命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では四柱推命の【特殊星(神殺)】の1つである【暗禄(あんろく)】について詳しく解説します。
特殊星(とくしゅせい)とは、命式の中にある天干や地支の特定の組み合わせからわかる傾向に名前をつけたものです。
暗禄を持つ人は、他の人のために尽くすタイプだからこそ、周囲からの助けを常に受けられるとされています。
その成立条件や、暗禄が命式にある場合の意味、運気で巡ってくるときの活かし方について解説します。

Contents
四柱推命|特殊星【暗禄(あんろく)】とは?困ったときの助けとなる吉星
【暗禄(あんろく)】は、困ったときに誰かの助けを受けられるといった、吉作用をもたらすとされる星です。
暗禄を命式に持つ人は、もともと面倒見が良く、見返りを求めずに人を助けることが自然にできるタイプ。
そのため自分が困ったときには、周りの人が恩返しをするように助けてくれるのです。
身内や知人だけでなく、思いかけない相手からサポートを受けることも。
感謝の念を忘れず、助けてもらった恩を他の誰かに返し、循環させていきましょう。
暗禄(あんろく)が命式にある場合
暗禄が、命式のどこにあるかによって与える影響やパワーが変わってきます。
年柱にある場合は、小さい頃からさまざまなサポートを受けやすい傾向があります。
自分では気付いていなくても、陰で色々な存在から助けられて育つことが多いようです。
月柱にある場合は、とても面倒見が良いタイプになります。
困っている人がいれば放っておけない心優しい性格で、自然とまわりに人が集まってきます。
資質を活かしている場合、会社などでの人望も厚いでしょう。
日柱にある場合は、周りの人と支え合いながら、楽しく人生を送るとされています。
相手を助け、ときに助けられながら、困難を乗り越えていくでしょう。
時柱にある場合は、助け合いの輪や思わぬところからのサポートの力を、後世にも残していけます。
また、命式に暗禄が2つや3つある場合、思わぬところからのサポート運がさらに高まるでしょう。
見えない存在に守られているような実感を持つこともあります。
講座の中でプレゼントしている「あなたらしい人生を歩むためのあなた自身の命式表」を使うと、運気の流れも自分で読み解けるようになるんだ!
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暗禄(あんろく)が運気で巡る場合
巡る運気の十二支とあなたの日干が暗禄の組み合わせになることで、暗禄の影響を受けます。
運気には、10年周期の大運、1年周期の年運、1ヶ月周期の月運、1日周期の日運などがありますが、期間の長いほうが影響力は強くなります。
大運(10年) > 年運(1年) > 月運(1ヶ月) > 日運(1日)
運気で暗禄が巡ると、社会の中の弱い立場の人や、困っている人のことを放っておけなくなります。
つい手を差し伸べてしまうあなたの姿を見た誰かが、あなたを陰ながらサポートしてくれることもありそうです。
困難にあっても不思議とうまくいった、というときは周りの人に感謝をしましょう。
そうすることで、助け合いの輪をさらに広げていけますよ。
運気でめぐる神殺に比べると、自分の命式にある方が影響力があるとされていますよ♪
あなたの命式に暗禄(あんろく)はある?暗禄の調べ方
あなたの四柱推命の命式に【暗禄(あんろく)】があるかどうかを一覧表で確認してみましょう。

暗禄(あんろく)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記表のいずれかの組み合わせとなっている場合、暗禄(あんろく)を持ちます。
日干
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条件
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日干
|
条件
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甲
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地支が「亥」
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乙
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地支が「戌」
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丙
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地支が「申」
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丁
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地支が「未」
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戊
|
地支が「申」
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己
|
地支が「未」
|
庚
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地支が「巳」
|
辛
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地支が「辰」
|
壬
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地支が「寅」
|
癸
|
地支が「丑」
|
たとえば、下記の命式の場合、日干が「癸」かつ日柱と月柱の月支が「丑」のため、「暗禄が日柱と月柱にある」ことがわかります。

命式の他の部分も読めるようになりたいという人は、四柱推命協会の無料講座もチェックしてみてくださいね。

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暗禄(あんろく)に影響を与える条件
暗禄(あんろく)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出しますが、命式の他の要素に影響を受け、その力が発揮されなくなることもあります。
暗禄がある柱が天中殺となっている場合は吉作用は発揮されません。

年柱が暗禄ですが、年支が亥なので、生年中殺となり吉作用は発揮されないということですね。
生年中殺についてはこちらの記事で解説しています♪

暗禄(あんろく)が恋愛/結婚、金運に与える影響を解説
命式から読み解けることはたくさんありますが、生まれ持った性質や強みを読み解くときに重要視されるのは、日干(にっかん)・通変星(つうへんせい)・十二運星(じゅうにうんせい)の3つです。
日柱の【十干(じゅっかん)】である日干からは、あなたの基本的な性格やコアな本質がわかります。
そして、【通変星(つうへんせい)】からはあなたが持っている才能や能力が、【十二運星(じゅうにうんせい)】からはあなたのエネルギーの質や強さを読み解けます。
その上で、あくまでも補助的に使われるのが特殊星です。
ここでは、暗禄がもたらす作用を場面ごとに解説します。
暗禄が命式にある場合、もしくは運気で巡る場合、恋愛や結婚、金運に与える影響を読み解いていきましょう。
【暗禄(あんろく)】の恋愛・結婚傾向
暗禄を命式に持つ人は、器用な人が多いとされています。
恋愛においても、相手の気持ちを器用に汲みながらじょうずにお付き合いをしていくでしょう。
相手から好かれるために何か特別なことをしなくても、自然体でいるだけで周囲の視線を集め、好意を持たれるタイプです。
そのため、良い縁が自然と巡ってくるでしょう。
また暗禄を持つ人は、結婚して身を固めたあとも順調な人生を送るとされています。
家庭内で何か困難が発生したとしても、誰かがそっと助けてくれていつの間にか解決していくでしょう。
運気で暗禄が巡ってくる場合、いろいろなタイプの人と器用に接することができるようになります。
良縁運も強まるため、この時期に運命の相手に出会うこともあるかもしれません。
【暗禄(あんろく)】の金運傾向
暗禄を命式に持つ人は、面倒見が良く、また器用な人が多いとされています。
そのため、社会に出てからも世渡り上手なタイプになるでしょう。
上司や先輩からは可愛がられ、後輩や部下の面倒をしっかり見るという、まさに理想の人材と言えます。
人事評価の高さから、大きな苦労もなく順調に出世し、金運の巡りもどんどん強化されていくでしょう。
世の中が色々と変化していっても、その変化の波にスイスイと乗っていけます。
運気で暗禄が巡ってくる場合は、お金との付き合い方がとても上手になります。
手持ちの資産を器用に運用したり、また思わぬ人からの助言をもらったりしながら、無理なく資産を増やしていけるときです。
日干とか通変星、十二運星を読み解くことで、暗禄っていう特殊星との上手な付き合い方も見えてくるよ。
【まとめ】暗禄(あんろく)は助け合いの循環を巡らせてくれる吉星
これまで、暗禄の持つ働きを見てきました。
暗禄を命式に持つ人は、面倒見が良く、器用な人が多いとされます。
周りの人を助けながら、自分も誰かのサポートをいつの間にか受けているという、助け合いの輪を広げていく人と言えるでしょう。
いっぽうで、特殊星はあくまで読み解きの補助として使うもの。
日干や通変星、十二運星をメインに解釈しながら、自分の道を進んでいくヒントとして活かしてくださいね。
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