ホロスコープを読めるようになると、恋愛・人間関係の相性を自分で占うことができます。恋愛と結婚の相性の違いを読み解いたり、自分にとって理想の関係性を築ける相手はどんな人なのか調べたりすることもできますよ。星読み初心者さんにわかりやすく解説します♪
前回の記事では金星のアスペクトでの相性占いを紹介しましたが、今回は火星のアスペクトで読み解ける相性占いを紹介します!
あなたと相手の火星同士のアスペクトを読み解くと、恋愛で刺激・やる気をくれる相性がわかります。
まずは火星についておさらいも兼ねて解説していきます。
自分と相手の火星をアスペクトで見ると、また違うことがわかるんだね〜
自分が惹かれるもの、愛したい相手にどういう刺激を受けて、どう反応するかがアスペクトでわかるんじゃ。
火星のアスペクトは読み解くとドキドキしてくるかもしれんぞ。ふぉっふぉっ。
Contents
刺激・やる気をくれる恋愛相性がわかる【火星のアスペクト】とは?
【火星】は外へ向かって自分を表現するモチベーションを表す
まずは火星が持つ意味についておさらいしましょう。
火星は、ひと言でいうと、外へ向かって自分を表現するモチベーションを意味する天体です。
火星には攻撃性や闘争心、そして怒りといったキーワードがあげられるので、激しくて扱いづらいエネルギーというイメージがあるかもしれません。
しかし火星のエネルギーを建設的に使うことができるようになると、あなたの内なる想いや意思をこの世界に形にしていくための大きな行動力を与えてくれるようになります。
つまり、恋愛の占いにおいて火星は、どのように相手を愛するか、その行動を読み解くことができるというわけです。
【アスペクト】とは天体の位置関係で表される角度
これまでの記事でも紹介しましたが、アスペクトとは、2つ以上の天体同士の位置関係によって表される角度のことです。
例えば、このホロスコープの場合、木星が牡牛座に、月と冥王星が蠍座にありますね。
牡牛座と蠍座はちょうど真向かい(180度)に位置している星座です。
そのため、牡牛座にいる木星と、蠍座にいる月と冥王星はちょうど180度の位置関係にあるということができますね。
このように、 2つ以上の天体が特定の意味のある角度をもったとき「アスペクトを形成する」という言い方をします。
アスペクトを形成している天体は、天体が持つエネルギーをさらに高め合い、パワーアップすることができます。
また、 意味のある角度とはどんな角度でも良いわけではなく、特定の角度が決められています。
【火星のアスペクト】で刺激・やる気をくれる恋愛相性がわかる
それでは、火星同士のアスペクトからは何がわかるのでしょうか?
アスペクトとは、天体と天体の関係性です。
2つの天体が持っているエネルギーを意識し合っている、何かしら影響を与え合っている、その様子が、角度によって異なってきます。
その角度によって、どんなエネルギーの発し方をするかが変化します。
つまり、実生活においてどんな「行動」をするかに関わってきます。
アスペクトを読み解くことで、何か起こった時の反応、行動パターンなどがわかるようになります。
そして、火星は外へ向かって自分を表現する天体です。
何かを強く求め、手に入れるためにどういう反応・行動を起こすか、その行動パターンの相性がアスペクトでわかるということになります。
相性占いにおいて、火星同士のアスペクトは、二人のエネルギーがどういった形で作用していくかがわかる手がかりになるということですね。
エネルギーが同じ方向を向いていれば、やる気や刺激を与え合い、相乗効果を生み出す恋愛の相性となります。
反対に、エネルギーが反発しあうアスペクトの場合は、ぶつかり合い摩擦が増える相性、ということになるでしょう。
2人の【火星のアスペクト】の調べ方
それでは、火星同士のアスペクトを見るために、あなたと相手の生まれた瞬間のホロスコープを作成してみましょう。
これまでの相性占い特集でホロスコープを既に出している人は、次の「自分と相手の火星のアスペクトを確認しよう!」へ進んでください。
生まれた場所がわからないときも同様に、質問画面で下のようにチェックを入れてください。
作成されたホロスコープで火星のマークがある星座がその人の火星星座です。
火星の記号はこちらです。
下図のホロスコープでは、火星星座は山羊座ということになります。
もし、生まれた時間や場所がハッキリしたら、その情報で作り直してみてくださいね。
自分と相手の火星のアスペクトを確認しよう!
あなたと相手の火星星座の位置がわかったら、ホロスコープを照らし合わせてアスペクトを見てみましょう!
【例:自分のホロスコープ】
【例:相手のホロスコープ】
この2つのホロスコープで火星星座の位置関係を見ると、山羊座と魚座となります。
1つの星座で30度進むため、山羊座から魚座は2番目の星座なので、60度の角度を取っているのがわかります。
よって、この2人の火星星座のアスペクトは60度ということになります。
それでは次章から代表的なアスペクトの読み方と、そこからあなたと相手がどんな刺激を与え合う相性なのかを読み解いていきます!
【相性占い】火星同士が【ソフトアスペクト】のホロスコープの見方
アスペクトを形成する角度は、代表的なものをメジャーアスペクトと呼びます。
メジャーアスペクトの中にはソフトアスペクトとハードアスペクトがあり、それぞれの角度によって実際の行動に強い影響力をもたらします。
まずはソフトアスペクトと呼ばれる60度(セクスタイル)と120度(トライン)を解説していきます。
ソフトアスペクトを形成する場合、天体間のエネルギーがスムーズに働き、「調和的(ハーモニー)」とも呼ばれています。
【60度:セクスタイル】似たエネルギーで刺激を与え合う!
天体同士が60度の角度になることをセクスタイルと呼びます。
ソフトアスペクトで、2つの天体のエネルギーが調和的で、なごやかな関係にあります。
このアスペクトがホロスコープ上にある天体同士は、バランスのよい状態を保つことができます。
2人の火星星座のアスペクトが60度の場合、お互い似たエネルギーを持ち、共感し合ったり、さらに盛り上がるような刺激を与え合うことができる相性です。
60度は四区分(火・風・地・水)が「火と風」「地と水」という響き合う組み合わせなので、物事を一緒に進めるとスムーズに進みやすく、一緒にいて元気になれる相手です。
例として、火星牡羊座の女性と火星双子座の男性の60度のアスペクトを見てみましょう。
活動的で意思表示もハッキリしている火星牡羊座の女性と、フットワーク軽く話術巧みな火星双子座の男性は、自然と活発なコミュニケーションで盛り上がるでしょう。
真っ直ぐに情熱を伝える火星牡羊座に、火星双子座が言葉巧みに追い風を吹かせ、良い刺激を与え合います。
スピーディーな展開が期待できる相性です。
共通の夢の実現に向かってやる気が湧いてきやすいカップルになるでしょう。
【120度:トライン】夢や希望に向かってポジティブに突破!
トラインとは、天体同士の角度が120度になることです。
ソフトアスペクトで、天体同士がお互いにフォローし合い、それぞれの良さを引き出し合います。
2人の火星星座のアスペクトが120度の場合、60度と同じく、お互い同じ方向にエネルギーを与え合えるので、相乗効果で元気になれる相性です。
120度は、四区分(火・風・地・水)が同じ組み合わせなので価値観が合い、2人の間では火星のエネルギーがダブルの相乗効果を発揮するでしょう。
目的を共有し合えば、何か問題が起きても共に協力して突破していく力が湧いてきます。
夢や希望に向かってポジティブに動いていけるカップルとなるでしょう。
例として、火星牡牛座の男性と火星乙女座の女性の120度のアスペクトを見てみましょう。
目的のためにコツコツ努力する根気強さのある火星牡牛座と、目的のために緻密な計画を立てる火星乙女座は、お互いの持ち味が相乗効果となって、目的達成のための突破力が力強く発揮されるでしょう。
仕事仲間としても最良のタッグが組めそうです。
また、120度に限らずソフトアスペクトは、お互い遠慮なく言いたいことが言える関係でもあるので、つい言いすぎてケンカになってしまうことも。
典型的な「ケンカするほど仲が良い」相性ということで、深刻になることはないでしょう。
【相性占い】火星同士が【ハードアスペクト】のホロスコープの見方
次はハードアスペクトと呼ばれる、0度(コンジャンクション)、90度(スクエア)、150度(インコンジャンクト)、180度(オポジション)を解説していきます。
ハードアスペクトを形成する場合、天体間がぎしぎししていてスムーズには働きません。
【0度:コンジャンクション】本能的に素直になれて性的相性も最良
コンジャンクションとは、天体がぴったりと重なっている状態のことです(日本語で「合(ごう)」とも表されます)。
お互いの天体が同じ位置か、すぐそばにあれば0度とみなします。
0度なので、ソフトにもハードにも変化するアスペクトとされています。
コンジャンクションになっている天体は、2つの天体のエネルギーが強調され、さらにパワーが強まります。
アスペクトの中で最も強い影響力を持つとされていて、これは良い部分だけでなく、悪い面も強め合うことも。
ただし、恋愛の相性を占う上で、火星星座のアスペクト0度の場合、ハードアスペクトのネガティブな要素は少ないです。
お互いの性的魅力が一致するので、とても良い相性となり、悪い面が強くなる心配はないでしょう。
例として、火星獅子座の0度のアスペクトを持つ男女を見てみましょう。
火星の持つパワーがエネルギッシュに発揮される火星獅子座の男性のアプローチに、火星獅子座の女性は「理想的なパートナー!」と即反応。
火星獅子座の女性も情熱的な愛情表現をするので、お互いの魅力を理解し、最大限に発揮し合える、性的相性も抜群のカップルと言えるでしょう。
火星0度のアスペクトは、虚勢や見栄を張り合ったりしなければ、自然とお互いの魅力を認め合い、本能的に素直になれるカップルです。
お互いの魅力を認め合うことが刺激となり、さらに燃え上がる関係となるでしょう。
【90度:スクエア】付き合いが深まると愛情のもつれが発生?
スクエアとは、天体同士の角度が90度になることです。
ハードアスペクトで、不安定・衝突・葛藤を表します。
2つの天体のエネルギーがぶつかり、それぞれ違う方向へ向かうため、緊張した状態になります。
お互いの摩擦も多く、うまく噛み合いません。
足の引っ張り合いのような不調和の状態が続くことが多いでしょう。
しかし、こうした葛藤や逆境を軽減させるため、何らかの解決策を取るよう働きかける作用もあります。
2人の火星星座のアスペクトが90度の場合、お互いのエネルギーが摩擦を起こしやすい相性です。
付き合いはじめは特に問題がなくても、付き合いが深くなると愛情のもつれや摩擦が生じやすく、こじらせると相手のことを憎んだり、関係が悪化することもあります。
例として、火星牡羊座の男性と火星蟹座の女性の90度のアスペクトを見てみましょう。
火星牡羊座の男性は好きな相手に衝動的かつ熱いアプローチを仕掛けますが、牡羊座と90度の関係にある火星蟹座は、好きな相手に積極的にアプローチするのが苦手。
つい「自分なんて…」と弱気になってしまうので、火星牡羊座の男性は手応えを感じられず、愛情表現が噛み合わないと感じるでしょう。
90度になる四区分(火・風・地・水)の組み合わせが「火と水」「風と地」の場合は、特に噛み合わなさが増すでしょう。
それほど親しくない関係では問題はありませんが、火星同士がこのアスペクトを持つ2人が深い関係になった時には、お互いの愛情表現の違いを意識せざるを得なくなるので注意が必要です。
【150度:インコンジャンクト】お互いの言動に違和感?
インコンジャンクトとは、天体同士の角度が150度になることです。
別名「クインカンクス」とも言われています。
ハードアスペクトで、2つの天体が150度離れほとんど関わりがないため、ギクシャクしながら複雑に葛藤し合います。
それぞれの天体の影響をお互いに調整していく必要があります。
2人の火星星座のアスペクトが150度の場合、どちらもお互いの言動に対し違和感を持ちやすい相性です。
二区分(男性星座・女性星座)、三区分(活動宮・固定宮・柔軟宮)、四区分(火・風・地・水)のいずれも共通点がありません。
優しさや愛情表現を傾けたとしても、相手は自分が求めている愛情ではないと受け止めてしまい、すれ違いが生じやすいでしょう。
例として、火星双子座の男性と火星蠍座の女性の150度のアスペクトを見てみましょう。
火星双子座の男性は軽快にコミュニケーションを取って、相手の好みを知りたがったり、気軽にデートに誘う傾向があるのに対し、火星蠍座の女性は本気で愛することができる人かどうか見定められるまで探りを入れる傾向があります。
テンポよくフレンドリーに距離を縮めたい火星双子座と警戒心が強い火星蠍座では、お互いの愛情表現と求めるものがチグハグなので、今ひとつ距離が縮みにくいでしょう。
その反面、明らかに自分にない魅力が相手にあることを察知しやすくもあります。
付き合い当初は上手くいっていても、違和感が積もり積もって、険悪なムードにならないよう、要注意です。
【180度:オポジション】自分にない魅力が際立つが反発心も?
オポジションとは、天体同士の角度が180度、つまり正反対にあります。
ハードアスペクトで、天体同士がまっすぐに向かい合っているので、緊迫したムードがあります。
お互いの働きがぶつかり合いやすいアスペクトと言えるでしょう。
しかし、お互いに強くぶつかり合うことは「対立」だけでなく、高め合うという意味にも解釈できます。
2人の火星星座のアスペクトが180度の場合、お互いの行動のテンポにズレがあり、イライラを感じやすい相性です。
良くも悪くも違いが際立ちますが、火星以外のアスペクトで、太陽同士や火星と太陽がソフトアスペクトだったりすると、うまく中和されて違いが魅力的に映り、良い刺激を与え合うこともあります。
例として、火星獅子座の男性と火星水瓶座の女性の180度のアスペクトを見てみましょう。
火星獅子座はエネルギッシュに自己表現し、時に周囲を置き去りにすることがありますが、180度反対の火星水瓶座は、周囲と協調しながら自分の個性を発揮しようとします。
どちらも自分の個性を発揮する星座ですが、違う部分が魅力や良い刺激になるかは、他の太陽や金星のアスペクトも見てみると良いでしょう。
自分にない魅力が大きな期待となって深い恋愛に発展する可能性もあります。
その一方で、期待が裏切られてしまった途端に相手を憎む、という反発心が起こりやすかったりするので、相手にかけるエネルギーのバランスを意識してみましょう。
角度のオーブ(許容範囲)について
アスペクトを形成するには、天体同士が意味のある角度に位置している必要があります。
とはいっても、天体がぴったりその角度になることはなかなかありません。
そのため、多少の誤差が認められています。
この誤差のことを「オーブ」といいます。
オーブの数値が小さいほど天体同士がぴったり重なっているということなので、アスペクトの影響は強くなります。
星読みテラスのホロスコープで採用しているアスペクトのオーブは、次の通りです。
- 0度(コンジャンクション):±8度
- 60度(セクスタイル):±4度
- 90度(スクエア):±5度
- 120度(トライン):±5度
- 150度(インコンジャンクト):±3度
- 180度(オポジション):±8度
- 太陽と月を含むアスペクト:±7度
例えば、150度(インコンジャンクト)のオーブは±3度なので、天体同士の角度が147度〜153度になっている場合を「150度のアスペクトを形成している」と言います。
なお、この誤差の範囲は確定されたものではなく、研究者や占星術師によって異なります。
ここで取り上げたオーブの数値は、ひとつの目安として活用してみてくださいね。
基本的に、火星同士にアスペクトが形成されていると、一緒にいるとエネルギーを与え合うのは共通しているんじゃ。
ただ、仲が深まった時にどうなるかが、それぞれ異なってくるというわけじゃ。
皆さんはどうだったかのう?
さらにホロスコープでアスペクトを読み解いてみたい人は、この記事を読んでみるといいぞ。
【まとめ】火星のアスペクトでより良い刺激のある恋愛関係に
自分と相手の火星のアスペクトから、刺激・やる気をくれる恋愛の相性を占う方法を解説してきました。
火星のアスペクトを見ることで、二人の恋愛がどんな刺激を与え合うかがわかります。
お互いの理解を深めて、よりよい恋愛関係に役立ててくださいね!
星読みテラスの相性占い特集では、占星術を使ってもっと詳しく相性を調べられる方法を紹介していきますので、あわせてチェックしてみてください。