命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
四柱推命では【通変星(つうへんせい)】を読み解くことで、あなたが持つ才能や得意なこと、強み、適職、仕事のスタイルなどがわかります。
あなたは、10種類ある【通変星(つうへんせい)】の中でどんな自分の星を持っているのでしょうか。
この記事では、四柱推命の通変星の意味や自分の星の出し方、組み合わせについて詳しく解説します。
命式は下のボタンを押すと簡単に作れるよ。
Contents
- 四柱推命【通変星】とは?【生まれ持った才能や強み】がわかる
- 四柱推命の命式の【通変星】から【適職や仕事のスタイル】がわかる
- 通変星(中心星)の【出し方・調べ方】四柱推命の命式の読み方
- 四柱推命【通変星】でみる【あなたの才能と武器】
- 自我の星【比肩(ひけん)】自分の実力で次々に目標を達成していく
- 自我の星【劫財(ごうざい)】組織の中心でスケールの大きな物事を動かす
- 表現の星【食神(しょくじん)】楽しくワクワクすることを伝えたい
- 表現の星【傷官(しょうかん)】繊細で感受性豊かなアーティスト
- 財の星【正財(せいざい)】堅実に着実に資産を蓄えていく
- 財の星【偏財(へんざい)】お金や人をどんどん動かす商売上手
- 実行の星【正官(せいかん)】何事も誠実に真摯にやり遂げる
- 実行の星【偏官(へんかん)】リーダーシップを発揮してやり遂げる
- 知性の星【印綬(いんじゅ)】自ら探求しながら根気強く教え導く
- 知性の星【偏印(へんいん)】興味関心ある自分の世界を広げていく
- 通変星をさらに深く読み解く!数や組み合わせによる意味・関係性
- 【通変星】の次は【十二運星】を学んでみよう
四柱推命【通変星】とは?【生まれ持った才能や強み】がわかる
四柱推命では、生まれた日から【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】を導き出し、その組み合わせから【通変星(つうへんせい)】を出していきます。
通変星とは、自分が持って生まれた強みや才能を表す星です。
また、「その才能を使ってどのような仕事だと活躍しやすいか」という適職を見ることもできます。
まだ自分では認識していない才能に気づくこともあるでしょう。
通変星には「比肩・劫財・食神・傷官・正財・偏財・正官・偏官・印綬・偏印」の10種類があります。
10種類の星はその性質によって「正統派の星」「型破り派の星」に分類され、また「自我の星」「表現の星」「財の星」「実行力の星」「知性の星」の5グループに分けられます。
正統派の星 | 型破り派の星 | 星の意味 | 大切にすること |
比肩(ひけん) | 劫財(ごうざい) | 自我の星 | 自立、独立心、こだわり、努力 |
食神(しょくじん) | 傷官(しょうかん) | 表現の星 | 表現力、アピール、アイデア |
正財(せいざい) | 偏財(へんざい) | 財の星 | 人脈、財産 |
正官(せいかん) | 偏官(へんかん) | 実行力の星 | 責任感が強く物事を成し遂げる |
印綬(いんじゅ) | 偏印(へんいん) | 知性の星 | 探究心、向上心、興味好奇心、地位 |
「自我の星」は自立の星・比劫、「表現の星」は遊星・食傷・漏星、「財の星」は人脈の星・財星、「実行力の星」は行動力の星・組織の星・官殺、「知性の星」は名誉の星・印星と言われることもあるよ。
「正統派の星」は、物事に対して正面突破で取り組んでいく性質を表し、「型破り派の星」はあまり人が思いつかないような型破りな方法で取り組んでいくタイプを表します。
また「自我の星」「表現の星」「財の星」「実行力の星」「知性の星」は、それぞれの星が何を大切にしているかを表します。
例えば「自我の星」は自立して自分の力や努力でやり遂げようとする一方で、「表現の星」はアイデアや発想を使い表現をしていくことが得意です。
それぞれの詳しい星の解説は後半でやっていくね!
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四柱推命の命式の【通変星】から【適職や仕事のスタイル】がわかる
通変星をベースに、四柱推命の【命式(めいしき)】から読み解けることをまとめます。
四柱推命の命式とは何かをわかりやすく紹介しています。
この記事では、命式のここの部分に注目します。
通常、通変星は年柱、月柱、時柱の通変星と蔵干通変星に1つずつ、日柱の蔵干通変星に1つの合計7つ持って生まれてきますが、
優しい四柱推命の命式では時柱を除いた5つの通変星から読み解いていきましょう。
通変星(つうへんせい)は、あなたの表面に現れやすい星になります。
行動や人から見た第一印象に影響を与えます。
蔵干通変星(ぞうかんつうへんせい)は、性格や能力、価値観といったあなたの内面や精神性を表すもので、表には出ない場合もあります。
ただ、内面がもとになってあなたの行動指針や人との付き合い方に影響を与えていることがあるため、そういった形で表に表れることもあるでしょう。
さらに、通変星がどの柱にあるかによって、あなたが持つ5つの星の意味合いも変わってきます。
それぞれの柱からわかることは次のとおりです。
- 年柱:家系から引き継いだもの・天から与えられた才能
- 月柱:仕事
- 日柱:プライベート・恋愛
通変星、蔵干通変星と、それぞれの柱との関係性で見ると次のようになります。
- 年柱にある通変星からわかること :あなたの第一印象
- 年柱にある蔵干通変星からわかること:あなたが天から与えられたり家系から引き継いでいる才能
- 月柱にある通変星からわかること :仕事のスタイル
- 月柱にある蔵干通変星からわかること:自然とできてしまう得意なことや適職
- 日柱にある蔵干通変星からわかること:持って生まれた本質的な性格
また、四柱推命では月柱の蔵干通変星を中心星といい、特に重要視します。
中心星は適職を表すと同時に、あなたの才能の中心を表しています。
まずはあなたの中心星を命式から見つけ読み解きながら、ほかの星も見ていくとよいでしょう。
通変星(中心星)の【出し方・調べ方】四柱推命の命式の読み方
命式から自分の星を調べる方法について解説していきます。
「あなた才能」を表す通変星・蔵干通変星の欄に、どの通変星が書かれているか確認してみましょう。
まず、お手元にあなたの命式をご用意ください。
もちろん無料です。
命式の用意ができたら、自分の星を調べてみましょう。
命式の「通変星」「蔵干通変星」の欄を確認します。
下の太枠部分の命式に書かれている星が、あなたの持っている通変星です。
次に中心星を見つけてみてね。
中心星は、月柱の「蔵干通変星」の欄にあります。
これって…「正統派の星」で「知性の星」だから勉強熱心とか、研究肌とか、探求が止まらないとか。はっ、まんまぼく…
詳しい解説は次の段落で見ていきましょう。
四柱推命協会のボランティア講座では、わかりやすく命式の読み解きを解説しながら、自分の性質やそれぞれの星の意味を動画やワークを通してもっと深めていくことができるよ。
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四柱推命【通変星】でみる【あなたの才能と武器】
10種類の通変星「比肩・劫財・食神・傷官・正財・偏財・正官・偏官・印綬・偏印」、それぞれの特徴を詳しく解説します。
まずはあなたの才能の中心となる「中心星」の意味を調べてみましょう。
そのあと、それぞれの位置にあるほかの通変星の意味も確認してみましょう。
自我の星【比肩(ひけん)】自分の実力で次々に目標を達成していく
通変星の【比肩(ひけん)】は「自我の星」であり、「正統派の星」です。
比肩はとてもシンプルで率直な性質。
自分のやりたいことに向かって実現させていくことが得意です。
人一倍努力しながら自分の力で成し遂げようとします。
実力で事を成し遂げようとするところは劫財と同じですが、比肩は自分でやり遂げ、その達成感を得ることを大切にしています。
どんなことにもまっすぐに取り組み、正面突破で成し遂げていくパワーを持っているのです。
とてもエネルギーが強く、独立心・自立心も旺盛なので、自分のペースで進められるほうがやりやすく感じるでしょう。
一方まっすぐさが持ち味である分、複雑なことや面倒なことに苦手意識を持っている人も多いです。
行き詰まったときはあまり難しく考えず、出来るところから手をつけていくと進みやすいですよ。
自分の力で生き抜く意思を持ち実力主義なので、時に周りの人に高いレベルを求めすぎてしまうこともあるかもしれません。
また嘘をつかずストレートな性格なので、スパッと言い切ってしまう場面もあるかもしれません。
中心星が比肩の場合、「相手と対等に仕事をしたい」という気持ちになりやすいです。
また「周りからの干渉や束縛を受けることを避けたい」と思う場合も。
自分のペースで物事を極められるような職人的な仕事や技術職につくことで、のびのびと実力が発揮できそうですよ。
自我の星【劫財(ごうざい)】組織の中心でスケールの大きな物事を動かす
通変星の【劫財(ごうざい)】は「自我の星」であり、「型破り派の星」です。
そのため、劫財は野心や上昇志向が強く、これと決めたことや欲しいものは必ず手に入れやり遂げようとします。
ただ、自分の強い感情を周りの人には見せないので、人当たりがよく柔和な印象を与えるでしょう。
自分の実力で事を成し遂げようとするところは比肩と同じですが、劫財はスケールの大きなものを手に入れるためにしっかりと準備し、用意周到に事を運びます。
自分が成し遂げたいことのためには、1人だけでは実現できないので、周囲との協力が必要だということがわかっています。
そのため、自我は表立って表現せず、周りとのよい協力関係を築いたり、事前に根回ししながら進めたりしていくのです。
退屈さとは無縁で、日常にも刺激やスリルを求める一面があります。
また、ここぞというときに勝負を決めるタイプです。
中心星が劫財の場合、チャレンジ精神が持ててスピードやスリルを感じられるような仕事であったり、緊張感のある仕事に向いていたりするでしょう。
例えば、ボートや競馬などのレーサー、デイトレーダーなどの証券金融関係の仕事、未開拓の地で新しいビジネスを興す、取引先を築くような仕事にも向いています。
社長星とも言われる星なので、組織を作りながら、スケールが大きく挑戦できる事業に取り組むことにもやりがいを感じるでしょう。
表現の星【食神(しょくじん)】楽しくワクワクすることを伝えたい
通変星の【食神(しょくじん)】は「表現の星」であり、「正統派の星」です。
とてもおおらかで温かな雰囲気を持ち、明るい性格。
楽しいことが大好きで、いつも何か楽しいことをしていたいと思っています。
表現することが得意なところは傷官と同じですが、食神は素直に感じたことをそのまま表現します。
裏表のない子どものようなところに惹かれ、周囲にも人が集まってきます。
食神は衣食住すべての神様という意味があるので、食神も人や財が集まり、恵まれた生活を送れると言われています。
そのため、屈折することなく素直に育っていくのです。
満たされていて余裕があるので、何かあれば人のためにしてあげたいと考えています。
時にはそれがおせっかいと取られてしまうこともあるかもしれません。
楽しいことが大好きなので、面倒なことや大変そうなことは避けたいと思う場合も多いです。
また自分の感覚を大切にしているため、社会的に重要とされる立場や出世にはあまり興味を持たないでしょう。
中心星が食神の場合、サービス精神旺盛で人のために何かしたり、それによって感謝されたりすることが好きなので、サービス業や飲食など食に関わる仕事が向いています。
自分が得た情報でワクワクすることを人に伝えたいという思いもあるので、メディアやマスコミなど、情報を伝える仕事も楽しんで取り組めるでしょう。
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表現の星【傷官(しょうかん)】繊細で感受性豊かなアーティスト
通変星の【傷官(しょうかん)】は「表現の星」であり、「型破り派の星」です。
傷官は繊細で感受性豊かなアーティスト気質。
自分が感じたことを作品を通して表現しようとします。
表現することが得意なところは食神と同じですが、傷官は感じたこと、見たことを自分の作品へ落とし込み、完成度の高い作品を生み出そうとします。
時にはその鋭い感性と表現力で、人とは違う角度から物事を見たり発信したりすることができます。
そんな感受性の豊かさは傷官の表現力にも影響を与えているのですが、その反面傷つけられたと感じたり、自分のことを理解してほしいという思いを抱いたりすることもあるかもしれません。
そういった思いをクリエイティブな方向へ発揮できれば、素晴らしい作品や表現を生み出すことができます。
反対に繊細さが神経質という形をとって表れることも。
そんなときは人を気遣う余裕を失い、自分の思いをぶつけてしまうようなことがあるかもしれませんね。
中心星が傷官の場合、感性や表現力を活かせる評論家やコメンテーターなどの仕事が向いています。
また、美意識が高く、自分も人のことも美しくしておきたいという思いが強いので、美意識や感受性、感性の高さを活かせるような仕事でも活躍できるでしょう。
芸術・アート関係の仕事やクリエイティブな才能を発揮できる環境だと、生き生きと仕事に取り組むことができます。
財の星【正財(せいざい)】堅実に着実に資産を蓄えていく
通変星の【正財(せいざい)】は「財の星」であり、「正統派の星」です。
そのため、正財はコツコツと真面目に堅実に財を築くタイプ。
どんなことにも慎重に着実に取り組むので信頼が厚く、自然と人脈も築かれていきます。
財産や人脈などの財を築くところは偏財と同じですが、正財は財に対する捉え方が保守的で堅実な点が特徴です。
家業や伝統を受け継ぎ守っていく立場につく場合もあるでしょう。
正直で公正さを大切にするので、誰かを出し抜いてまで自分が得をしようとは考えません。
また、努力に見合った収入を手に入れたいと思っています。
だからこそ、自分の頑張りに見合った報酬や公正な評価を求めます。
そして、コツコツと生み出した財は手元に置いておきたいと思い、貯金をしたり節約したりすることもあるでしょう。
中心星が正財の場合、自分の範囲の中で着実に仕事を進めていくので、安定した企業で働くほうが落ち着いて仕事に取り組めるはずです。
裏表のない誠実なところは周囲からも信頼を集め、仕事を任せられたり評価を得られたりするでしょう。
財の星【偏財(へんざい)】お金や人をどんどん動かす商売上手
通変星の【偏財(へんざい)】は「財の星」であり、「型破り派の星」です。
偏財は大胆に柔軟に大きく財を築くタイプ。
好奇心旺盛でサービス精神もあるので、いろいろなところに顔を出し人脈を築き、アイデアを収入につなげることが得意です。
財産や人脈などの財を築くところは正財と同じですが、偏財は財に対する捉え方が流動的で、変化が大きいところが特徴です。
偏財の周りでは、お金や人がどんどん動いていくでしょう。
どのようなことにも興味を持ち、自分の中に取り入れる柔軟さがあります。
次から次へとアイデアが浮かび、新たなチャンスを見つけ出そうとすぐに実行したがるかもしれません。
それが落ち着きがないと見られてしまうこともあるでしょう。
親切で物腰が柔らかいのですが、一方で計画性もしっかり持っています。
一時的な利益にだけとらわれず、将来の展望を考えて自分にとっての長期的なメリットやデメリットを見極める判断力があります。
中心星が偏財の場合、人脈もありお金を生む能力もあるので、商売全般で活躍ができるでしょう。
どのようなジャンルであっても、消費者のニーズをつかみ、変化する状況に対しても臨機応変に対応できます。
さまざまな人とコミュニケーションを取りながら好機をつかむという、偏財の得意を活かして仕事をしていけるでしょう。
実行の星【正官(せいかん)】何事も誠実に真摯にやり遂げる
通変星の【正官(せいかん)】は「実行力の星」であり、「正統派の星」です。
そのため、正官は真面目で几帳面、責任感が強く、社会の秩序やルールを重んじるタイプ。
実行力や性格を買われ、社会的な立場にも恵まれるでしょう。
責任感が強く、物事を成し遂げる実行力を持っているところは偏官と同じですが、正官はどのようなことにも誠実に真摯にやり遂げようとします。
さまざまな役割や立場の人の考えや意見、気持ちなどを推し量りながら、その中で自分の立ち位置や役割を見極めていこうとします。
物事を決断していくときも、さまざまなことを考慮するので、即断即決は苦手かもしれません。
また、周りの人への配慮や優しさを持っているがゆえに、時には自分の思いとは違う選択をしてしまうこともあるかもしれません。
中心星が正官の場合、自分の役割に忠実でありながらも、組織や全体のことを意識しながら仕事をします。
ルールや方針の下で着実に仕事をこなせる官僚や警察官、大企業の正社員、公務員などの職業に就くと、満足感や達成感を感じやすいでしょう。
実行の星【偏官(へんかん)】リーダーシップを発揮してやり遂げる
通変星の【偏官(へんかん)】は「実行力の星」であり、「型破り派の星」です。
偏官は行動的で実行力が高く、スピーディーに物事を進めていきます。
とてもエネルギッシュでリーダーシップがあり、親分肌・姉御肌なタイプ。
自分のビジョンに向かってぐんぐん進めていくので、周囲からも一目置かれ頼りになる存在でしょう。
責任感が強く、物事を成し遂げる実行力を持っているところは正官と同じですが、偏官は自分でぐいぐいと周りも巻き込みながらやり遂げようとします。
面倒見がよく、家族や自分のチームのことを大切にし、相手の適性をよく見極めようとします。
そのため自分が中心に立ってチームを作り上げ、プロジェクトをこなしていくことができるでしょう。
一方で細かな指示に従ったり、他の人が仕切ったりしている場などは苦手かもしれません。
中心星が偏官の場合、自分に裁量があり、結果がしっかり目に見えるような仕事にやりがいを感じるでしょう。
チームを率いたり、適材適所を考えることも得意なので、起業家や設計、建築関係の仕事に向いています。
国家や大企業を相手に交渉ができるような仕事など、スケールが大きなことに取り組める仕事や環境にも合っているでしょう。
知性の星【印綬(いんじゅ)】自ら探求しながら根気強く教え導く
通変星の【印綬(いんじゅ)】は「知性の星」であり、「正統派の星」です。
印綬は勉強家で研究熱心。
書籍からじっくりと知識を蓄えようとします。
物事を深く考えることも好きなので、常に何かを考えていて頭がいっぱいかもしれません。
探究心や向学心が強く、好奇心旺盛なところは偏印と同じですが、印綬は勉強や研究をしながらコツコツと知識を積み上げていこうとします。
一歩一歩、的確に習得していくことで、豊富な知識をものにしていきます。
失敗を避けるために綿密な準備を行うので、実行するまでに時間がかかることもあるかもしれません。
ただ時間はかかってもあきらめずに確実に歩む実力者です。
人を育てたり面倒を見たりすることも得意です。
優しく思いやりがありますが、時に尽くしすぎて過保護になる可能性もあるでしょう。
精神的なことに興味があり、知性だけではなく品位や徳の高さなど人間性で認められ、名誉を求める傾向にもあります。
中心星が印綬の場合、豊富な知識を活かして人を育てられる先生が向いているでしょう。
忍耐強く、温かく見守りながら教え導くことができるはずです。
また先生といっても、学校の先生から、予備校や専門学校の講師、大学教授、ビジネスマン向けのコーチやカウンセラーなど、さまざまな先生と呼ばれる職業があります。
先生という言葉にこだわらず、知識や深い思考力を活かして、活躍できる仕事を探すとよいでしょう。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
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知性の星【偏印(へんいん)】興味関心ある自分の世界を広げていく
通変星の【偏印(へんいん)】は「知性の星」であり、「型破り派の星」です。
偏印は自分の興味のあること、面白いことを求めてあちこち動き回ります。
独特なユーモアや感性から、個性的な雰囲気を感じさせることもあります。
探究心や向学心が強く、好奇心旺盛なところは印綬と同じですが、偏印は興味関心が変化していき、どんどん新しい知識を取り入れようとします。
最新の情報や事柄にも興味津々で、気になるセミナーなどがあればまずは参加してみるタイプ。
そうした知識がベースになり、今はまだ世の中にない新しいものを生み出そうとする発想力、アイデア力を発揮することもあります。
美意識が高くセンスがあり、器用で新しいことも卒なくこなしてしまうでしょう。
1つのことに集中したり継続し続けたり、また特定の人に入れ込むことがないので、何者にも縛られない関係性を保とうとします。
中心星が偏印の場合、自分のセンスや美意識、また幅広い知識や情報収集力を活かせる仕事が向いているでしょう。
例えば画家や作家、デザイナー、作曲家などアーティストと言われる仕事や、タレントやインフルエンサーのような仕事もぴったりかもしれません。
1つのことを長く継続させていくことは苦手なので、変化が多く新しい人や物事と出会える環境のほうが、自由にのびのびと活躍できるでしょう。
通変星をさらに深く読み解く!数や組み合わせによる意味・関係性
星同士の関係性からの読み解き
通変星の5つのグループには、お互いの力関係があります。
下の図のように、隣同士の星は助け合う関係性にあり、特に中心星をサポートする関係性の星が命式にあると、中心星のエネルギーを上手に使うことができるようになります。
反対に、下の図のように1つ先の星は相手を剋する関係になり、その特性を弱めたり、悪い部分を強めたりしてしまう場合があります。
中心星を剋する関係性の星が命式にあると、中心星のエネルギーの使い方がわからなくなってしまったり、バランスを崩したりすることがあるので、
性質を理解してどう使いこなせばよいかを意識できるとよいでしょう。
同じ通変星が複数ある場合の読み解き
命式の中に同じ通変星が複数ある場合があります。
例えば、この命式だと「自我の星」である比肩と劫財が4つありますね。
このように、比肩と劫財をあわせて「自我の星」が命式の中に3つ以上あると、その傾向が強く出て、生まれ育った国を離れ留学や外国で暮らすといったこともあります。
こちらの命式では偏官が3つあります。
このように、正官と偏官をあわせて「実行力の星」が命式の中に3つ以上ある女性を「官殺混雑」といい、恋愛関係が混雑する傾向にあると言われています。
複数恋人を作ったり、反対に恋人がいない時期が続くことがあったりするため、恋愛以外のほかの分野にも目を向けバランスを取ることで、よい方向へ向かっていくことができます。
中心星との組み合わせからの読み解き
また、中心星とほかの星との組み合わせから、さらに深く読み解くこともできます。
上の命式には通変星と蔵干通変星があり、通変星は「表面的に表れる性質」、蔵干通変星は「内面的な深い部分の性質」を表します。
四柱推命で特に重要視するのは中心星ですが、その中心星の上段にある通変星との組み合わせから、職場などの比較的浅い付き合いの関係性の中で「自分がどういった印象を与えるか」を読み解くこともできます。
【通変星】の次は【十二運星】を学んでみよう
四柱推命の通変星について押さえられたでしょうか。
自分の星がわかると、読み解きがさらに楽しくなりますよ。
通変星の次の読み解きに挑戦したい方は、次に【十二運星(じゅうにうんせい)】を見てみましょう。
もし【十干(じゅっかん)】についてまだ調べていない方は、自分の性質のベースとなる十干についても見てみてくださいね。
十干や十二運星といった通変星以外の星も使って、四柱推命を実践的に学べるよ。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
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