ホロスコープの円盤は人の成長の段階を表します。
ホロスコープにある12のハウスは、12の異なる舞台であり、私たちに体験と気づきの場を与えてくれます。
「5ハウス土星だから恋愛は苦手」など、特定のハウスが弱いと思うなら向かい合うハウスをチェック!
対向ハウスの力を取り入れて苦手意識を解消しましょう♪
ホロスコープの12のハウスは補完しあって人の成長をサポートする
向かい合うハウスは相反する性質で構成されている
ホロスコープのハウスは、例えるならば、人生の舞台です。
人はホロスコープの12のハウスを全て体験して成長していきます。
第1〜第12までのハウスがストーリーのように続き、1つの世界を形成しているのです。
まずは、それぞれのハウスの意味についておさらいしましょう。
ハウス | 意味 |
1ハウス | 自分自身 |
2ハウス | 自分で得るお金・財産 |
3ハウス | SNS・地元の友人・兄弟姉妹 |
4ハウス | 家庭・帰る場所 |
5ハウス | 個人的な楽しみ・子供 |
6ハウス | 奉仕・健康 |
7ハウス | 他者・結婚・パートナー |
8ハウス | 相続するお金・財産 |
9ハウス | 出版・海外・遠縁の人間関係 |
10ハウス | 社会・名誉・権力 |
11ハウス | 共に理想を目指す仲間・NPO活動 |
12ハウス | 実体のない世界・精神 |
人は、全てのハウスを経験して、人格を統合すると言われています。
1つのハウスの経験だけでは人間の成長をカバーできないため、
ホロスコープは、第1ハウスと第7ハウス、第2ハウスと第8ハウス、第3ハウスと第9ハウス、第4ハウスと第10ハウス、第5ハウスと第11ハウス、第6ハウスと第12ハウスが対になり、
各ハウスの働きを補完し合っていいます。
例えば、第1ハウスは自分自身を意味しますが、向かい合う第7ハウスは他者を意味します。
人は自己を見つめることで成長します。
しかし、他者と一緒にいることでしか得られない成長もありますよね。
第1ハウスと第7ハウスが両輪のように機能することで、人は成長していくのです。
自分のホロスコープを読んで、「このハウスの分野は苦手に感じる」というハウスがあれば、まずは、対向にあるハウスをチェックしてみましょう。
苦手意識のあるハウスは対向ハウスを強化して克服する
例として、なこちゃんのホロスコープを見ていきましょう。
なこちゃんのホロスコープの第6ハウスには天体が4つ入っていますが、第12ハウスには天体は入っていません。
第6ハウスは人間の肉体的な健康を表し、第12ハウスは人間の精神を表します。
星読みでいうと、なこちゃんは、第6ハウスに試練を表す土星や変革を表す天王星などの天体が入っているため、肉体的な健康に不安を抱える可能性があります。
一方、第6ハウスの向かい側にある第12ハウスには天体がありません。
なこちゃんのメンタルには特に不安要素はないと読むことができます。
なこちゃんのホロスコープの第12ハウスのカスプは、ぎりぎり双子座にあります。
双子座らしいフットワークの軽さを生かして、幅広くライトにスピリチュアルを学ぶと、なこちゃんのメンタルはいっそう安定するでしょう。
心の健康は、体の健康にも影響するもの。
なこちゃんは、自分の精神世界を豊かにしてあげると、第6ハウスが表す肉体的な健康にも良い影響を与えられるでしょう。
このように、向かい合うハウスの課題に取り組むことで、苦手なハウスを克服したり、コンプレックスを解消するヒントが得られる可能性があります。
向かい合う12のハウスの補完関係を知ろう
それでは、向かい合うハウスの関係性を見ていきましょう。
【第1ハウス】は自分との関係【第7ハウス】は他者との関係
第1ハウスと第7ハウスの共通キーワードは関係性です。
ただし、第1ハウスは「自我」や「自己」という自分との関係性であり、第7ハウスは「他者」との人間関係です。
第1ハウスの要素である自我や自己は、遺伝的に受け継がれてきた要素であり、自分で変えることができないものです。
第1ハウスを発達させるカギは「受容」。
コンプレックスや影の自分を受容することで、自己は統合されます。
一方、対向にある第7ハウスが表す「パートナー」は、後天的な要素です。
「類は友を呼ぶ」ということわざのように、人は環境を選ぶことで、出会う人や人間関係を変えることができます。
第7ハウスを発達させるカギは「能動」です。
もしも、第1ハウスが象徴する自我の強さなどに自分自身が悩まされる場合は、第7ハウスの天体を意識して使うこと。
さまざまな人と積極的に交流して成長することで、自我の強さも和らぐでしょう。
逆に、第7ハウスが表す対人関係に恵まれないと感じるようであれば、第1ハウスが表す自分軸の強化を。
自分の意思をはっきり持つと、対人関係の荒波も乗り越えやすくなります。
【第2ハウス】は自分で稼ぐ富【第8ハウス】は継承する富
第2ハウスと第8ハウスの共通キーワードは富、お金、財産です。
ただし、第2ハウスは自分で稼ぐ富であり、第8ハウスは両親や祖父母といった誰かから継承する富です。
第2ハウスは、自分の能力を開発することで手に入れる富であるため、第2ハウスの分野が発達すると、人生の自立度が高まります。
一方、対向にある第8ハウスは、自分の意思だけではその富を使うことはできません。
他者からの承認や信頼を得て始めて、継承された資産を使えるのです。
また、仮に富が手に入っても、依然として富は誰かの管理下に置かれ、少しずつしか富を使えないかもしれません。
ですから、第8ハウスを発達させる場合は、良い意味で、相手に依存できるようになることが必要です。
第2ハウスが象徴する「自分で稼ぐこと」を苦手に感じる場合は、第8ハウスを発達させましょう。
つまり、誰かに頼ることを学んで過剰な自立から抜け出し、自立と依存のバランスをとるのです。
逆に、第8ハウスに土星があり、深い人間関係の中で悩むようであれば、第2ハウスの強化を。
副業やアルバイトをして経済的な自立度を高めると、人間関係の息苦しさが柔らぐかもしれません。
【第3ハウス】は短期の情報や交流【第9ハウス】は長期の情報や交流
第3ハウスと第9ハウスの共通キーワードは情報、時間、距離です。
ただし、第3ハウスは短期的なもので、第9ハウスは長期的という違いがあります。
第3ハウスは、すぐに情報をやり取りできるSNS、ウェブメディア媒体などを表します。
一方、対向サインの第9ハウスが表すエリアは、情報を伝えるまでに時間のかかる書籍などの出版業を表します。
また、旅行では海外などの遠い場所、人間関係では遠縁の人や外国人を意味します。
第3ハウスが弱く、地元の友達と馴染めなかったり、SNSを使いこなすことが不得意であれば、第9ハウスの強化に切り替えて、長期スパンで物事に取り組むこと。
「短期で結果を出すべき」「小中学校の友達とずっと仲良く」といったプレッシャーから自分を解放してあげましょう。
結果、自己肯定力が増し、第3ハウスへの過剰な苦手意識は薄まるでしょう。
また、第9ハウスが表す「海外」などに縁がないと感じる場合は、第3ハウスが表すSNSや基礎学習を地道に行って。
第3ハウスのパワーが第9ハウスを補完し、海外進出などへの足がかりとなるかもしれません。
【第4ハウス】は私生活の居場所【第10ハウス】は社会での居場所
第4ハウスと第10ハウスの共通キーワードは居場所です。
ただし、第4ハウスはプライベートでの居場所であり、第10ハウスは社会での居場所です。
第4ハウスは、休息の時に必要となる居場所です。
そのため第4ハウスは、「家庭生活」や体力の衰えた頃の「晩年」といった意味があります。
一方、第10ハウスは、日中に活動する際の居場所です。
第10ハウスのカスプであるMCは、「社会生活の頂点」を意味します。
第10ハウスに天体がある場合、仕事に対して野心やモチベーションなどの意識があると解釈できるでしょう。
第10ハウスが弱く、社会的に自分の仕事がなかなか認められないようであれば、第4ハウスの強化が必要です。
つまり、休むこと。
人は十分に休まないと仕事の能力を発揮できません。
また、第4ハウスに入る天体などをチェックして、自分が安らぐ家庭のあり方を模索してみましょう。
逆に、第4ハウスが弱い場合は、第10ハウスに意識が向きすぎているかも。
第4ハウスと第10ハウスのバランスをとることが肝要です。
【第5ハウス】は個人の楽しさ【第11ハウス】は集団での楽しさ
第5ハウスと第11ハウスの共通キーワードは楽しさです。
ただし、第5ハウスは趣味や恋愛といった個人的な楽しさであり、第11ハウスは集団での楽しさです。
また、第5ハウスと第11ハウスは、未来も意味します。
なぜなら、第5ハウスは、未来の社会を担う子供を表し、第11ハウスは、理想の社会を作るためのNPO活動やボランティアなどを表すから。
第5ハウスの子供は夫婦から生まれ、第11ハウスの活動は集団だからこそできることです。
第5ハウスが弱く、日常で楽しみや喜びを感じにくい場合は、第11ハウスを象徴するボランティアやサークル活動に取り組むと良いかもしれません。
気の合う仲間と過ごすうちに、自分が「何を楽しいと感じるのか」が見えてくるでしょう。
逆に、第11ハウスに天体が多く、コミュニティ内での人間関係や活動に疲れた時は、第5ハウスを意識して。
自分自身を楽しませることに集中しましょう。
趣味などを満喫するうちに、誰かと一緒に活動することへの意欲が蘇るはずです。
【第6ハウス】は肉体や目に見える奉仕【第12ハウス】は精神や祈り
第6ハウスと第12ハウスの共通キーワードは奉仕です。
ただし、第6ハウスは主に会社での労働などの結果として見える奉仕であり、第12ハウスの奉仕は、人から見えない場所で果たされる祈りや瞑想です。
そのため、第12ハウスで行う奉仕の結果が出るまでには、時間がかかる可能性があります。
また、第6ハウスは、人間の肉体を、第12ハウスは人間の精神を意味します。
第6ハウスに天体が多く、第12ハウスに天体が少ない場合は、メンタルよりもフィジカルな健康管理に意識が向く傾向があります。
逆に、第12ハウスに天体が多ければ、心理学や精神世界に関心を抱きやすいでしょう。
もしも、第12ハウスが不安定で、メンタルが落ち込みやすいのであれば、第6ハウスの健康管理に取り組み、健康の土台作りをすると良いでしょう。
【まとめ】苦手なハウスは対向ハウスの力を使って成長しよう!
ホロスコープの12個のハウスは、向かい合うハウスが互いに補完しあって、私たちに成長の機会を与えてくれています。
星読みをして、自分が苦手だと思ったり弱いと感じる分野ハウスがあれば、向かい合うハウスの性質を上手に取り入れて。
苦手なことをストレートに一生懸命頑張って克服しようとする必要はありません。
星たちの力を存分に使って、仕事も子育ても、恋愛も楽しみたいですね♪