秋分〜冬至の3ヶ月間、社会はどんなムードになるの?私たち一人ひとりはどのように受け止めればいいの?星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生がより良く過ごすヒントをお届けします。
Contents
秋分はいつ?2020年は9月22日!秋分図でこの先3ヶ月を読む
秋分は太陽が【秋分点】に入る日
2020年の日本は、9月22日に秋分を迎えます。
秋分は「昼の長さと夜の長さがほぼ等しくなる日」として知られていますが、星読みの世界では
太陽が秋分点に入る日(乙女座から天秤座に入る日)であり、その瞬間のチャート(ホロスコープ)を秋分図と呼びます。
秋分図を見ると、秋分〜冬至の3ヶ月間の社会のムードを読み解くことができます。
四季図 | 太陽が入るサイン |
春分図 | 牡羊座 |
夏至図 | 蟹座 |
秋分図 | 天秤座 |
冬至図 | 山羊座 |
四季図は特定の個人の資質ではなく、「日本という国の情勢、国を取り巻くムード」をあらわすチャートとなります(場所を東京で算出した場合)。
種類 | 読み解ける期間 |
春分図 | 春分から1年 |
夏至図・秋分図・冬至図 | その日から3ヶ月 |
日食図・月食図 | その日から約半年 |
秋分は【陰のエネルギー】へ転換する節目
また、秋分とは冬に向かってエネルギーが変わる節目でもあります。
東洋的な思想では、「陽(+)」のエネルギーから「陰(ー)」のエネルギーへとシフトしていくときで、「季節の変わり目」とも呼ばれます。
実際に、10月を過ぎると気温もぐっと下がり、体調にも変化が生じやすくなりますよね。
秋(10〜11月)の気温は、1ヶ月で5度以上もの変動があると言われています。
東洋医学では、この気温の変化が自律神経にも作用を及ぼすと考えられているので、秋分は体調だけでなくメンタル面も調整が必要なときです。
それでは2020年9月22日の秋分図から
- 陽(+)から陰(ー)へのエネルギーの切替をどのように迎えればいいの?
- 秋分からの3ヶ月はどのようなムードに包まれるの?
といったことを読み解いていきましょう。
2020年9月22日の秋分図とは?ホロスコープを確認しよう
このホロスコープは、2020年9月22日(東京)の秋分図です。
太陽が天秤座に入った瞬間の図なので、太陽は天秤座の0度0分にありますね。
- Ascが蟹座の3度(数え度数)
- 太陽は4ハウスに滞在
- 月と天王星がインコンジャクト(150度)
- 金星・木星・海王星のヨード
- 太陽・土星のトライン(120度)
- 水星・火星・土星の活動宮のTスクエア
- 7〜8ハウスに木星・土星・冥王星が集合
【Ascが蟹座・太陽が4ハウス】共同体の一員として歩もう
秋分図のアセンダント(Asc)は、夏至図と同じ蟹座です。
蟹座は感情活動を表す星座ということもあり、夏至からの3ヶ月のテーマは「成熟した感情活動」でした。
そして、秋分図のAscは蟹座の3度(数え度数)です。
この度数には「毛深い鹿に先導される毛皮に包まれた男」というサビアンシンボルがつけられています。
「毛深い鹿に先導される毛皮に包まれた男」は、仲間意識、共同体のうちの一人として歩んでいくことを物語っています。
さらに太陽は家庭や身内を表す4ハウスにあるので、サビアンシンボルの意味合いがより強調されているのです。
これは、12/22の水瓶座のグレート・コンジャンクション以降の時代に向けた準備を表しているように読めます。
水瓶座は、集団性の星座です。
つまり、「私という人間はこの時代を作っている集合体の一部である」という視点がベースの時代になってきます。
- 私はこの時代を担う一員である
- 自分のことだけ考えるのではなく、世界にどのような関わり=貢献ができるだろうか
という視点ですね。
つまり、「個人」と「集団」の関係性や距離感を心地よいものにしておく必要があるわけです。
2020年の秋分では、新しい時代の序章として
- 自分の感情と向き合い、仲間意識を大切にする
- 仲間との関係性を良好にしておく
- 仲間との良き距離感を知っておく
といったことが求められているのではないでしょうか。
一言で言えば、依存的・支配的ではない関係性が大事だということです。
新しい時代に向けて、夏至では「自分の感情は自分で面倒を見る」という成熟さが求められました。
そして、今回の秋分は「成熟したからこそ、仲間とともに持ちつ持たれつで進んでいくことが出来る」といったタイミングなのです。
【月と天王星の150度】時代の変化をおおらかさで乗り越えよう
水瓶座のグレート・コンジャンクション以降の時代へと進む道が見えましたが、その道のりは「予想外の展開」にあふれているようにも見えます。
なぜなら2020年9月22日の秋分図では、星と星の関係性(角度)の中でも150度のインコンジャクト(クインカンクス)が目立っているからです。
150度は「すぐに答えがわからない」「答えに至る道のりは意外性に満ちている」ということを表すのですが、
秋分図では、月と天王星がインコンジャクトです。
社会を読み解く際、月は「大衆」を表します。
つまり、大衆は天王星が象徴する「進化」を遂げようとしていますが、進化を促す出来事は150度(予想外、想定外)でやってくるのかもしれません。
天王星には「価値観を書き換える」という意味もあるので、大衆はこれまでの価値観とは異なる新しい何かを求める、とも言えるでしょう。
また、サインを絡めて読んでみると、射手座の月は、私たちの中にある「良心」「善き心」をも表しています。
これに対して、物質的な価値観を進化させようとする牡牛座の天王星が刺激を与えているのです。
時代の変化を乗り越えるコツは、私たち一人ひとりの「おおらかさ」であり「善き心」なのではないでしょうか。
様々な情報が入り乱れて、何が正義か、何が安全か、迷うことも多いご時世です。
しかし、一人ひとりが神経質になりすぎずおおらかさを持って対処することで、前進できる場面も多いのではないでしょうか。
【ヨード】従来の成功パターン・常識は通用しないかも
2020年9月22日の秋分図は、インコンジャクトが目立つ箇所がもう一つあります。
金星・木星・海王星のヨード(ヨッド)です。
このヨッドは、これまでの常識だけでは開かない扉があるということを教えてくれているように見えます。
私たちが「目の前の課題をクリアしたい」「社会に起こる問題を軽々とクリアしていきたい」と思う場面で、従来の成功パターンや常識が通用しない可能性が大きいのです。
【7〜8ハウスに天体が集合】人間関係は「善き距離感」が◎
2020年9月22日の秋分図は、7〜8ハウスには木星・土星・冥王星が集まっています。
このことから、「従来の成功パターンや常識が通用しない」という現象は、
- 個人レベルでは人間関係
- 国レベルでは海外との関係性
において起きやすいと考えられます。
個人レベルでは、人間関係において出会いや別れを経験する方もいると思いますが、それは新しい未来への一歩ということです。
「不用なご縁だ」ときれいさっぱり縁を切るよりも、「善き距離感」で対応していくほうがいいでしょう。
そのほうが、横のつながりが重要視される水瓶座の時代に向けて、ふさわしい方法です。
また、月と天王星のインコンジャクトは、新しい価値観を試していくときであることも示しています。
でも、そういったときも、何もかも今までの価値観を放り出すのではなく、いつの時代にもある普遍的な「善き心」がベースになるのだということです。
【太陽と土星の120度】積み重ねたことは未来を拓く力になる
ヨードの読み解きから「従来の成功パターンは通用しない」と述べましたが、それは決して過去の努力が無に帰すということではありません。
そして、太陽と土星はトライン(120度)という創造的で調和の取れた関係性です。
これまで積み重ねてきたことは、必ずあなたの心と身体の「筋肉」となり、新しい未来を切り開く力になってくれるでしょう。
【活動宮のTスクエア】秋分〜冬至は目まぐるしい日々になる
2020年9月22日の秋分図には、秋分から冬至までの3ヶ月間の社会の流れを象徴するような星の配置があります。
それは、水星・火星・土星のTスクエアです。
このTスクエアは、活動宮で形成されたハードな関係性です。
つまり、「とっても忙しい」というムードを醸し出しています。
少なくともこの3ヶ月が、落ち着いたムードではなく、常にチャレンジの連続のような目まぐるしさを感じる様相だということを物語っています。
【まとめ】秋分〜冬至は仲間の結束を強め一員として歩もう
今回は、2020年9月22日の秋分図を読み解いてみました。
秋分から冬至の3ヶ月は、世相も変わりゆくでしょうし、社会が目指す目的地も定まったり定まらなかったりして、社会情勢に振り回されることも否めません。
だからこそ、身近な仲間や家族の結束を固くして、その一員として歩んでいくことで自分の基盤を守ることが大切です。