2020年12月30日、蟹座で満月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2020年12月30日 12:29、蟹座で満月を迎えます。
今年最後の満月の日をどのように過ごせばいいのか、お伝えしていきましょう。
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2020年12月30日の満月は【一年を振り返る】とき
2020年12月30日蟹座の満月は、2020年最後を飾るにふさわしい満月です。
12月15日の射手座・新月をきっかけにスタートさせたものが芽吹くタイミングでもあり、12月22日に起こったグレート・コンジャンクション直後の満月。
大きな時代の節目を迎え「風の時代」へと切り替わってから最初の満月でもあります。
蟹座には、「身近な愛」「共感で繋がる」「安心感を育む」というキーワードがあります。
今回の満月は、大切な人とお家でゆっくり過ごしながら1年を振り返るのにぴったりなムードが表れています。
2020年12月30日の満月は水のサインである蟹座で起こるため、「感情の高ぶりや、ゆらぎ」を感じる方がいらっしゃるかもしれません。
その揺れは、大きな星の動きにともない私たちの意識に調整がかかっているようなもの。
焦らずにリラックスムードでゆっくりと年を越したいですね。
2020年12月30日 満月のホロスコープを徹底解説!
さて、2020年12月30日の満月は、どのような満月になるのでしょうか。
詳細を読み解いていきましょう。
【蟹座9度の満月】他者を「理解」する
2020年12月30日の満月は、蟹座9度(数え度数)で起こります。
この度数のサビアンシンボルは、「水の中の魚へと手を伸ばす小さな裸の少女」。
「水の中」が意味するのは、人には見えない心。
この度数では、相手の心の中にある感情を「理解」したいという好奇心が生まれます。
相手のことを知りたい、「理解」したいという気持ちを育てていく時なのです。
蟹座は、人と「共感」でつながることを大切にします。
蟹座9度のサビアンシンボルが示すのは、「共感」の先にある「理解」を大切にしようということ。
私たちは、自分と同じものが好きな相手には簡単に「共感」することができますが、そうでない人に対しては、なかなか「共感」ができません。
しかし「ああ、あの人はわたしとは違うんだな」と、「理解」で繋がることもできるのではないでしょうか。
ただし、ここで少し注意が必要です。
「相手を理解したい」という気持ちが高まりすぎると、相手の気持ちを自分のことのように感じてしまったり、他者との境界があいまいになったりと、依存的な関係にもなりかねません。
大切なのは、自分を見失わずに他者を理解すること。
だからこそ「共感」の先にある「理解」で繋がることが大事と言えるのです。
【金星・海王星・ドラゴンヘッドのTスクエア】努力をねぎらいあう
2020年12月30日の満月は、金星・海王星・ドラゴンヘッドがTスクエア(直角二等辺三角形)を形成しています。
このTスクエアは柔軟宮の星座でつながっています。
金星は「愛」、海王星は「広がる愛」、ドラゴンヘッドは「愛で社会と繋がりたい」と解釈できます。
Tスクエアという形は葛藤や多忙さを伴うので、「過剰な思いやり」という言葉も浮かびます。
「過剰な思いやり」の「過剰」は、あまりいい表現と受け取れないかもしれませんが、お互いの努力をねぎらい合うようなイメージで捉えてみてください。
2020年は激動の1年でしたね。
私たちはこの1年を通じて、ちょっと過剰とも言えるくらい他者を思いやる心を育んできたのではないでしょうか。
2020年12月30日の満月は、思いやりの総仕上げのタイミングにも見えます。
私たちはこの1年、本当によく頑張ってきました!
身近な人たちと一緒に、お互いの努力を称え合いましょう。
【グレート・コンジャンクション直後】自らの安心感を高める
2020年12月30日の満月は、グレート・コンジャンクション直後の満月です。
これから大きく時代が変わっていきます。
変化の波に上手に乗るために大切なのは、「自ら安心感を育むこと」です。
誰かに不安を埋めてもらうのではなく、自分自身が内側の安心感をしっかりと育てることが大事なのです。
2020年12月30日の満月は、この1年をかけて育んできた心の土台、安心感をしっかりと確認するタイミング。
今年初めと比べると、なんだかたくましくなった自分がいるのではないでしょうか。
【火星と冥王星の90度・太陽と天王星の120度】理性で葛藤をクリアする
2020年12月30日の満月では、火星と冥王星がスクエア(90度)を形成しています。
時代の変容がアクティブに起こっている最中であり、それに伴う葛藤を物語っています。
また、その葛藤を調和するように太陽と天王星がトライン(120度)を形成しています。
あなたが目指している夢や目標は、誰かの期待に答えるためでなく自分のためにある。
自分の目指すものを今一度確認することで、葛藤をクリアしていけるでしょう。
2020年12月30日蟹座の満月には、感情が大きく揺らぐこともあるでしょう。
でも、自分の揺れに注目するのではなく、「揺れていても大丈夫な自分」に気づいていただきたいと思います。
1年前の自分より、感情面でずいぶんと成熟していることに気がつくでしょう。
今のあなたなら、さまざまな葛藤も愛を持って理性でクリアしていけるのです。
【第9〜10ハウスに天体が集中】私たちの1年の成果
2020年12月30日の満月では、第9〜10ハウスに天体が集中しています。
10ハウスは「完成」を表すエリアであり、物事の達成を物語っています。
2020年12月30日の満月は、1年間の私たちの成果を表します。
今の日本、そして今の私たちが手にしているものが、まだ先の見えない不透明なものであったとしても、これが1年間の成果なのです。
私たちは、たくさんの新しい体験をし、たくさん考え、たくさん試行錯誤してきました。
誰も経験したことのない日々の中で、あなたの感情が成熟していることに気づいていただきたい。そんな満月です。
【まとめ】2020年12月30日の満月は【成長に気づき努力をねぎらう】とき
2020年は、新型コロナウィルスの流行という未経験の出来事に、私たちの心や環境が大きく変化した一年でした。
2020年12月30日の満月は、このような時代の転換点に生きるわたしたちの現状での達成をあらわします。
何が起きているのか、何をしたらいいのか、正しい答えなど見つからない中、わたしたちは精一杯暮らしてきました。
親しい人も、立場の異なる誰かも、自分と同じように悩み、葛藤し、選択してきた1年だったでしょう。
お互いの努力をねぎらい、よくやった!と成長を認め合いながら、新しい2021年を迎えたいですね。