命日のホロスコープから故人のメッセージを読み解く「命日占い」は、西洋占星術師・かげした真由子先生発案の新しい星読みです。その「命日占い」の書籍が2020年6月15日に発売決定!書籍の発売を記念して命日占いを大特集します。
書籍『命日占い』(サンマーク出版)の冒頭100ページ分を
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試し読みしたい方はこちらからごらんになれます。
かげした真由子先生の命日占いは、星読みの知恵をベースに、命日のホロスコープと残された人のホロスコープを読み解きます。
命日占いでは、命日は「もう一つの誕生日」。
かげした真由子先生が独自の解釈を加えて、命日のホロスコープから亡くなった人と残された人との関係性やメッセージを読み解いていきます。
「死」は、私たちにとって受け止めることが難しいものです。
命日占いは、「生も死も人間にとって大切な節目であることを、あるがままに受け止めたい」というかげした真由子先生の祈りの気持ちがベースになっています。
この記事では、2020年6月15日に発売される『命日占い』の本が誕生するまでの軌跡について、かげした真由子先生に語っていただきました。
Contents
かげした真由子『命日占い』 本の出版につながった2つのきっかけ
命日占いを発案し、『命日占い』の本を出版するまでには、2つの大きなきっかけがありました。
一つ目は、私の幼少期までさかのぼります。
二つ目は、あるご相談者が私に投げかけた質問です。
【かげした真由子『命日占い』書籍誕生秘話】従姉妹との突然の別れ
40年ほど前、当時7歳だった私は、仲良しだった同年代の二人の従姉妹を火事で亡くしました。
私にとって、受け入れるのにはショックが大きすぎる出来事。
つらいという感情がわくよりも、死を理解できない年頃でした。
「なぜ従姉妹はこんなに早く亡くなったんだろう」
「なぜ寿命には長い短いがあるんだろう」
「死んだらどこに行くんだろう」
「なぜ生きているんだろう」
疑問ばかりが頭に浮かび、その答えは見つかりませんでした。
お別れを認めたくなかった私は、従姉妹が亡くなったことをなかったこととして思い出さないようにしていた時期がありました。
しかし、大人に成長していく過程で少しずつ心の変化があらわれてきました。
人生で葛藤が起こると、従姉妹を思い出すようになったのです。
「もし、従姉妹が生きていたら、今の悩みを相談できるのにな」「こんな時、従姉妹なら何と言うだろう?」と考えたり、
従姉妹が生前に読んでいた本を読んだり、どんな価値観を持っていたのかと思いを馳せてみたり…。
従姉妹を思い出すようになってから今まで、従姉妹と一緒に生きてきた感覚を持っています。
そして、このつらすぎる体験をした私は、
「苦しんでいる人の力になりたい」
と心のどこかで思うようになったのです。
【かげした真由子『命日占い』書籍誕生秘話】「命日を占えますか?」
「命日占い」というコンセプトは、本の出版企画案から生まれたものです。
私が占いに関する本の出版企画を練っていたとき、出版プロデューサーの山本時嗣(ときおみ)さんから、こんなことを聞かれました。
「かげしたさん、命日を占うことはできますか?」
実は、これより前にもあるご相談者から同様のご相談を受けて、命日の意味合いを見出したりしていたことがありました。
しかし私は、改めて「命日占い」として取り組むことは念頭にありませんでした。
私に質問を投げかけた時嗣さんは、お父様を自死によって亡くされており、その出来事をずっとひきずっていました。
「命日」というキーワードは、私に鑑定してほしいという思いから出てきたのでしょう。
私は、当初は命日占いに対して乗り気ではありませんでした。
命日には暗いイメージがあり、死を売り物にしてしまうような抵抗感もあったからです。
でも、時嗣さんのお父様の命日ホロスコープと時嗣さんの出生ホロスコープを読み解いてみると、さまざまなメッセージが込められていることがわかりました。
私は、命日占いを通じて「お父様は時嗣さんの魂の成長のために、死後も時嗣さんに寄り添っている」と感じたのです。
そして、出版企画案を練る過程で
「命日占いは、私がやるべきことかもしれない」
という思いがふつふつと湧いてくるようになりました。
かげした真由子『命日占い』「死はおわりではない」と思えた日
ある日私は、従姉妹の命日ホロスコープと私の出生ホロスコープを見てみることにしました。
恐る恐る読み解いていくと、ホロスコープからは意外なことが浮かび上がりました。
従姉妹の命日は悪いことが起こる日ではなく、まるで男女の恋愛が始まる日のようだったのです。
先ほどもお話ししましたが、従姉妹が亡くなってから、何か問題が起こると「従姉妹だったらどう考えるかな」と思うようになりました。
いつも自分のそばに彼女たちがいて、共同作業をしているような感覚があります。
それはまるで、付き合っている男女が一緒に過ごしているような感覚。
40年前に従姉妹が亡くなったあの日から、新しい関係性が始まっていたのでしょう。
また、ホロスコープからは「私のスピリチュアリティが開くとき」というメッセージも読み取れました。
「死はおわりではない」
その概念は、いろいろな本を読んだりして知っていましたが、私には高尚すぎて自分の中に落とし込めていませんでした。
それが、命日占いを通じて「ああ、私たちの関係性は終わっていないのかも」と思うことができたのです。
今回発案した命日占いは、西洋占星術をベースにしていますが、かげした真由子の死生観を取り入れたオリジナルの占いです。
よく考えてみると、非常に自由な発想から生まれた占いですよね。
私の表現の仕方や自由な発想。
これも、私と従姉妹の絆が今も続いているから、つまり従姉妹とともに生きてきたから生まれたものなのだと思っています。
書籍『命日占い』が故人を自然と思い出せるきっかけになれば
大切な人を亡くす経験は、つらすぎて受け入れがたいものです。
思い出や絆を心の奥に閉じ込めてしまうのは、自然な反応だと思います。
しかし、ずっと閉じ込めたままだと自分自身の時計の針が止まり、アイデンティティの一部を失ってしまうのです。
私は、時計の針を進めるための「とっかかり」が必要だなと考えてきました。
つらいことに真正面から向き合わなくても、自然と「あの人を思い出してみようかな」と思えるようになるもの。
それが命日占いなのです。
占いは、良い意味で曖昧なものです。
占いがすべての真実を教えてくれるわけではありません。
しかし、占う中でシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)があったり、どこか神秘的なものを感じられたりと、ちょうど良い曖昧さを持っています。
命日占いは、この世を生きる人とあの世に旅立ってしまった大切な人との関係性を、星読みを活用して読み解きます。
時計の針が止まってしまった人や大切な人との絆を心の奥に閉じ込めてしまった人が、
命日占いを通して「思い出しても大丈夫かも」「ちょっと思い出してみようかな」と自然と思えたら…。
命日占い、そしてこの占いを広く伝えたいと思って作った書籍が、大切な人を亡くした誰かにとってクッションのような存在にになればと思っています。