「星読みに興味があるけど、どうやって勉強したら良いのかわからない」「難しそうな本が多いから、どの本を選んだらいいのか迷う」これから星読みを勉強したいという方のために、参考になりそうなオススメ本の解説をしていきます。
今回のブックレビューは、心理占星術研究家鏡リュウジさんの『鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編』です。
この本は、これから星読みを学ぼうと考えている方の入門書として、また、勉強を始めたばかりの初心者さんが、星読みの全体像を把握していくためにとてもオススメ。
星読みテラスのまゆちん先生やえつこ先生も絶賛し、星読みテラスのライターの手元にも置いてある必読書です。
「星読みに興味があるけど、どの本を読んだらいいかわからない」という人は、この本から読んでみると良いかも♪
Contents
鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編|本書の内容
この本は、以前に著者が講談社から出版していた『星のワークブック』を大幅に加筆し、ホロスコープ占星術の実践指南書として再構成されたものです。
現代占星術(モダンアストロロジー)に特化しており、心理学的要素も強く含まれています。
著者は本文中で「己を知ることこそ、充実した人生を生きるために必要なこと」と話しています。
タイトルにも書かれている「自分を知る」ために必要な出生時のホロスコープを読み解いていける知識と解釈の方法が、この本には詰まっています。
また、著者は「ホロスコープを頼りに人生の航路の舵取りをすることができます」とも話しています。
10惑星や12星座単体の説明や、10惑星と12星座の組み合わせ例、ハウスやアスペクトについてなど、占星術の基本的な知識を身につけ、読み解いていけるような手ほどきがされています。
基本的な占星術の知識と解釈を深めるとともに、解釈に迷ったときに何度も立ち戻り読み返す、まさに教科書のような本です。
タイトル | 鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編 |
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著者 | 鏡リュウジ |
出版社/発売日 | 原書房/2018年12月 |
価格 | ¥2,420 |
鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編|実際に読んだ感想
占星術は難しい言葉で書かれた本が多い中、この本は理解しやすい言葉で書かれているので、読みやすい印象がありました。
10惑星、12星座、ハウスの特徴がしっかりと解説されていることはもちろんですが、10惑星×12星座、10惑星×ハウス、アスペクト、チャートルーラーの解釈例など多くのパターンが解説されているので、それぞれの特徴を比較していけるのが面白いです。
自分や家族、友人のホロスコープと照らし合わせ、本書で解釈例を調べていくだけでも、知識が深まり、実践力が身に付いていきそうな気がしました。
また、ホロスコープ解釈の手順も書かれているので、本書に頼らずに自分でホロスコープが読めるようになるように構成されているのもポイント。
初めは文字量に圧倒されて、自分のホロスコープを見ながらそれぞれの解釈例の部分を読んでいくという読み方をしましたが、「この組み合わせはどうなんだろう?」と気になっていたら、結局全部読んでしまいました!
タイトルに「教科書」と書かれている通り、自分や人の出生時のホロスコープがしっかり読めるようになるまでは、繰り返し読み、手元に置いておくと安心できます。
鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編|本書の特徴
ここでは、『鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編』を実際に読んでみて感じた【良かったところ】と【気になったところ】を3つずつピックアップしてみました。
占星術の書籍選びの参考にしてみてくださいね。
良かったところ①|占星術の基本がマスターできる
ホロスコープの仕組み、10惑星、12星座、12ハウスの説明、アスペクトなど、占星術の基本をこの1冊でマスターすることができます。
解説の前には用語の説明が入っているので、「使われている言葉がわからないまま話が進んでいく」ということはありません。
出生図や一重円ホロスコープ(シングルチャート)の読み解きをしていくには、十分な情報量です。
良かったところ②|占星術に関する解釈例が豊富
占星術の本の中には、知識についてがメインで書かれているものも多く存在します。
しかし本書は、惑星×星座、ハウス×惑星、惑星同士のアスペクト、アングル、チャートルーラーなどについての解釈例が豊富に記載されているのがポイント。
解釈について知るだけでなく、「感覚ではわかるけど、言葉にするのが難しい」というときの、言語化も手伝ってくれます。
良かったところ③|ワークが多く、実践的に学べる
この本の中には、とても多くのワークがあります。
例えば月のページ。
ここには、月が何座に入っているか、月の力が発揮できなかったときの状態、月の力を十分に生かしたときの状態など、自身のホロスコープや本書の中のキーワード表を見ながら()の中に記載できるようになっています。
これによって惑星の解釈するポイントがわかるだけでなく、自分を客観的に知ることができ、ホロスコープの見方について実践的に学べます。
気になったところ①|文字量が多め
タイトルに「教科書」と入っているだけあり、図表やイラストの割合に比べると、かなり文字量が多いです。
活字慣れしていない方が読むには少し気合が必要かもしれません。
「全部読み切れるか心配」という人は、興味のあるところから読み進めていくと良いでしょう。
気になったところ②|占星術の基本全体を網羅しているため、内容は簡潔
現代占星術の基本を全体的に網羅しているため、それぞれの項目についての内容が「薄い」「物足りない」と感じる方もいるかもしれません。
その場合は本書をベースにし、気になった部分や、興味のあることについて専門的に書かれた本にチャレンジしていきましょう。
気になったところ③|惑星や星座の解釈が抽象的でわかりにくい部分も
惑星によっては、もともとの解釈が抽象的でわかりにくいものがあります。
そのため、意味が掴みにくい惑星と星座の解釈では、少しイメージしにくいかもしれません。
そういうときは、惑星や星座単体の基本的な意味が書かれたページに戻り理解を深め、解釈例は参考として捉えると良いかもしれません。
惑星や星座の意味を覚えても解釈が難しいところは、解釈例を見ればいいのね。辞書みたいに使えて便利〜♪
鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編|関連書籍
鏡リュウジさんは、星読みを学んでいくなら読んでおきたい心理占星術研究家のひとりです。
星読みは占星術家によって解釈が異なります。
知識を得るためだけでなく、さまざまな占星術家の本を読んで解釈の幅を広げていくのも、星読みの面白さのひとつ。
『鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編』を読み終えたときの、次の1冊の参考にしてくてくださいね。
鏡リュウジの占星術の教科書III:深く未来を知る ステップアップ編
『鏡リュウジの占星術の教科書』シリーズの3作目のこの本は、タイトル通り「未来について知る」ことにフォーカス。
ホロスコープの出生図(ネイタル・チャート)は、その人の特性を知ることができますが、それだけでは未来を読んでいくことは難しいです。
この本では、進行図(プログレス・チャート)について詳しく書かれています。
『鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編』で自分の特性について知り、『鏡リュウジの占星術の教科書III:深く未来を知る ステップアップ編』で、現行の星の動きを見て出生図と照らし合わせることで、未来について予測できるように学びを深めていくことができます。
タイトル | 鏡リュウジの占星術の教科書III:深く未来を知る ステップアップ編 |
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著者 | 鏡リュウジ |
出版社/発売日 | 原書房/2020年12月 |
価格 | ¥2,750 |
石井ゆかりの星占い教室のノート
まゆちん先生もおすすめしているこちらの本は、個性的な表現で人気の石井ゆかりさんの1冊。
初心者にもわかりやすい構成で星読みの全体がカバーされています。
基礎が網羅されているだけでなく、星読みの奥深さも感じられ読みごたえがあります。
本書でカバーしきれない部分は参考書籍を紹介しているので、独学で占星術を学んでいる人にとっても勉強が進めやすいでしょう。
難しい言葉で書かれた本が多い中、石井ゆかりさんの柔らかい言葉遣いが読み手を星読みの深い世界へといざなっていきます。
鏡リュウジさんの本と同様、手元に置いておきたい基本の1冊です。
タイトル | 石井ゆかりの星占い教室のノート |
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著者 | 石井ゆかり |
出版社/発売日 | 実業之日本社/2013年11月 |
価格 | ¥1,540 |
心理占星術的な要素が含まれいるので、解釈の幅が広がりますよ♪
鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編|まとめ
何度も繰り返し読み返して学べる、鏡リュウジさんの『鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編』。
初心者さんだけでなく、実際にホロスコープを読み始めた人にもオススメ。
本書は余白が多いレイアウトになっているので、付箋を貼ったり、気になったことや自分なりの解釈を書き込んだりしていくことで、オリジナルの参考書に作り上げていっても楽しそうですね。
あなたにピッタリの本との出会いがありますように。