒に作りましょう。」
というメッセージを伝えたかったのではないでしょうか。
もし、ぽぽろんさんがこれからの人生や自分の課題を抱えているなら、
ただお姉様の居場所を心の中にそっと意識するだけで、何かしら共同創造が行われそうです。
元々、ぽぽろんさんのホロスコープは12ハウスに天体が集まっており、
先祖や、見えない存在からサポートを受けたり、メッセージを受けたりしやすい質をもっているからでもあります。
ホロスコープから伝わるお姉様の感謝の気持ち
ホロスコープを眺めていると、ああ、これはお姉様からの感謝なのかな…と思います。
さらに、どんな感謝なんだろうと読み進め、「ああ、これだ」と思う解釈がありました。
一昨年、お姉様の50回忌を迎えられた時、ぽぽろんさんはお姉様にまつわるエピソードを聞かれたそうです。
この出来事自体が、この50回忌という区切りにおいて、お姉様の居場所はしっかりとご家族の心の中に刻まれていることを象徴しているように感じます。
お母様にとっては、複雑な思いもお持ちだったでしょう。
しかし、50年の月日を経て、ご家族みなさんがお姉様の死を一歩一歩丁寧に受け止めてきたことがわかります。
もちろん、スムーズに受け入れられず、お辛い時もあったでしょう。
お姉様の命日ホロスコープは、現在の木星にとても祝福されています。
私はそれを言語化するお役目として、今回ご依頼を受けたのだと思います。
「私の居場所をみんなの心の中に作ってくれてありがとう。おかげで50歳を超えましたよ」
という、お姉様の声が聞こえてきそうなホロスコープなのです。
ホロスコープからわかること!お姉様はいつでもご家族と共にいる
予期せぬ死や、受け入れがたい死は、時としてその家族から「なかったこと」にされてしまいます。
もちろん、それは残された人々が生きていくため、辛さを和らげるための反応です。
しかし、そうすることが喪失体験をより辛くさせることもあります。
一方、ぽぽろんさんのご家族は、お姉様と共に歩んできたのだと思います。
ぽぽろんさんから、こんなお話も伺いました。
祖父母に育てられた環境だったこともあり、月命日にお寺さんが自宅に来てお経を上げたり、仏壇に手を合わせたりといったことが、ごく当たり前の日常の中にありました。そんな暮らしの中で、姉やご先祖様など「誰か」の存在を感じていたかもしれません。
ぽぽろんさんのお家は、亡くなった人の存在に思いを馳せることが日常だったこともあり、死産だったお姉様と共にご家族も歩んできたことが伝わってきました。
また、お祖母様の言葉についても伺いました。
私は子供の頃から祖母に「跡を継げ、婿をもらえ」と言われて育ちました。姉が亡くなり私が繰り上がりで長女となったことで、選択肢を狭められたと感じている私もいます。
「狭められた…」というプレッシャーがありつつも、とても姉妹らしい感覚だと思うのは私だけでしょうか。
このプレッシャーに関してもお姉様は「共に超えていこう!」とされています。
もちろん、現実的にどうするのかはぽぽろんさんに任されていますが、いつでもお姉様は共にいるようです。
今回は、私があれこれ言葉を作り込むより、最後にもう一度、お姉様からぽぽろんさん宛に来ているメッセージをお伝えしたいと思います。
「ぽぽろんちゃんが人生において、自分の課題と向き合うことがある時、いつでも私はそばにいます。
あなたの過去と未来を繋ぐ接点に、私はいます。
何か乗り越えたいことがある時、ありのままの自分に自信がなくなった時、切り開くきっかけを一緒に作りましょう。」
【感想】姉が「共にある」事でこれからの選択に自信をもって進めそう
今回の命日占いを受けて、ご依頼者のぽぽろんさんからの感想です。
この度は素敵な鑑定をありがとうございました。
まず、この鑑定のいろんなミラクルというか、巡り合わせがとても不思議で、貴重な体験でした。はじめは、祖母の命日の鑑定を依頼しようと思ったのですが、ふと、姉のことを思い出し、お願いしました。かげした真由子先生を困らせるだろうなとどこかで感じつつ…。そして、姉のホロスコープだったり、ブログの公開日が結婚記念日だったり…宇宙とご先祖様の粋な計らいを十分に堪能させていただきました!!
申し込みの時点では、「なぜ自分の人生に影響が大きいと感じていたか?」まで考えが及ばず、質問をいただいて、あらためて自分自身を振り返る事が出来ました。結婚し(結局、跡は継がず嫁ぎました)、子育てや家事、仕事をする生活の中で、自分を見つめる事なんて忘れていたので、これも良い機会だったのだろうと思っています。
鑑定を何回も読み返しながら、姉との思い出がない代わりに母、父、祖父母それぞれの気持ちに、ちょっと思いを馳せ、寄り添ってみたり、「ある意味、姉妹らしい」との言葉に、私の妹(なかなかのツワモノで外国人と結婚し、海外で暮らしています)の気持ちになってみたりしていると、あっというまに時間が経っていました。
そんな風に思いを馳せてみると、無意識という意識の中で姉とは「共にある」営みをしてきたのかなぁと感じています。私のホロスコープが、先祖や見えない存在からのサポートを受けたり、メッセージを受け取りやすい質を持っているなんて、なんだかとっても素敵です(そういえば…と思い当たることが、なきにしもあらず…何か見えたりする訳じゃありませんが)。
子供たちも成長し、親としての必要不可欠な出番が減った今、姉からのメッセージは「自分のこれからと、ちゃんと向き合いなさい」と言われたような気がしています。心の中に姉が「共にある」事で、これからの選択に自信をもって進めそうな、素敵なメッセージでした。
そして、かげした先生のブログにお子さんを死産で亡くされた方がコメントを下さった事が、もう一つの意義であり、姉の鑑定を依頼した甲斐がありました。素敵な時間をありがとうございました。
ぽぽろん(女性)
【命日占い】鑑定を終えて
今回は死産ということで、私もどこをどのように読めば良いのか探り探りでした。
本文にもありますが、「今、読むこと」が重要だったようです。
生きている人だと「12年に一度の幸運期」という時期が、お姉様の命日のホロスコープに現れていたのですから。
しかも太陽と木星の重なりは誤差は1度もありませんでした。
これはすごい確率であり、たまたまだけで片付けるのも不自然で、宇宙の計らいのように感じた鑑定でした。
木星は恩恵、そして人の「善」でもあります。
その木星がお姉様の太陽を照らしている…。
月並みな表現ですが、感謝という言葉が浮かびましたので、お姉様からの感謝として伝えさせていただきました。
これからもぜひ、ぽぽろんさんの心の中に、お姉様の居場所を作ってあげていただければと思います。