2022年10月28日、木星が再び魚座に戻ってきました。
ここから12月20日の約2ヶ月間は、木星魚座期を取りまとめる総ざらいのとき。
どのようなことに気をつけて過ごせばいいのでしょうか。
占い師の先生である、かげした真由子先生の解説をお届けします♪
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木星魚座期総ざらいでは【引き受けすぎたものを整理する】
占星術では、木星は社会のムードを彩る天体です。
その木星が魚座に位置している2022年は木星魚座期と呼ばれ、世の中に木星魚座的なテーマが広がっていくと考えられています。
しかし、木星は順行と逆行を繰り返しているので、ひとつの星座にとどまってくれません。
2021年の年末、木星は魚座に滞在し、2022年5月中旬からは牡羊座に、そして10月28日からはふたたび魚座に滞在するという複雑な動きになっています。
いったん、牡羊座に滞在した木星ですが、10月28日から12月20日の間はまた魚座に滞在します。
そのため、この時期は2022年を締めくくるのにふさわしい、木星魚座期の【総ざらい】のとき。
木星魚座期を取りまとめて、次の木星牡羊座期に移行するという大切な時期なのです。
この時期をどう過ごしていけばいいのかと言うと、それは【引き受けすぎたものを整理する】ときと読み解いています。
それでは、「引き受けすぎたものとは何なのか?」「どう過ごしていけばいいのか?」、詳しく見ていきましょう。
木星魚座期はただ整理するのではなく【プロセスを踏むこと】が大事
「引き受けすぎたものってどういうこと?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、引き受けすぎたものを説明する前に、年末に向けて私たちの意識がどういったプロセスを踏んでいくのかを見ることで、理解が深まります。
私たちの意識の進化は星の流れと非常にリンクしているので、星の流れとともに説明していきますね。
私たちの意識は次のようなプロセスを踏んできているのです。
①10月23日に土星が順行【自分の影の部分や苦手意識と向き合う】
まず、長い間逆行していた土星が順行に戻ります。
逆行していた期間に、自分の苦手意識や自分のあまり見たくない部分と向き合わされた人も多いかもしれません。
土星が順行に戻ることで、ふっと解放された感じを受けた人もいるでしょう。
②10月25日に日食【解放と手放し】
日食や月食は、簡単に言うと「自我の生まれ変わり」。
または「新しい自分にリニューアルしていく」、そういったタイミングです。
③11月8日に月食【新しい変化へと移行】
月食は、新しい変化へ向かおうとするとき。
この少し前の10月28日に木星が魚座に戻り、年末の12月20日まで魚座に居続けます。
木星魚座期を取りまとめて、牡羊座へ移行する流れになるのです。
この流れをまとめると、自分の影(シャドウ)の部分や苦手意識と向き合った後、解放と手放しを経て、新しい変化へ向かおうとする、そのようなプロセスをたどる時期と言えます。
そのため、今まであなたが引き受けすぎていたものを見直したり、手放したりという時期になるのではないかと読み解けるのです。
木星魚座期に何でも引き受けすぎてしまう2つの理由
何でも引き受けすぎてしまうのは、なぜなのでしょうか。
もう少し分かりやすくするために、木星と魚座について解説していきます。
理由①木星魚座は【とても親切でやさしい】から
木星は善きことの象徴です。
人は誰でも多かれ少なかれ「良い人でありたい」「世の中に良い影響を及ぼしたい」「良い人に思われたい」という思いを持っています。
そして、魚座には「奉仕」「救済」といった意味があり、「誰かを助けたい」「人の役に立ちたい」という思いにつながります。
木星魚座期はこれらが組み合わされるため、私たちは特に良い人であろうとしてしまいます。
さらに木星が逆行していると、良い人であろうとする行為が行き過ぎてしまうことに。
こうした良い人であろうとする過剰な気持ちと、親切で優しくなりすぎる傾向の2つが重なって、「何でも引き受けすぎてしまう」という状態におちいってしまうのです。
理由②ありのままの自分ではいけないという【罪悪感】があるから
人は心のどこかで、「このままの自分ではいけない」「ありのままの自分ではいけない」
というような罪悪感を持って生きています。
魚座は潜在意識や普段気がつかない自分を表す星座。
そこに木星というビッグライトがあたることで、
「ありのままの自分って何?」
「ありのままじゃいけない」
ということを、今までよりも強く感じ取ってしまいます。
目に見えて悪いことをしていなくても、どこかで「ありのままでごめんなさい」という気持ちがあるのです。
それを補うために、善である自分を過剰に追い求めてしまいがちになるのです。
こうした善を追い求める気持ちと、良い人であろうとする過剰な気持ちから、木星魚座期は何でも引き受けすぎてしまいがちになってしまうのです。
木星魚座期総ざらいでは白黒思考ではなく【丁寧に自分を見ていこう】
「引き受けすぎないほうがいいなら、もう全部やめる」「もう何もしない」という白黒思考になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、よりよく生きようとすると自分を、すべてやめてしまおうとするのは少し違います。
この木星魚座期は、より純粋な自分へたどり着こうとしているときです。
宇宙は私たちを輝かせようとするので、気づかせるような出来事が起こったり、気づきを促されたり、星たちはメッセージを送ってきています。
だからこそ、木星魚座期の総ざらいではこうした気づきと向き合い、【自分の中で調整をする時期】と捉えると良いでしょう。
それは、丁寧に自分を見ていくこととも言えます。
これまで自分の劣等感を埋めるように頑張ってきた方もいるでしょう。
そういった方は、そもそも「なぜ、そうだったのか」に向き合い、「本当はどうしたいのか」を自分に尋ねてあげるときと捉えてみてくださいね。
木星魚座期の振り返りは11月24日頃まで色濃く続く
木星魚座期の振り返りは、木星が逆行している11月24日あたりまで色濃く続きます。
そして逆行が終わるのを境に年末に向けて、新しい自分、新しい光が見えてくるという流れになっていくでしょう。
木星魚座期は我慢したり自己犠牲をしたり、頑張ってしまう方がとても多いです。
それゆえに、全てを投げ出してしまいたくなる方も増えてくるかもしれません。
しかし、そこはいったん立ち止まってみましょう。
世の中や周りで起こっていることに振り回されるのではなく、そもそも自分のやりたいことに意識を向けていくほうが賢明です。
そのうえで冷静に周りの出来事を捉えていくと、極端な思考にもおちいらず軽やかに進んでいけるでしょう。
木星魚座期総ざらいはリセットしたくなるので注意
それでは、最後に木星魚座期総ざらいのまとめをしていきます。
- 何かを引き受けすぎていないかを見直すとき
- 我慢している人はリセットしたくなるので注意
頼まれごとを引き受けすぎている人や、罪悪感や苦手意識など自分の穴を埋めることをやりすぎている人は見直すときです。
過剰になりすぎているところはないか、振り返ってみましょう。
また、「やるかやらないか」という白黒思考にはならないことも大切です。
この時期はリセットすることが大事なのではありません。
「私はどうありたいか」と自分に問いかけて、その答えに耳を傾けることを優先してくださいね。
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