命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では、四柱推命の【時柱(じちゅう)】についてお伝えします。
時柱の基本的な意味はもちろん、子孫運や子どもとの関係、何歳の運勢を占えるのかもご紹介。
時柱の「干支」「通変星」「蔵干通変星」「十二運星」の意味を1つずつ解説していきます。
Contents
四柱推命【時柱】の意味|各柱との関係性から時柱を学ぼう
他の柱との関係性を踏まえながら見ていこう。
四柱推命の各柱は【影響範囲】と【年齢域】を表す
四柱推命は、その人が生まれた年・月・日・時間を「4つの柱」に見立てて、運命を推測する占いです。
4つの柱で命を推測することから、「四柱推命」と呼ばれています。
年柱(ねんちゅう) | 生まれた年から導き出す |
月柱(げっちゅう) | 生まれた月から導き出す |
日柱(にっちゅう) | 生まれた日から導き出す |
時柱(じちゅう) | 生まれた時間から導き出す |
四柱推命の命式の各柱からわかることは、「影響を与える範囲」と「人生における年齢域」の2つ。
自分が占いたい内容によって、どちらのパターンに注目するか選択するとよいでしょう。
影響範囲 | 関係性や場面など、影響を与える範囲 |
年齢域 | 人生のある年齢域における性質や運気 |
影響範囲と年齢域は柱によって異なり、それぞれ以下のような意味合いを持ちます。
年齢域での読み解きは、大体これくらいの年齢で表れやすい性質なんだなと捉えてみてくださいね。
柱 | 影響範囲 | 年齢域 |
年柱 | 親や目上の人との関係 | 0歳から29歳 |
月柱 | 仕事 | 30歳から59歳 |
日柱 | プライベートや恋愛 | 60歳から80歳 |
時柱 | 子どもとの関係・子孫運 | 80歳以上 |
「どんなことを占いたいのか」を決めて、どの柱を見るか、影響範囲と年齢域どちらのパターンで読み解くかを選ぶといいよ。
まずは時柱の「影響範囲」と「年齢域」から何が読み解けるのかを見ていきましょう。
時柱の影響範囲は【子どもとの関係や子孫運】
四柱推命の【時柱(じちゅう)】が影響を与える範囲は、子どもとの関係や子孫運です。
時柱にある星は、子どもとの縁を表していたり、部下の人とどのような関係を築きやすいかを表していたりします。
子どもや部下との関係性について読み解きたい人は、時柱の星に注目してみましょう。
時柱の年齢域は【80歳以上】
四柱推命の【時柱(じちゅう)】の年齢域は、おおよそ80歳以上です。
晩年期の運気を知りたい人や、80歳から上の年代の人の性質を読み解きたい場合は、時柱の星から占うことができます。
人生の80歳くらいからの性質や運気は、時柱で読み解いていきましょう。
四柱推命の【時柱(じちゅう)】の年齢域は、おおよそ80歳以上です。
晩年期の運気を知りたい人や、80歳から上の年代の人の性質を読み解きたい場合は、時柱の星から占うことができます。
人生の80歳くらいからの性質や運気は、時柱で読み解いていきましょう。
四柱推命の命式全体で【時柱】の影響度は5%くらい
四柱推命の【時柱(じちゅう)】は、流派にもよりますが命式全体の中での影響度は5%くらいだと言われています。
時柱は子孫運や晩年期を意味し、死の間際を表すとも言える柱です。
- まずは人生の中で影響力の強い「年柱」「月柱」「日柱」の星を使って、自分の人生を生きることを意識して欲しい
- 自分の中の大部分を占める本質や才能などは、「年柱」「月柱」「日柱」のみで十分に読み解くことができる
などの点から、実際の鑑定では、通常時柱を重要視するケースはあまり多くありません。
優しい四柱推命の命式に時柱がないのは、そういった意味があったんですね。
時柱の「干支」「通変星」「蔵干通変星」「十二運星」が表す意味について、1つずつ解説していくね。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
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時柱の【干支】で占えること
上の命式の丸印は、時柱の【干支(かんし)】を表すところです。
干支は【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】の組み合わせから成り立つ星ですが、時柱の十干と十二支には、それぞれ意味を持たせていません。
日柱の十干と組み合わせて通変星と十二運星を出すことが、時柱の干支の主な役割になります。
イレギュラーな読み方として、子どもや部下と関わるとき「時柱の十干のような人物像を意識すると良い」と読むこともありますが、あくまでも簡易的なものになります。
詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてね。
時柱の【通変星・蔵干通変星】で占えること
上の命式の印部分は、あなたの時柱の【通変星(つうへんせい)】と【蔵干通変星(ぞうかんつうへんせい)】を表すところです。
命式には通変星の欄と蔵干通変星の欄の2つがありますが、どちらも「通変星」という星が入ります。
通変星は「比肩・劫財・食神・傷官・正財・偏財・正官・偏官・印綬・偏印」の10種類で、それぞれ以下のような性質を持っています。
通変星 | 性質 |
比肩(ひけん) | 自尊心・独立心・自己実現 |
劫財(ごうざい) | 強い意志・頑張り・スケール感 |
食神(しょくじん) | 遊び心・センス・おおらかさ |
傷官(しょうかん) | 型破り・聡明・天性のセンス |
正財(せいざい) | 着実・正直・合理性 |
偏財(へんざい) | 多趣味多才・気遣い・柔軟性 |
正官(せいかん) | 気品・信用・品行方正 |
偏官(へんかん) | 責任感・人情・革命 |
印綬(いんじゅ) | 学問・名誉・思いやり |
偏印(へんいん) | 個性・発想力・自由奔放さ |
これらの「通変星」が命式の通変星の欄、蔵干通変星の欄にあるときの意味をそれぞれお伝えします。
時柱の【通変星】で占えること|子どもや部下との関係
上の命式の印部分は、あなたの時柱の【通変星(つうへんせい)】を表すところです。
時柱の通変星からは、次のことが読み解けます。
- 子どもや部下との関係で表れる性質
- 80歳以降に表面に現れやすい性質
子どもや部下と関わる中では、食神(しょくじん)の性質が表れやすいってことでしょうか?
食神(しょくじん)は遊び心・センス・おおらかさなどが特徴の星なので、子どもや部下と笑顔で関わるたっちゃんの姿が思い浮かびましたよ。
時柱の通変星は80歳くらいから表面に現れやすい性質も表すので、いつもニコニコしてるおじいちゃんになれるのかな。
次は時柱の蔵干通変星について見ていこう!
時柱の【蔵干通変星】で占えること|晩年の夢
上の命式の印部分は、あなたの時柱の【蔵干通変星(ぞうかんつうへんせい)】を表すところです。
時柱の蔵干通変星からは、次のことが読み解けます。
- 晩年の夢
- 80歳以降における価値観
時柱の蔵干通変星が意味する「晩年の夢」「80歳以降における価値観」を組み合わせると、偏印(へんいん)の個性・発想力・自由奔放さを晩年の夢や価値観としている…ってイメージでしょうか。
偏印(へんいん)の性質を見て、どんな晩年の光景が思い浮かんだかな?
今まで自覚したことはなかったけど、こんな老後を過ごせたら楽しそう!って思います。
時柱にある星を意識することで、老後が満たされる可能性もあると考えられます。
通変星の性質を深め、自分の未来を照らしてくれるヒントは何かイメージしてみてくださいね。
記事だけではお伝えしきれない四柱推命を人生に活かすコツを、動画でわかりやすく学べますよ。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
いろいろな勉強方法を下の記事で紹介していますよ。
【十二運星】で占えること|子孫運・晩年の運気
上の命式の印部分は、あなたの時柱の【十二運星(じゅうにうんせい)】を表すところです。
時柱の十二運星からは、次のことが読み解けます。
- 子孫運・子どもや部下との関係で表れる性質や行動パターン
- 80歳以降における性質や運気
十二運星は、「胎・養・長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶」の12種類。
人間の一生に例えて表され、それぞれ以下のような性質を持っています。
十二運星 | 性質 |
胎(たい) | 何ものにもとらわれない・新しいことに挑戦したい・ピュア |
養(よう) | おっとり・ほんわか・無邪気でマイペース |
長生(ちょうせい) | 素直でまっすぐ・自分の世界に集中する・能力を伸ばす |
沐浴(もくよく) | 未知の世界に興味津々・敏感・行動的だが中途半端になりがち |
冠帯(かんたい) | エネルギーにあふれる・明るくポジティブ・プライドが高い |
建禄(けんろく) | 運と実力を兼ね備え、安定して物事を成し遂げていく |
帝旺(ていおう) | もっとも運気が強く、自信に溢れ、実力を発揮する |
衰(すい) | 実績を活かして粘り強く取り組み、成果を上げる |
病(びょう) | 感受性が強い・芸術的才能を発揮・実行力が伴わない |
死(し) | 学問や研究に向かう、努力を続ける、内面を見つめ淡々と取り組む |
墓(ぼ) | 財や才能を貯め込みがち、常識を重んじる、保守的 |
絶(ぜつ) | 安定がしづらい、インスピレーションや直感を活かす |
沐浴(もくよく)の未知の世界に興味津々・敏感・行動的だが中途半端になりがちという性質から、どんな子孫運や晩年の運気が読み解けるのでしょうか?
時柱の十二運星が人生のどの場面を表すのかを想像すると読み解きやすくなりますよ。
沐浴(もくよく)は、思春期の多感な時代を表す星でした。どんな晩年が思い浮かびますか?
自由は求めているけど、周りからの印象も気にしながら行動しているイメージですね。
この性質が広がっていくと、未来の家庭や子どもにどう影響が出そうかな?
子どもやパートナーより自分!になりそうなのですが、ボクの子孫運は大丈夫なのでしょうか…?
環境の変化を楽しめる相手と家庭を築いたり、子どもと一緒に新しいことへの挑戦を楽しんだりすることで、円満な家庭を築くこともできます。
沐浴(もくよく)の魅力を活かして、もっと自由に未来を思い描いてみます!
それぞれの十二運星が表している人生の場面や性質を詳しく知りたい人は、こちらの記事も読んでみましょう。
より星の魅力を膨らませやすくなりますよ。
【まとめ】時柱の意味を知って自分の未来を読み解こう
四柱推命の時柱が表すものは、子どもや部下との関係や80歳以降における性質や運気です。
子孫運や晩年期の運気などを知りたいときは、時柱の星に注目して読み解いてみてくださいね。
命式を読み解き使いこなすコツを無料で伝えているよ。
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