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天王星は、占星術の世界においてあらゆる概念を書き換える変革をもたらす星です。
「変革」と聞くと一見抽象的で分かりにくいかもしれませんが、それまでの常識や当たり前が一瞬にしてガラリと変わるということです。
例えば誰かの話を聞いて「目から鱗が落ちる」という体験はないでしょうか?
これは、その人の話を聞くことで今までと別の観点から物事をみる、という視点の変化が起きているということです。
そして、あなたの中では「これはこうだ!」と思い込んでいた固定観念が崩れ去り、「これは○○でもあるかもしれない」と新たな視点で物事を見ることができるようになっています。
このように天王星は固定化された物事や制限を乗り越えて、進化や発展をもたらします。
また天王星は、ゆっくりと7年かけて1つ1つの星座(サイン)をめぐっていく星でもあるので、その時代や世代がどんな制限を超えて目覚めようとしているのか、を見ることもできます。
Contents
天王星はあらゆる概念を書き換える変革の星
天王星は、ひとことで言うと変革を表す天体です。
天王星は、18世紀に発見されました。
当時、アメリカでは独立革命、フランスではフランス革命が勃発していました。世界中で革命の嵐が吹き荒れていたのです。
革命は、古い体制を壊して新しい制度を生み出す、国家や社会における大変革です。
同時に、科学の分野でも様々な発見がありました。
例えば、熱気球の開発によって、人類は地球の重力という概念から解放されました。
また、赤外線の発見では、人類が見えていない光の世界を可視化できるようになりました。
天王星の発見もこの赤外線の発見によりもたらされたものです。
このような科学的発見、進歩により、人類は産業革命を迎えることになりました。
こういった革新的な出来事が頻発する中で天王星が見つかったわけですから、占星術の世界でも天王星には「変革」という意味が与えられたのです。
天王星は約84年かけて太陽の周りを一周します。水星は88日、金星は225日で一周するので、ずいぶん時間をかけてゆっくりと動いていますね。
星読みでは、実際の天体の動きは少なからずわたしたちにも影響を与えると考えられています。
地球から近いところに位置する水星や金星はわたしたち個人に影響を与えるといわれていますが、
それらに比べて、天王星は時間をかけて動くため、わたしたち個人というより、世代や時代に対して影響を与えるともいわれています。
じゃぁ、すこーしだけ、どうして天王星が変革や革命と結びつくのか説明しようかの。
占星術の世界から天王星の意味を深める
では、天王星の意味を深めるために、星読みの世界観から天王星の存在を説明していきますね。
星読みでは10個の天体が使われます。天体は以下の図のように並んでいます。
天王星は1781年に天文学者のフレデリック・ウィリアム・ハーシェル(Sir Frederick William Herschel, 1738年11月15日 – 1822年8月25日) によって、発見された惑星です。
この天王星の発見は、天文学的にも占星術的にも大きな衝撃を与えました。
今まで何世紀もの間「太陽系のもっとも果てにある天体は土星だ」と考えられていたのですが、その常識が、天王星の発見によってひっくり返ったわけです。
土星は占星術の世界では制限や限界を意味しますね。
その外側にある天王星は、土星が表す制限や限界を超えた存在でもあります。
また、土星はこの社会、つまり目に見える物質的な世界における構造や仕組みを表していますが、
天王星はこの土星が作ってきた構造や仕組みを壊したり、新しい概念や価値観といった人々の意識を作っていくという意味もあります。
さらに天王星には「解放する」というエネルギーもあります。
例えば、わたしたちという個人の中に眠っている独自の個性や、過去受けてきた制限や限界からわたしたち自身を解放し、解き放つ役割も担ってくれます。
天王星の影響が強い人は、自分の個性を発揮したり、制限や限界を自ら超えていこうとする精神の持ち主が多いでしょう。
そんな天王星は約84年かけて太陽を一周する、つまりホロスコープ上の12星座を一周するので、1つの星座(サイン)に約7年滞在することになります。
7という単位は「1週間は7日間」「音階は7つ」のように、一つの単位を表します。
直接関係はありませんが、東洋では女性の年齢の女性は7の倍数の年齢、つまり世代が変わるごとに体調に変化があると言われます。
このように、7年という単位は時代や世代の変わり目として捉えられますので、天王星がサインからサインへ動く時は時代の変わり目とも言えるのです。
つまり、天王星を読み解くことで、わたしたちの意識がどのような進化や発展を遂げてきたのか、またそれらを反映した社会的な価値観や考え方がどのような変化を経てきたのか、
またこれからどういう変化を起こそうとするのか、時代の流れを読み解いていくことができます。
自分の天王星を知って使いこなすと…
天王星が表すものは、制限や限界を超えた先に産み出すものを表しています。
また、その世代に課せられた変革や革新のテーマでもあります。
自分の天王星の意味を知って使いこなしていくと、どういうことが起きていくのでしょうか?
人生における制限を超えていく
発明王で有名なエジソンは「天才は1%のひらめきと、99%の努力から成る」という言葉を残していますが、このひらめきを天王星、努力を土星と置き換えることができます。
天王星の革新的なエネルギーは、うまく使いこなすことで、エジソンの発明のように大きな意義を生み出します。それを実際に形にするのが、土星がもたらす努力、つまり忍耐や困難を乗り越える力であったりします。
このように、天王星はこれまで当たり前とされてきたことを書き換え、まだ人が見たことがない世界を作り出すエネルギーです。だからこそ、天王星をうまく使うには、土星から与えられる制限をうまく土台として使っていくことが大切です。
例えば、天王星は「技術革新」を象徴します。
つまり現代の私たちにとっては「最新機器」「最新のコンピューター」などを表します。
これからの時代はAIの時代と言われ、コンピューターが人間の能力を超えるなんて言われていますよね。
そして、そういった技術革新を人間が健全に扱っていくためには、土星というルールや制限が必要とされるのではないでしょうか。
AIにしろ、あくまでも主体は人間であって、AIはその補完的な役割に徹する必要があるでしょう。
技術革新的な側面だけが暴走しないように、一方ではそうした倫理的な観点での話し合いも進められていたりします。
コンピューターゲームばかりやってて現実がおざなりになると本末転倒、という出来事も天王星が暴走した姿なのかもしれません。
このように、土星から与えられる制限や困難、あるいは社会の規律や規範といったものをしっかりと認識した上で、わたしたちは天王星の進歩的で変革のエネルギーを使う必要があるのです。
あなたのネイタルチャートで土星が示してくれている課題や制限を意識した上で、そこを超えていくためのサポートや変革ポイントとして天王星を使うことで、あなた自身の人生における大きな変化を生み出すことができるでしょう。
「世代で何を目覚めさせようとしているのか」がわかる
天王星は、水星や金星と違いゆっくりと動くためひとつの星座(サイン)に7年も留まり、その世代の価値観や時代の流れなどに影響を与えるとお伝えしました。
つまり、そのサインの持つテーマを進歩させようとしているのです。目覚めを促しているのですね。
例えば、2011~2018年の7年間は牡羊座に天王星がいましたが、この7年間を振り返ってみてどのような目覚めや進歩があったと思いますか?
牡羊座といえば、12星座のトップであり、自分自身の存在意義を常に追いかけ続ける星座でもあります。
そんな牡羊座が示すように、自分は何者で何のために生きるのかという疑問を抱え、その答えを探し求める人が多かったようです。
その一端として、起業や独立がブームになりましたね。フリーランス人口も2015年から2018年の3年間で約22%も増えたと言われています。
その背景には、自分の能力を活かしたい、自分らしい仕事や生き方をしたいという思いがあったからだと考えられるのではないでしょうか。
このように天王星は時代の節目節目に私たちに何らかの気づきを与えてくれる存在ともいえるのです。
天王星のメッセージをうまく受け取っていくことが私たちにとっては大事なことだと考えます。
天王星は、一つの星座に約7年とどまって、約87年かけて12星座を一周します。
そのため、天王星が同じ星座(サイン)にいる人たちは、約7年ごとの世代となってこの世界に生まれてきます。
そうしたことから、天王星は世代ごとに達成しようとしている価値観を表しているとされています。
天王星を読みといてみよう
あなたが生まれた時に天王星がどの星座(サイン)にいるかで、あなたと同じ世代の人たちにとっての変革のテーマを知ることができます。
さらに、他の天体とどのような関係性を取っているか?などを見ていくことで、あなたが人生の中で「変革のエネルギー」や「人とは違う独自性」をどのように使っていくか?を知ることができます。
うまく使いこなすことで、あなたの人生を大きく変化させていくポイントもわかるでしょう。さらに、天王星が目指す変革の流れに乗ってスムーズに人生を歩んでいくことができるでしょう。
天王星を上手に活かしていくために、あなたもぜひ自分の天王星をホロスコープで調べてみましょう。
天王星の情報を知りたい人は活用してみておくれ
天王星の基本情報まとめ図鑑
【記号】
天体の記号のおおくは「月」「十字」「円」の組み合わせで成り立っています。
天王星は「円」と「十字」、そして翼を表す「曲線」が使われています。
魂を表す円の上に物質を表す十字があり、物質が魂を支配しながら、既存の価値観や物質・魂にとらわれないことを表しています。
また天王星は1781年にハーシェルが発見されたことから、しばらくは「ハーシェル」と呼ばれていました。
天王星の記号は、彼の頭文字であるHを図案化したものという説もあります。
【大きさ】
半径 約25,362キロ
※地球の約4倍
【公転周期】
約84年で一周
一つの星座に約7年滞在
【守護する星座】
水瓶座
【エネルギー】
中性的
【一番使う年齢(惑星の年齢域)】
70歳〜84歳
【キーワード】
・特に代表的なキーワード
変化、改革、革命、独立、自由、独創性、先見性、飛躍や進歩、超越、科学、機械、航空、天文、発明、天才、奇才、エキセントリック、占星術、超科学、人道主義、光線や電波
・その他
分裂、分離、反社会性
自由を得るために自立しようとする分野
革新や改革が必要な領域
予測不能なことが起きやすい物事
【神話】
天王星は、全宇宙を最初に統治した神々の王であるウラノスから名づけられました。ウラヌスは天空の神で、世界の支配者とされています。
ウラノスは、土星を守護するクロノスの父親であり、木星を守護するゼウスのおじいさんでもあります。
そのウラノスは、息子のクロノスを含めた自分の子供たちが「醜いから」という理由で冥界へ閉じ込めてしまいます。
それに反発したクロノスによって、ウラノスは男根(性器)を切り落とされ、王位も奪い取られてしまいます。
また、プロメテウスという神様こそ天王星にふさわしいのではないかという説もあります最近では占星術師たちも支持している説です。
プロメテウスは、ゼウスの命令に背いて、人類のために火を与えました。しかし神々は火を使うことは人類には時期尚早ではないかと危惧していたのでした。
実際、火は恩恵も与えてくれましたが、同時に戦争の道具となってしまいました。
この話は現代にも当てはまるものとして、人類が使いこなせない技術革新の比喩として「プロメテウスの火」という言葉が使われてもいるのです。