星を詳しく読めるようになると、どんな世界が広がっているの?星読みをお仕事にした方々に、占い師になるまでの道のりや活動スタイル、そして星読みの奥深さについて語っていただきました!
第2回目は、ミュージシャンとして活動後、占い師に転身したローズさん(38歳・女性)です。
音楽活動の道を閉ざされ挫折を感じていた時に、星読みで人生の新しい道を見出したというローズさん。
星読みを使ってどのように立ち直っていったのでしょうか?
占い師のお仕事の魅力ややりがいのほか、お客さまとのエピソード、星読みを子育てに活かす方法などについて、お話を伺いました。
ローズさん(38歳・女性)
ミュージシャンの道を絶たれて挫折を感じていた時に、自分の人生の道を知るために星読みを学ぶ。ホロスコープの情報からもの書きに向いていることに気づき、占い師とライターの2本柱で活動。カラーセラピーも組み合わせた、分かりやすくてポジティブな鑑定が人気。両親と子供2人の5人家族。
Contents
音楽の道を閉ざされて人生に挫折 次の道を知るために星読みを学ぶ
――占い師になる前は、どんなお仕事をされていたのですか。
もともとは、8年間ほどバンドでギターを弾くミュージシャンとして活動していました。
でも、バンドが解散になって音楽の道から離れることになり、目標も自分も見失ってしまったんです。
それからは安定した仕事に就こうと思って医療事務や調理師をしていたのですが、長続きしなくて悩んでいました。
「どうもうまくいかないなあ」と悶々とする日々で。
このままで終わりたくない、自分しか出来ないことを仕事にしたいと考えていた時、ふと「星読みができるようになったらいいな」と思いました。
実は、昔から星読みが好きで、いつも占いの記事をチェックしていたのです。
また、離婚をしていたので、子供を育てていくために、自分でちゃんと稼がなければいけないという意識もありました。
――ご自身のことを知るために星読みを始めたのですね。
はい。ホロスコープは、今から4年前に自分で読んでみたことがあったのですが、その時はあまりピンとこなくて。
改めて占いの勉強をしようと思って、インスタの広告で知った占い師さんの鑑定を受けてみて、初めて自分の星の意味を知りました。
そうしたら、仕事を転々としていた理由が分かったんです。
――仕事を転々としていた理由がホロスコープに出ていたのですか。
はい。私のホロスコープでは、仕事を表す場所が水瓶座にありました。
水瓶座は、自由や組織に縛られない場所を表します。
占い師さんに「制服のある職業は向いていない」と言われて、とてもしっくりきました。
――なるほど〜。
「星で分かるなんて、すごい!」と感動しました。
確かに私、自由な雰囲気の職場は長く続いていたんですよ。
それから、私に向いているのは、個人事業であると教えていただきました。
私のホロスコープ上の自分の才能で稼ぐ場所に、やる気が出る火星があったんです。
「自分で何かを興したり、組織に縛られずにやっていくと元気が出る」と聞いて、納得できるものがありました。

講座や動画で星読みを学ぶ ブログで読者を集めて鑑定につなげた
――星読みはどう勉強されたのですか。
家の近くで調理の仕事をしながら、占い師の先生に師事しました。
たまたま、インスタの広告で占い師の先生を見つけて、一度鑑定を受けた後に、講座を受講しました。
星読みを学ぶ時は、先生のブログなどを見て、どんな占い方をするかを調べるほうが良いですね。
星読みもジオセントリック占星術や心理占星術といったさまざまな占い方があるので。
他には、ホロスコープをスイスイ読めちゃう講座でも学びました。
いつも早起きをして、仕事にいく前に無料講座の動画を見るのが習慣でした。
楽しくて、星読みの世界に入り込みやすかったです。
それから、ブログやFacebook、Instagramで自分が学んだ星読みのことを情報発信して、Zoomでセッションをするようになりました。
――占いのお仕事はいかがですか?お客さんはどのような方が多いのでしょう?
私と同世代の、30代くらいのお母さんが多いですね。
子供が小さくて手がかかるけれど、自分らしいことをしていきたい人。
皆さん、前に進むためのヒントがほしいようです。
――占い方はどのようなものですか?
誕生時のホロスコープから性格を見たり、星の流れをお伝えしたりします。
カラーセラピーの観点から、星座ごとに合う色もおすすめします。
あとは、生命の木で占った情報もお教えするようにしています。
――「生命の木」とは?
ユダヤの教えであるカバラをホロスコープに当てはめたもので、自分の使命や本質が分かる星読み法です。
生命の木では、月、太陽、土星が柱にあり、水星や火星が周りで支えているとしています。
そして、人生は月から太陽、土星へと進化していくと読んでいきます。

――鑑定で印象的なエピソードがあれば、教えていただけるとうれしいです。
以前、「講師の仕事をしたい」というお客さまがいらっしゃいました。
「夢を叶えるために資格を取得したり学んだりしているけれど、なぜか不安になってしまう。
常に新しいことを学び続けるばかりで、仕事としての第一歩を踏み出せない」とお悩みだったんです。
お客さまのホロスコープを見ると、潜在意識を表す月が射手座で、人から隠れた場所や秘密を表すところに位置していました。
また、月のサビアンシンボルは、不安を感じやすいという意味を持っていました。
「サビアンシンボル」とは、ホロスコープの1度ごとに霊視から得たイメージが与えられたものです。スピリチュアルな要素が強いサビアン占星術で使われます。
「隠れた場所に月があるから、自分の気持ちがわかりづらいし、不安にもなりやすいのかな」と、星読みをして感じました。
また、射手座の月は、果てしないゴールに向かって学び続ける性質を持っているので、学びがエンドレスになっているのだろうとも推測できました。
そして、お客さまの太陽はリーダー的な役割をする山羊座。
人生の最終目的地を表す土星は「人前で教えることが向いている」と表れていました。
そこで、私から「学び続ける方がより良く伝えられる講師になれますから、自信を持ってください。
不安な気持ちはあるかもしれませんが、伝えるお仕事をしていくことが星に表れていますよ」とお話しすると、
お客さまはほっとされていました。
隠れた場所に月がある人は、日記をつけたり、1人でお気に入りの音楽を聞いたりして、「自分だけの時間」を持つと、気持ちが安定します。
不安への対処法をお伝えすると、お客さまはさらに納得をされて、前向きになってくださいました。
私も以前は、気持ちがもやもやしていたことがありました。
しかし、星読みを使えば、気持ちが晴れて、新しい可能性を見つけることができるのです。
海外コメディ好きは月射手座が理由?星読みで子供の言動丸わかり!
――お客さまが30代のお母さん世代だと、ご家族に関するお悩みもありそうですね。
ありますね。「親子なのに全く似ていない。子供のことが分からない」と悩むお母さんがいらっしゃいました。
お母さんは大人しいタイプだけれど、お子さんが元気過ぎるタイプで。
幼少期は、月の星座の性質が素直に出てきます。
お子さんの月星座は射手座だったので、「落ち着きがないのはしょうがないです。悪い事ではないですよ」とお伝えしました。
――ローズさんご自身は、ご自分のお子さんの星を見ていてどうですか。
私には2人子供がいて、上が小1の女の子、下が保育園の年中の男の子です。
娘は月星座が射手座で、落ち着きはないけれど、怒られてもへこまない性格です。
あと、外国のコメディドラマが好きかな。
私が海外ドラマを観ていた訳ではないので、親の影響ではなさそうです。
海外に縁のある射手座らしいですね。
息子は太陽が双子座で、月が獅子座なんですけど、「見て見てー」とよく甘えてきます。
自分を見てほしくて、「すごいね」と褒められたい気持ちが、娘よりも強いですね。
自己表現が好きな獅子座っぽいと感じます。
――知らない間に、自然と星の影響を受けているのですね。
家族の星を見ると、面白いですよ。
私は両親と同居していて、私の母は月が乙女座なんです。
娘の落ち着きのなさに、乙女座レーダーがビビッと出るらしく(笑)、娘に「しっかりしなさい」とよく言っています。
でも、娘は気にせずにぷらぷらしていて。
楽観的な射手座と、真面目な乙女座の対決ですね(笑)。
――家族の星を把握していると、家庭内にちょっとした問題が起こっても理由の見当がつくので、それほど気にせずに済みそうですね。
ええ。思春期になれば、また別の天体の影響を受けるようになるので、大きな目で子供を見てあげたいと思っています。
それから、星読みができるようになると、ブログなどにその方の星座の特徴が出ているのが分かったりもするんですよ。
――ブログに星座の特徴が出ているんですか!
ブログのベースカラーは柔らかいピンク色だけれど、デザインは全体的に明るく存在感があって、「このブロガーさん、牡羊座っぽいな」と思っていたら、実際に牡羊座の方だったり。
ですから、星読みでブログのデザインや色使いについて、アドバイスをさせていただくこともありますね。
ホロスコープで分かることはたくさんあります。

書くという新しい道へ 挫折も離婚もすべて必要だったと星読みで実感
――星読みの仕事をされて、ローズさんご自身はどんな変化がありましたか?
占い師だけではなく、ライターの仕事やシナリオの勉強もするようになりました。
――音楽から書くことへと、自己表現の場を移されたのですね。
はい。実は、私の土星は、天秤座の17度という位置にあり、サビアンシンボルは「引退した船長」です。
「引退した船長」には、「対人関係などで失敗した経験を深く分析して、心の分野について書き物をする」という意味が込められています。
土星は人生の最終目的地です。
ようやく書くことにたどり着いて、また新しく人生を進んでいく感じです。
――とても共感します。例えば、絵が好きでも漫画家かイラストレーターかで選択を悩んだりしますよね。誰もが自分の道を行くために、たくさん試行錯誤をすると思います。
そうですね。
私、太陽星座が牡牛座なんです。
牡牛座は、聴覚などの五感が豊かな星座で、音楽をしている人が多いので、自然と音楽の方向に行きました。
でも、私自身のことで言えば、ギターを弾くよりも、書くほうが向いていたんだろうと思います。
ミュージシャンとして演奏をしていた時は、太陽牡牛座を使えていたので良かったのですが、ライブ中のMCとなると途端に自分を出せなくなっていたので。
「書いて伝えるほうが、自分の思うことをちゃんと伝えられるかもしれないな」と星読みで気づきました。
ものを書き始めたのも、ミュージシャン時代からなんですよ。
所属していた音楽事務所から「プロモーションのために何か書いてください」と言われて、ブログを書き始めました。
――音楽をしていたからこそ、「書く」という人生の目的地につながった、と。
星読みでは、「人生は、太陽を通って土星に向かう」と捉えているので、牡牛座の太陽を使って、音楽をしていたのは必然だったと思います。
また、私の太陽が位置する牡牛座18度には、「バッグを窓から外へ出している女」というサビアンシンボルが付いているんです。
牡牛座18度のサビアンシンボルには、自己開示をして前に進んでいくという意味があります。
音楽活動は、このサビアンシンボルの影響もあったのかな。
――どんな経験も、すべて必要だったんですね。
そう思っています。
書く仕事にたどり着くまでの通過点として、ミュージシャンをしていた経験は必要だったんだなって。
当時はすごく悩みましたけどね。
夢を失って、本当に落ち込みましたけど。
でも、今ここに辿り着けたので、無駄な経験ではなかったと思っています。
――星読みを通して、ご自身で自由さに気づかれたのですね。
はい。以前は、仕事や結婚生活の縛りを感じていましたが、自分のホロスコープの家庭の部屋に自由を表す天王星があることも知って、気持ちが楽になりました。
一風変わっているかもしれないけれど、私は、自由で新しい発想でやっていく家族の形が向いている。
それが分かってから、離婚したことも、悪い風に捉えなくなりました。
離婚は不正解ではない。
自分はもっといろんなことができる、人生は自由だと気づけました。
「自分はとても自由だ」ということをまだ気づいていない方に、星読みを通して伝えられたら、とてもうれしいです。

【まとめ】人生に無駄はないとホロスコープには書かれている
星読みをすることで、迷い続けてきたこれまでの時間が必要なものであったと知ったローズさん。
星は、一見、落ち込むような出来事も、実は祝福で満ちていることを教えてくれます。
もしも、落ち込んでいたり将来に不安になっているのであれば、自分のホロスコープを一度、見つめてみませんか。
ローズさんのように、人生がポジティブなものへと変わっていくはずです!


