ホロスコープを読めるようになると、恋愛・人間関係の相性を自分で占うことができます。恋愛と結婚の相性の違いを読み解いたり、自分にとって理想の関係性を築ける相手はどんな人なのか調べたりすることもできますよ。星読み初心者さんにわかりやすく解説します♪
前回の記事では太陽のアスペクトでの相性占いを紹介しましたが、今回は金星のアスペクトで読み解ける相性占いを紹介します!
あなたと相手の金星同士のアスペクトを読み解くと、二人が楽しめる恋愛の形がわかります。
まずは金星についておさらいも兼ねて解説していきます。
自分と相手の金星をアスペクトで見ると、どんなことがわかるのかな?
恋愛観や付き合ったときの満足度がアスペクトでわかるんじゃ。
自分がどんな恋愛をしたいか知りたいときや、誰かと付き合っていて満足できないときは、金星のアスペクトを要チェックじゃぞ!
Contents
金星の【アスペクト】で恋愛の楽しさがわかる
【金星】は自分にとっての愛の形や楽しさ・女性としての魅力を表す
アスペクトの相性を知る前に、金星が持つ意味について解説します。
金星は、あなたにとっての楽しさや喜びを表す天体です。
ホロスコープで金星がある星座は、あなたのときめきポイントを表します。
「これが好き!」とキュンキュンするものは、金星の影響を受けているかもしれません。
ファッションや音楽の好み、趣味の傾向、楽しいと感じる場所などが見えてくるでしょう。
しかし金星のエネルギーが過剰になると、享楽に溺れてしまったり、相手に依存しすぎてしまうことも。
また金星が抑制されている場合、楽しさを感じることに罪悪感を覚えてしまうかもしれません。
恋愛においては、「どのように愛されたいか」という傾向が金星に表れます。
恋愛や人間関係をこじらせてしまうと感じる人は、金星をチェックしてみてください。
あなたにとっての「愛を受け取りやすいパターン」を知ることで、恋愛ベタや人間関係ベタの理由や対策が見えてくるはずです。
【アスペクト】とは天体の位置関係で表される角度
アスペクトとは、2つ以上の天体同士の位置関係によって表される角度のことです。
このホロスコープの例では、木星が牡牛座に、月と冥王星が蠍座にあります。
牡牛座と蠍座は、ホロスコープの円盤の正反対(180度)に位置する関係です。
2つ以上の天体が、0度、60度、90度、120度、150度、180度といった特定の角度でかかわることを、「アスペクトを形成する」と言います。
天体がアスペクトを形成すると、天体のエネルギーが相乗効果で高まったり、あるいは抑制されたりします。
【金星のアスペクト】でどんな恋愛パターンを求めているかがわかる
それでは、金星同士の「アスペクト」からは何がわかるのでしょうか。
アスペクトは、天体と天体の関係性です。
2つの天体が持っているエネルギーを意識し合っている、強く影響を与え合っている、その様子が、角度によって異なってきます。
その角度によって、どんなエネルギーの発し方をするかが変化します。
つまり、実生活における「行動」に関わってくるのです。
アスペクトを読み解くことで、何か起こった時の反応、行動パターンなどがわかるようになります。
そして、金星は愛や楽しさ、豊かさを受け取る天体です。
どのようなものに美しさや喜びを感じるか、どのような愛情表現を望むかという相性が、金星同士のアスペクトでわかります。
恋愛占いにおいて、金星同士のアスペクトは、二人が相手の愛をどのように受け止めるかがわかります。
アスペクトが調和する方向に向いていれば、親密さを感じやすく、心地よい恋愛の相性となります。
反対に、反発しあうアスペクトの場合は、求める愛の形が違うために不満足感を覚えやすい相性、ということになります。
相手の愛を受け取れずにすれ違ってしまうことも。
金星のアスペクトの相性を知り、お互いの愛情を受け取りやすい形を探っていきましょう。
二人の【金星のアスペクト】の調べ方
それでは、金星同士のアスペクトを見るために、あなたと相手の生まれた瞬間のホロスコープを作成してみましょう。
これまでの相性占い特集でホロスコープを既に出している人は、次の「自分と相手の金星のアスペクトを確認しよう!」へ進んでください。
生まれた場所がわからないときも同様に、質問画面で下のようにチェックを入れてください。
作成されたホロスコープで金星のマークがある星座がその人の金星星座です。
下図のホロスコープでは、金星星座は双子座ということになります。
もし、生まれた時間や場所がハッキリしたら、その情報で作り直してみてくださいね。
自分と相手の金星のアスペクトを確認しよう!
あなたと相手の金星星座の位置がわかったら、ホロスコープを照らし合わせてアスペクトを見てみましょう!
【例:自分のホロスコープ】
【例:相手のホロスコープ】
2つのホロスコープで金星星座の位置関係を見ると、二人の金星は双子座と獅子座です。
2人の金星は、60度(セクスタイル)の角度を取っています。
次章からは金星のアスペクトの読み方と、あなたと相手の恋愛パターンを読み解いていきます。
【相性占い】金星同士が【ソフトアスペクト】のホロスコープの見方
アスペクトを形成する角度は、大きくわけてソフトアスペクトとハードアスペクトという2タイプがあります。
ソフトアスペクトには、60度(セクスタイル)と120度(トライン)という角度があります。
ソフトアスペクトを形成すると、天体間のエネルギーはスムーズに働きます。
【60度:セクスタイル】好印象でお互いの良さを引き出せる相性
天体同士が60度の角度をとることをセクスタイルと呼びます。
60度のアスペクトは、「火と風」または「地と水」というエレメントの組み合わせです。
2つの組み合わせは、いずれも好相性です。
火は風が吹くと大きく燃え上がり、その勢いを増します。
風も火があることで自分の役割を全うできます。
また、地と水も互いの良さを活かし合っています。
地は雨が染み込むことで盤石になり、そこに生きる植物たちは元気になります。
水は大地に流れることによって、川や谷となって形づくられます。
このように、セクスタイルでは2つの天体のエネルギーが調和的で、バランスのよい状態を保つことができます。
2人の金星星座のアスペクトが60度の場合、恋愛がスムーズに進みやすい傾向にあります。
例として、金星牡羊座の女性と金星双子座の男性のセクスタイルを見てみましょう。
金星牡羊座の女性のポジティブで行動的な態度に、フットワークが軽い女性が好きな双子座金星の男性は好印象を持ちます。
一方、金星牡羊座の女性も、何でも楽しめる金星双子座の男性の姿勢を好ましく思います。
結果、二人の関係はどんどん進んでいくでしょう。
スムーズに恋愛関係へと進み、お互いの良さを楽しめる恋愛となるはずです。
【120度:トライン】恋愛観が同じで自然体の恋愛を楽しめる相性
天体同士が120度の角度をとることをトラインと呼びます。
トラインを持つ相手は、四区分(火・風・地・水)が同じであるため、恋愛に対する価値観が似ています。
60度(セクスタイル)と同じく、親しみを持って付き合うことができます。
例として、金星牡牛座の女性と男性乙女座の120度のアスペクトを見てみましょう。
上質なものが好きでおっとりした金星牡牛座の女性は、清楚な女性が好きな金星乙女座の男性のタイプに近いでしょう。
また、女性牡牛座にとっては、同じ地のエレメントを持つ金星乙女座の男性は、趣味などが一致することが多いかもしれません。
自然体で、家族や親しい友人のように過ごせる恋愛を楽しめるはずです。
【相性占い】金星同士が【ハードアスペクト】のホロスコープの見方
次に、ハードアスペクトと呼ばれる、0度(コンジャンクション)、90度(スクエア)、150度(インコンジャンクト)、180度(オポジション)のアスペクトを解説します。
ハードアスペクトを形成する場合、天体同士のエネルギーがスムーズに働かず、葛藤が起こりやすくなります。
金星のハードアスペクトは、恋愛面での葛藤や好みの違いとして表れます。
【0度:コンジャンクション】女性の愛情を男性が受け取る相性
コンジャンクションとは、天体がぴったりと重なっている状態を表します(日本語で「合(ごう)」とも表されます)。
お互いの天体が同じ位置か、すぐそばにあれば0度とみなします。
0度なので、ソフトにもハードにも変化するアスペクトとされています。
コンジャンクションになっている天体は、天体が重なることによって、良くも悪くも、エネルギーが強まります。
2人の金星星座のアスペクトが0度の場合、女性のもつ恋愛観や異性に接するときの態度と、男性の好みが一致する相性です。
例として、金星蟹座の女性と男性の0度のアスペクトを見てみましょう。
この場合、家庭的な愛情を示す金星蟹座の女性の態度に、男性は非常に好ましく思うでしょう。
男性は、理想的な恋人像を女性に感じるので、どちらかというと、男性側が満足するお付き合いになるかもしれません。
【90度:スクエア】衝突しながら異性としての魅力を受け取る相性
スクエアとは、天体同士の角度が90度になる状態を表します。
90度のアスペクトは、2つの天体のエネルギーが衝突するため、緊張した状態になります。
2人の金星星座のアスペクトが90度の場合、恋愛観が一致しない相性です。
例として、金星獅子座の女性と、金星蠍座の男性の90度のアスペクトを見てみましょう。
華やかでゴージャスである金星獅子座の女性について、控えめでしっとりした女性が好きな金星蠍座の男性は、「派手すぎる」と感じてしまうかもしれません。
そして、金星獅子座の女性は、金星蠍座の男性の態度に、「自分を否定された」と感じてしまうかも。
しかし、恋愛観が一致しないという葛藤は、お互いに自分を見つめ直すきっかけにもなります。
自分にとってパーフェクトではない相手を受容する経験を経て、精神的な成長を遂げる可能性をもつ相性です。
「あの恋愛があったから自分は成長できた」と後で思える、濃いお付き合いを楽しめるかもしれませんね。
【150度:インコンジャンクト】理解不能な相手を楽しむ相性
インコンジャンクトとは、天体同士の角度が150度になることです。
別名「クインカンクス」とも呼ばれます。
150度という関係性は、2つの天体がほとんど関わりがなくなるため、ギクシャクする関係性です。
2人の金星星座のアスペクトが150度の場合、お互いに相手を理解はできないけれど、相手の魅力や才能を感じる相性です。
例として、金星天秤座の女性と、金星魚座の男性の150度のアスペクトを見てみましょう。
相手を思いやる金星天秤座の女性に、愛情あふれる女性を求める金星魚座の男性は、魅力を感じるでしょう。
しかし、同時に、金星天秤座の女性のクールさに、金星魚座の男性はとまどう時もありそうな関係です。
常に、相手に対して新鮮さを覚える恋愛を楽しめるのではないでしょうか。
【180度:オポジション】真逆の愛の形を知って成長する相性
オポジションとは、天体同士が180度の角度を持つ、正反対の相性です。
天体同士が真っ向から対立しているため、ピリピリとした緊迫感が漂っています。
しかし、天体が真逆に位置する関係は、お互いが自分に不足する要素を持っているということでもあります。
二人の金星星座のアスペクトが180度の場合、自分と逆のタイプだと認識しつつも、自分にはない魅力を感じる相性です。
例として、金星蠍座の女性と、金星牡牛座の男性の180度のアスペクトを見てみましょう。
金星蠍座の女性は「精神的な愛」を表現しますが、金星牡牛座の男性は「物質的な愛」を求めがちです。
愛の表現や求める愛が真逆であるため、理解しあえず、ぶつかるでしょう。
しかし、精神的な愛も、物質的な愛のいずれも大切なものです。
金星蠍座と金星牡牛座のように、180度の関係性を持つ二人が一緒にいることで、葛藤しながらも、いつしか自分とは違う愛の形を受け取る恋愛を楽しめるでしょう。
角度のオーブ(許容範囲)について
アスペクトを形成するには、天体同士が意味のある角度に位置している必要があります。
とはいっても、天体がぴったりその角度になることはなかなかありません。
そのため星読みでは、天体の角度について、多少の誤差が認められています。
この誤差を「オーブ」と呼びます。
オーブの数値が小さいほど天体同士がぴったり重なり、アスペクトの影響は強くなります。
星読みテラスのホロスコープで採用しているアスペクトのオーブは、次の通りです。
- 0度(コンジャンクション):±8度
- 60度(セクスタイル):±4度
- 90度(スクエア):±5度
- 120度(トライン):±5度
- 150度(インコンジャンクト):±3度
- 180度(オポジション):±8度
- 太陽と月を含むアスペクト:±7度
例えば、150度(インコンジャンクト)のオーブは±3度なので、天体同士の角度が147度〜153度になっている場合を「150度のアスペクトを形成している」と言います。
なお、この誤差の範囲は確定されたものではなく、研究者や占星術師によって異なります。
ここで取り上げたオーブの数値は、ひとつの目安として活用してみてくださいね。
【まとめ】金星のアスペクトで恋愛パターンを知り関係を楽しもう
自分と相手の金星のアスペクトから、二人が楽しめる恋愛の形を占う方法を解説してきました。
金星のアスペクトを読むことで、二人の恋愛パターンがわかります。
お互いの理解を深めて、よりよい恋愛関係に役立ててくださいね!
星読みテラスの相性占い特集では、占星術を使ってもっと詳しく相性を調べられる方法を紹介していきますので、あわせてチェックしてみてください。