命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では、四柱推命の【冲(ちゅう)】について詳しく解説します。
冲は、【十二支】の特別な組み合わせのひとつです。
命式に冲を持つ人の特徴や、冲の関係になる相手との恋愛・結婚、仕事での相性、運気で巡ってくるとどうなるのかについてお伝えします。
あなたと冲になる十二支を知って、身近な人とのコミュニケーションにも活かしていきましょう。
Contents
【冲(七冲)】とは自分にない魅力を持つ相手！？反対に位置する十二支
四柱推命は、「木、火、土、金、水」の5要素によってこの世の全てが成り立つという五行説に基づいており、十二支にもそれぞれ五行の要素が割り振られています。
冲は「水火、木金、土土」のいずれかの組み合わせです。
冲の組み合わせは、正反対のエネルギーを持つとされ、お互いに反発し合う性質を持っています。
一方で、自分にはない価値観を取り入れて、良い刺激を与え合うことができる関係でもあります。
【冲(七冲)】とは｜エネルギーが正反対だからこそ好影響を与えあえる関係のこと
冲とは、ある十二支と、その十二支を1番目としたときに7番目にくる十二支との組み合わせです。
十二支を円形に並べたときに真向かいにくる関係となります。
冲となる組み合わせは「子午・丑未・寅申・卯酉・辰戌・巳亥」の6種類です。冲は一番離れている十二支の組み合わせで、正反対のエネルギーを持っているとされています。
さらに、十二支がもつ五行の関係性も冲の作用に影響があるといわれています。
五行がもつ関係性は次の3つです。
それぞれの十二支が持つ五行の性質と、冲となる組み合わせとなる十二支の五行の関係をまとめると、次のようになります。
| 組み合わせ | 五行の関係性 | |||
| 十二支 | 五行の性質 | 十二支 | 五行の性質 | |
| 子 | 水 | 午 | 火 | 相剋 |
| 丑 | 土 | 未 | 土 | 比和 |
| 寅 | 木 | 申 | 金 | 相剋 |
| 卯 | 木 | 酉 | 金 | 相剋 |
| 辰 | 土 | 戌 | 土 | 比和 |
| 巳 | 火 | 亥 | 水 | 相剋 |
子午と巳亥は水火、寅申と卯酉は木金で、五行でみると相剋の関係です。
一方で、丑未と辰戌は真向かいの位置にいますがどちらも同じ土の五行のため、冲の作用は比較的穏やかになるといわれています。
命式に【冲(七冲)】があると、オリジナルな生き方を見出す人になる
命式に冲を持つ人は、豊富な経験から、自分なりの生き方を見つけていく人です。
正反対のエネルギーを内部に持つため、ひとつの考えにとらわれず幅広い面から検討を重ねていくことができます。
一方で、柔軟に考えを変えていく姿勢を「一貫性がない」と捉えられてしまうことも。
自分自身でも、せっかく進み始めたのに、向かいたい方向が変わってしまうことに、とまどいを覚えることもあるかもしれません。
考えが変化していく自分を受け止め、「今の自分が進みたい道はどこか」をこまめに確認し目標を再設定していくことがおすすめ。
また、冲を持つ人は、大きな問題にも真正面から向き合う強さを持っています。
どんな経験をも乗り越えていく中で、あなただけの価値観を見出すことができるでしょう。
相性が冲(七冲)だと違いが最大の魅力となり良い刺激を与え合う
冲の相性を持つ2人は、良い刺激を与え合い成長に繋げていける関係となるでしょう。
正反対のエネルギーを持っているため、最初は考え方の違いにびっくりすることも。
相手との心地よい距離感が分からず、対応に困ってしまうこともあるかもしれません。
ですが、一緒に物事を進めていくためにお互いに歩み寄ることで、今までとは異なる成長を遂げることができますよ。
冲の関係になる人は、自分にはない魅力や価値観を持っている相手です。
そのため、違うことが魅力に映り、強く惹かれ合うこともあります。
「どうやったらうまくやっていけるだろう？」と、これまでのやり方を見直すきっかけをくれる相性でもあるのです。
お互いが持っている違いを理解して尊重すると、お互いの良さを引き立出し合えるような関係性を築けるでしょう。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
あなたの命式に【冲(七冲)】はある？｜6種類の詳細を解説
四柱推命の命式には「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の4つの柱があり、冲では各柱の十二支を確認します。
命式に【冲(七冲)】があるとき、どのような影響を与えるかみていきましょう。
冲となる組み合わせは、「子午・丑未・寅申・卯酉・辰戌・巳亥」の6種類です。
これらの十二支の組み合わせが命式のどこにあるかによって与える影響は変わります。
命式には年柱、月柱、日柱、時柱の4つの柱があり、各柱は「影響を与える範囲」と「人生における年齢域」を示します。
| 柱 | 影響を与える範囲 | 人生における年齢域 |
| 年柱 | プライベートや恋愛 | 0歳から29歳くらい |
| 月柱 | 仕事 | 30歳から59歳くらい |
| 日柱 | 親や目上の人との関係 | 60歳から80歳くらい |
| 時柱 | 子どもや目下の人との関係 | 80歳くらいから |
各柱の影響を与える範囲から読み解ける冲の関係性は以下の通りです。
・月柱と年柱の冲：親や目上の人から自分にない視点や刺激をもらえる
・月柱と日柱の冲：パートナーから自分にない視点や刺激をもらえる
・日柱と時柱の冲：子どもや目下の人から自分にない視点や刺激をもらえる
それでは、冲となる十二支の組み合わせごとの意味をみていきましょう。
【子・午】の組み合わせ
冬のピークを司る子と、夏のピークを司る午の冲を命式に持つ人は、冷静さと勢いよく行動する力の両方を持つ人です。
子の慎重に物事を進めたい性質と、午の勢いよく行動したい性質という正反対のエネルギーを合わせ持ちます。
子の細やかな視点で、午の情熱的な行動力をサポートできると、「やりたい！」という気持ちを我慢せず上手に成果に繋げていくことができるでしょう。
年柱と月柱が子午の場合、物事を始めるまでに時間がかかることも。
親や目上の人からの厳しいアドバイスも糧にして学びを深めます。
月柱と日柱が子午の場合、たとえ勢いで行動したとしても細かなところまで目を配りフォローできるため、頼りがいのある人として仕事での信頼を得られそうです。
日柱と時柱が子午の場合、子どもや目下の人との関わりから受けた刺激を柔軟に取り込み行動していくことで、一目置かれる存在になれるでしょう。
【丑・未】の組み合わせ
冬の終わりを司る丑と、夏の終わりを司る未の冲を命式に持つ人は、自分と相手のどちらも大事にできる人です。
丑の自分のペースを大切にしたい性質と、未の周りとの調和を大切にしたい性質という正反対のエネルギーを合わせ持ちます。
持ち前の穏やかで柔らかい空気感を活かし、相手への敬意を忘れずに自分の希望を伝えていくと、相手と自分のどちらも無理せず納得のできる落としどころを見つけられますよ。
年柱と月柱が丑未の場合、納得できないと一歩踏み出せないこともありますが、多くの人と関わりを持つ大切さを目上の人や親の姿から学び、懐の深い人へ成長していけるでしょう。
月柱と日柱が丑未の場合、譲れない価値観は大切にしつつも、相手を否定せず穏やかに接することを覚えましょう。
お互いの考えをすり合わせながらじっくり関係性を深めていくことがおすすめです。
日柱と時柱が丑未の場合、相手の立場や年齢ではなく本質に目を向けていく姿勢を忘れずにいると、子どもや後輩から自分にはない新しい学びを得ることができますよ。
【寅・申】の組み合わせ
春の始まりを司る寅と、秋の始まりを司る申の冲を命式に持つ人は、大胆な行動力と視野の広さで周囲をリードする人です。
寅の決断力に優れ、決めたらブレずに行動していく性質と、申の状況にあわせ柔軟に行動していく性質という正反対のエネルギーを合わせ持ちます。
すぐに結果が見えないことでもじっくり取り組める辛抱強さに加えて、持ち前の才知を活かして他のやり方を考え試していけると、大胆な行動力に磨きがかかります。
年柱と月柱が寅申の場合、親や目上の人から広い視野で物事を見ていく大切さを学ぶことで、必ずしも初志貫徹が有効な手段とは限らないということに気づけるでしょう。
月柱と日柱が寅申の場合、時にどんなふうに進んでいいか分からなってしまいますが、動き出す前にゴールイメージを明確にしておくことで、手段を臨機応変に変えてもブレずに進んでいくことができますよ。
日柱と時柱が寅申の場合、子どもや年下の人から得た興味深い知識を既存の枠にとらわれない発想に活かすことで、さらにダイナミックな行動につなげていけます。
【卯・酉】の組み合わせ
春のピークを司る卯と、秋のピークを司る酉の冲を命式に持つ人は、周囲に愛されながら純度高く物事を突き詰めていく人です。
卯の争いごとを好まず周囲にあわせていく性質と、酉の妥協せず細部までこだわり抜く性質という正反対のエネルギーを合わせ持ちます。
どこに力点を置きたいか見極めメリハリをつけることを意識すると、持ち前の愛嬌と面倒見の良さで、周囲の応援を受けながら、あなたがしたいことに集中できそうです。
年柱と月柱が卯酉の場合、目上の人や親のひと言に刺激を受け、夢中になって取り組めるものに出会えるでしょう。
月柱と日柱が卯酉の場合、関わる人との関係の中で、上手に本音を相手に伝えていくことを学ぶことであなたの純粋さを受け止めてくれる人と出会えるでしょう。
日柱と時柱が卯酉の場合、子どもや部下にあわせて行動していく中で、若い感性から刺激を受け、新しく熱中するものを見つけられるかもしれません。
【辰・戌】の組み合わせ
春の終わりを司る辰と、秋の終わりを司る戌の冲を命式に持つ人は、惜しみない努力で大きな夢を叶えていく人です。
辰のスケールの大きな理想を掲げる性質と、戌のコツコツ積み上げていく実直な性質という正反対のエネルギーを合わせ持ちます。
どんなに大きな目標も地道な努力の積み重ねがあってこそ達成できるため、スモールステップに落とし込みをすると、持ち前の勤勉さを発揮して無理なく取り組むことができますよ。
年柱と月柱が辰戌の場合、親や目上の人の叱咤激励を受け成功体験を重ねることで、より大きな目標へと挑戦する意欲が湧いてくるでしょう。
月柱と日柱が辰戌の場合、誠実な態度で相手との関係を深めていきつつ、おおらかに自分にはない他者の良さを取り入れていくことが成長に繋がります。
日柱と時柱が辰戌の場合、自分が目上の人から引き立てられたという恩を子どもや目下の人に返していくことで、大きな充実感を得られるでしょう。
【巳・亥】の組み合わせ
夏の始まりを司る巳と、冬の始まりを司る亥の冲を命式に持つ人は、思慮深さと行動力を兼ね備えた人です。
巳のじっくりと検討を重ね用心深く進めていく性質と、亥の一直線に気持ちを貫きスピーディに進む性質という正反対のエネルギーを合わせ持ちます。
緻密に考え、一分の隙もなく計画を立てられることが持ち味だからこそ、準備に費やす期間をあらかじめ決めておくことがおすすめ。
「今すぐやりたい」という気持ちと「計画を立ててから行動したい」という相反する気持ちの折り合いを上手につけられると、類まれな達成力を発揮できますよ。
年柱と月柱が巳亥の場合、目標が定まると親や目上の人からこれまでの課題への改善のヒントを得て、達成に向け一気に進めそうです。
月柱と日柱が巳亥の場合、あなたの状況を共有することを意識し学ぶことで、あなたのペースマネジメントをしてくれる存在に出会うことができるでしょう。
日柱と時柱が巳亥の場合、子どもや後輩から頼られることも多いでしょう。面倒だなという気持ちをぐっと堪えて対応することが、自分の成長に繋がります。
四柱推命【冲(七冲)】の関係は発見をくれる相手？相性を読み解こう
四柱推命で【冲(七冲)】の相性を持つかどうかは、命式の日支を見ることでわかります。
自分と相手の命式を用意したら、四柱推命の4つの柱の1つでその人の本質を表す「日柱」の十二支を確認します。
日柱の十二支を確認したら、自分の日支と相手の日支を合わせてみましょう。
2人の日支が「子午・丑未・寅申・卯酉・辰戌・巳亥」のうちどれかの組み合わせになっていれば冲の関係です。
2人の日支が冲の組み合わせになる場合、良い刺激を与えあう関係となりそうです。
一見すると真逆の考え方をすることも多い2人。
物事がまとまりづらかったり意見が食い違ったりするなど、協力していくことに難しさを感じることもあるかもしれません。
一方で、お互いが違う価値観を持つからこそ、視野が広がり成長に繋がる関係でもあります。
【子・午】の組み合わせを持つ相性
子は、機敏な行動力があり、細かなことにもよく気がつくタイプ。
午は、陽気なエネルギーで場を明るくする、カラっとした性格の持ち主です。
ささいな変化を見逃さない観察力は子の魅力ですが、用心深くなりすぎてしまうことも。
子が内にこもってしまったなと感じたら、持ち前の明るさで午が外に連れ出してあげると、子はフットワークの軽さを取り戻せるでしょう。
場を盛り上げることが得意で華やかな存在感を放つ午ですが、ちょっぴり見栄を張ってしまうこともあります。
そんな時は、細やかな気配りが上手な子がフォローし軌道修正してあげると、良いコンビとなれるでしょう。
恋愛では、考えてから動きたい子に、午はじれったさを感じてしまうかもしれません。
意見が衝突しそうになったときは「こんなことを一緒に経験したい」と話し合ってみると、お互いへの愛情が伝わりますよ。
結婚後は、勢いよく挑戦する午に、気遣い上手な子のサポートが加わることで、お互いの強みを活かした家庭が築けそうです。
仕事では、事前の根回しが得意な子と、話し合いの場で直接相手を動かせる午は交渉事でのパートナーにぴったり。
一緒に組むことで、今まで以上の成果を出せるでしょう。
【丑・未】の組み合わせを持つ相性
丑は、自分のペースで粘り強く着実に物事を進めていけることが強み。
未は、強い芯を秘めつつ、周囲にあわせることが得意なタイプ。
周りに左右されず一度決めたことを成し遂げられるのが丑の魅力ですが、マイペースだと思われてしまうことも。
足並みをそろえることが必要な場面では、未が持ち前の柔らかさで穏やかにリードしてあげると、協力して物事を進めていけますよ。
誰に対しても謙虚で慎み深い未は、自分の本心を出せず苦しくなってしまうこともあるかもしれません。
言葉は少なくても行動で自分のやりたいことを貫く丑をお手本にすると、波風たてず自分自身を大切にしていくヒントが見つかるかも。
恋愛では、誠実でゆっくりと愛を育んでいく丑に、穏やかで礼儀正しい性格を持つ未は魅力を感じます。
お互いに積極的なアピールは苦手かもしれませんが、焦らず距離を縮めていくことで深い愛情を感じられるでしょう。
結婚後は、理想の生活のイメージを広げておくと、お互いにないものを補い合って安定したパートナーシップを育めます。
仕事では、着実に成果につなげていく丑と、組織の中で協調性を持って能力を発揮する未は、強力な味方同士になれるでしょう。
【寅・申】の組み合わせを持つ相性
寅は、チャンスを逃さず、大胆に行動することで人を惹きつけるリーダータイプ。
申は、豊かな発想力で、どんな状況でも臨機応変に対応できる強みの持ち主です。
人の上に立ち、引っ張っていくことが多い寅だからこそ、一度決めたことを変えることに苦手意識を感じることもあるかもしれません。
状況変化に対して、持ち前の器用さで乗り越えていく申がサポートすることで、変化を前向きに捉え進んでいけますよ。
枠にとらわれず行動していく身軽さが魅力の申ですが、難しそうと思ったらすぐに諦めて違う道を選んでしまうことも。
機が熟すのをじっと待って、タイミングを逃さず成果に結びつけていく寅のやり方を参考にすると、今まで断念していたことも成し遂げられるでしょう。
恋愛では、アピール上手な寅に、好奇心旺盛な申は、次第に気持ちが傾いていきそうです。
申の柔軟な発想力に強く惹きつけられ、大きな変化にも大胆に飛び込めるような恋愛を楽しめそうです。
結婚後は、違う角度からアドバイスしあえる相手に信頼感が高まり、共に成長できる家庭環境を整えていきます。
仕事では、活発に意見交換してみると、相手の考えを新しい視点から理解できますよ。
寅の目標へのエネルギーの注ぎ方や、申のスキルや対人能力の応用力は、新しいやり方を取り入れる良い機会になるでしょう。
【卯・酉】の組み合わせを持つ相性
卯は、愛嬌があり、周囲に合わせられる平和主義者。
酉は、親切で面倒見が良く、緻密な作業も得意なタイプです。
和やかで調和を優先する卯は、他人の意見に振り回されて疲れてしまいがち。
突き詰めたいことに対して高い集中力で我が道を行く酉をうらやましく感じることがあれば、酉に対して本音をしっかり伝える練習をしてみるのもおすすめ。
自分をしっかり持っている酉だからこそ、あなたの意見もちゃんと受け止めてくれますよ。
純粋な優しさでお世話が好きな酉ですが、相手のために甲斐甲斐しく働きすぎるがゆえにちょっぴり愛が大きくなりすぎてしまうことも。
相手に対して「こうあってほしい」という思いが強くなってきたら要注意。
卯のさりげない気配りの仕方を真似してみると、あなたを慕い頼りにする人が増えそうです。
恋愛では、穏やかで包み込むような愛情を向ける卯に、酉の心がほどけていきます。
意見がまとまりにくいこともあるかもしれませんが、恋愛関係に発展した2人なら、一緒に解決の糸口を見つけることができますよ。
結婚後は、感謝の思いを忘れずに言葉にし、お互いの思いを臆せず伝え合うことで深い愛情で結ばれたパートナーシップを育んでいきます。
仕事では、どんな空気も和ませる卯の和やかな雰囲気に、酉が助けられることもありそうです。
また、仕事に心血を注ぎ込む酉の姿に感銘を受けて、卯が急成長することもあるでしょう。
【辰・戌】の組み合わせを持つ相性
辰は、どっしりと構え高い理想に向けて進んでいく器の大きいタイプ。
戌は、着々と物事を進めていくことが得意な、勤勉さと忍耐強さの持ち主です。
長期的な目線で考え、スケールの大きな目標を掲げられることが強みの辰ですが、目標の高さに圧倒されて投げ出したくなってしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、堅実に一歩一歩進めていく戌が、寄り添い伴走していくことで、歩みを止めずに目標達成までたどり着けますよ。
正直者で裏表のなさが戌の魅力である一方、他の人の不誠実な行いに対してちょっぴり厳しくなりがち。
「常に正しくいることは難しい」と頭ではわかっていても苦しくなってしまったら、辰のおおらかさに目を向けてみて。
「許すこと」で相手がどう変わるか観察してみると、思わぬ気づきを得られるかも。
恋愛では、戌が向ける誠実な愛情を辰がしっかりと受け止め、言動で愛を伝え返すと、愛情深い長期的なパートナーシップが育めそうです。
結婚後は、辰が描く理想に対し戌が実行プランを考え、2人で協力して進めることで、頼もしいパートナーとして歩んでいけますよ。
仕事では、戌にとって辰が掲げる目標のスケールの大きさが、辰にとっては戌が身につけてきた技術力が、自分にはない魅力に感じられ、リスペクトしあいながら業務を進められるでしょう。
【巳・亥】の組み合わせを持つ相性
巳は、熟慮を重ね抜け漏れのない計画をたてることで、物事を成功させることが得意なタイプ。
亥は、決めたらスピーディに行動に移し、目標達成までひた走るという才能の持ち主です。
考えることが得意な巳だからこそ、様々なパターンをシミュレーションしていくうちに行動に移すタイミングを逃してしまうことも。
まず行動からスタートする亥と組むことで、着実に実行に移すことができますよ。
とにかく一直線に進んでいくパワフルさが魅力の亥ですが、熱中しすぎてちょっぴり周りが見えなくなりがち。
巳がブレーンとして、向かう方向を調整してあげることで、亥は持ち前のエネルギッシュさを活かし、最短距離で猛進していけるでしょう。
恋愛では、思いを秘める巳と、ストレートに表現する亥とで、お互いの愛情表現がすれちがってしまうこともありそうです。
心地良いパートナーシップを育むためには、「こうして欲しい」という思いを言葉にして伝えていくと、相手の愛情を素直に受けとることができますよ。
結婚後は、じっくり考えたい巳と、まずは行動したい亥で、進め方にギャップがでないよう話し合いを事前に行うことがおすすめ。
認識をあわせられると、2人で一緒に進みたい方向に舵を切ることができるでしょう。
仕事では、長期的な目標があると、新しい取り組みも軌道に乗せていける組み合わせです。
疑問があれば、早いうちに解決しておくことでスムーズに進められそうです。
四柱推命｜巡る運気と【冲(七冲)】する場合を解説
四柱推命では、運気の流れを知ることができます。
巡ってくる運気は、自分が命式にもつ干支と暦の干支をもとに読み解きます。
だからこそ、良い時もあれば、悪い時もありますよね。どちらかに極端に触れることがない状態である「中庸」を大事にしているため、運気にも波が存在するんです。
運気を知ることで、スムーズに乗りこなせるようになっちゃおう♪
運気を知ることで活用していきましょう♪
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
運気には、10年周期の大運、1年周期の年運、1ヶ月周期の月運、1日周期の日運などがありますが、期間の長いほうが影響力は強くなります。
大運(10年) ＞ 年運(1年) ＞ 月運(1ヶ月) ＞ 日運(1日)
自分の十二支と巡ってくる運気の十二支をみたときに、冲となっているか確認しましょう。
四柱推命｜大運で冲(七冲)が巡ってくる場合
大運で冲が巡ってくると、今までの環境や考え方が180度変わるような、変化の時期を迎えるといわれてます。
離婚や転職など、人生の大きなターニングポイントを経験する人もいるかもしれません。
大きな変化の時期だからこそ、なんとなく持ち続けていた古い価値観やこだわりをリセットするのにぴったりのタイミングです。
おすすめの過ごし方は、日々の一つひとつのことに丁寧に向き合うこと。
今まで当たり前だと思っていたけれど、改めて考えると今のあなたとのズレを感じたり、違和感を覚えるものはありませんか。
細胞が生まれ変わるように、10年かけてじっくりと新しい価値観を自分の中に取り入れていきましょう。
大きな変化は時として、ハードに感じることもあるかもしれません。
しかし、乗り越えてみると自分の器を大きく成長させてくれたことに気づけますよ。
四柱推命｜年運で冲(七冲)が巡ってくる場合
年運で冲が巡ってきたときは、思い切って大きな方向転換ができる時期です。
別れや変化が目の前にやってくることもありますが、自分で変化の流れを選び取っていくことで可能性を広げていけますよ。
冲が巡ってくる年は、柔軟に対応することを心がけてみて。
どんな状況でも対処していく力は既にあなたの中に備わっているので、最初は難しいことに思えても、自然と受け入れることができるでしょう。
終わらせたいことや変えたいことがある人は、冲のエネルギーを有効活用すると、スムーズに手放すことができるタイミングです。
四柱推命｜天中殺(空亡)と冲(七冲)が重なった場合
天中殺とは12年に1度やってくる「予想外の出来事が起こりやすい2年間」のことです。
天中殺の時期に生き方を見直すことで、人生をステージアップさせるチャンスとして活かすこともできます。
天中殺には、年、月、日で巡ってくるものなどがありますが、ここでは「年の天中殺と冲が重なった場合」についてお伝えします。
運気で巡ってくる冲と天中殺が重なると、全く予想していなかったモノやコトを手放す出来事が起こるかもしれません。
しかし、縁が切れるということは、今のあなたにはもう必要がないとも考えられます。
これまでの自分には後戻りできないような経験が訪れるかもしれませんが、人のために内面を磨くことで、貴重な財産になるでしょう。
いつもの直感や判断力が弱まる時期でもあるので、慌てず冷静に対処することを心がけて。
大きな決断は焦らず、信頼できる人に相談しながら進めていくこともおすすめです。
他にもある十二支の組み合わせ｜【支合】【三合】【方合】との違いを解説
この記事では、特別な意味を持つ十二支の組み合わせとして【冲(七冲)】を取り上げましたが、他にも特別な意味を持つ十二支の組み合わせは複数あります。
ここでは、そのうち【支合(しごう)】と【三合(さんごう)】、【方合(ほうごう)】について解説します。
四柱推命｜【冲(七冲)】と【支合】の違い
支合とは、十二支の特別な組み合わせで「子丑・亥寅・卯戌・辰酉・巳申・午未」の6種類です。
支合の組み合わせは、強く結びつくことでそれぞれの五行の性質が掛け合わされ、新しい五行の性質を持つようなったり、同じ五行でもその性質が変化するとされています。
支合はバランスの良い自然な結びつきとされている一方、冲は正反対のエネルギーを持つ十二支の組み合わせという違いがあります。
四柱推命｜【冲(七冲)】と【三合】の違い
【三合(さんごう)】とは十二支の特別な組み合わせのことで、「申・子・辰」「亥・卯・未」「寅・午・戌」「巳・酉・丑」の4種類です。
三合は違う季節の「季節の始まり・ピーク・終わり」を司る十二支同士の結びつきで、あわさることで五行の性質が変化するといわれています。
三合はそれぞれの十二支が持つ本来の性質が異なるからこそ、合わさることで補い合い、とてもバランスのとれた関係になることが特徴ですが、冲は正反対のエネルギーを持つ十二支の組み合わせという違いがあります。
四柱推命｜【冲(七冲)】と【方合】の違い
方合とは、十二支の特別な組み合わせで「亥・子・丑」「寅・卯・辰」「巳・午・未」「申・酉・戌」の4種類です。
方合は同じ季節の性質を持つ十二支の組み合わせで、各季節の「始まり・ピーク・終わり」がそろった状態です。
十二支が強く結びつくことは支合と同じですが、十二支の五行は変化しません。
同じエネルギーを持つ十二支が全て合わさるため、非常に強い結びつきである方合に対し、冲は正反対のエネルギーを持つ十二支の組み合わせという違いがあります。
【まとめ】冲は新しい視点を手に入れ成長するためのチャンスをくれる
【冲(ちゅう)】とは、十二支の特別な組み合わせで「子午・丑未・寅申・卯酉・辰戌・巳亥」の6種類のことでした。
真向いの十二支同士を組み合わせた関係である冲は、反発し合う正反対のエネルギーを持っています。
だからこそ、自分とは異なる価値観に出会い、新しい自分に変化していくことに活かしていけます。
違いを否定せず、良い刺激ととらえることで、成長につなげていきましょう。
動画とワークで四柱推命を実践的に学べるよ。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
