いま話題のあの人はどんな性格・タイプなの?活躍の裏にどんな星のパワーが働いていたの?2020年やその先はどうなっていくの?「星読みテラス」を監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、旬の人物のホロスコープを読み解きます。
今回は、2020年の日本を代表するビッグイベントである東京オリンピック・パラリンピックに注目!気象面や開催場所の環境整備などの不安材料もありますが、果たして成功するのでしょうか?
日本代表選手の活躍や閉幕後の日本など、開会式の星からあらゆるテーマを読み解いてみました。
Contents
2020年東京オリンピック課題山積の理由やメダル獲得の予想は?
開会式の日は【4天体が逆行中】 トラブル回避に努力が不可欠
東京オリンピック開会式(2020/7/24)は、木星・土星・海王星・冥王星という4つの天体が逆行しています。
逆行=不具合が起こりやすいと言い切れるものではありませんが、逆行は本来ストレートに進むべきものが、ほつれを直すために振り返ろうとする動きです。
物事のスタートを切る開会式にはふさわしいとは言い難いです。
例えば、次のようなことが考えられます。
- 物事の進行に細かなやり直しが生じやすい
- 用意されたシステムが安定しない
- 人々の心が一つになりにくい
すでにオリンピックに関しては事前に様々な課題が山積しているようなので、修正すべき点は明らかになっているのではないでしょうか。
逆行時は「過去の振り返り」にも縁がある時期ですので、過去の問題に対処し、修正していれば問題なく開催できるとも解釈できるでしょう。
いずれにせよ、念入りなリハーサルや備えが必要になりそうです。
2020年東京オリンピック開会式のホロスコープ
東京オリンピックは2020/7/24~8/9までの17日間開催、東京パラリンピックは8/25~9/6の13日間開催されます。
今回は祭典がスタートするオリンピック開会式のホロスコープを使っていきましょう。
そのほかにもこんなことが読み取れますよ。
月・金星・海王星の【Tスクエア】心がひとつにまとまりにくい
開会式のチャートは月・金星・海王星がTスクエアという状態にあります。
Tスクエアとは、3つの天体が2等辺三角形を作っている星の並びのことで、葛藤や緊張、自己矛盾、試練、自己成長といった意味をあらわすとされています。
- 月:国民、落ち着き
- 金星:イベント・レジャー、外交
- 海王星:想像力、直感、スピリチュアル性
このような星たちのTスクエアは、「意見の違いによって抗争が勃発するわけではないけれど、みんなの心はひとつにならない」と読み解けます。
東京開催が決まった日の【グランド・クロス】がトラブル続出に影響?
この日は、月・木星・天王星・冥王星がグランド・クロスという状態にありました。
グランド・クロスとは、4つの天体が90度ずつポジションを取り、十字を作る配列のこと。
十字架に例えられるように何か大きな試練を背負わされるという意味があります。
確かに、東京オリンピック・パラリンピックをめぐり、これまでにさまざまなトラブルが相次いでいますね。
- 新国立競技場建設計画の白紙化
- エンブレムの盗用疑惑
- 五輪招致の買収疑惑でJOC会長が退任
- マラソン開催地を北海道に急きょ変更
2020年に入ってからも、開会式まで油断できない状態が続くと言ってよいでしょう。
開催時期はオリンピックに最適 【おもてなしの心】でいい方向に
東京オリンピック開会式の日(2020/7/24)は、太陽が獅子座にあります。
獅子座は華々しい物事を象徴するので、この時期にオリンピックのような祭典が行われることは最適だといえます。
しかも、太陽のエネルギーが強い獅子座に入ったばかりの時期というのも華やかでセレモニーにふさわしい日といえるでしょう。
また、獅子座は火のエレメントで、起承転結の「起」をあらわします。
つまり、大会のスタートを切る開会式がこの日というのは、決して悪くないのです。
ただ、太陽が蟹座から獅子座に入ったばかりで、獅子座の最初のエリアは能動的で勢いはあるものの着実さにはかける度数です。
大会全体のムードは、少し浮き足立ったムードともいえます。
一方、チャート(ホロスコープ)全体を見ると、乙女座、山羊座、牡牛座といった地のエレメントの星座が目につきます。
地とは、大地のような大らかさや安定感、慎重さ、現実性を表します。
太陽の華やかなムードを支えてくれているようにも見えますね。
特に乙女座にある月は「国民性」をあらわしますが、「国民が浮かれておらず落ち着いている」と読み解けます。
海外から観光客がたくさんやってきて、競技自体も華々しく繰り広げられ、国全体が浮き足立ったムードになりはする
一方、国民はどこか客観的で冷静な目で見ているという感じではないでしょうか。
とはいえ、乙女座は「細やかさ」もあらわします。まさに「おもてなし」ですね。
つまり、国内外に対してみんながおもてなしの心を最大限に発揮すれば、良い方向にいくような気がします。
注目は【女性・戦略性が高い競技】 実力通りの活躍が期待できそう
「国土」を表す第4ハウスに金星があります。
金星は女性をあらわすので、女性の選手が注目され、何かのきっかけで世界的な話題になりそうです。
また、第4ハウスには双子座があります。
双子座は論理を意味する風の星座なので、世間の関心が集まるのは戦略性が高い競技ではないでしょうか。
一方、水を象徴する海王星が逆行しているため、水にまつわる競技は全体的にあまりよろしくないことになりそうです。
選手たちの記録がよくないというより、泳ぐための水を含む設備に何か起きるのかもしれません。
結論から言えば、自国開催の熱い声援に応える活躍を期待していいと思います。
社会的役割や結果を意味するMCが、アスリート的な星座である射手座にあるので、選手たちは本来の力を発揮できる、と読み解けます。
以前よりもいい結果が出せる選手が多くなり、それにメダル数がついてくる、ということかもしれません。
【まとめ】東京オリンピックのホロスコープ読み解きのポイント
開会式は4天体が逆行中 (木星・土星・海王星・冥王星) |
物事の進行がスムーズにいかない、用意されたシステムが安定しない、人々の心が一つにならない |
---|---|
開催地決定の日の グランド・クロス |
大きな課題と責任が課せられる予兆 |
乙女座・山羊座・牡牛座 といった地のエレメントの星座が多く 乙女座には国民性を表す月がある |
ビッグイベントだが、国民は落ち着いていて、どこか冷静な目で見ている |
開会式は月・金星・海王星のTスクエア | 大きなトラブルはないが、みんなの心はひとつになれない |
「国土」を表す 第4ハウスに金星 |
女性アスリートの活躍に期待 |
MCが射手座 | 選手が実力を発揮でき、メダル獲得も期待できる |
観戦する人は必見!熱中症・開会式・トラブルに関する星を読む
熱中症には【月と冥王星】も注意をうながす
過酷な夏の日本で開催される今回のオリンピックは、アスリートや観客の暑さ対策が大きな課題となっていますが、星の配置も注意をうながしているように見えます。
東京オリンピック開会式の日(2020/7/24)は、肉体を表す月が乙女座、海王星が魚座にあることから、体調管理には気を付けた方がいい、と読み解けます。
慎重さ、完璧さ、神経質といった意味を持つ乙女座に肉体を表す月があるということは、肉体だけではなく精神的にも疲労する人たちがいる、ということかもしれません。
また、海王星には「現実と幻想との境界線を曖昧にする」「陶酔する」「集合的無意識(心理学の用語で、人々の意識は潜在意識の奥底でつながっていると考えられている)」といった意味があります。
海王星は乙女座の月と対極にあり、かつ逆行しています。
これは「多くの人々が一斉に感動を味わうときがあるものの、応援に夢中になりすぎて熱中症になる人が続出する」……ということかもしれません。
また、開会式の日は天候を司る金星が調和をあらわす双子座にあります。
天候は悪くなく、大きな天災は起こりにくいようです。
開会式の演出は【スピリチュアル・世界平和】がキーワードか
海王星の影響は、開会式の式典にも及ぶような気がします。
他者との関わりをあらわし、いわば東京オリンピックの「顔」とも呼ぶべき意味を示す第1ハウスに海王星があるのですが、これは国内外にアピールする=開会式に行われるパフォーマンスのことだと思います。
おそらくスピリチュアル的、幻想的な演出が計画されているのではないでしょうか。
具体的にいうと、神社仏閣といったものや神話を元にしたパフォーマンスなどが繰り広げられる、といった感じです。
加えて、アセンダント(誕生し初めて呼吸をしたその瞬間に、東の地平線に昇った星座)が水瓶座です。
水瓶座にはグローバルや博愛主義といった意味があるので、世界平和を願ったパフォーマンスもあるかもしれません。
重大事件は起きにくいが【情報通信系トラブル】に要注意
東京オリンピック開会式の日(2020/7/24)、「血気盛んな人・もの」をあらわす獅子座の太陽が、チャート上の向かい側にあり「大きな組織・重厚さ」をあらわす山羊座の土星によって、その力を抑えられているように見えます。
かつ、山羊座と土星は第12ハウスにあります。
この第12ハウスは、最後の場所ということもあり、隠された場所や秘密といった意味があります。
しかもこの第12ハウスにはテロや組織犯罪などを意味する冥王星があることから、国家組織や人々が水面下でかなり厳重な安全対策をする、ということではないでしょうか。
また、山羊座には伝統的なもの、以前から存在したもの、大きな組織という意味もありますので、オリンピックに関わる企業・宿泊施設・ボランティアスタッフなどの関係者にはかなりのプレッシャーがのしかかり続けるようです。
これらのことから、大会期間中は安全対策がしっかりとなされ、そのおかげで重大な事件やトラブルは起きにくいと言えそうです。
この時期、火星が本来の居場所である牡羊座にいます。
火星は、スポーツやアスリートといったアグレッシブさをあらわす天体なのでです。
オリンピックそのものと見ることができるのですが、その火星に対して情報をあらわす水星がよろしくない影響を与えています。
そのうえ、水星と60度のアスペクトを取っているのが、変化・改革・革命などをあらわす天王星。
これは革新的なシステムの情報、といえそうです。
これらを総合すると、次のような情報通信系のトラブルがあるかもしれません。
- インターネットが不具合を起こす
- 電子チケットが認識されない
- ホテルのダブルブッキング
東京オリンピック・パラリンピック閉会後の日本はどうなる?
東京オリパラ開催の2020年は約240年に一度の【時代の節目】
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年は、星読み的な大イベントが起こります。
それは、12/22に木星と土星が水瓶座の同じ位置で重なる「グレート・コンジャンクション」。
20年に1度のとても珍しい現象です。
さらに、グレート・コンジャンクションは約240年に一度だけエレメントが変わるタイミング(ミューテーション)を迎えるのですが、2020年はエレメントが「地」から「風」に移り変わる年。
つまり、約240年に一度の時代の節目でもあるのです。
地は現実的な資源や財力ですが、風は見えないエネルギーを表します。日本という国は見えない精神性を大切にする国ともいわれています。
ですから、この2020年に世界的なイベントを日本の首都である東京で開催することは、とても大きな意味があると言えます。
閉幕後の2020年11〜12月は【旧体制と向き合う】激動の時期
オリンピックが8/9、パラリンピックが9/6に閉幕してから12/22にグレート・コンジャンクションとミューテーションでが起こるまでに、重要な時期がやってきます。
それは、木星・土星・冥王星が同じ位置で重なるトリプル・コンジャンクションが山羊座で起こる、11/1〜12/16です。
これは、グレート・コンジャンクションとミューテーションで訪れる新しい時代を前に、旧体制としっかり向き合わなくてはいけない「最後の課題」の時期と言えます。
世の中は激動の時期を迎えて不安定になるといわれていて、経済が急降下したり、大きな組織が崩壊したりするかもしれません。
ですからこの時期は冒険はせず、物事に地道に取り組んだり着実さを重視したりするのが良いでしょう。
激動の余波は2021年3月くらいまで引きずりそうです。
【まとめ】星読み初心者さんが覚えておきたい読み解きのポイント
ホロスコープは、人間だけでなくイベント・出来事についても読み解くことができる!読み解きたい場合は、イベント・出来事が始まる日のホロスコープを用意する
天体の角度について見るときは、2天体間のアスペクトだけでなく、3天体以上で形成する複合アスペクト(グランド・クロス、Tスクエアなど)にも注目する!
かげした真由子(かげした・まゆこ)
太陽双子座、月乙女座。愛称「まゆちん」。サウンドクリエイター、ベンチャー企業の立ち上げ、保険営業マンの秘書などを経てタロット占い師に。2008年より占い師・心理セラピストとして独立。現在までの鑑定数はのべ1万4千件。2018年からは星よみ協会の無料講座制作にたずさわる。一人ひとりが安心して自分らしく生きるための占い活用を日々研究しつつ、占い師の先生として後進の育成に取り組む。著書『命日占い』『命日占い〈未来編〉』(サンマーク出版)は累計10万部のベストセラー。