出口の見えない子どもの反抗期トンネルに迷い込んでいるお母さんやお父さんへ。
思春期の親子関係改善に役立つ「水星星座」を使った子どもとのコミュニケーションパターンを4種類に分けて紹介します。
じゃあ水星の年齢域って、学校に行って、お友達と遊んで、給食を食べて…外へと世界が広がっていく時期なんだね。
授業の中で一番給食が楽しみだったな♪
小中学生の時期は、水星星座が前面に出てくることも多いんじゃよ。
水星から勉強の仕方やコミュニケーションの取り方の傾向もわかるんじゃ。
はじめまして。共学校と女子校で勤務し、十余年になる彩月(Satsuki)です。
私はこれまで教員として反抗期ど真ん中の思春期の子どもたち、そして保護者の皆さんと出会ってきました。
思春期はキラキラしていて本当に素晴らしいけれど、同時にとても繊細な時期。
たった一言の親の表現が子どもの心の受け皿からこぼれ、子どもにすっかり心を閉ざされて、親子の話し合いすらままならなくなる、というのも、思春期の親子関係にはよくありますよね。
教員である私も同じです。
進路、成績、友人関係、家族関係……子どもたちと面談を行い、さまざまな悩みを聞く中で、事態の改善や解決に向かおうと努めても、
たった一つの「これが正解」なんて魔法のような方法はなく、よかれと思ってのアドバイスが事態を余計にこじらせてしまうこともありました。
子どもとのコミュニケーションに失敗した体験をひとつお話ししますね。
星読みの世界は、実はもっと面白いぞ。
毎日の過ごし方から、才能のいかし方など、色んな事がわかるんじゃよ。
Contents
教職から学んだ子どもの多様性
私の失敗談に、「幻のワークシート事件」なるものがありました。
学校では「夢や目標を実現するために」というようなテーマでワークシートを書くことがあるのですが、その取り組み方も子どもによってさまざまです。
友達とワイワイおしゃべりしながら取り組む子もいますし、記入の時間内には終わらないけれど、詳しく丁寧に書いて後日提出する子もいます。
一方で、「こんなのを書いている時間よりも、とにかく行動したい!」と、かなりザックリした内容で書き終え、熱く語る担任の話をよそに、早々に英単語帳を開き始める子もいます。
でも、ワークシートは自分の考えを整理し、その子が叶えていきたいことをサポートするための大切なコミュニケーションツール(と信じている)担任としては、きちんと記入してほしかったのですよね。
あるとき、私は1人の子どもの真意を汲みとらずに「このあたり、もう少し詳しく書いてきてね」と言って再提出にしてしまいました。
それが、せっかく夢の実現に向けて行動(まずは勉強!)しようとしていた子のやる気をしゅんと萎えさせてしまう結果に。
「えー、なんで!もう書くことなんてない‼︎」という悔しそうな声が聞こえたその後、書きかけの(とこちらが勝手に判断してしまった)ワークシートはついに提出されることなく、幻となってしまったのです。
そういうときには、その後の面談もなんだかうまくいかないもの。
「夢や目標を実現したい」という生徒と、「その実現のためにできることはなんでも手伝いたい」と思っていた担任。
目指すところは同じはずなのに、コミュニケーションミスにより、すべてがチグハグに。
信頼を取り戻すのにはかなり時間がかかったように思います。
このように、子どものことが大切で、可愛くて、どうにかよい方向に導きたいのに、どうしても衝突してしまう、気持ちが伝わらずもどかしい……。
そのような思いは、親や教員であれば、多かれ少なかれ感じたことがあるのではないかと思います。
しかし、思春期の子どもとの行き違いは、避けられないものでもあります。
なぜなら思春期、反抗期真っただ中の10代前半の中学生、高校生は、人生の中で知性やコミュニケーション能力を伸ばし、自分の好きなものや楽しみ、喜びへの感性を研ぎ澄ましていく時期にあるからです。
コミュニケーションの失敗はあって当たり前なのですが、星読みの知識を活かして、親子の関わりをスムーズにするコツがあります。
そのコツとは、「水星星座」を使うこと。
理由を次からご説明しますね。
コツがつかめると、自分でどんどんホロスコープが読めるようになっていくぞ。
分かりやすいコツがいっぱい詰まった無料の講座も見てみておくれ。
水星期と金星期の捉え方
星読みには「天体と年齢域」という考え方があります。
水星期(7〜15歳)は知性やコミュニケーション能力を伸ばし、他者との交流を通して自分を表現していきます。
金星期(15〜24歳)にはありとあらゆるものに対する「大好き」という感情を味わいます。
オシャレに目覚めたり、はじめて恋愛をする人も多い時期ですよね。
中学生・高校生はまさに、コミュニケーションを意味する「水星期」と、感性を意味する「金星期」にまたがって成長しています。
この時期の子どもたちの心に寄り添い、本当の意味で理解するためには、その子がどのようなことに喜びを感じるのかを知ったうえで、子どもの「コミュニケーションパターン」に着目していくことが大切です。
この「コミュニケーションパターン」に関わっているのが「水星星座」なのです。
「水星星座?はじめて聞いた」という方もいらっしゃるかもしれません。
星読みでは太陽星座は一般的ですし、昨今では、月星座の占いも取り上げられる機会が増えていますね。
一方で、水星星座というのは占いの知識がない多くの人にとって、それほど馴染み深いものではないと思います。
ですが、人と人との関係、コミュニケーションにおいて、水星星座はとても重要な役割を果たしているのです。
それでは、お子さんやご自身のホロスコープを出して、水星星座を見つけてみましょう!
水星の記号はこちらです。
【エレメント(火地風水)別】水星星座のコミュニケーションの特徴
星座(サイン)は、その性質から「火、地、風、水」の4つの元素に分けられます。
そして水星星座の場合、それぞれにコミュニケーションの特徴が見えてくるのです。
たとえば、「誕生日プレゼントに何がほしい?」と問いかけたときに、
火の水星星座の子は、迷わずに自分のほしいものが言えます。
地の水星星座の子は、「えーと、えーと……」と迷って答えられず、
風の水星星座の子は、聞かれるたびにその時の気分でほしいものが変わります。
水の水星星座の子は、「私のために選んでくれるプレゼントならなんでも嬉しいな」と答えるようなイメージです。
性質 | 水星星座 | コミュニケーションの特徴 |
火 男性性 |
牡羊座 獅子座 射手座 |
自立心旺盛。外に向けて自分自身を発信。 |
地 女性性 |
牡牛座 乙女座 山羊座 |
自分自身の考えを内側に秘めている。見守ってほしい。 |
風 男性性 |
双子座 天秤座 水瓶座 |
協調性がある。多くの選択肢から判断したい。 |
水 女性性 |
蟹座 蠍座 魚座 |
共感力が高い。感情に寄り添ってくれると心を開く。 |
ホロスコープは初めてという人は、初心者コースから読みすすめてみることをオススメします♪
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【水星星座が火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)】自主性を尊重
●コミュニケーションの基本的な特徴
火の星座は男性性を表し、自分から積極的に相手に働きかけるのが得意な性質をもちます。
炎がメラメラと燃え上がるように、外に向かって自分の存在をアピールし、天に向かって上昇していこうとするのです。
水星星座が火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)の子どもは総じて、自分のことは自分で決め、そしてそれを積極的に表明するようなコミュニケーションのとり方をする人が多いです。
●陥りがちなマイナスパターンと乗り越え方
お子さんの水星星座が火の性質をもつ場合、「私はこう思う!」「私はこうしたい!(というか、誰がなんと言おうとするってもう決めている!)」という面を強く感じ、なんて我が強いのだろうと思うこともあるかもしれません。
親の意見に聞く耳を持たず怒鳴り合いのケンカになる、というパターンも。
火の性質をもつ星座の噴火力はなかなかのものです。
ですが、意外と後腐れがないのが火の星座の特徴です。
噴火するだけ噴火したら、けろっとしていることも。
お子さんの暴走に辟易したときには、「あー、火がメラメラ燃えてる~。勝手に鎮火するまでちょっと待とう」と思うことができると、イライラも落ち着くでしょう。
●火の星座の子どもの素晴らしいところ
火の水星星座をもつお子さんには、お子さんが掲げる理想をぜひ、まるっと肯定してあげてください。
「そんな無茶な……」と思うようなことを言い出しても、本人はやる気に満ちているのです。
できる限り応援して好きにやらせてあげることで、本人の満足度も高まり、成果にもつながります。
仮に失敗したとしても、火の性質の水星星座をもつお子さんにはさらにその次に向かっていくポジティブな力があります。
転んでも転んでも起き上がる、たくましい生命力は天性の宝もの。
その力を信じてあげてくださいね。
【水星星座が地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)】じっくり待つ
●コミュニケーションの基本的な特徴
地の星座は女性性を表し、自ら進んで相手に働きかけるというよりは、じっくりと考えて判断をしてから相手に働きかけていく性質をもちます。
地盤がしっかりと安定することで、強固な家が建つように、水星星座に地の性質(牡牛座・乙女座・山羊座)をもつ子どもは自らをしっかりと固めていくことを大切にするのです。
なかなか表さないけれど、自分の中には明確な意志の種があります。
●陥りがちなマイナスパターンと乗り越え方
お子さんの水星星座が地の性質である場合、「あなたはどう思うの?」「一体どうしたいの!?」と急かすように意見を求めると、たちまち貝のように黙ってしまうかもしれません。
「じゃあ、考えがまとまったら言って」と伝えたところで、その待ち時間が大人本位である場合、やはり本心を聞き出すことは難しいでしょう。
ですが、すぐに言葉に出なくても、じっくりと自分の心の声に耳を傾ければ、地の水星星座をもつ子どもたちは自分にとってのベストな考えに必ずたどり着くのです。
内にこもりがちな性質に対して、待つ側の親はしびれを切らしてしまいますが、グッと堪えて本人のペースを尊重してあげてください。
●地の星座の子どもの素晴らしいところ
地の水星星座の子どもたちには必ず、自分の力で答えを見つけ出す粘り強さがあります。
成功する道のりがしっかり見えないと、進み出せないところがあるのですが、それは一歩を踏み出す前に、完璧な地図を描いているから。
十分に自問自答できる時間と、ひとりになれる安心な空間を確保することができれば、驚くほど堅実でしっかりと見通しの立ったビジョンを見せてくれるでしょう。
一度決めた後は、その道を着実に進んでいき、本当に安心して見ていることができます。
実現力ピカイチなのが地の星座です。
【水星星座が風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)】変化を受け入れる
●コミュニケーションの基本的な特徴
風の星座は、火と同じく男性性をもちますので、受け身ではなく、積極的に相手に働きかけることが得意なタイプです。
しかし、「風を読む」という言葉があるように、周囲の雰囲気や風向きに非常に敏感です。
水星星座が風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)の子どもは他者と調和したうえで、自分の発信があるので、目立った衝突は少ないでしょう。
●陥りがちなマイナスパターンと乗り越え方
ただし、衝突が少ないのは風の性質により、目の前の人の感情、思考を読んだうえで決めた態度だからかもしれません。
ときに風は捉えどころがなく不安定なもの。
「その考えはどこからきたの?」「その後はどうするの?」「最終的にどうなりたいの?」と大人が突き詰めてしまうと、子どもははっきりとしたことが言えないことも。
また、選択肢を一つに絞れずに複数の可能性を残したまま、先に進もうとする面もあります。
そのようなときにも、地に足がついていないのではないかと不安になることなく、今後も変化していくことを前提として、お子さんの「今」の選択を信頼してください。
そしてぜひ「他にも考えていることはあるかな?」と聞いてあげてくださいね。
●風の星座の子どもの素晴らしいところ
風の性質をもつお子さんにとっては、「あれも、これも、よい」のです。
あなたの考えも、私の考えも、第三の考えも、未知の考えも、受け入れる度量の広さと爽やかさがあります。
ときに不安定に見えるのは、時代の風を読み、バランスを取りながら新しい価値観を取り入れているから。
常に新鮮で、進化していくところが彼らの魅力です。
情報に敏感で風を読むセンスは天性のもの。
時代に合わせて柔軟に進んでいく軽やかさがあります。
軽やかに進化をしていくお子さんの姿を楽しみにしていてくださいね。
【水星星座が水の星座(蟹座・蠍座・魚座)】気持ちに寄り添う
●コミュニケーションの基本的な特徴
水の星座は地と同じく女性性をもち、感情を大切にして、最も相手を受け止める力が強いです。
これはときに、問題の本質の是非よりも、自分と相手の感情に重きを置いた判断をしてしまうことも意味します。
水星星座が水の星座(蟹座・蠍座・魚座)の子どもは親の顔色を読むことに長けているので、親の思いをそのまままるごと受け止めてしまって身動きがとれなくなってしまうことも。
●陥りがちなマイナスパターンと乗り越え方
水の性質の水星星座をもつお子さんがいらっしゃる場合、特に注意深くお子さんの心に寄り添って、じっくりと耳を傾けてあげてください。
大人が自分の気持ちに応えてくれないと感じ、失望すると、普段の優しさや穏やかさが一変してしまうことがあります。
本質を見抜く力が優れているがゆえに心を閉ざし、落ち込んでしまうか、または傷ついた自分を守るために攻撃的になってしまうのです。
「あなたの思いを素直に伝えてくれることが、親にとっても嬉しいことなのだ」と、きちんと伝えてあげることが大切です。
彼らが発したことの背景にある心を読み取って共感を示し「あなたの気持ちはわかっているよ」と安心させてあげましょう。
●水の星座の子どもの素晴らしいところ
水の星座のコミュニケーション力が発揮されると、温かな心の絆が生まれ、家族にも友人にも、幸福感をもたらします。
「私は理解されている」と安心できると、温かみに満ちた思いを惜しみなく語ってくれるのです。
そして、人一倍、相手のことも自分のことのように理解したいと思うのです。
一度心を開いた人にはとことん心を開き、絆を大切にするので、深く充実したコミュニケーションがとれるはず。
生命の源、水。敏感で繊細で温かな彼らの本当の声を上手に引き出してあげてくださいね。
おわりに〜水星星座の特徴を知れば親子関係が好転
ここまで、水星星座を活かした子どもとのコミュニケーションの方法をお伝えしてきました。
水星星座を意識することで、
「うちの子はほんとに、いつもハッキリしないで……」
「親の言うことを全く聞かないで……」
などとモヤモヤしていた理由が見えてきそうな気がしませんか。
あなたのお子さんの困ったところは決して欠点などではなく、「その星座の性質、特徴である」ということなんですよね。
そうすると、お互いを自分の価値観でジャッジしてしまい、親子ともに苦しんでいたところから、
「なるほど、これがうちの子の牡牛座の特徴か」
「ははーん、射手座らしさが炸裂しているな」
などとクスッと笑える余裕がでてくると思います。
お子さんのコミュニケーションパターン、そしてご自身のコミュニケーションパターンの特徴を星読みを通して理解することで、これまで並行線だった親子関係の理由がわかり、今後の関係性が好転するかもしれません。
今以上にお互いに理解が深まり、お子さんの困ったところさえも愛しく感じられるといいなと思います。
思春期&反抗期の親子関係お助けアイテム、水星星座のお話でした。
彩月(Satsuki)
太陽双子座、月も双子座。双子座らしいと感じるところは、誰にでも自分との共通点を見出して親しみを感じてしまうところ。水星星座は牡牛座で、じっくりタイプでもある。教育に携わって15年以上。月星座を絶賛発揮中の2児の母。子どもたち、そしてかつて子どもだった大人たちが「自分の星の配置の中に輝く宝物を見つけられる」そんな星読みを目指している。