占星術には、様々な種類があります。
使う天体も違えば、占える内容も様々です。
この記事では、「恒星占星術」について簡単に紹介します。
Contents
恒星占星術とは?
「恒星」とは、占星術で扱う多くの天体とは違い、太陽と同じく自ら光りを発して輝いている星のことです。
(太陽系では、太陽のみが恒星です。)
恒星占星術はどのように星を読み、どのようなことがわかるのでしょうか?
西洋占星術と照らし合わせながら解説していきます。
古代では恒星も占星術に用いていた
西洋占星術は、現代では1番ポピュラーな占いと言ってもいい「星占い」のベースとして親しまれています。
雑誌やテレビの星占い、この星読みテラスのサイトで紹介しているのも西洋占星術。
太陽系の天体(惑星)を用いて占っていくという占星術です。
一方、恒星占星術は、太陽系の外にある恒星を用いた占星術です。
占星術の始まりは様々な説がありますが、5000年前にはすでに占星術は存在していたと言われています。
魂のふるさとは、はるか彼方の「太陽系の外」にあるという考えから、古代の人々にとって「恒星」は重要な存在でした。
そのため、太陽系の星だけではなく、恒星も占星術に用いられていました。
古代エジプト時代では天文学が発達しており、エジプトの暦は「太陽暦」を使用していたと言われています。
また、恒星であるシリウスの観測によって、ナイル川の洪水の時期を予測していました。
このように太陽と恒星、どちらも文明を支える重要な存在でしたが、「太陽信仰」と「恒星信仰」で対立が起こります。
結果的に太陽信仰が強まり、次のギリシャ時代にはさらに太陽信仰が強まっていきます。
そんな中、占星術も太陽系の天体だけを使うように変化していきました。
時代の流れと共に恒星の存在が薄れていったように見えますが、光り輝く恒星の意味や影響力は薄れたわけではありません。
占星術に恒星を用いることは、近年になって再び注目を集めているのです。
【恒星×太陽系】ホロスコープをさらに広げる
恒星占星術は、太陽系の外側にある「恒星」を用いて、太陽系の天体との関わりを読んでいきます。
西洋占星術のホロスコープに恒星をプラスして読み解いていくイメージです。
(※西洋占星術と切り離して恒星のみで解釈する恒星占星術も存在しますが、この記事では西洋占星術と合わせた読み方について解説します。)
現代、ポピュラーな占いである西洋占星術は、太陽系の天体だけを使うことが主流となっていますが、元来の占星術は、太陽系の外側の星=恒星にも意識を向けていました。
恒星を占星術に用いることで、「その人の人生」をあらわす西洋占星術のホロスコープをさらに広く読むことができます。
どんな目的を持ってこの地球に生まれてきたのかなど、魂の目的や、魂の記憶を探ることができる占星術なのです。
恒星占星術で占えることは?
恒星占星術では、どんなことがわかるのでしょうか?簡単に紹介します。
西洋占星術は人の肉体的な寿命に合わせて、人生を占うことに適していますが、恒星を使うことで、肉体を超えた魂の目的や、意識を読み解くことができるのです。
- どのような使命を持って地球に生まれたのか
- 人生全体の流れ(進化と成長過程)
- 魂の目的を思い出す
このようなことを知ることができます。
今歩んでいる人生の奥底に隠れた魂の目的や記憶を、恒星から探ることができるのです。
恒星占星術の読み方の特徴
恒星占星術とは、恒星を使ってどのように読むのでしょうか。
ここでは恒星パランを用いた読み方の1つをお伝えします。
【天体と恒星の関わり】恒星パランとは?
恒星占星術では、天体と恒星の関わりから、恒星がどのような影響を与えているのかを読み解きます。
恒星の影響を読み解く方法として、「恒星パラン」を使った方法があります。
「パラン」とは、「共にある」「共に上昇する」という意味です。
「恒星パラン」は、恒星と天体の関係性をあらわしています。
恒星パランを用いた読み方で、出生図のアングルに重なる恒星を読む方法があります。
出生図のアングルに天体と恒星が同時にある時が、パラン(=共にある)です。
4つのアングルと意味については次のとおりです。
●ライジング(アセンダントの位置にあたる)
→天体が地平線を上昇してきたとき
若い頃の影響、持って生まれた資質をあらわす
●カルミネーティング(MCの位置にあたる)
→天体が天頂にあるとき
社会に打ち出す時期の影響をあらわす
●セッティング(ディセンダントの位置にあたる)
→天体が地平線に沈むとき
晩年の影響
●ローワーカルミネート(ICの位置にあたる)
→天体が天底にあるとき
死後の世界に持っていくもの、意識の根底
このように、4つのアングルそれぞれに「人生の時期」があらわされています。
どのアングルで天体と恒星が関わりを持つのかを見ていくのです。
人生を大きく4つに分けて、その時期にあなたにもたらされる影響を読むことができます。
恒星はどんな星があるの?【強力な影響・ロイヤルスター】
恒星占星術で使う「恒星」の数はとても多く、64こほどあります。
その中でも、とても強い光を放つ4つの恒星を「ロイヤルスター」(王家の星)と呼びます。
ロイヤルスターは1等星です。
ロイヤルスター以外にも1等星の恒星はありますが、ロイヤルスターの輝きは、他の恒星よりもずば抜けて強く、影響力も強いとされています。
ロイヤルスターは、それぞれ4つの季節と4元素をあらわしています。
●アルデバラン
牡牛座の目に位置する。春分・地をあらわす。
●レグルス
獅子座の心臓部に位置する。夏至・火をあらわす。
●アンタレス
蠍座の心臓部に位置する。秋分・水をあらわす。
●フォーマルハウト
魚座南方(水瓶座の足下)に位置する。冬至・風をあらわす。
ロイヤルスターは、栄光と成功が約束されている特別な星で、影響力が非常に強いと言われています。
このロイヤルスターを持つ人の人生に、素晴らしい輝きをもたらしてくれることでしょう。
他にもシリウス、スピカ、デネブ、ベガ…といったたくさんの恒星があります。
恒星1つ1つに大きな力があり、私たちの人生に大切な気づきをもたらしてくれるのです。
【まとめ】恒星占星術であなたの魂の目的を探ろう
恒星占星術は、太陽系の外側の恒星を読み解いていく占星術。
どんな目的を持ってこの地球に生まれたのか、魂がもともと持っている記憶などを知ることができます。
本来の根本的な自分の意識を知り、今回の人生をいかに大切に生きるかということを気づかせてくれるでしょう。