新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、先の見えない日々が続いています。ウィズコロナ時代、アフターコロナ時代の日本はどうなるの?大きな変化の波に上手く乗るにはどうすればいいの?コロナ時代を生きるヒントを探ります。
今回は、コロナ禍で2021年夏に延期された東京オリンピックを星読みで占います!
非常事態がなかなか収束しない中、どんな大会になるのでしょうか。
ホロスコープを読み解くと、日本は持ち前の「何度も生まれ変わる力」を活かして、ウィズコロナの五輪開催に臨むようです。
西洋占星術師のかげした真由子先生に解説してもらいました。
Contents
2021年ウィズコロナの東京五輪を【始原図 ✕ 開会式】で占う
2021年の東京オリンピックを占うために、「日本の誕生日」のホロスコープである【日本の始原図】と、【東京オリンピック開会式のホロスコープ】を重ねて読み解きます。
【始原図】と【東京五輪】には次のような特徴があります。
- 【始原図の土星】と【東京五輪の土星】がオポジション(180度)
- 土星・木星・海王星・冥王星が逆行
- 【始原図のDsc】付近に【東京五輪の火星・金星】
- 【始原図の11ハウス】に【東京五輪の冥王星と月】
- 東京五輪の【火星・金星】と【木星】がオポジション(180度)
コロナ禍の【きつい制限】は星を見ても明らか|日本の始原図 ✕ 東京五輪
前代未聞の【制限付き】【通常通りにいかない】オリンピック
【始原図の土星】と【東京五輪の土星】がオポジション(180度)
東京オリンピックを占う上で、私が最も注目したのが、土星と土星のオポジションです。
「制限」を意味する土星が向き合って、ピーンと張り詰めた緊張感を漂わせています。
しかも始原図の土星が位置するのは、「国民の健康」を意味する6ハウス。
これは、東京オリンピックがコロナ禍で非常にきつい制限の下で行われることを表しています。
2020年夏現在、世界のスポーツシーンでは選手も観客も「密」を避けて試合を開催しなければならないという、大きな課題と向き合っています。
この傾向は東京オリンピックも続き、
- 無観客でリモート観戦にする
- 観客の数を減らす
- 従来のやり方を簡素化する
- 競技数を減らす
など、前代未聞の制限の下で開催せざるをえないことは、間違いないでしょう。
つまり、日本が生まれたのはハードな2つの星のエネルギーが強調されている時でした。
それに対して、東京オリンピックの土星がオポジションですから「相当きつい!」という印象ですね。
土星・木星・海王星・冥王星が逆行
さらに、東京オリンピック開会式の日は、土星・木星・冥王星・海王星が逆行しています。
社会や時代をつくる天体の大部分が逆行するということは、「すべてが通常通りにはいかない」ということです。
同じく逆行中の海王星も1ハウスに入っていて、「縁起は悪くない」といった感じですね。
海外からの選手・観客は【遠い】存在
【始原図のDsc】付近に【東京五輪の火星・金星】
コロナ禍で、海外への旅行や出張など国際的な人の行き来が難しくなっています。
東京オリンピックについて、日本にとっての「対人関係」、つまり海外との交流を表すDsc(ディセンダント)を見てみましょう。
始原図のDsc付近に、「競技」をあらわす火星、「歓声(観客)」を表す金星があります。
これは東京オリンピックで世界から選手や観客を迎えることを示しているように見えます。
ただし、金星は木星とオポジション(180度)の関係です。
ホロスコープ上で最も離れた場所にいて、向かい合って緊張感が漂う関係ですから、
各国の選手や観客を遠くから見ている、ピリピリしたムードで迎えている、という印象を受けます。
ちなみに、「日本国民」を表す始原図の月も、始原図のDscとオポジション。
ここでもやはり海外が遠いのです。
東京五輪は日本が【五輪のターニングポイント】を作り出す
「オリンピックがせっかく日本で開催されるのに、制限だらけの大会なんて…」と残念に思う方も多いかもしれません。
確かにホロスコープには前途多難なムードが漂っていますが、ピンチはチャンス。
一見ネガティブな星の配置を、ポジティブに解釈してみましょう。
世界じゅうから集まった観客でスタンドがいっぱいになることはオリンピックの醍醐味ですが、
長い目で見て考えると、コロナ禍で無理に観客を集めて開催することは得策とは言えません。
観客の数を制限したり、日本に入ってくる人の数をなるべく抑えるような施策をとったりすることで、感染拡大は確実に防ぎやすくなります。
また、土星は長期的な課題をあらわす星なので、きちんと制限を設けて開催することで日本の経済の回復にもつながるでしょう。
また、土星は「積み重ねてきた伝統」を意味する星なので、今まで積み重ねてきたものが東京オリンピックで限界に達し、変化の節目となる、とも受け取れます。
「きつい制限」「すべてが通常通りにはいかない」という状況に対して日本が起こす変化は、一時的なものではないように思えます。
【始原図の11ハウス】に【東京五輪の冥王星と月】
11ハウスには「友愛」「未来のビジョンに向かって活動を行う人の集まり」といった意味があり、
「スポーツを通じてより良い世界を目指す」というオリンピックの精神はまさに11ハウス的。
その11ハウスに、開会式の日の月と冥王星が入ることは、とても象徴的です。
月だけなら「人が集う」意味ですが、冥王星があるということはオリンピックの概念が変容する大会になるのではないでしょうか。
冥王星は根本的な変容をもたらすので、大会のやり方・あり方が今回だけ変わるのではなく、
数十年後に振り返った時「オリンピックって東京大会から変わったよね」と言われるような、オリンピックの歴史のターニングポイントを経験する、と読めます。
冥王星は、「時間と空間の制限」を意味する土星を超えたところにある天体です。
やはりここでも、「同じ時に同じ場所に集って盛り上がる」という従来の形式から、
観客の数を大幅に制限するなどウィズコロナ時代の新しい形を作らざるを得ないことが読み取れます。
世界最大のスポーツの祭典であるオリンピックで、日本は責任重大な役回りですね。
また、これまでは商業主義色の強いオリンピックが続きましたが、企業の関わり方も違ってくるでしょう。
新しい形は、東京オリンピックではまだ完成形には至らないものの、実験的に行ったり試行錯誤したりする意義がある大会になりそうです。
日本には【何度も生まれ変わる力】がある!東京五輪を復活ののろしに
オリンピックの歴史において前代未聞の大ピンチに立ち向かう開催国が日本であることは、実はとても宿命的なのです。
なぜなら、日本は生まれ変わりの星である冥王星と、日本の使命を表す太陽が、ちょうどセクスタイル(60度)のときに生まれた国だから。
これは、日本には何度も生まれ変わる力があることを示しています。
実際に日本は、太平洋戦争からわずか10年で「もはや戦後ではない」と表現されるほどの経済復興を果たすなど、何度もピンチから立ち上がってきましたよね。
この冥王星と太陽のセクスタイル(生まれ変わる力)が、【始原図の土星】と【東京五輪の土星】のオポジション(きつい制限)に生産性をプラスしています。
つまり、日本にとって東京オリンピックはコロナ禍からの「復活ののろし」を上げる時、だと読めます。
コロナ禍をどう乗り越えるのか、世界に対して日本の底力を見せる時ではないでしょうか。
日本が活躍!でもメダルラッシュは期待薄|日本の始原図 ✕ 東京五輪
コロナ禍での東京オリンピックの延期には、2020年夏を目標に努力を重ねてきた選手たちも大きな影響を受けました。
1年延期に翻弄された日本代表の選手たちは、大会で活躍できるのでしょうか?
東京五輪の【火星・金星】と【木星】がオポジション(180度)
開会式のホロスコープを見ると、金星と火星が6度しか離れておらず、とても近い位置にいます。
火星は「競争心」、金星は「喜び」、これらの星が木星とアスペクトを形成していることから、日本代表の選手たちは東京オリンピックの主役になりそうです。
また、始原図のAscに木星が重なることからも、日本にスポットライトが当たり名誉なことがある、日本が大会を盛り上げる、と予想できます。
国民が「コロナ禍に負けずよく頑張った!」と胸を熱くする夏になるでしょう。
ただし、日本代表は活躍するものの、メダルラッシュはあまり期待できません。
なぜなら、日本のメダル獲得を占う始原図の10ハウス(結果を手に入れる部屋)に、東京五輪の開会式の日の星が何も入っていないから。
「悪くはないが、きらびやかさはない」といった雰囲気です。
金メダル=華やかな金星と考えるなら、金星は海外を表すDsc付近にあるので、メダルは海外選手が獲得しそうです。
日本代表の選手たちは、メダルという結果よりも、競技に臨む姿そのもので国民を勇気づけてくれる、ということなのかもしれませんね。
テクノロジーの力がリモート観戦を熱くする!|2021年春分図
ここまで【日本の始原図】✕【東京五輪】のホロスコープを読んできましたが、2021年の流れを読む【2021年春分図】も見てみましょう。
2021年の【5ハウス】に【水星・木星】
スポーツをあらわす5ハウスに、水星と木星があります。
水星は「コミュニケーション」、木星は「拡大・発展」を表すので、オリンピックらしい星の配置です。
2021年の【水星】と【天王星】がセクスタイル(60度)
また、水星と天王星はセクスタイル(60度)のアスペクトを取っています。
水星は「情報」、天王星は「技術革新」なので、東京オリンピックでインターネットが活発に利用される、と読めます。
コロナ禍では、さまざまなアーティストが生配信でライブを開催し、離れていても観客が楽しめるようにリモートならではの演出を試行錯誤しています。
こういった動きは東京五輪でも期待できそうです。
例えば、有料のネット配信で舞台裏の選手の姿を見ることができたり、選手目線のカメラやマルチアングル映像などの新しいテクノロジーの力で
お家にいながら臨場感を味わえたりと、新たな観戦の形の登場が私たちを驚かせてくれるのではないでしょうか。
【まとめ】ウィズコロナの制限に負けず日本の底力を見せる五輪に
ウィズコロナ時代に行われる2021年の東京オリンピックを、星読みで占いました。
- 前代未聞の【制限付き】【通常通りにいかない】オリンピック
- 日本が五輪のターニングポイントを作り出す
- 東京五輪をコロナ禍からの「復活ののろし」に
- 日本が活躍!でもメダルラッシュは期待薄
- テクノロジーの力がリモート観戦を熱くする!
開催するからには、白熱する競技と日本らしい創意工夫の大会運営で、世界に活力を与えるような大会になってほしいですね。
次回は、2021年以降の社会・暮らし・働き方について星読みで占います。
ウィズコロナ時代、アフターコロナ時代の日本を生き抜くヒントをお話しします。