占い師になるには

星読み×お仕事インタビュー|星が占い師になることを後押ししてくれた

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星読みを仕事に!

星を詳しく読めるようになると、どんな世界が広がっているの?星読みをお仕事にした方々に、占い師になるまでの道のりや活動スタイル、そして星読みの奥深さについて語っていただきました!

第3回目は、専業主婦から占い師に転身したやなかえつこさん(40代・女性)です。

ある時、自分らしく生きたいと目覚め、星読みの道に進んだやなかさん。

現在は、鑑定士・講師として活動中です。

星読みのお仕事の魅力のほか、自分らしい占い師になる方法などについて詳しくお話を伺いました。

やなかえつこさん

やなか えつこ

十数年の専業主婦時代から独学・講座受講などを経て、現在は個人事業主として四柱推命・西洋占星術を用い鑑定や講師の活動をおこなう。東洋と西洋の占術をどちらもバランスよく使用する鑑定スタイルが人気。占いを学ぶことで自身の人生が大きく変わった経験から、現在は鑑定師の育成にも力を入れている。
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12星座占いの本にのめり込んだ小学校時代

――星読みを知ったのはいつ頃ですか。

小学校高学年の頃に、おまじないや占いが流行り、子供用の「12星座占い」の本を親に買ってもらったのが始まりです。

本のイラストがとても可愛くて、「星占いってなんて素敵な世界だろう」と感動しました。

でも中学以降は、なぜか星読みからは遠ざかってしまって。

恋愛に迷った時も、占いに行くことはありませんでした。

 

――そこから星読みを始めたのは何かきっかけがあったのでしょうか。

はい。4年ほど前のことです。

結婚して3人の子供がいて幸せだけれど、どこか満たされない思いを抱くようになりました。

「○○ちゃんのお母さん」という役割ではない自分になって、好きなことをやろうと思った時に、子供の頃に星占いが好きだった記憶が蘇りました。

そして、改めて星読みの本を読んでみると、その面白さに開眼しました。

星読みは「12星座だけではなく、もっと複雑なものである」と知り、どんどんのめり込んでいったのです。

 

――大人になってから星読みの新たな魅力を見つけたのですね。素敵です。

その時の私は、おかしいぐらいののめり込みようでしたね。

食べる、寝る、子育て以外の時間はすべて星読みのことばかり考えていましたから。

子供を寝かしつけながら星読みの本を読み、自分も眠りそうになりながら、本の同じ行を何度も目で追っていました(笑)。

インタビュー③-1

子育てをしながら自分らしい生き方を求めて星読みに没頭

――星読みに対するただならぬ情熱を感じます(笑)。12星座占いからさらに詳しく星読みを学んでいかがでしたか?

私の太陽星座は天秤座で、月は牡牛座です。

でも、それ以外の個人天体は水星と火星、金星は全て蠍座でした。

天秤座は軽やかに生きることを目指す星座ですが、実のところ、「私はもう少し重い人間だ」と感じていました。

ホロスコープを見たら、水星も金星も火星も、感情を表す蠍座だったので、とても納得がいきました。

また、自分自身の星を読んで、「私はこれで良かったんだ」とも思えました。

 

――具体的にはどういうことですか。

「家庭だけでは自分は満たされない」と思って星読みの勉強を始めたのですが、私の星は社会活動をする7〜12ハウスに多く配置されていて、社会に出たい気持ちがホロスコープに表れていました。

私の感じたことは間違っていなかったと、星読みで確認したような気持ちでした。

「このホロスコープだったら専業主婦は無理だよね」と、心から納得できたんです。

そうしたら、自己肯定感が戻ってきました。

 

――大きな変化が起きたのですね。

はい。星読み的な視点で4年前の当時を振り返ると、私の太陽のちょうど真反対に、変革を表す天王星が来ていました。

今まで専業主婦で家に閉じこもっていたところを、否応なしに天王星に刺激されたような感じです。

天王星が真反対の位置から抜けると、私は専業主婦から占い師に変わっていました。

あの頃のエネルギーは、人生が切り替わるための圧力だったんだなと思います。

 

――星読みで人生が変わり、自己肯定感も出て来たというのはすごいですね。

そうですね。

以前は、家事や育児を完璧にできていないのに外に出たいと願う自分に駄目出しをしていましたが、自分を許すことができました。

 

家族以外の役に立てる自分を星読みで再発見!

――やなかさんは、どのようにして星読みをお仕事にされたのでしょう。

家族などのホロスコープを見ながら、星読みに関するブログを並行して書き、メールでの星読みをする無料モニターを募集しました。

家族以外の人に喜んでもらえたり、役に立てることがとてもうれしかったです。

 

ただ、無料でメール鑑定をするのがだんだん辛くなってきました。

メール鑑定は時間がかかるんです。

テキストを書いて、プリントして、赤字を入れて、また打ち直して。

末っ子が幼稚園に入り、1人の時間ができるようになったので、「今度は対面鑑定に挑戦してみよう」と決心しました。

 

――対面鑑定はオンラインですか。

最初は、直接お会いして鑑定していました。

メール鑑定は自宅で行っていたので、外出自体がとても楽しく良い気分転換になりました。

鑑定士らしさを意識して、ちょっとオシャレして1人で出かけるというのが、とても楽しくて。

ずっと子供と一緒に外出していたので、自由に動けることにウキウキしましたね。

 

――対面鑑定はやってみていかがでしたか。

直接、相談者の方が「良かったです」「当たっています」と何かを感じ取ってくださるのが目の前でわかると、本当に感動しました。

相談者の方の何かが変化しそうな感じを見るだけで、私自身も元気になれるんです。

さらにお金もいただけて、これほど良い仕事は他にないと感じました。

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星読みは望む人生の方向性を示すツール

――星読みで人が元気になるのですね。

人ひとりの人生を変える力が星読みにはあると思います。

私自身もそうでした。

占いの仕事を通して、「自分のままでいて良いんだよ」と伝えたいと思っています。

というのも、鑑定をしていると、無理して自分らしくない人生を歩もうとしている人が多いと気づいたんですよね。

ホロスコープの方向性の逆を行こうとする方。

どうやら自分のホロスコープにない要素に憧れを持つようです。

 

――例えば、どんなケースがありましたか。

以前、講座を受講してくださった女性のお客様で、星の配置が個人活動を示す1〜6ハウスに集中している方がいらっしゃいました。

その方は、なぜか「バリバリ働かなければいけない」と思い込んでいたそうです。

しかし、お客様の星の配置は、社会的にバリバリ活躍するというよりも、精神的に満たされることが人生のテーマとなるホロコープでした。

お客様にそのようにお伝えすると、「自分の人生の方向性を知って、バリバリ働く執着を手放せそうです」とご感想をくださいました。

 

――やなかさんは星読みのほか、四柱推命も実践されていますね。占術によって出てくる答えの違いはどう考えていらっしゃるのでしょう。

星読みと四柱推命は、宿命を見る側面が違うイメージがあります。

2つの異なる視点で宿命を見ても共通する部分が、その人の真の強みだと感じますね。

ただ、占術の特徴でいえば、四柱推命は「その人が持つ武器(強み)」を表し、ジオセントリック占星術は、「私はこう生きたい」という方向性を表しているように思います。

四柱推命の武器と、ジオセントリック占星術から見た人生の方向性がうまく噛み合った時に、世界の中での自分自身の魂的な生き方ーーヘリオセントリック占星術で読む人物になっていく。

私はそのように占いを使い分けています。

 

――なるほど!とても腑に落ちます。

自分の宿命の逆を目指してしまっている人は、現在の自分に抵抗感や違和感を持っている人が多いです。

でも、星読みで人生の青写真を知ればとても楽ですし、人は自分の望みを知れば、望みの方向に自然と向かっていきます。

まずは、皆さんに自分の星を知っていただきたいですね。

自分を見つめるツールとしての星読みがもう少し広まるとうれしいです。

差し替え2

「お悩み解消タイプ」か「強み発見タイプ」の占い師か

――ちなみに、ホロスコープや命式に、良い宿命、悪い宿命などはあるのでしょうか。

ないと思います。

もともと、「良い悪い」の基準は、人によって異なりませんか?

私は、吉凶を決めつけること自体を無意味だと感じますね。

 

占いに来る方は、「自分を肯定してくれるもの」や「未来は明るいという証拠」を求めて来られます。

占い師の発言は、思った以上に、相手の潜在意識に入ってしまいます。

マイナスのことをお伝えするにしても、必ず対応策もお伝えする。

鑑定後には、ポジティブな気持ちで帰っていただけることを心がけています。

 

――占い師は、カウンセラーさんと同じ姿勢が求められるのですね。ヒアリングは大事ですか。

悩みを解消するという占いのスタイルではヒアリングは大事です。

でも、その人の強みを発見するというスタイルなら、ヒアリングはあまり必要ないかもしれません。

先入観が入ってしまうので。

 

――占いのスタイルによって、ヒアリングの有無が異なるのですね。

自分がどちらのスタイルの占い師になりたいかによりますね。

占いスタイルは、最初は決めつけずにやっていくほうが良いと思いますよ。

鑑定をしていくうちに自然と自分のタイプは分かってきます。

 

――やなかさんは「悩みを解消するタイプの占い師」ですか。それとも「強みを発見するタイプの占い師」ですか。

私は、強みを伝えるスタイルの占い師です。

蠍座の天体が多いけれど、実は人の心に寄り添うのはそれほど得意ではないのです。

どちらかというと、私は星読みの知識を教えるほうが好きですね。

ですから、私の星読み鑑定の申込フォームには「お悩みを書き込む記入欄」はなく、ブログは星読みの知識をたくさん書いて、辞書として使っていただくスタンスで運営しています。

 

――占いのスタイルも人生も、自由に選べるのですね。

はい。「悩みを聴くのが辛い」という方も占い師になれますよ!

自分のサービスにあった情報発信の仕方をすれば良いのですから。

 

私は、ブログに鑑定のご感想を掲載する時に、「悩みが解消されて良かったです」というコメントではなく、「強みが分かりました」といった内容にしています。

鑑定に来てほしいお客さまが来てくださるような成功事例を載せるわけです。

また、ホロスコープの世界は、想像力を羽ばたかせるとどこまでも広げていけるので、妄想が好きな人は向いていると思いますね。

 

――イメージ力があるほうがいろんな星読みのパターンを生み出せるということでしょうか。

そうですね。

ホロスコープは人生の物語を紡ぐものなので、想像力によってお話しできる人生の可能性は広がっていくと思います。

 

――星読みの一例があれば、教えてください。

「MC」という目指す社会的な地位や職業が魚座であるお客さまが続いた時期がありました。

魚座のMCは、芸術、音楽、癒しなどの職業分野を指します。

私は、芸術は仕事にしづらいイメージが合ったので、お客様はきっとヒーラーさんやカウンセラーさんだと思い込んでいたのですが、違いました。

お客様は、女優さんや舞台の美術さんでした。

魚座のMCといっても、さまざまな可能性があります。

ホロスコープからどんな情報を引っ張ってくるかは、占い師の技術力にプラスして、最初から決めつけないことが大事だと実感した出来事でした。

 

――未来について占うのも、決めつけないことが大事ですか。

ええ。「決めつけはいかん!」と思います(笑)。

未来は、行動したり思考したことで変わっていくじゃないですか。

占いに来る人の中には、「決まった未来について教えてください」というスタンスの方もいらっしゃいますが、それは違うとお伝えしたいですね。

 

星の動きは変わらないけれど、星が表す事象は無限です。

今の行動によって、起こる出来事は変わるはずです。

星の影響を受けやすいホロスコープの人も、それすらも選んで生まれてきたと思えば、悪いことではないかもしれません。

もちろん、「この時期になったら星が抜けますよ」という情報はお伝えします。

辛い時期が終わる時を知れば、気持ちも楽になると思います。

 

占いに1回来てくださったら、2回目はなくて良い。

自分の強みを発見して、自分の人生を進んでいってくださるのがいちばんです。

私はこれからも、皆さんが星を学んで、自分自身で人生を決めていけるサポートをしていきたいと思っています。

えつこ先生
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【まとめ】人生も占いも自分スタイルでOK

星読みの知識を伝えて、自分で自分の人生を創る手助けをしているやなかえつこさん。

専業主婦という殻を破り、人生も占いスタイルも、自分らしい方法を創り出していけることを教えてくださいました。

ホロスコープをじっくりと眺めると、オンリーワンの人生とオンリーワンの占い師の在り方がよりはっきりと見えてきそうです。

星読みを一度学んでみると、想像しなかった人生がひらけてくるかもしれませんね。

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太陽魚座、月蠍座。「○○の星を持つ人は○○をするのはNG」といった選択肢に制限ができる占いに疑問を持つ中、星読みテラスに出会い「主体的に人生を生きるための星読み」に共感。月蠍座の気質を活かし、心に深く響く記事を目指す。ライター、編集歴10年以上。専門分野は、健康、心理、ボディワークなど。