星読みテラスでは、読者さんや星よみ協会の無料講座の受講生さんに「星読みの勉強方法」についてアンケートを実施!星読み好き約600人の声を集めました。今日から真似したくなるアイデアが盛りだくさん♪ 全5回のシリーズでお届けします。
無類の本好き&星読み(占星術)ライターのやなへいです。
占星術を勉強するとき、まずは本を探してみるという方が多いのではないでしょうか。
とはいえ占星術関連の本はたくさんあって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
今回は、星読み好き600人に聞いたおすすめの本TOP3と、星読み(占星術)ライターの私的セレクションTOP3を、それぞれランキング形式で紹介します!
Contents
星読み(占星術)好きが選ぶ!占星術初心者おすすめ本ランキング
アンケートで『これから星読み(占星術)を始める人に「おすすめの本」として1冊選ぶなら?』とお聞きしたところ、
300件近い本のタイトルや著者名が集まりました!
さっそく第3位から順番に紹介していきましょう♪(わくわく)
【3位】木星『モッくまくんの星のレッスン』
星読み(占星術)の勉強を始める人におすすめの本・第3位は、15票を獲得した木星『モッくまくんの星のレッスン』(三恵社/2018)。
この本は占星術の勉強をしながら、主人公「ぼく」の成長物語を通じて「星を使うこと」を理解していく、参考書+児童文学のような一冊です。
特徴的なのは、イラストや記号、図表がふんだんに使われていること。
著者の木星さんは西洋占星術家であり水墨画家。
右脳を使った教育専門機関に在籍していたこともあったそうで、本全体に著者のセンスがいかされているのでしょう。
占星術の複雑で膨大な情報を、直感的かつ感覚的に理解しながら楽しく学べる構成になっています。
『モッくまくんの星のレッスン』は随所にワーク形式の箇所があり、書き込みながら学習していると子どもの頃に戻って勉強している気分に。
本がA4サイズと大きいので、余白に書き込みができるのも教材としてポイントが高いです!
- 「星を使うこと」が物語として浸透しやすい
- アイコンやイラストが直感的・感覚的に理解しやすい
- ワーク形式でページの余白もたっぷり
【2位】鏡リュウジ『占星術の教科書 Ⅰ自分を知る編』
星読み(占星術)の勉強を始める人におすすめの本・第2位は、32票を獲得した鏡リュウジ『占星術の教科書 Ⅰ自分を知る編』(原書房/2018)。
西洋占星術といえばこの方、鏡リュウジさんによる『占星術の教科書』シリーズ第1弾です。
占星術を勉強しようと思ったとき、最初の最初に出てくる疑問は、「ホロスコープ」ってどうやって出すの? ではないでしょうか?
この素朴すぎる悩みに、『占星術の教科書』は真正面から向き合ってくれます。
まずは、無料サイトを使ったホロスコープの出し方を画像付きで丁寧に解説。
さらにWeb上のシステムに頼るだけでなく、自分の手を使ってホロスコープを描く手順まで教えてくれるのです。
天体や星座の解説は、一部がワークシート形式になっています。
初心者にはややこしい天体と星座の組み合わせも、文章のカッコ内を埋めていくだけで「わたしにも読めた!」を体験できてしまう、やる気が続く構成になっています。
ひととおりの基礎知識を学んだ後は、実際にホロスコープを前にしたときに「どこから注目していくか?」という「星読みの手順」まで指導。
つまり、知識は詰め込んだけど「ホロスコープ」をどう読んでいいかわからない初心者のつまずきを、ステップを踏みながら丁寧に解消してくれるのです。
さらにさらに、ほかの本ではあまり触れない「カイロン(キロン)」の、ハウスやアスペクトに関する詳細な解説が収められているのもありがたい限り!
コンパクトサイズながら、あらゆる情報が詰まった親切丁寧、誠実すぎる一冊といえるでしょう。
この本のシリーズは『Ⅱ相性と未来を知る編』、『Ⅲ深く未来を知る ステップアップ編』と続くので、
長期的に星読みの勉強を進めたい方は、手に入れて損はないと思います。
- 無料占星術サイトの使い方を教えてくれる
- 星読みの手順を段階を踏んで解説してくれる
- 実績ある鏡さんの知識がシリーズで展開
【1位】まついなつき『しあわせ占星術』
星読み(占星術)の勉強を始める人におすすめの本・第1位は、42票を獲得した、まついなつき(+原宿占星術虎の穴/松村潔監修)『新版 しあわせ占星術 自分でホロスコープが読める本』(KADOKAWA/2019)。
この本は2000年の初版から改訂を重ね、20年以上にわたり親しまれているロングセラーです。
著者のまついなつきさんは、『笑う出産』などのベストセラーを生み出したライター・漫画家・エッセイスト。
占星術家であり多数の著作を持つ松村潔さんに師事し、占星術の世界に活躍の場をシフトされていましたが、残念ながら昨年2020年1月に他界されました。
まついさんは、本来は講座で学びたかったものの、子育てに忙しく「スクーリングできない悔しさ」があったそう。
この本はそんな思いを込めて、まついさん自身がほしかった占星術の教科書として作り上げられました。
まさに「独学者による独学者のための一冊」といえるでしょう!
『しあわせ占星術』は、自分のホロスコープをかなりシンプルな方法で描いてみるワークから始まります。
巻末の運行表を参考に、真っ白な円の上に出生時の天体を描き入れるだけでOK。
天体やサインの記号も無理に使わなくていい、と言ってくれます。
『しあわせ占星術』のすごいところは、全体を貫くこの絶妙なざっくり加減。
初心者に不要な話は省略し、必要なところは逃さず「きちんと簡素化」して、読者に占星術の体系と基礎を落とし込んでくれるのです。
まついさんによる豪快かつゆるいマンガも相乗効果を発揮していて、「木星って気前がよくていい加減なおばさんみたいな感じね〜」と笑いながら学べてしまいます。
本全体が、肩肘張らず感覚的に学べる雰囲気に満ちているのです。
星読み(占星術)ライターやなへいも、最初に手にした占星術の勉強の本は『しあわせ占星術』でした。
現在のようにWebで簡単にホロスコープが出せない時代に、「自分で星を読むこと」の価値を広めようとした著者の意気込みが伝わってきます。
占星術の体系をまずは大まかに(おおらかに)つかみたい!超初心者さんにおすすめします。
- 厳選された情報から占星術の世界を理解できる
- コミックエッセイを読む感覚で勉強できる
- 天才・まついなつきの世界に触れられる
【その他】こんな本も初心者の勉強におすすめ!
4位以下のおすすめ本を著者ごとに紹介しますね!
・ルネ・ヴァン・ダール研究所
『CD-ROMつき いちばんやさしい西洋占星術入門』(ナツメ社/2019)
ムック形式の見やすい読みやすい一冊。ホロスコープが作れるCD-ROM付き。
・松村潔
『完全マスター西洋占星術』(説話社/2004)
『増補改訂 決定版 最新占星術入門』(学研プラス/2019)
細かくディープに知りたい、潜り込みたい方におすすめ。
・石井ゆかり
『星読み+』(幻冬舎コミックス/2010)
『石井ゆかりの星占い教室のノート』(実業之日本社/2013)
『月で読むあしたの星占い』(すみれ書房/2019)
星読みを学びながらじんわり癒されてしまう…。美しい文章が魅力の石井ゆかりさん。
・yuji
『yujiの星読み語り』(ワニブックス/2019)
『星2.0』(光文社/2020)
「風の時代」を感じさせるyujiさんの知的でクールな星の解説本です。
星読み(占星術)ライターが選ぶ!占星術初心者おすすめ本ランキング
さてここからは、無類の本好きである星読み(占星術)ライターやなへいが独断で選ぶ、星読み(占星術)初心者さんへのおすすめ本TOP3の紹介です。
太陽乙女座、月蠍座、9ハウス・ステリウムな私の偏愛で紹介していきます!
(分析、探究好きなロマン派の方には親和性が高いかと思います)
【3位】関口シュン『はじめての心の星うらない』
星読み(占星術)ライターが選んだおすすめの本・第3位は、関口シュン『じぶんをもっとすきになる はじめての心の星うらない』(かもがわ出版/2015)。
この本は学童向けの星占いの本ということもあって、すべての漢字に読み仮名がふられています。
つまり、漢字が読めないような低年齢の子どもでも理解できるということ。
占星術の成り立ちや考え方を極めてやさしい言葉で説明してくれるんです!
取り扱う天体は、太陽・月・水星・金星・火星まで。
巻末の運行表を参考に自分が生まれたときの5天体の星座を調べ、自分が生まれながらにもつ「心の働き」と「行動パターン」を理解していきます。
著者の関口シュンさんは、心理占星術家であり画家。
あたたかな風合いの絵柄もこの本の魅力です。
絵本を読むように、自分やともだち一人ひとりに違った星の世界があることを学んでいきます。
誰もが自分や他者にやさしくなれることを教えてくれますよ。
- 子ども心に還って学べる(子どもと一緒に学べる)
- 情報を超厳選して学べる
- 星読みのやさしい世界観が詰まっている
【2位】海部舞『書けば書くほど、宇宙とつながる!願いが叶う!星使いノート』
星読み(占星術)ライターが選んだおすすめの本・第2位は、海部舞『書けば書くほど、宇宙とつながる!願いが叶う!星使いノート』(SBクリエイティブ/2018)。
海部舞さんは、ベトナム生まれ。
ボートピープル(難民)という自身の生い立ち、出産、パートナーの病気などを通じて学びと内省を深め、「自分自身を生きていなかった」ことに気がつきます。
離婚を経て、東日本大震災を機にふたりの子どもと長野に移住。
シングルマザーゆえの生活苦に悩みながらも、やがて新しいパートナーと再婚し、西洋占星術と出会います。
ホロスコープが示す「魂の設定」を知った海部さんは、「生い立ちや過去の苦労は自分にとって必要なものだった、自分自身の宇宙を精一杯生きよう!」と誓うのです。
現在、海部さんは占星術家、起業家として活躍されています。
星読み(占星術)をしていると「星を使う」という言葉によく出会いますが、海部さんの経歴や著作に触れるたび私は、「自分自身での人生に正面から向き合い、人生を切り拓いてきた人の『星を使う』は説得力が半端ない!」と、うなってしまうのです。
この本は、ほぼ全編がワーク形式。
7つの個人天体と12サインやハウスの特徴を学びながら、自分自身への理解を深めていきます。
ノートに書き込む時間は、自分自身と語り合う時間。
自分自身を知ることで、「なぜ占星術を学びたいのか」「占星術を学んで何をするのか?」も次第に明確になっていきます。
星読み(占星術)を学ぶ目的の再確認と、勉強のモチベーションUPに役立つのではないかと思います。
- 星を使って人生を開拓してきた著者の説得力がすごい
- 手書きすることで自分自身の思考がクリアになる
- 占星術を勉強する理由や目的が明確になる
【1位】リズ・グリーン『占星学』
星読み(占星術)ライターが選んだおすすめの本・第1位は、リズ・グリーン(岡本翔子・鏡リュウジ訳)『占星学』(青土社/2019 ※初版1994)。
ごめんなさい! 正直言って、この本は初心者向きではありません。
分厚いし、文字ぎっしりだし、かわいいイラストやわかりやすい図表もありません。
それでも私が1位に推す理由は、圧倒的牽引力で占星術の世界に呼び込んでくれたから! です。
リズ・グリーンさんはイギリスの占星術家であり、心理学の専門家でもあります。
『占星学』では、ユング心理学の考えを用いながら、ホロスコープにあらわれる人間の心理に迫っていきます。
私は、星読み(占星術)を勉強してまだ日の浅い頃、図書館で『占星学』に出会いました。
極めて個人的な深層心理に触れる「痛み」を感じる一方で、古今東西を問わず人類が学ぶべき真理のようなものを学ぶ感覚がありました。
はじめてノートを取りながら貪るように読んだのを覚えています。
『占星学(原題はRELATING)』というタイトル通り、この本は人間関係のみならず意識と無意識の関係を知るための「学問」です。
本を読んでいる時間はまさに「勉強」で、これこそが私がやりたかった勉強だ! と自分の内側から情熱があふれ出るのを感じました。
そして、なぜこんなにもひかれるのか?と、リズ・グリーンさんのホロスコープを調べてみたところ、自分のホロスコープといくつか共通点があり…。
さらに星読みの世界に引き込まれてしまった次第です。
心理学はもちろん、神話や物語に興味のある方にはぜひとも読んでいただきたい一冊。
闇を通じて自分の新しい扉を開けるような、学びの世界が待っていますよ。
- 心理学や神話に興味があるひとは必読の書
- 自分の闇(光)と向き合うきっかけに
- すべてが興味深すぎてもっと勉強したくなる
【まとめ】出会った占星術の本を何度も読み直そう
今回の記事を書くにあたり、紹介した本を読み直したところ、新しい発見がありました。
- 以前読んだ時より格段に理解の深化があった
- 自分が書き込んだワークの文字を読み、自分の変化に気がついた
本を読み直すことで、自分自身の成長や変化を感じることができました。
「わかった」「できるようになった」と自分の進化を実感することは、勉強を続けていくうえで大切な要素になるように思います。
そこで私から最後に、これから星読み(占星術)の勉強を始める人におすすめの「本の読み方」をご紹介。
- 思いや気づきを、ノートや付箋、本そのものに書き記しておく
- 同じ本を何度か読み直す
ぜひ、お試しくださいね。
今回紹介した15冊以外にも、あなたが出会うべくして出会う本がきっとあるはず。
本とのいい出会いと学びがありますように。これからも一緒に学んでいきましょう✨
次回は「星読み(占星術)の勉強法」特集の最終回です。
勉強中に起きた衝撃の⁉︎ブレイクスルー体験について星読み好き600人に聞きました。
みんなの限界突破!の瞬間は? 早く読みたい~!