命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では四柱推命の【特殊星(神殺)】の1つである【亡神(ぼうじん)】について詳しく解説します。
特殊星(とくしゅせい)とは、命式の中にある天干や地支の特定の組み合わせからわかる傾向に名前をつけたものです。
亡神を持つ人は身体の内側に不安定なエネルギーを抱えるとされ、そのエネルギーをどのように外に出すかでプラスに働くかマイナスに働くかが変わります。
亡神の成立条件や、亡神が命式にある場合の意味、運気で巡ってくるときの活かし方について見ていきましょう。

Contents
四柱推命|特殊星【亡神(ぼうじん)】とは?不安定さを力に変える星
特殊星の【亡神(ぼうじん)】は、不安定なエネルギーを持つとされる星です。
使い方次第で、凶にも吉にも働くとされています。
エネルギーを不安定なまま身体の内部に滞らせてしまうと、病気や体調不良として表に出てくる場合があります。
一方で、プラスに使うことができると、冷静で頭の冴える人物として、リーダーシップを発揮できるでしょう。
また命式に亡神がない場合でも、巡ってくる運気と亡神の組み合わせになることがあります。
合理的な判断力を使って、計画を立てたり、行動を決めたりすることにエネルギーを向けると、心身の不調を避けることができそうです。
亡神(ぼうじん)が命式にある場合
亡神が、命式のどこにあるかによって与える影響やパワーが変わってきます。
年柱にある場合は、周りから一歩抜きん出た能力を持っていることがありそうです。
幼少期から身体の不調が出やすい場合は、年長者の助言を聞くことで、よい解決策が見つかるでしょう。
月柱にある場合は、仕事と体調のバランスをとるために試行錯誤することがあるかもしれません。
身体や心の状態を上手に整えることができると、リーダーとして冷静に周囲を引っ張っていけるでしょう。
日柱にある場合は、プライベートでトラブルに対処する機会が多くなりそう。
ひとりで抱え込まず誰かに相談するようにすると、自分で決断する自信を取り戻せますよ。
時柱にある場合は、あなたの知的で合理的な部分が、年下の相手に魅力的にうつるでしょう。
リーダーの資質を活かして、周りの助けを得ながら変化のある状況を乗り越えていけそうです。
また、命式に亡神が2つや3つある場合、経済的な苦労などとして、内面の不安定なエネルギーが現れる傾向は強まります。
一方で吉に働く要素も強まるため、意識的にプラスにエネルギーを使っていくとよいでしょう。
亡神(ぼうじん)が運気で巡る場合
巡る運気の十二支とあなたの年柱または日柱の十二支が亡神の組み合わせになることで、亡神の影響を受けます。
運気には、10年周期の大運、1年周期の年運、1ヶ月周期の月運、1日周期の日運などがありますが、期間の長いほうが影響力は強くなります。
大運(10年) > 年運(1年) > 月運(1ヶ月) > 日運(1日)
運気で亡神が巡ると、偏りのある不安定なエネルギーが生まれて、体調面の不安やトラブルが引き起こされる可能性があります。
心身の不調や、思いつきのまま行動したことが原因で経済的な問題がやってくることも。
一方で亡神が巡る時期は、頭が働き過ぎる傾向が出てくることで、リーダーのように多くのことを見渡せるときです。
「自分はどうありたいのか」という、目指す目標や目的地を知っておくと、自分自身を後押しする力として亡神のエネルギーを活かせるでしょう。
運気でめぐる神殺に比べると、自分の命式にある方が影響力があるとされていますよ♪
あなたの命式に亡神(ぼうじん)はある?亡神の調べ方
あなたの四柱推命の命式に【亡神(ぼうじん)】があるかどうかを一覧表で確認してみましょう。

亡神(ぼうじん)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして地支との関係で算出します。
下記表のいずれかの組み合わせとなっている場合、亡神(ぼうじん)を持ちます。
年支または
日支 |
条件
|
年支または
日支 |
条件
|
子
|
地支が「亥」
|
午
|
地支が「巳」
|
丑
|
地支が「申」
|
未
|
地支が「寅」
|
寅
|
地支が「巳」
|
申
|
地支が「亥」
|
卯
|
地支が「寅」
|
酉
|
地支が「申」
|
辰
|
地支が「亥」
|
戌
|
地支が「巳」
|
巳
|
地支が「申」
|
亥
|
地支が「寅」
|
たとえば、下記の命式の場合、年柱の地支が「午」かつ日柱の地支が「巳」のため、「亡神が日柱にある」ことがわかります。

命式の他の部分も読めるようになりたいという人は、四柱推命協会の無料講座もチェックしてみてくださいね。

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亡神(ぼうじん)に影響を与える条件
亡神(ぼうじん)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして他の地支との関係で算出します。
特定の星や条件の影響を受けることはないとされていますが、命式のどこにあるかや命式の中にある亡神の数によって発揮されるパワーが変わることもあります。
特に強い影響をもたらすとされているのは、命式の日柱にある場合です。
亡神は自分の内側に抱えるエネルギーの性質をあわわすから、日柱での作用が1番強くなるんだ。
また、亡神が命式の中に複数ある場合もその力が増すとされています。
亡神(ぼうじん)が恋愛/結婚、金運に与える影響を解説
命式から読み解けることはたくさんありますが、生まれ持った性質や強みを読み解くときに重要視されるのは、日干(にっかん)・通変星(つうへんせい)・十二運星(じゅうにうんせい)の3つです。
日柱の【十干(じゅっかん)】である日干からは、あなたの基本的な性格やコアな本質がわかります。
そして、【通変星(つうへんせい)】からはあなたが持っている才能や能力が、【十二運星(じゅうにうんせい)】からはあなたのエネルギーの質や強さを読み解けます。
その上で、あくまでも補助的に使われるのが特殊星です。
ここでは、亡神がもたらす作用を場面ごとに解説します。
亡神が命式にある場合、もしくは運気で巡る場合、恋愛や結婚、金運に与える影響を読み解いていきましょう。
【亡神(ぼうじん)】の恋愛・結婚傾向
亡神を持つ人は、約束事はきっちり守る誠実なタイプです。
恋愛では、どんな変化が起こっても落ち着いて対処できるため、頼りがいのあるパートナーになるでしょう。
一方で、好きな気持ちは溢れているのに頭であれこれと考え過ぎ、恋愛のチャンスがあってもタイミングを逃してしまうことも。
お付き合いする相手とのパワーバランスが崩れると、精神的な不調が出てくることもあるかもしれません。
一旦落ち着いて、自分のしたいことと相手のしたいことを理解し合う時間が持てると、サポートしあえる温かい関係に発展させられるでしょう。
結婚後は、家族の話し合いや決断に冷静なアドバイスで貢献することができそうです。
亡神が運気で巡ってくるときは、恋愛関係でも不安定さが生まれ、トラブルになることも。
そんなときでも落ち着いて判断を重ねていくと、エネルギーがよい方向に巡っていくでしょう。
【亡神(ぼうじん)】の金運傾向
不安定なエネルギーが内部に留まってしまうと、経済的な苦労につながることもある亡神。
体調不良が仕事に直接影響して収入が下がったり、突発的にお金を使ったりすることがあるかもしれません。
金銭面では、家計や資産を安定させるための対策が求められるでしょう。
亡神を持つ人は頭が冴えている分、計画を立てたり予防策を考えたりするのが得意な傾向があるため、思いついたアイデアは書き留めておくのがおすすめです。
そうやって落ち着きを取り戻すことが、あなたの金運の上昇を支えてくれるでしょう。
亡神が運気で巡ってくるときは、頭の回転がいつも以上に速くなる時期です。
得たお金をどう使っていくか考えを巡らすことで、賢いプランを立てられそうですよ。
【まとめ】亡神(ぼうじん)のエネルギーをプラスに活かそう♪
特殊星の亡神は、不安定なエネルギーを抱えながらも、優れたリーダーとして能力を発揮することもできるとされています。
200種類以上ある特殊星の中で、使い方次第で吉星にも凶星にもなる星です。
四柱推命は主に、日干や通変星、十二運星をもとに読み解きます。
その上で、特殊星はあくまでも補助的な要素として読み解きに加えて、自分の命式を紐解くヒントにしていきましょう。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる