2020年4月8日、天秤座で満月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2020/4/8 11:35、天秤座で満月を迎えます。
春分や土星の水瓶座入りという大きな節目を迎えた後で、時代の変化に自分の意識をどう合わせていくか?を考えている方も多いのではないでしょうか。
ホロスコープに現れる特徴を読み解きながら、この満月から次の新月までをどのように過ごせば良いのか詳しく解説します。
Contents
今回の天秤座満月は、いったん自分のスタンスを整えるタイミング!
前回の牡羊座の新月では次のようなメッセージをお伝えしました。
- 「周囲や世間が悪いのでうまくいかない」という依存的な視点を切り替え、どうすれば社 会はよくなるかという意識で自分らしく生きるための1年の目標を挙げてスタートする。
- 既に手にしている恵みと認識する、またタイミング的にもスムーズであることを受 け取っていく。
今回の満月はこの新月の時に巻いた種が結果を生んでいるタイミングです。
既に手にしているものを恵みを認識し受け取り、依存から自分軸の視点を取り戻すことに取り組んできたあなたは「なにか」を手にしているはずです。
そして、その「なにか」とは、激動の時代の節目を生きていくための「自分のスタンス」だといえます。
なぜなら、今回満月が起こる天秤座は、社会と自分の折り合いをつけるために、いったん自分のスタンスを整えるタイミングでもあるからです。
さて、あなたが手にしているスタンスをより具体化していき、力強くこの春を過ごすため、何をヒントにすればいいか?
満月のチャートを読み解いていきましょう。
2020年4月8日満月のホロスコープは自分のスタンスを定めていく
2020/4/8の満月はどんな節目になるのでしょうか。チャートにはこんな特徴があります。
1.天秤座19度で起こる満月(太陽は牡羊座の19度)
2.山羊座の冥王星、木星のコンジャンクション(0度)
3.ディセンダント(DSC)上に密集する天体(火星、木星、土星、冥王星)
4.山羊座の木星-魚座の水星がセクスタイル(60度)
5.牡牛座の天王星ー水瓶座の火星がスクエア(誤差ほぼない)
6.全天体順行
①【天秤座19度】自分なりのスタンスが密かに明確になってくる時期
1.天秤座19度で起こる満月(太陽は牡羊座の19度)
今回の満月が起こる天秤座の19度は、社会的には認められていないけど、大きな影響力を発揮する可能性に溢れているという意味合いがあります。
1つの星座(サイン)は30度ありますが、1度からそのサインの持つ質を発展させていき、次のサインへと進んでいくという考え方があります。
19度は真ん中の度数を過ぎたあたりですね。また、天秤座は社会の評価や対人関係がテーマです。
つまり、天秤座の持つ社交性、客観性が成熟してきているものの、さらに進化していこうという段階であることから、「まだ発揮されていない社交性」と解釈できます。
これを今の社会と照らし合わせて考えてみると、
「本当はこの方法が良いと思っているけど、今は鳴りを潜めている」
とか
「社会が要求する方法より、私の方法の方が優れているはず」
という思いが頂点に達する満月と言えます。
現在は新型ウィルスの動向に不安を抱え、どう動けば良いかわからない人が多いと思いますが、それとなく「自分なりのスタンス」が密かに明確になってくる時期ともいえるでしょう。
②【山羊座の冥王星と木星の0度】大いなる変容を現実として受け止める
2.山羊座の冥王星、木星のコンジャンクション(0度)
この配置は長期的に存在していますが、満月のこの日は特に接近しています。
誤差が1度しかありません。
- 冥王星は後戻りできない類の変容
- 木星は拡大要素、善きこと、寛容さを表します。
つまり、起こり得る変容は大きく拡大していくでしょう。
しかし、それを受け止める寛容さも同時に生まれてくるのです。
ただここに複雑な要素が加わります。土星も隣接しているからです。
- 土星はこれまでの枠組み、常識
つまり、これまで当然のようにあったものがなくなったり、あてにしていたものがあてにできなくなる、ということを通して大いなる変容が起こっているという配置です。
今回の満月は、変容を現実として受け止めるポイントの日と言えるでしょう。私たちに受け止める器があることを信頼することも大事です。
③社会が変化していくタイミング 個人でも働き方などを見直す時
3.ディセンダント(DSC)上に密集する天体(火星、木星、土星、冥王星)
先ほど触れた土星、冥王星を始め、火星、木星がディセンダント付近に密集しています。
ディセンダントは、「対外的なこと全て」を表します。また、ディセンダントは6ハウスと7ハウスの境目にあり、社会全体を読むときは6ハウスは国民の健康、労働環境などを7ハウスは外交的なことを表します。
つまり、次のようなテーマが強調される満月だと言えます。
火星:衝動エネルギー
木星:社会の意識の拡大
土星:積み重ねてきたものや、その見直し
冥王星:限界によって起こる切り替えや変容
これらの惑星が6、7ハウス付近に集合しているわけなので、個人でもいろいろなことを見直したり、働き方を考え直したりという機会にもなりそうです。
火星が衝動的なエネルギーでこれらの惑星を暴走させる可能性もあるので、しっかりと地に足をつけた行動が重要と言えます。
④社会をよくするのは規範に縛られない自由な発想
4.山羊座の木星ー魚座の水星がセクスタイル(60度)
山羊座の木星は「社会をよくしよう」とする私たちの意識であり、その木星に魚座の水星がエネルギーを与えてくれています。
魚座の水星は、あまり理論的ではない自由な発想を表します。
つまり、「規範に縛られない発想が、社会をよくしていく」と解釈できます。そういう意識でいることも大切かもしれません。
⑤自分にとっての豊かさという軸を、確かめるタイミング
5.牡牛座の天王星ー水瓶座の火星がスクエア(誤差ほぼない)
長期的に私たちを目覚めさせようとしている天王星が、水瓶座の火星と葛藤の角度(90度)をとります。
牡牛座にある天王星は
「私たちにとっての豊かさという価値観を書き換えること」
での目覚めを表しています。
これまでの豊かさを追いかけるのではなく、今一度、自分にとっての豊かさという軸を確かめるタイミングに来ているようです。
⑥まっすぐに取り組むことで物事がスムーズにいく
6.全天体順行
4月25日に冥王星が逆行を開始するまで、全ての天体は順行中です。
これは物事が滞りなく進むことを表しています。
冥王星や土星は私たちにプレッシャーを与えてくるかもしれませんが、まっすぐに取り組めばスムーズに解決していけるでしょう。
【まとめ】2020年4月8日の満月の過ごし方のポイント
最後に、2020/4/8の満月の過ごし方のポイントをおさらいしましょう。
- 自分なりの対処法、スタンスを定めていく。
- 時代の変容を見据えながら、何を取り組めば良いかゆっくり考える。
2月、3月からは新型ウィルスの影響で社会のムードも変化し、落ち着かない方も多いのではないでしょうか。
様々な情報が飛び交い、自分のスタンスを定められないままこの満月を迎えている方も少なくないかもしれません。
でもしかし、今回の4月の満月では騒動からしばらく経ち、自分なりの対処方法、スタンスを定めていくタイミングだと言えます。
丁寧に考えることで自ずと冷静な判断を下すことが出来るでしょう。
時代の変容をしっかり見据え、何に取り組めば良いかゆっくり人生を考える良い機会として満月をお過ごし下さい。