2020年11月30日、双子座で満月・月食を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2020年11月30日 18:30、双子座で満月を迎えます。
今回は月食を伴う満月であり、普段の満月より大きな節目となります。
この重要な日をどのように過ごせばいいのか、お伝えしていきましょう。
Contents
2020年11月30日の満月・月食は【さらにリニューアル】するとき
2020年11月30日の満月は、地球の半影に月が隠される「半影月食」となります。
目視では欠けていないように見えるため、月食には含まないという考え方もあります。
日食も月食も、「光が一度消え、また光が生まれる」ということから、「生まれ変わり」「脱皮」といった、リニューアル感を伴う解釈がなされています。
日食は太陽のリニューアル。
つまり、私たちのリーダー的存在である政権の交代や社会体制の変化を表します。
一方で、月食は月のリニューアル。
私たち大衆の内面に起きる「生まれ変わり」と説明できます。
日食で起こる社会の変化に合わせて、私たち大衆も生まれ変わっていくという構図がそこにあります。
では、前回の6月21日(蟹座)日食付近では社会でどのような出来事があったでしょう。
日本では新型コロナウイルス感染症に関連した以下の出来事がありました。
- 6/19:政府が都道府県境をまたぐ移動自粛要請を全国で緩和
1月中旬の国内最初の感染者発表に始まり、日々増していた緊張感がやわらいだようなタイミングでもありました。
このような体制の変化に伴って、私たちの心の持ち方も少しずつ変化してきたのではないでしょうか。
政府が自粛要請を解除することで、一人ひとりが「あなたはこの社会のムードとどのように向き合っていくのか」を問われ続けています。
今回の11月30日の満月・月食は、1月・6月・7月に続く今年4度目の月食となりますが、いわゆる「自分軸」を整えるための脱皮時期が、また巡ってきたとも言えます。
次の12月の新月・日食には、新たな社会情勢の変化があるかもしれません。
自分の内側にフォーカスし、社会体制の変化にも対応できるようにしておきましょう。
そして、12月の新月・日食の次には、「風の時代」へのスタートとなるグレート・コンジャンクションもやってきます。
2020年11月30日の満月・月食は、新しい時代に向けてさらに身軽になっておくための良い機会と言えるでしょう。
身近な情報ネットワークの再設定を
2020年11月30日の満月・月食は、双子座で起こります。
双子座は身近な情報ネットワークを表します。
また、「旬」を大事にする星座です。
私たちはインターネットを日常的に使用するようになりましたが、実はネットの世界は、
あなたが見たいようにしか見えていないということに気づいていますか?
ウェブサイトやSNSを見ていると、あらゆるところで「おすすめの商品」「おすすめの動画」が表示されますよね。
あなたのネット上の行動履歴をもとに、画面があなた色にカスタマイズされていくのがネットの仕組みです。
気づかぬうちに、目の前が「あなたが見たい世界」になっていきます。
そこで大事になってくるのが、「自分はまんべんなく様々なものを見聞きしているのではない」という意識です。
「私はどんな世界に住みたいのか?」
「どんな情報に囲まれていたいのか?」
「どのような周波数の人たちとやり取りしたいのか?」
といったことを、しっかりと持っておく必要があります。
あなたの望む世界が目の前に広がり、現実につながっていくわけですから。
今回の月食を節目として、あなたの目の前に広がる身近な情報ネットワークを見直してみるのも有意義ではないでしょうか。
外側で起こっている情勢的なことも大事ですが、実は「自分の設定」も重要なのです。
2020年11月30日 満月・月食のホロスコープを徹底解説!
では、今回の満月・月食のチャートの詳細を読み解いていきましょう。
【双子座9度の満月】自分らしさに集中するとき
2020年11月30日の満月・月食は、双子座9度(数え度数)で起こります。
サビアンシンボルは、「矢で満たされた矢筒」です。
双子座9度は、人生の目的という的を確実に射るために、強力な集中力を発揮していく度数です。
情報の大海原の中で自分らしく生きていくためには、強い集中力や確かな目標設定が必要なのでしょう。
自分らしさに集中することを優先して、自分らしくないものから脱皮していくことが、今回の満月・月食のテーマなのかもしれません。
【月12ハウス-太陽6ハウスの満月】潜在意識に目を向けるとき
2020年11月30日の満月は、12ハウスと6ハウスで起こります。
月が位置する12ハウスは、潜在意識の領域を表します。
今回の満月・月食は、これまで見て見ぬ振りをしていたことに、このままではいられないと、限界を感じるタイミングでもあるのでしょう。
心のどこかで気が付いていながら放っておいたことに、向き合う必要があることを自覚するかもしれません。
【金星と天王星が180度】変革と追求を根気よく続けるとき
2020年11月30日の満月・月食は、所有の概念を書き換えようとする牡牛座の天王星と、
突きつめたい感性をあらわす蠍座の金星が180度という緊張の角度をとっています。
あなたが「こうだ!」と思うことと、社会が求める変化とに、少し温度差があるようです。
「変革」と「追求」という一見異なる両者を統合していくこともテーマになります。
自分を貫くことを妥協することではありません。
自分らしい感性がなかなか社会に承認されなくても、根気よく温めていくことが大事なのでしょう。
【水星と木星・土星が60度】情報の質を見極めるとき
2020年11月30日の満月・月食は、12月にグレート・コンジャンクションを起こす木星・土星のペアと水星が60度です。
まるで時代の節目を迎えるために、宇宙が色々な情報(水星)を与えてくれているかのような配置です。
私たち一人ひとりの人生は、「なにを問いかけているか」によって決まると言われています。
ネットの検索エンジンにどのようなキーワード(水星)を入れているか、と同じことだと言えます。
2020年11月30日の満月・月食を機に、自分が普段どのような質の情報を求めているか、しっかり自覚してみましょう。
もしも集まった情報が自分の望まないものであったとしたら、自分らしいキーワードに変えてみることを意識してはいかがでしょうか。
ネットで検索するキーワードと、普段頭の中で繰り返しているキーワードは似ていると思います。
自分らしいキーワードを問い続けるという行為は、ネットの世界だけではなく、あなた自身の人生にも反映されていくと思います。
【太陽と月にカイロンが調停】過去の傷を乗り越えるとき
2020年11月30日の満月(月食)には、小惑星・カイロンが関わっています。
月食を形成する太陽と月に、カイロンが複合アスペクト・調停をたもっています。
カイロンは私たちに、過去の傷を乗り越えるよう、うながします。
たとえば、過去に人間関係で傷を負った人は、「人から傷つけられない方法」という検索キーワードを脳内で繰り返しているでしょう。
しかし、その問いかけで人生がうまく行かないことを実感しているのであれば、
キーワードを「安心感と信頼で人とつながる方法」に変えてみるのも一案かもしれません。
【まとめ】自分らしいキーワードで自分の世界を検索していく
2020年11月30日の双子座の満月・月食について読み解いてみました。
双子座は情報を表す星座です。
そこで月食=生まれ変わりが起きます。
自分自身の潜在意識に目を向け、情報をとらえ直し、「自分らしい検索キーワード」に変えていくこと。
これが、今回の月食に私たちが取り組むテーマのような気がします。
あなたにとって実りある満月になることをお祈りしております。