命日占い

命日のホロスコープから読み解くメッセージ【スティーブジョブズ】編

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新しい星読みの誕生

命日のホロスコープから故人のメッセージを読み解く「命日占い」。大切な人の死の悲しみから解放され、生きる意味を見つけられたら…という想いから生まれました。命日占いは星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生発案の、新しい星読みです。

まゆちん先生
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この記事では、占い師の先生であるかげした真由子さんの「命日占い」を使って、誰もが知っている有名人の命日のホロスコープを読み解きます。

今回は、Appleの創業者でカリスマ的な存在であったスティーブジョブズを取り上げます。

スティーブジョブズの死は世界の人々にどのようなメッセージを残したのか。

命日のホロスコープから受け取っていきましょう。

命日占いとは?星読みで亡くなった人からのメッセージを読み解く

命日占いは、新しい試みです。星読みテラスの他の記事では、先人たちが検証を重ねてきた学術的な西洋占星術をお伝えしていますが、この記事では星読みの知恵をベースに、命日のホロスコープから故人が今を生きる私たちへ向けたメッセージを読み取ろうというものです。

命日を「もう一つの誕生日」として捉え、かげした真由子先生が独自の解釈を加え命日のホロスコープから亡くなった人と残された人との関係性やメッセージを読み解いていきます。

私たちにとっては受け止めることが難しい「死」を、生も死も人間にとって大切な節目であることをあるがままに受け止めようとする、かげした真由子先生の祈りの気持ちがベースになっています。

まゆちん先生
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命日占いが生まれた経緯や、命日占いに込めた思いはこちらの記事でお伝えしますね!
命日占い・かげした真由子 星読みが伝える「死」の世界からのメッセージ命日占いは故人の命日と残された人のホロスコープを読み解く新しい占い。考案者のかげした真由子さんのインタビュー。...

スティーブジョブズは時代をけん引した世界を代表する経営者

スティーブジョブズ(Steve Jobs氏)は、Mac、iphone、ipadなど通信機器で有名なapple創業者の一人。

  • 1955年2月24日 サンフランシスコ(アメリカ合衆国)生まれ
    生後すぐ養子に出され、ポール・ジョブズ夫妻に育てられる
  • 1971年 Apple社の共同設立者ステイーブウォズニアックと出会う
  • 1972年 リード大学に入学するも中退
  • 1974年 アタリ社(ビデオゲーム会社)に入社
  • 1975年 ウォズとappleⅠを開発
  • 1976年 投資家マイクマークラがと出会い「アップルコンピュータ」設立
  • 1977年 appleⅡを販売、爆発的ヒットとなる
  • 1984年 初代Macintoshを販売
  • 1985年 アップルコンピュータ内の全ての仕事を剥奪される
    新しい会社NeXTを立ち上げる
  • 1986年 ジョージルーカス氏のコンピュータ関連部門を買収しピクサー社のCEO就任
  • 1991年 ローレンパウエルと結婚
  • 1995年 ピクサー社「トイ・ストーリー」が大ヒット。株式上場を果たす
  • 1996年 apple社がNeXT社を買収、非常時顧問としてapple社に復帰
  • 1998年 iMac発売。赤字経営だったapple社を黒字へ転換
  • 2000年 apple社のCEO就任
  • 2001年 iTunes、 iPod、 Mac OS Xを発売
  • 2004年 すい臓がんと診断される
  • 2007年 iphone発売
  • 2009年 治療に専念するためにCEOを休職
  • 2010年 iPad発売
  • 2011年 CEOを辞任。10月5日死去。

 

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スティーブジョブズがこの世に残したものは功績だけではない

2011年10月5日、スティーブ・ジョブズは、すい臓がんとの長い闘病生活の末、56歳の若さで人生の幕を閉じました。

彼の最後に発した言葉は、「Oh wow. Oh wow. Oh wow. 」

「Oh wow」は、何か素晴らしいことを発見したり、体験したときに発する感嘆詞です。

スティーブジョブスは何に感嘆し、天に旅立ったのでしょうか。

その真意は、今となっては彼以外誰にも分かりません。

様々な諸説がありますが、宗教を大切にしていたスティーブジョブズが死へ向かっていく感覚に感銘を受けて発したとも言われていますね。

最後の言葉が話題になるほど、彼はこの世に大きな功績を残しました。

しかし、スティーブジョブズは功績だけでなくそれ以上のものを私たちに残していると言えるのではないでしょうか。

死後も語り継がれるスティーブジョブズの情熱やカリスマ性

現在Appleを率いるティム・クック氏は、2019年のジョブズの命日に以下のようなツイートを発信しています。

“The most precious resource we all have is time.” – SJ. Remembering you always.
「時間こそ、もっとも尊い」-SJ(スティーブ・ジョブズ)。いつもあなたを思い出します。

解釈は様々ですが、ティムクックにとって、生きている時間がいかに貴重なものであるかを教えてくれた存在がスティーブジョブズだったのかもしれません。

このツイートを見て、2005年にスタンフォード大学の卒業生を前に行ったジョブズの名スピーチを思い出した人も多いのではないでしょうか?

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もし今日が人生最後の日だったら、今日やることは本当にしたいことなのか?」この問いに「NO」が何日も続くのなら、なにかを変えなくてはならない。
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あの世でのスティーブジョブズからのメッセージを読み解く

これから読み解いていく命日ホロスコープは、実在する人物ではなくあの世にいる故人を表しています。

・あの世での故人からのメッセージ
・あの世での故人の魂はどのような質を持っているか?

という世界観を前提として読み解いていきます。

まゆちん先生
まゆちん先生
スティーブジョブズが伝えたかったこと、それを知るヒントとして命日ホロスコープを読んでいきましょう。

スティーブジョブズの命日のホロスコープが私たちへ伝えるメッセージとは

スティーブジョブズが亡くなった2011年10月5日15時ごろ、アメリカ合衆国 カリフォルニア州 パロアルトのホロスコープを見てみましょう。

まゆちん先生
まゆちん先生
スティーブ・ジョブズ の命日は、2011年10月5日15時ごろ(アメリカ合衆国 カリフォルニア州 パロアルトにて)と伝えられています。

当局の死亡証明書を取得したロイターやCNNなどにより、現地時間10月5日15時頃を元にホロスコープを出しています。

スティーブジョブズの命日のホロスコープには次のような特徴があります。

1.出生ホロスコープのドラゴンヘッドと命日の冥王星が重なっている
2.後継者ティムクックの太陽と海王星のある蠍座が次のステージへの扉である冥王星に重なる
3.命日のホロスコープの冥王星と木星がトライン(120度)
4.生前のチャートと命日チャートの比較からわかること

スティーブジョブズは、天秤座に4つの天体、太陽・水星・土星・金星があつまる日に天へと旅立ちました。

金星は愛や調和を表します。
多くの愛に囲まれながら、あの世に旅立つのを見送られたのだろうとイメージできます。

また、イノベーション・通信機器を象徴する天王星逆行中です。

その天王星大いなる変容、死と再生の冥王星と関係性を取っている時期でもあり、この日、世界が大きなカリスマを失ったことを物語っています。

まゆちん先生
まゆちん先生
注釈(※)がついている星の専門用語の詳細については最後の補足で解説していますよ。

前世からの仕事をやり終え次のステージへの旅立ち

1.出生ホロスコープのドラゴンヘッドと命日の冥王星が重なっている

出生ホロスコープのドラゴンヘッド(※注釈1)と命日のホロスコープの冥王星に注目してみましょう。

ドラゴンヘッドも冥王星も「生まれ変わり」というキーワードが共通項でもあり、命日を読み解く上ではとても縁が深い要素です。

ドラゴンヘッドは魂が輪廻転生するという世界観を元に表現すると、前世から引き継いだ自分の可能性です。

「彼の可能性が死を意味する冥王星によって最期を迎えた」と解釈することもできます。

しかし、冥王星には「再生」「次元を超えた大きな力」といった意味合いもあります。

さらに「魂に終わりはない」という概念で読み解いてみると、以下のようにいえます。

————————
彼の魂は、彼が生まれる1955年より前から「大いなる流れ」に組み込まれていた。

それは、世界を豊かにするイノベーションの流れである。

そして、その流れはこれで終わりではなく、冥王星が架け橋となり、これからの時代も受け継がれていく。
————————

もし、前世という概念があるなら、彼は前世からの仕事をやり終え、次のステージへと旅立ったと言えます。
 

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後継者ティムクックのビジョンはジョブズの世界観を超えていく

2.後継者ティムクックの太陽と海王星のある蠍座が次のステージへの扉である冥王星に重なる

スティーブジョブズの出生ホロスコープのドラゴンヘッド には、命日のホロスコープの冥王星が重なり、次元を超えた旅に出たことを物語っていました。

そして、さらに興味深いことがあります。

スティーブジョブズの後継者であるティムクック氏(出生時間不明)のホロスコープを見てみましょう。

ティムクックの出生ホロスコープは、木星と土星が山羊座です。

特に木星はスティーブジョブスのドラゴンヘッド や命日の冥王星と誤差が3度と近いところで重なっています。

木星は「拡大」「社会性」を表します。

まさにティムクックはスティーブジョブズが「あの世でやろうとしていること=この世でやり残したこと」をサポートしているようです。

12星座(サイン)は、前のサインの概念を超えていくという意味合いがあります。

つまり蠍座は、天秤座の「客観的な視点で生きていて、物事を判断する際はマイルールに従って冷静かつ論理的」という概念を超えて成長していきます。

ティムクックの出生ホロスコープでは、太陽は海王星とともに蠍座にあります。
(太陽と海王星がコンジャンクション※注釈2 )

ティムクックの魂の方向性を表す太陽は、世の中の集合的な無意識を示す海王星と一体化しており、いわばAppleのユーザーの心と一体化しています。

その太陽と海王星のある蠍座は、ジョブズの命日の天秤座と距離が近く、さらに1つ先のサインにあります。

二人の魂はとても身近な関係性と言えます。

そして、ティムクックの太陽(Appleユーザーの集合的無意識とセットの)は、まるでジョブズ氏の天秤座に集まる天体たちを牽引するかのように進んでいくようですね。

ティムクックの描くビジョンは、これからもジョブズが生前に作り上げた世界観をさりげなく超えていくようにも見えます。

木星の「善」の心はスティーブジョブズの死生観のメッセージの広がり

3.命日のホロスコープの冥王星と木星がトライン(120度)

冥王星は木星ともトライン(120度)という関係性を取っています。

これはとてもカリスマ性のあり、人徳を感じさせる配置です。

冥王星は権力や支配という意味合いもあります。

有無を言わさない支配力のような意味合いになりますが、そこに「善」「寛容さ」を象徴する木星が関わることで、「人徳のあるカリスマ指導者」という意味合いになります。

生前、スティーブジョブズは仕事に対して厳しさを見せることが多く、時に冷淡である、といった評判もあったのですが、命日のホロスコープはそれとは違う質を見せています。

あの世に行ってもなお、スティーブジョブズの功績・在り方は、世の中の指導者であり続け、生前より彼の「善」の要素が良き影響を世に与えていくと読むことができます。

また冥王星は「死生観」を表し、木星は「社会的な広がり」です。

スティーブジョブズの持っている死生観は、彼の死をもって重みが増したと言えます。

ジョブズが生前に残した名言には、彼の「死生観」を感じるものが多くあります。

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墓場で一番の金持ちになることは私には重要ではない。夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、それが重要だ。

自分もいつかは死ぬ。それを思い出すことは、失うものなど何もないということを気づかせてくれる最善の方法です。

毎日を人生最後の日だと思って生きれば、いつか必ずその日は来るだろう。

人は、生まれ、ほんの一瞬生き、そして死ぬんだ。ずっとそうだ。

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最初に紹介した後継者のティム・クックのツイートにもあったように、スティーブジョブズは、私たちに「生きている時間」の大切さを自分の生き方、そして死をもって伝えてくれたのではないでしょうか。

彼は宗教者ではなく、世界を代表する経営者でしたが、彼が生き方を通して伝えてくれるメッセージは経営者を超え、人々の心に強烈に残るものが多かったように思います。

スティーブジョブズのメッセージは、あの世に行ってもなお生き続け、さらに広がりを見せていると言えるでしょう。

ジョブズは生前に【物事を前進】させあの世では【物事を定着】させる

4.生前のチャートと命日チャートの比較からわかること

スティーブジョブズの命日チャートは、天秤座に太陽、水星、土星、金星の4つの天体があります。

金星は天秤座にとって支配星であり、彼の命日チャートは「金星の色が濃いチャート」と言えるでしょう。

このように一つ一つの惑星とサイン(星座)の組み合わせから、惑星の状態を割り出すことができる考え方があります。
(惑星の品位=ディグニティという考え方で、伝統的な占星術で用いられます。)

この考え方を当てはめると、

スティーブジョブズの生前のチャートは、木星・火星の色が濃いチャートなのに対し、命日チャートは、土星・金星の色が濃いチャートになります。
(なぜそうなるかの解説はここでは省きます。)

火星と金星、木星と土星はそれぞれの概念が「ペア」になっています。

・火星は男性星で金星は女性星
・木星が拡大で土星は縮小

この対比は、まるで生前のチャートの「片割れ」を命日チャートが担っているような様相ですよね。

つまり、生前のスティーブジョブズは、物事を前進させていき(=火星)、拡大させていく(=木星)という魂の質があります。

また、命日チャートの彼(=あの世での彼)は、愛や喜びを受け取り(=金星)、物事を定着づけていく(=土星)魂であると言えるのです。

スティーブジョブズのチャレンジはあの世でも続いている

まゆちん先生
まゆちん先生
スティーブジョブズのホロスコープを通じて、生前、彼が挑んできた挑戦や後継者とのき絆、彼が残してきた功績の偉大さを知ることができたように思います。

彼が残した大きな功績は、今後も後継者により引き継がれていきます。

生前、彼が果敢に挑んできた挑戦は、そのままさらなるチャレンジ!として引き継がれていくのではないようです。

彼の魂がこれから成し遂げたいこと、それは、世の中を喜びで潤し(金星)、その喜びを一過性のものではなく、世の中に染み渡るよう(土星)にしていきたい・・・といったストーリが見えてくるようです。

ちなみに彼の命日の火星は獅子座にあり、強いアピール力があります。
きっと今も、スティーブジョブズは何かしら天から地上に働きかけているのかもしれません。

【補足】星の用語解説と関連リンク

※注釈1:ドラゴンヘッド/ドラゴンテイルとは、太陽の通り道と月の通り道が交差するポイントのこと。
ドラゴンヘッドは北に位置し、ドラゴンテイルはそこから180度移動した南に位置する。ドラゴンヘッドは「前世でやり残したこと、今生での使命」、ドラゴンテイルは「前世で積み上げてきたもの、生まれ持った性質」を表すと言われている。

※注釈2:コンジャンクションとは、天体が0度に重なるアスペクトのこと。
天体が強め合う関係にあり、最も強い影響力があると言われている。

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かげした真由子
かげした真由子
太陽双子座、月乙女座。愛称「まゆちん」。サウンドクリエイター、ベンチャー企業の立ち上げ、保険営業マンの秘書などを経てタロット占い師に。2008年より占い師・心理セラピストとして独立。現在までの鑑定数はのべ1万4千件。2018年からは星よみ協会の無料講座制作にたずさわる。一人ひとりが安心して自分らしく生きるための占い活用を日々研究しつつ、占い師の先生として後進の育成に取り組む。著書『命日占い』『命日占い〈未来編〉』(サンマーク出版)は累計10万部のベストセラー。