命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では四柱推命の【特殊星(神殺)】の1つである【劫殺(ごうさつ)】について詳しく解説します。
特殊星(とくしゅせい)とは、命式の中にある天干や地支の特定の組み合わせからわかる傾向に名前をつけたものです。
命式に劫殺を持つ人は、綿密な計画を立て、達成するまで決して諦めず行動を続ける意志の強さがあると言われています。
この達成欲の強さがマイナスに働くと、執念深さや手段を選ばない冷酷さとして発揮される可能性も。
劫殺の成立条件や命式にある場合の意味、運気で巡ってくるときの活かし方について見ていきましょう。

Contents
四柱推命|特殊星【劫殺(ごうさつ)】とは?貪欲に望みを追求する星
【劫殺(ごうさつ)】は、強い意志で物事を貪欲に追求できる星です。
条件や使い方次第で、凶にも吉にも働くとされています。
劫殺が命式にあると、成し遂げたいことに思いの焦点を定めて、細部まで作り込んだプランを実行していくでしょう。
粘り強く、最後まで決して諦めないタイプです。
その思いが強くなりすぎてマイナスに働くと、1つの物事に対する執念や自分本位な態度、望みを叶えるために手段を選ばない冷酷さにつながる場合も。
また交通事故や遭難に遭いやすいなど、外部からの災厄として劫殺の影響があらわれることもあると言われています。
亡神については下の記事を読んでね!

劫殺(ごうさつ)が命式にある場合
劫殺が、命式のどこにあるかによって与える影響やパワーが変わってきます。
年柱にある場合は、幼いころから欲しいものを手に入れたい気持ちが人一倍あるタイプかもしれません。
教師や親など年上の人の姿を見て、たくさんの選択肢の中から「こうすればいいんだ」と最善を選べる人です。
月柱にある場合は、仕事の場面で貪欲さが味方するでしょう。
ハングリー精神を持って何度でも挑戦を重ねていけるため、それが周りからの評価につながっていきそうです。
日柱にある場合は、最後まで諦めない性格がパートナーとの縁を運んでくる可能性も。
「自分の気持ちだけではなく、相手の気持ちも大切にする」と心に決めておくことで、精神的に大きく成長していけるでしょう。
時柱にある場合は、後輩の面倒見がよいタイプかもしれません。
自分の中に存在する尽きることのない情熱を大きく育て上げることで、次の世代にまで影響を与えることができそうです。
命式に劫殺が2つや3つある場合、劫殺の持つパワーは強まり、目標を達成したいという気持ちも大きくなります。
周りの人の価値観や思いにふれていくと、こうした貪欲さを健全な思いとして扱うことができるでしょう。
講座の中でプレゼントしている「あなたらしい人生を歩むためのあなた自身の命式表」を使うと、運気の流れも自分で読み解けるようになるんだ!
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劫殺(ごうさつ)が運気で巡る場合
巡る運気の十二支とあなたの年柱または日柱の十二支が劫殺の組み合わせになることで、劫殺の影響を受けます。
運気には、10年周期の大運、1年周期の年運、1ヶ月周期の月運、1日周期の日運などがありますが、期間の長いほうが影響力は強くなります。
大運(10年) > 年運(1年) > 月運(1ヶ月) > 日運(1日)
運気で劫殺が巡ると、強く惹かれた物事のために頭をフル回転させて、行動に移していく傾向があります。
目標を達成するために、貪欲に突き進んでいくことができるでしょう。
思わぬ事故に遭いやすい傾向もあるため、周りの状況には丁寧に気を配っておくとよさそうです。
また物事を大きく動かしていく運気に恵まれています。
成し遂げたいことがある場合はここで思い切った判断をしておくと、追い風を感じながら進んでいけるでしょう。
運気でめぐる神殺に比べると、自分の命式にある方が影響力があるとされていますよ♪
あなたの命式に劫殺(ごうさつ)はある?劫殺の調べ方
あなたの四柱推命の命式に【劫殺(ごうさつ)】があるかどうかを一覧表で確認してみましょう。

劫殺(ごうさつ)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出します。
下記表のいずれかの組み合わせとなっている場合、劫殺(ごうさつ)を持ちます。
年支または
日支 |
条件
|
年支または
日支 |
条件
|
子
|
地支が「巳」
|
午
|
地支が「亥」
|
丑
|
地支が「寅」
|
未
|
地支が「申」
|
寅
|
地支が「亥」
|
申
|
地支が「巳」
|
卯
|
地支が「申」
|
酉
|
地支が「寅」
|
辰
|
地支が「巳」
|
戌
|
地支が「亥」
|
巳
|
地支が「寅」
|
亥
|
地支が「申」
|
たとえば、下記の命式の場合、年柱の地支が「寅」かつ日柱の地支が「亥」のため、「劫殺が日柱にある」ことがわかります。

命式の他の部分も読めるようになりたいという人は、四柱推命協会の無料講座もチェックしてみてくださいね。

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劫殺(ごうさつ)に影響を与える条件
劫殺(ごうさつ)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして地支との関係で算出しますが、命式の他の要素に影響を受け、発揮される力の強さや作用が変わることもあります。
命式の中に、特殊星の1つである天乙貴人(てんおつきじん)がある場合、プラスの作用として発揮されやすくなるとされています。
目標に向かって頑張ろうという思いが強くなり、行動力に恵まれるでしょう。
劫殺と同じ柱に、十二運星の【死(し)】または【絶(ぜつ)】がある場合、胃腸や耳鼻咽喉が弱くなるという説もあります。
劫殺(ごうさつ)が恋愛/結婚、金運に与える影響を解説
命式から読み解けることはたくさんありますが、生まれ持った性質や強みを読み解くときに重要視されるのは、日干(にっかん)・通変星(つうへんせい)・十二運星(じゅうにうんせい)の3つです。
日柱の【十干(じゅっかん)】である日干からは、あなたの基本的な性格やコアな本質がわかります。
そして、【通変星(つうへんせい)】からはあなたが持っている才能や能力が、【十二運星(じゅうにうんせい)】からはあなたのエネルギーの質や強さを読み解けます。
その上で、あくまでも補助的に使われるのが特殊星です。
ここでは、劫殺がもたらす作用を場面ごとに解説します。
劫殺が命式にある場合、もしくは運気で巡る場合、恋愛や結婚、金運に与える影響を読み解いていきましょう。
【劫殺(ごうさつ)】の恋愛・結婚傾向
劫殺を持つ人は、ひとたび思いを抱いたら深く向き合っていくタイプ。
気になる人ができると、相手のことをよく知ろうと自分から行動していくでしょう。
素敵なパートナーと恋愛関係に発展すると、他のことは考えられないくらい、恋愛にエネルギーを注ぎ込むこともありそうです。
そうなると周りの人との付き合いがおろそかになってしまう可能性もあるので、家族や友人と過ごす時間を意識して作るといいでしょう。
結婚後は家族の状況をテキパキと判断しながら、みんなの希望を叶えようと計画的に動いていきそうです。
劫殺が運気で巡ってくるときは、恋愛に夢中になれます。
「こんな恋愛をしたい」という気持ちが湧き出てきたら、その強い思いを大切にして、実際の行動に役立ててみてくださいね。
【劫殺(ごうさつ)】の金運傾向
劫殺は、お金に対してシビアな感覚を持つ傾向がある星です。
劫殺が命式にある人は、投資や貯蓄の目標金額を達成するために、徹底的にお金の知識を吸収して行動していけます。
思いの強さが金銭面に向かう場合、厳しい収支計画を立てたり、過度な節約をしたりすることもあるでしょう。
自分の持っている金銭感覚を他人にも押しつけてしまうと、周りから執着の強い人という印象を持たれる可能性も。
「欲しいものを買うため」といったように「自分の楽しみ」としてお金への欲求を深く追求していくと、劫殺の持つエネルギーを推進力として上手く活かせそうですよ。
劫殺が運気で巡ってくるときは、集中して金運と向き合えます。
目標を決めてプランに落とし込み、諦めずに行動していきましょう。
【まとめ】劫殺(ごうさつ)は意欲的に物事を成し遂げていく星!
特殊星の【劫殺】は、1つの物事に貪欲に向き合うエネルギーを持つ星です。
上手に使うことで、「達成したい」「これが欲しい」と思い描いているものを手に入れられるでしょう。
とはいえ特殊星は補助的な要素として読み解きに加えるもの。
日干や通変星、十二運星をもとに、自分の命式を紐解くヒントとして使っていけるといいですね。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
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