命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では、四柱推命の【律音(りっちん)】の意味について解説します。
四柱推命では、生まれた日の【干支(かんし)】によって自分の生まれ持った性質や運気の流れを読み解いていきます。
干支とは【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】の組み合わせです。
律音とは、干支が全く同じ組み合わせのことを指します。
命式に律音があるとどのような影響を与えるのかはもちろん、律音の関係になる場合の相性や、巡る運気と律音するとどのような影響を与えるか読み解いていきましょう。
Contents
【律音(りっちん)】とは|干支が重なることで2倍のパワーを秘める
四柱推命の【律音(りっちん)】とは、【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】の組み合わせである【干支(かんし)】が全く同じ状態です。
同じ干支が重なることで大きなパワーを発揮するとされています。
律音になるケースは、次の3種類です。
- 自分の命式の中にある
- 自分の命式と他の人の命式で生じる
- 巡る運気と自分の日干支で生じる
生年月日から自動計算され命式をだすことができます。
それでは、3種類のケースについて詳しくみていきましょう。
命式に律音があると、2人分のエネルギーで人生を生きる
命式に律音があると、自分の中にもう1人自分がいるようなもの。
つまり、1人で2人分のパワーを発揮するポテンシャルがあるということです。
「これだ!」という自分の道を見つけると、それに向かって全力投球していきます。
自分の内部に秘めていたエネルギーを1つのものに注ぎ込むため、他の人をしのぐ大きな成果を出すことができるでしょう。
また「1つのことをやり切った」と感じたら、ガラリと別のことにチャレンジしていくこともありそうです。
まるで人が変わったように全く違うことにのめり込むことから、周囲は困惑することも。
違うジャンルを極める能力を持っているので、何かに対して一つの到達点まで至ったのであれば、あなたの心にしたがって惹かれたものに挑戦していくことがおすすめです。
律音になると、合わせ鏡のように似た存在として相性ぴったり
自分の命式にある干支と相手の命式にある干支が一致している場合、律音の関係です。
干支が同じということは同じ性質を持つため、まさに一心同体といえるでしょう。
価値観が近くなるので、似た者同士で気が合う組み合わせとなります。
「示し合わせたように同じ行動をしていた」なんてことも。
律音となる関係の相手と一緒に1つのことに取り組むと、大きな成果を得やすくなります。
お互いが持つ似たエネルギーが集中するため、パワーが増幅してさらにやる気もアップするでしょう。
恋愛では、出会ったばかりでもずっと昔からの親友のように感じられ、スピーディーに関係性を深めていけます。
結婚後は、同じ理想に向かうパートナーとして、仲睦まじい家庭を築けるでしょう。
言わなくても通じてしまうからこそ、あえて言葉にすることもおすすめ。
さらに絆が深まりますよ。
仕事では、痒いところに手が届くベストパートナーとなれる相性です。
同じチームで取り組むときはもちろん、営業と事務のように違う立場だったとしてもお互いを助け合う良き仲間となれるでしょう。
運気で律音が巡ると大きな成果を残せるボーナスタイムとなる
自分の日干支と、巡ってきた運気の干支が一致している場合も律音です。
これは、自分の生まれ持った性質と、社会の流れが一致しているということ。
あなたの実現したいことと、社会から求められる役割が重なっていると考えられます。
運気には、10年周期の大運、1年周期の年運、1ヶ月周期の月運、1日周期の日運などがありますが、期間の長いほうが影響力は強くなります。
大運(10年) > 年運(1年) > 月運(1ヶ月) > 日運(1日)
大運で律音が巡ってくる10年間は、これまでの努力が評価されて世に出ていくような華々しい活躍の期間といえるでしょう。
精力的に活動していくことで、他の誰も敵わないような大きな飛躍を遂げることができますよ。
年運で律音が巡ってくる1年間は、普段では成し遂げることができないようなことでもチャレンジして成功しやすいタイミングです。
自分の背中を、もう1人の自分がグッと押してくれているような心強さを感じるでしょう。
月運で律音が巡ってくる1ヶ月間は、これまで自分にとって当たり前だった考え方や行動パターンに変化が起きやすくなるかも。
今までは縁遠かったことでも、興味がわいたら積極的にチャレンジすることがおすすめです。
日運で律音が巡ってくる1日は、いつも以上に感性が研ぎ澄まされる日となるでしょう。
ちょっとした違和感でも無視せず拾い上げることで、思わぬ幸運に繋がりそうです。
あなたの命式に【律音(りっちん)】はある?|律音の調べ方を解説
四柱推命の命式には「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の4つの柱があり、律音では各柱の干支を確認します。
命式に【律音(りっちん)】があるとき、どのような影響を与えるかをあたえるかをみていきましょう。
律音の組み合わせが命式のどこにあるかによって与える影響は変わります。
年柱、月柱、日柱、時柱の4つの柱は「影響を与える範囲」と「人生における年齢域」を示します。
柱 | 影響を与える範囲 | 人生における年齢域 |
年柱 | 親や目上の人との関係 | 0歳から29歳くらい |
月柱 | 仕事 | 30歳から59歳くらい |
日柱 | プライベートや恋愛 | 60歳から80歳くらい |
時柱 | 子どもや目下の人との関係 | 80歳くらいから |
ここでは、特に与える影響が大きいとされる年柱・月柱・日柱で律音となる場合をみていきましょう。
【日柱・年柱】が律音の組み合わせ
自分自身を表す日柱と、親や目上の人との関係を表す年柱が律音となる場合、先祖や目上の人とのご縁が深くなります。
幼い頃から、親や目上の人からのサポートを受けながら才能を伸ばしていくでしょう。
たとえば、親と同じ道を進んだり、家業を継ぐことも考えられます。
両親があなたの才能を見出し、それを磨くために習い事をさせてくれたり、将来のために留学をさせてくれることもあるかもしれません。
もし気が乗らないなと思っても、「やってみたら」という助言があれば積極的にトライしてみるのもおすすめですよ。
進むべき道に悩んだときは、目上の人にアドバイスを求めると良いアドバイスがもらえそうです。
目上の人の恩恵を受けながら、成長の機会を最大限に活かしていけるでしょう。
【日柱・月柱】が律音の組み合わせ
自分自身を表す日柱と、仕事や社会における活躍を表す月柱が律音となる場合、天職にめぐりあい社会に貢献することができそうです。
やりたいことを実現していくことが、大きな評価に繋がるでしょう。
何か一つのことに集中するエネルギーがとても強く、いわゆる天職を見つけられたならグングンと頭角を現していけそうです。
仕事に限らず、地域に貢献するボランティアや子どもの学校に関連する役割などで活躍していく場合も。
自分ひとりで完結することではなく、社会との関わりをもつ内容に取り組むことがおすすめです。
迷ったときは、世のため人のためになるほうを選んでみて。
持って生まれた大きなパワーを社会のために使うことで道が拓け、あなた自身も大きな実りを得ることができるでしょう。
【年柱・月柱】が律音の組み合わせ
仕事や社会における活躍を表す月柱と、親や目上の人との関係を表す年柱が律音となる場合、上司や先輩など目上の人の引き立てを受けやすいでしょう。
今あるものを活かし発展させていくと、理想を実現しやすくなりますよ。
先輩や上司とうまく連携することができ、目上の人の力を借りながらどんどん成長していくことができます。
目上から可愛がられるタイプだからこそ、感謝の気持ちを忘れずに言動で示しましょう。
受けた恩をどうしたら社会に還元できるかを考え行動すると、同僚や後輩からも信頼が集まります。
「うまく行かないな」と感じたら、経験豊かな目上の人たちの話を聞いてみることがおすすめ。
先輩たちの知識や経験談を受け継いだりしながら、自分の実力を伸ばして社会に役立てることができますよ。
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【律音(りっちん)】の相手は、自分とそっくり!?相性を読み解こう
四柱推命で【律音(りっちん)】の相性を持つかどうかは、命式の日干支と月干支を見ることでわかります。
自分と相手の命式を用意したら、四柱推命の4つの柱のうち「日柱」と「月柱」の干支を確認します。
日柱の干支を日干支、月柱の干支を月干支と言うんだ。
日柱の十二支を確認したら、自分の「日干支」「月干支」と相手の「日干支」「月干支」を合わせてみましょう。
2人の「日干支」が同じ干支または「日干支」と「月干支」が同じ干支になっている場合、次のように読み解きます。
自分と相手の日干支が律音となる場合
自分と相手の日干支が律音となる場合、合わせ鏡のような関係といえます。
相手の中にもう一人の自分自身を見出すような、そんな不思議な気持ちになることも。強くわかりあうことができ、非常に心強い理解者となるでしょう。
何かの思い込みや環境によってあなたが自分らしさを発揮できていない場合、相手と一緒にいることで、本来の自分を思い出すような経験をするかもしれません。
関わりを深めていく中で、お互いの輝きが増し、持っていた資質を最大限に活かしていけ
ますよ。
一方で、どんなに似ている存在だったとしても、自分とは別の人間だと忘れないことも大事です。
相手をコントロールしようとしたり、期待通りの対応を得られないときにいらだってしまうと関係が悪化してしまうことも。
近しい存在になればなるほど「きっとわかってくれるだろう」と甘えず、気遣いを忘れない姿勢が大切です。
自分と日干支と相手の月干支が律音となる場合
自分の日干支と相手の月干支が律音となる場合、相手の社会運・仕事運がアップするといわれています。
相手の仕事や地域コミュニティなど社会的な活動の場面で、あなたは縁の下の力持ちのような役割を果たすことが多くなりそう。
相手のために自分が犠牲になるようなサポートではなく、自分らしいスタイルで楽しく取り組めるでしょう。
そんなあなたのあなたの助力を、相手はとても頼もしく感じるはずです。
相手が社長ならあなたは敏腕な秘書役、相手が表に出るスターならあなたは有能なマネージャーといったように、一緒に取り組むことでお互いの評価が高まるような関係性となるでしょう。
自分の月干支と相手の日干支が律音となる場合
自分の月干支と相手の日干支が律音となる場合、自分の社会運・仕事運がアップするといわれています。
あなたが社会の中で成し遂げたいことや、こうありたいと思い描くビジョンを、相手は心から応援し、全力でサポートしてくれるでしょう。
あなたの価値観や考え方に共感してくれるので、あなたの代わりに社外に交渉したり、社内でも他の仲間にあなたのビジョンを分かりやすく話してくれたりする場面もあるかもしれません。
あなたが困ったときや壁にあたって進めなくなってしまったときにも、相手が頼もしい味方として寄り添い支えてくれそうです。
実務の面だけでなく精神的な面でも、あなたのことを深く理解し、後押ししてくれる大切なパートナーとなるでしょう。
後天運とは?|巡る運気と【律音(りっちん)】となる場合を解説
四柱推命では、運気の流れを知ることができます。
巡ってくる運気は、自分が命式にもつ干支と暦の干支をもとに読み解きます。
どちらかに極端に触れることがない状態である「中庸」を大事にしているため、運気にも波が存在するんですよ。
運気を知ることで、スムーズに乗りこなせるようになっちゃおう♪
運気を知ることで活用していきましょう♪
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それでは律音の運気が巡ってくると、どのような時期になるかみていきましょう。
後天運と【年柱】が律音となる場合
巡る運気の干支と年柱の干支で律音になると、人間関係、特に親や目上の人からの後押しを受けやすくなります。
大運で律音が巡ると、既にあるもの引き継ぐことで大きな成果を見込めそうです。
土壌を整えてくれた人たちへの感謝を忘れず、発展させていくことがおすすめです。
年運で律音が巡ると、仕事場で上司が新しくなって仕事がもっとやりやすくなったり、先輩のサポート受けて昇進することがあるかもしれません。
また、親に守られる立場から守る立場にシフトすることで大きな成長が促されることもあるでしょう。
月運で律音が巡ると、先輩からのさりげないサポートに気付きやすくなるタイミング。
目上の人に感謝する出来事があるかもしれません。
日運で律音が巡ると、ご先祖様の存在にあらためて思いを馳せ、感謝の気持ちを表すとよいでしょう。
お墓参りなどもおすすめです。
後天運と【月柱】が律音となる場合
巡る運気の干支と月柱の干支で律音になると、仕事や社会との関わりの中で後押しを受けやすくなります。
大運で律音が巡ると、周囲のために行ったことが結果的にあなたに大きな豊かさをもたらすでしょう。
自分の取り組みたいことと、あなたを取り巻く環境から求められることが一致しやすくなるタイミング。
だからこそ、仕事や地域コミュニティはもちろん1番身近な社会である家族も含めて、どのように恩返しをしていくかを考えていくことがおすすめです。
年運で律音が巡ると、「自分らしくいられる仕事がしたい」と転職や起業を考えるかもしれません。
仕事の内容だけでなく仕事との関わり方も含めて、あなたにとってちょうど良いバランスを追求していきそうです。
月運で律音が巡ると、日々のルーチンワークに変化を加えてみたくなるときです。
「こうしたらもっとよくなる」というアイデアが浮かんだらどんどん試してみましょう。
日運で律音が巡ると、業務内容にちょっとした変化が起きるかもしれません。
未経験のことであっても、臆せずチャレンジしていきましょう。
後天運と【日柱】が律音となる場合
巡る運気の干支と日柱で律音になると、自分の内面と深く向き合うことで後押しを受けやすくなります。
大運で律音が巡ると、「自分の人生の使命はなにか」という大きな命題にじっくりと向き合う期間になります。
自分の本当にやりたいことを思い出し、それに向かって進むと自分でもびっくりするぐらいスムーズに進むでしょう。
年運で律音が巡ると、職場や住環境、日々のライフスタイルを見直していくタイミングになりそうです。
交際を続けている人がいれば、この期間に思い切って結婚に踏み出すかもしれません。
また、よりよく生きるために転職や引っ越しをする人もいるでしょう。
月運で律音が巡ると、新しい趣味に出会いやすくなりそうです。
チャレンジしてみたいことがあれば軽い気持ちで大丈夫なので、ぜひ始めてみて。
日運で律音が巡ると、自分の内面の変化に気が付き、新しい方向性に向かうヒントを得られるでしょう。心を落ち着けて静かに過ごすのがおすすめです。
【まとめ】律音は2倍の力を発揮するポテンシャルを秘める
【律音(りっちん】とは、【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】の組み合わせである【干支(かんし)】が全く同じになることでした。
同じ性質が2つ重なることで、大きなサポートを得られたり、2倍のエネルギーを発揮することができる律音。
エネルギーが向かう先を定め、行動することで律音の後押しを上手に活かしていきましょう。
動画とワークで四柱推命を実践的に学べるよ。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる