命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では四柱推命の【特殊星(神殺)】の1つである【妨害殺(ぼうがいさつ)】について詳しく解説します。
特殊星(とくしゅせい)とは、命式の中にある天干や地支の特定の組み合わせからわかる傾向に名前をつけたものです。
命式に妨害殺がある人は、独自の世界観を持ち、自分の感性をとても大事にするタイプとされています。
それゆえに外の世界にあまり目が向かず、他の人との間に思い違いが起こることも。
妨害殺の成立条件や命式にある場合の意味、運気で巡ってくるときの活かし方について見ていきましょう。

Contents
四柱推命|特殊星【妨害殺(ぼうがいさつ)】とは?障壁を乗り越える星
【妨害殺(ぼうがいさつ)】は、物事をスムーズに進めづらくするとされる星です。
命式に妨害殺がある人は、自分の世界観をしっかりと持っているタイプで、「自分のやりたいことや思い」に意識が強く向いています。
そのため他の人の気持ちや価値観に意識が向きにくく、コミュニケーションをとる上で行き違いが生まれやすい傾向があるでしょう。
「プライベートや恋愛」をあらわす【日柱】で作用する妨害殺は、特に結婚生活や家族との関係に影響を与えるとされています。
妨害殺は、異なる価値観から刺激を受けることで、他人を受け入れる器を大きく広げていくこともできる星なのです。
また命式に妨害殺がない場合でも、巡ってくる運気と妨害殺の組み合わせになることがあります。
思い込みやすれ違いが原因の対人トラブルが起こり、今までの対応を見直すきっかけになることもありそうです。
妨害殺(ぼうがいさつ)が命式にある場合
妨害殺が、命式のどこにあるかによって与える影響やパワーが変わってきます。
基本的に妨害殺は日柱にある場合にその力を発揮し、年柱・月柱・時柱だとあまり作用が働かないとされています。
妨害殺が日柱にある場合、自分の世界を大切にしているタイプでしょう。
他の人より大きな理想や夢を持っていることも多いです。
そのため自分の外の世界には興味が向きにくく、コミュニケーションなどで行き違いが発生しやすい傾向があります。
「この人が本当に伝えたいことはなんだろう?」と意識的に相手の話を聞いてみると大きなトラブルに発展せずに済むでしょう。
また妨害殺は日柱でのみ力を発揮すると考えられることから、2つ以上ある人はいないと言えます。
講座の中でプレゼントしている「あなたらしい人生を歩むためのあなた自身の命式表」を使うと、運気の流れも自分で読み解けるようになるんだ!
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妨害殺(ぼうがいさつ)が運気で巡る場合
巡る運気の十二支とあなたの日干が妨害殺の組み合わせになることで、妨害殺の影響を受けます。
運気には、10年周期の大運、1年周期の年運、1ヶ月周期の月運、1日周期の日運などがありますが、期間の長いほうが影響力は強くなります。
大運(10年) > 年運(1年) > 月運(1ヶ月) > 日運(1日)
運気で妨害殺が巡ると自分に意識が集中するため、周りとの意思疎通がしにくくなる傾向があります。
自分で思い描いていたように物事が運ばず、やきもきすることもありそうです。
物事がスムーズにいかないときは、一度立ち止まって状況を整理してみましょう。
相手の話をよく聞いてみると、異なる価値観を知るチャンスとして活かすことができそうですよ。
運気でめぐる神殺に比べると、自分の命式にある方が影響力があるとされていますよ♪
あなたの命式に妨害殺(ぼうがいさつ)はある?妨害殺の調べ方
あなたの四柱推命の命式に【妨害殺(ぼうがいさつ)】があるかどうかを一覧表で確認してみましょう。

妨害殺(ぼうがいさつ)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記表のいずれかの組み合わせとなっている場合、妨害殺(ぼうがいさつ)を持ちます。
日干
|
条件
|
日干
|
条件
|
乙
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地支が「卯」または「酉」
|
辛
|
地支が「酉」
|
戌
|
地支が「子」または「午」
|
己
|
地支が「卯」または「酉」
|
壬
|
地支が「子」または「午」
|
癸
|
地支が「巳」
|
たとえば、下記の命式の場合、日干が「壬」かつ日柱の地支が「午」のため、「妨害殺が日柱にある」ことがわかります。

命式の他の部分も読めるようになりたいという人は、四柱推命協会の無料講座もチェックしてみてくださいね。

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妨害殺(ぼうがいさつ)が恋愛/結婚、金運に与える影響を解説
命式から読み解けることはたくさんありますが、生まれ持った性質や強みを読み解くときに重要視されるのは、日干(にっかん)・通変星(つうへんせい)・十二運星(じゅうにうんせい)の3つです。
日柱の【十干(じゅっかん)】である日干からは、あなたの基本的な性格やコアな本質がわかります。
そして、【通変星(つうへんせい)】からはあなたが持っている才能や能力が、【十二運星(じゅうにうんせい)】からはあなたのエネルギーの質や強さを読み解けます。
その上で、あくまでも補助的に使われるのが特殊星です。
ここでは、妨害殺がもたらす作用を場面ごとに解説します。
妨害殺が命式にある場合、もしくは運気で巡る場合、恋愛や結婚、金運に与える影響を読み解いていきましょう。
【妨害殺(ぼうがいさつ)】の恋愛・結婚傾向
妨害殺を持つ人は、しっかりと自分の世界観を持っているところが魅力。
他人の意見に振り回されることが少ないため、周りから憧れの存在として好意を寄せられることも多いでしょう。
恋愛では、1人の時間もちゃんと確保しておきたいタイプかもしれません。
パートナーとの連絡や会うペースの感覚が合わないと、思わぬすれ違いから言い争いに発展することも。
どんなパートナーシップを望んでいるのか、あらかじめ相手と話し合い、お互いの理想をすり合わせる努力をしておくとよさそうです。
結婚後も、自分の世界にこもり過ぎず、家族として相手の思いを汲み取っていくと、小さなトラブルを乗り越えながら幸せな家庭を築くことができるでしょう。
妨害殺が運気で巡ってくるときは、恋愛や家族との関係で向き合う課題が増えたりします。
いろいろな人の価値観に触れて、自分自身について考え直す場面もあるかもしれません。
【妨害殺(ぼうがいさつ)】の金運傾向
妨害殺は物事をスムーズに進めづらくする星です。
金運には、これまでのやり方では上手くいかない状況として現れるかもしれません。
それまであった収入源がストップしたり、家計のバランスに変化があったりと、金銭面で頭を悩ませることもありそうです。
困ったときは、思い込みで行動せずに周りの人たちに相談して、いろいろな意見や情報を集めていきましょう。
自分では思いつきもしなかったような、新しいやり方を試す機会にできそうですよ。
妨害殺が運気で巡ってくるときは、収入やお金の使い方を見直すチャンス。
他の人の意見ややり方を参考に工夫してみると、金運アップにつなげることもできるでしょう。
素直な気持ちでお話を聞いて行動することで、金運を上げていけそうです!
【まとめ】妨害殺(ぼうがいさつ)は異なる価値観に出会えるチャンス
特殊星の【妨害殺】は、物事をスムーズに進めづらくするとされている星です。
異なる価値観を持つ人とのトラブルに発展しやすい一方、相手の考えや思いにしっかりと向き合うことで自分自身の価値観をアップデートできますよ。
四柱推命は主に、日干や通変星、十二運星をもとに読み解きます。
その上で、特殊星はあくまでも補助的な要素として読み解きに加えて、自分の命式を紐解くヒントにしていきましょう。
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