2020年は、大きな時代の節目を水瓶座で迎えることになります。
さらに今回のテーマである冥王星も、2023年から徐々に水瓶座へと場所を移していきます。
こんな節目を経験するべく生まれてきた私たちは、どう受け取っていけばいいのでしょうか。
この記事では、冥王星水瓶座時代の意味合いを紐解きながら、ヒントとなることをお話ししていきたいと思います。
それに冥王星水瓶座時代は、時代の流れに上手に乗る方法さえ知っていれば、これほど生きやすい時代はない!と言えるぞ。ポイントは「太陽」じゃ。
Contents
2020年を境に始まる「風の時代」とは?
まず、2020年から数年間の大きな流れについてお話ししましょう。
いま山羊座に位置する冥王星は、2023/3/23に水瓶座に入ります。
そして、何度か山羊座に戻りつつ、2024/11/20には冥王星水瓶座時代が本格的に始まります。
また、その少し前の2020/12/22には、20年に一度の節目であるグレート・コンジャンクション(木星と土星が同じ位置で重なる)が水瓶座で起こります。
この20年に一度の大イベントは、これまで長い間「地」を司る星座で起こっていましたが、
2020年からは「風」を司る星座で起こることになり、占星術界では「風の時代」の到来といわれています。
「地の時代」から「風の時代」へ移っていくのですね。これは約240年ぶりのことです。
2020〜2024年は土星・木星・冥王星が水瓶座に大集合!
2020年はグレート・コンジャンクションとミューテーション
2020年は、「拡大」を表す木星と「制限」を表す土星が、「集合意識」や「情報」を表す水瓶座でコンジャンクション(複数の星が同じ位置で重なる)を起こします。
土星と木星が重なるのは20年に一度の珍しい現象で、グレート・コンジャンクションと呼ばれます。
さらにグレート・コンジャンクションは、約240年に一度だけエレメントが変わるタイミングを迎えます。これをミューテーションといいます。
2000年までのグレート・コンジャンクションは、すべて地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)で起こっていました。
しかし、2020年以降は風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)で起こることになります。
2023年から冥王星も水瓶座に入り「風の時代」が本格的にスタート
2020年は、20年に一度のグレート・コンジャンクション、そして240年に一度のミューテーションの星祭り。風の時代の到来です。
これだけでも大イベントですが、それを援護射撃するかのように2023年から冥王星も徐々に水瓶座に入り、本格的な風の時代に突入します。
さまざまな星たちが水瓶座カラーを濃くしていくので、水瓶座の時代とも言えますね。
2020年のトリプル・コンジャンクションは「最後の課題」
また2020年には、水瓶座の時代が来る前の「最後の課題」とも言えるトリプル・コンジャンクション(木星・土星・冥王星が同じ位置で重なる)も山羊座で起こります。
木星・土星・冥王星は、いずれも公転周期が長くて滅多に接近しない星どうしなので、非常に珍しい現象です。
この大きな重なりも、世界に「偉大なる節目」が訪れることを物語っています。
今回のトリプル・コンジャンクションは、水瓶座の時代に備えて、旧体制としっかり向き合う時期。
何が不要で、どこを改善すればいいかという「創造と破壊」がテーマなので、古いものはきちんと手放すことが大切になってきます。
「風の時代」とは?2020年を境に「権威」から「個性」の時代へ
さて、このように大きな星たちが動く時代の節目ですが、社会はどう変化していくのでしょうか?
一言で言えば、社会的な権威はどんどん力を失うということです。
マスメディアから個人メディアへ、大企業から独立起業へ…。
これまで頼ってきた肩書きは通用しなくなり「権威の時代」から「個性の時代」になります。
「風の時代」は知性や情報が重視されるようになる
これまでの「地の時代」(2020年までの240年間)は、文字通り「地」=土地をめぐる争い=戦争が世界中で起きていました。
「地」とは、この世で形あるお金や物質的なことなので、土地に根ざす鉱物エネルギーを持つものが権威を持っていたと言えるでしょう。
しかし「風の時代」になると、これまでとは違って知性や情報が重視されるようになります。AIはその筆頭です。
特に水瓶座は情報や見えないエネルギーを司るため、Wi-Fiなどの通信技術もますます進化することが予想されます。
社会を支えるエネルギーについても、これまでは地の中にある石油などを頼る時代でしたが、太陽光発電などクリーンエネルギーが中心になる時代がそこまできているのかもしれません。
水瓶座時代を生きるために「太陽」を輝かせよう
水瓶座時代を生き抜くヒントは「太陽」にあります。
水瓶座は、個人の世界を超えて多くの他者と分かち合って生きる「集合意識」の世界を意味するサインです。
水瓶座の世界では、自分という「個」を理解して発揮できていないと、アイデンティティの喪失が起こり、やる気を失ってしまう恐れがあります。
水瓶座の力を上手に活かすには、太陽の自己表現のエネルギーが役立ちます。
そこで注目したいのが、ホロスコープ上で対極にあるサインです。
星読みの世界では、対極にあるサイン同士を統合させると進化すると言われています。
水瓶座の場合、対極にあるサインは獅子座で、支配星は太陽です。
【支配星(ルーラー、守護星)】
12サインそれぞれに割り当てられている星。それぞれの星座を導くとされている。サイン=推し、星=担当(ファン)のような関係。
つまり水瓶座時代は、自分の太陽星座を輝かせる生き方が必要なのです。
冥王星水瓶座時代に太陽を輝かせる方法
宇宙を運行している星のホロスコープを「トランジットチャート(経過図)」、生まれた瞬間のホロスコープを「ネイタルチャート(出生図)」といい、各チャートの星は頭文字の「t」「n」をつけて呼び分けます。
太陽を輝かせる方法を知るには、2025年から水瓶座に入る冥王星(t冥王星)と太陽星座(n太陽)のアスペクト(角度)を読み解いていきます。
2つ以上の星同士の位置関係によって表される角度。その角度により、行動や心の状態に影響する。
太陽星座がソフトな角度=冥王星の影響が小さい
太陽星座がハードな角度=冥王星の影響が大きい
となるぞ!
太陽星座 (n太陽) |
t冥王星とのアスペクト | 影響 |
牡羊座 双子座 天秤座 射手座 山羊座 魚座 |
【ソフトアスペクト】 30°・60°・120° |
影響が少ない、協調、調和 |
牡牛座 獅子座 蠍座 水瓶座 |
【ハードアスペクト①】 0°・90°・180° |
影響が大きい、葛藤、試練 |
蟹座 乙女座 |
【ハードアスペクト②】 150° |
影響が変わった形で出てくる。調整が必要。 |
ソフトアスペクト(30°・60°・120°)の場合
- 牡羊座(60°)
- 双子座(120°)
- 天秤座(120°)
- 射手座(60°)
- 山羊座(30°)
- 魚座(30°)
ソフトアスペクトとは、問題や課題が少なく物事がスムーズに進みやすい状態。
例えるなら、「大好きな人から解きやすい課題を与えられる」ようなイメージです。
これらの太陽星座の人は、冥王星が山羊座に位置している2019年は、いわば「正念場」だったのではないでしょうか。
しかし、冥王星が水瓶座に移行するとアスペクトがソフトになるため、葛藤は解消されます。
太陽を輝かせるには、自分の望むことを知り、素直に世の中の流れに乗ることが大切です。
【例】ソフトアスペクトのAさんの場合
大企業(山羊座的)に勤めるAさんは、組織の息苦しさに悩み「風通しの良いベンチャー企業で働きたい」と思っていたところ、ある日思いがけずリストラされてしまいます(冥王星的)。しかし、すぐに自分が望んだようなリベラルな会社(水瓶座的)の求人が見つかり、すんなり就職することができました。
ハードアスペクト(0°・90°・180°)の場合
- 牡牛座(90°)
- 獅子座(180°)
- 蠍座(90°)
- 水瓶座(0°)
ハードアスペクトは、葛藤や課題が大きく、物事を進めるためにひと苦労する状態。
例えるなら、「苦手な人から役立つ課題を与えられる」というイメージです。
これらの太陽星座の人は、インパクトや葛藤を感じる出来事と共に、時代の節目を迎えるかもしれません。
太陽を輝かせるには、従来持っていた権力や社会的な価値観を手放してラクになることが大切です。
星読み的に言えば、山羊座にいた土星・木星・冥王星を、徹底的に水瓶座的な生き方に方向転換させるということです。
【例】ハードアスペクトのBさんの場合
大企業(山羊座的)に勤め、会社の役に立とうと順調にキャリアアップしていたBさん。しかし、社内の権力争いに巻き込まれ、リストラされてしまいます(冥王星的)。その後同じくリストラされた同僚たちと新会社を立ち上げたものの、経営方針などがかみあわず、倒産の危機(冥王星的)に…。
しかし、かつて大企業で行なっていたようなトップダウン方式をやめ、スタッフと話し合い(水瓶座的)を欠かなさにように心がけたところ、以前よりもはるかに仕事がやりやすくなり、充実感を覚えられるようになりました。
ハードアスペクト(150°)の場合
- 蟹座(150°)
- 乙女座(150°)
150°というアスペクトは、他のハードアスペクトとは少し異なり、問題や課題がトリッキーな形でやってきます。
例えるなら、「大好きな人から、パズルのような課題を与えられる」というイメージです。
これらの太陽星座の人は、問題に直面したとき、解決のためにひと工夫することが求められます。
太陽を輝かせるには、発想の転換をしてユニークなアイデアで乗り越えることが大切なのです。
【例】ハードアスペクトのCさんの場合
大企業(山羊座的)の人事部で社内研修を担当していたCさんは、予算の都合などで一部の社員にしか研修を実施できないことが悩みでした。しかし、ある日突然、別会社の社長から「人事の経験を活かして、オンライン(水瓶座的)の社員研修プログラムを開発してみないか」と誘われます。そのためには大企業を退社せざるを得ませんでしたが(冥王星的)、結果的にさまざまな企業の社員教育に携わるという夢を実現できました。
また、冥王星の影響が出るテーマは、仕事、恋愛、家庭生活、健康、お金など人によって千差万別じゃ。
12星座別!冥王星水瓶座時代の前にやっておきたいこと
太陽星座牡羊座は【リーダーシップを着実に発揮しよう】
冥王星との角度は90°で、「社会的立場」を実現する時期です。
大きな野心を叶えられる時期ですが、90°=緊張・葛藤の角度のためプレッシャーも強くなります。
夢を大きく実現できるか、または現状維持になるかの分岐点にいます。
冥王星山羊座が持つ「実直さ」を意識しながら、自らリーダーシップをとっていくと良いでしょう。
太陽星座牡牛座は【専門分野を極めよう】
冥王星との角度は120°で、「専門性」を実現する時期です。自分の専門分野をしっかり極めると良いでしょう。
牡牛座の着実さを活かして、苦手なことを克服できます。
太陽星座双子座は【深い人間関係を築こう】
冥王星との角度は150°で、「深い関係」を実現する時期です。人との信頼関係の構築には、丁寧に取り組みましょう。
逆に、信頼関係が壊れてしまったら、それは壊れるべくして起こった可能性があります。その場合は、あまり執着しないことが大切です。
太陽星座蟹座は【対等なパートナーシップを築こう】
冥王星との角度は180°で、「対等なパートナーシップ」を実現する時期です。
対人関係やパートナーシップにおいて、変容がもたらされるかもしれません。
現状に違和感がある場合は手放しも必要です。
太陽星座獅子座は【毎日の積み重ねを大事にしよう】
冥王星との角度が150°で、「労働」を実現する時期です。
地道な家事や仕事など、毎日の積み重ねの中に大きな変容の鍵があります。
来たる冥王星水瓶座時代に「個」としての自分を輝かせるための、下積みの時期です。
太陽星座乙女座は【遊びを楽しみながら責任も意識しよう】
冥王星との角度は120°で、「遊びや恋愛」を実現する時期です。
恋愛をするなど生活を楽しむことが大事な時期ですが、同時に山羊座的な責任を持つことが求められます。
享楽的な楽しさから卒業して、成長していく時期です。
太陽星座天秤座は【物事にストイックに取り組もう】
冥王星との角度は90°で、「地盤固め」を実現する時期です。これまでよりもストイックに物事に取り組むことが大切です。
挑戦心や着実さを忘れなければ、大きな成果も夢ではありません。
ここで自分のすべきことから逃げてしまうと、逃げグセがついてしまうかも。
太陽星座蠍座は【人間関係のバランス感覚を養おう】
冥王星との角度は60°で、「コミュニケーション」を実現する時期です。
蠍座は人と付き合うとき「0か、100か」の発想になりがちです。
SNSや人とのコミュニケーションなどにおいてどのような付き合い方が大切か、しっかり向き合うと良い時期です。
太陽星座射手座は【経済的基盤を作ろう】
冥王星との角度は30°で、「お金」を実現する時期です。経済面でしっかりとした基盤を作り上げると良いでしょう。
射手座のおおらかさが災いして、金勘定がどんぶりになってしまっているときは、経済観念を作り直すと良い時期です。
太陽星座山羊座は【腹をくくって自分の役割を受け入れよう】
現在、冥王星との角度がコンジャンクション(0°)です。
まさに自分自身をつくりかえている時期です。腹をくくりましょう。
より高みを目指すために、責任や役割に対して前向きに受け入れると、飛躍的な変容が起こります。
逆に逃げ腰になると、モヤモヤしたプレッシャーばかりになってしまいます。
太陽星座水瓶座は【スピリチュアルパワーを受け取ろう】
冥王星との角度は30°で、2020年以降に自分自身の変革を起こすための「霊的な変化」の時期です。
知らないうちに、見えない世界やご先祖さまからのサポートを受けています。スピリチュアルな力を大切にすると良い時です。
太陽星座魚座は【理想のコミュニティで責任を果たそう】
冥王星との角度は30°で、「仲間との活動」を実現させる時期です。
志を同じくする組織やコミュニティにおいて、自分の責任を果たしましょう。
冥王星水瓶座時代に備えて自分を癒しておこう
冥王星山羊座時代のうちにやっておきたいことは、もう一つあります。それは「心の傷を癒しておく」ことです。
なぜなら、山羊座にある冥王星の力を活かすには、対極にある蟹座の力を使うことが大切だから。
蟹座の支配星は「月」なので、月が持つインナーチャイルドや潜在意識の傷を癒すには、今がいちばん良いタイミングです。
冥王星水瓶座時代に入ると、太陽を輝かせることが大きな目的になっていきます。
今のうちに心の傷を癒して、自分らしい人生の舞台に立つ土台づくりをしておきましょう!