2020年9月2日、魚座で満月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2020年9月2日、魚座で満月を迎えます。
満月は、前回の新月で蒔いた種が花を咲かせるタイミングです。
今回の満月はどのような花を咲かせるのか、そしてどのように過ごせばよいのかを読み解いていきましょう。
Contents
2020年9月2日の満月は【すべてのものがつながっている】魚座
まずは、2020年9月の満月とセットとなる前回の新月を振り返ってみましょう。
前回の新月(8/19・獅子座)は、獅子座らしく「自分の意思を明確にすること」が大切だったので、こんなメッセージをお伝えしました。
- 自分の意思を明確に持ち、行動していくことが求められる
- 新月のエネルギーを借りて、今まで行動に移せなかったことにとりかかる好機としても活かせる
- 次の満月に向かって一歩を踏み出してみることがおすすめ
2020年9月の魚座の満月では、前回の新月で蒔いた種がある程度「成果」となっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の満月が起こる魚座は、「国境も枠組みもなく、すべてのものがつながっている」というサインです。
隔たりのない愛を受け取り、それを自分らしさへと転化していくことができるでしょう。
今回の満月を機に、
- 人とは違う自分を思い切って表現したら、人からの愛に気づいた
- 自信がなかったけど、自分らしさを表したら、意外に受け入れてもらえた
といった展開を迎える人もいそうです。
2020年9月満月のホロスコープ【つながってこそ自分らしさ輝く】
2020年9月2日の魚座の満月は、どんな節目になるのでしょうか。
ホロスコープには次のような特徴があります。
- 満月(太陽・月)に天王星が調停
- 魚座・数え度数11度の満月
- 地の要素が多い(太陽・水星・木星・土星・天王星・冥王星)
- 金星・土星・火星のTスクエア
【満月に天王星が調停】人との違いを寛容な心で受け入れよう
満月(太陽・月)に天王星が調停
2020年9月の満月は、満月(向かい合う太陽と月)に天王星が創造的な形で関わっています。
これは「調停」という複合アスペクトで、太陽と月が醸し出す緊張感を、独自性や自立心を表す天王星が和らげているのです。
私たちの心は、時に人と違うことを恐れたり、自分と違う人を排除したくなったりします。
しかし、今回の満月は人との違いを「愛の力」「寛容な心」で互いに受け入れることの大切さを表しているようです。
なぜなら、今回の満月が起こるのは魚座だから。
魚座が表すのは、「慈悲深さ」や「他人と自分の間に境界線はない」ということ。
つまり、他人の中にある光も闇も自分の中にあるものなのだと伝えてくれています。
だからこそ、相手の独自性を認めたり、自らの個性を受け入れたりすることが大事なのでしょう。
8/19の獅子座の新月は、「たくましい意思力」という種を蒔くタイミングでした。
その新月で自分らしさを確立したことで、今回の満月では
- 他人の自分らしさを受け入れることができる
- 自分のことを自分で認めることができる
ことが腑に落ち、「つながりそのもの」に答えがあることを悟るでしょう。
これまで人の意見との違いに悩んでいた人は、妥協ではなく、心から相手を受け入れたり、受け入れてもらえたり、といった成果を受け取るかもしれませんね。
「自分の意見を持ってもいいんだ」という安心感を手に入れる方もいるでしょう。
【魚座・数え度数11度】満月で手に入れたことを糧に進化していける
魚座・数え度数11度の満月
2020年9月の満月は、魚座の数え度数11度で起こります。
魚座11度のサビアンシンボルは「光を探している男たち」です。
「光を探している男たち」は、「自分の信じる道」を歩んでいくことを表します。
私たちは、今回の満月で手に入れたことを糧に、さらに進化していけるのです。
【地が多い】現実世界での変容が進むとき
地の要素が多い(太陽・水星・木星・土星・天王星・冥王星)
2020年9月の満月は、現実的な要素を表す地のエレメントに多くの天体が集合します。
地の要素が多いことは、現実世界での変容が進んでいることを物語っているようです。
【活動宮のTスクエア】荒削りな信念は果敢に進めば研ぎ澄まされる
金星・土星・火星のTスクエア
2020年9月の満月は、蟹座の金星、山羊座の土星、牡羊座の火星が活動宮のTスクエアを形成しています。
活動宮のTスクエアは、3つの天体を連携させるまでに葛藤が生じる配置で、それぞれの活発なエネルギーをいかに生産性につなげるかが課題です。
まだまだ信念は荒削りかもしれませんが、これから果敢に進んでいくことで、どんどん研ぎ澄まされていくでしょう。
何かを手に入れた方も、本当の冒険はこれからなのかもしれません。
星読みの中でも社会状況について読む時に用いるマンデン占星術では、4ハウスは「国土」や「環境」を表します。
ホロスコープを見ると、4ハウスにはTスクエアを形成する火星、そして天王星が滞在しています。
火星と天王星は、どちらも「変化」もたらす天体なので、日本において環境の変化(自然現象、災害)への意識を高めておくことも大切になってきそうです。
【まとめ】人とのつながりの中で自分を活かそう
今回は、2020年9月2日の魚座の満月について読み解きました。
まず、「人とのつながりを意識すること」が重要なポイントです。
自分自身が「多くの人とのつながりの中の一員」であることを意識して、自分を活かすことが大切です。
他人の中にある光も闇も、自分の中にあるものです。
違う意見の人に無理やり賛成する必要はありませんが、尊重する姿勢は大事です。
「自分には何が出来るだろう?」と悩んでいる人ほど、人とのつながりの中で自分を活かすことを意識してみてくださいね。