自在に星読みをしている人の
思考パターンが分かっちゃう講座
2021年8月8日、獅子座で新月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の新月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2021年8月8日22:50、獅子座で新月を迎えます。
新月と満月はワンセットで、新月に蒔いた種が満月に実ると考えます。
次の8月22日の水瓶座満月に向けて、どのような種を蒔くタイミングなのでしょうか。
詳しく読み解いていきましょう。
Contents
2021年8月の新月は【高まる気持ちをそのままに足元を見なおす】
2021年8月8日22:50、 獅子座で新月を迎えます。
今回の新月はひとことでいうと「高まる気持ちをそのままに足元を見直すとよい」新月です。
今回の新月は火のエレメントを持つ獅子座で起こります。
また今回は、獅子座のほぼ真ん中の度数で起こることもあり、向かい側の水瓶座の要素が流れ込んできます。
獅子座は自分をアピールしたい欲求を持ち、水瓶座は全体を見渡そうとします。
つまり今回の新月は、大きなことを成し遂げたいとか、自分の意見を主張したい！ という気持ちが高まるものの、
具体的で明確な指針が出るのは次回の満月以降になる、ということ。
ですので、新月からの2週間は高まった気持ちを上手に整理することに使うのがよさそうですよ。
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2021年8月8日 獅子座新月のホロスコープを徹底解説！
2021年8月8日獅子座新月のホロスコープを細かく読み解きながら、さらに洞察を深めていきましょう。
獅子座・数え度数17度の新月【客観性のある情熱】
2021年8月8日獅子座の新月は、「高まる気持ちをそのままに足元を見直すとよい」とお伝えしました。
これは、今回の新月が獅子座の17度（数え度数）で起こることと関係しています。
獅子座は自己表現や自己主張を象徴します。確固たる自分の意見を持っているのが特徴です。
今回の新月はその獅子座の、ほぼ真ん中で起こります。
ホロスコープのサイン（星座）の真ん中は、真正面に向き合う星座からのエネルギーが流れ込んでくるとされていますから、
獅子座の向かい側の水瓶座のエネルギーが入り込んでくる新月と言えるわけです。
しかも現在、水瓶座には木星と土星が滞在していますから、その影響は大です。
新月が起きる獅子座17度のサビアンシンボルは「ベストを着ていない聖歌隊」。
ありふれた日常でも感動的な出来事を味わえることを表しています。
獅子座が自己表現や自己主張を表す星座だとすると、水瓶座は「自己」ではなく、もっと「全体」を表します。
例えるなら獅子座はソロのボーカリストで、水瓶座はコーラス隊。
真逆の価値観を持っているのです。
いつもは一人で気持ちよく歌っていればよかった獅子座さんですが、今回はコーラス隊と一緒に歌う…といった感じでしょうか。
つまり、全体のハーモニーを無視できないってことです。
ですが、獅子座はやはり獅子座です。
自分の歌には自信があります（もちろんこれは比喩ですが…）。
というわけで、獅子座らしく「高まる気持ちをそのままに」と述べました。
また、流れ込んでくる水瓶座のエネルギーは、主観だけではなく客観的な目線を持っていることも物語っています。
客観的視点も持ったうえで、「それでもやっぱりこれを表現したい」と自己主張している。つまり、あなたの今の情熱は本物ということです。
ではなぜ、「高まる気持ちをそのままに足元を見直すとよい」のか？
新月にアクセスする星たちから、その理由を探っていきましょう。
獅子座新月にアクセスする天体【客観的に状況を見据える】
【1】新月と天王星が90度
まずは天王星のアクセスです。
2021年8月8日獅子座新月と天王星は90度（スクエア）という葛藤の角度をとっています。
天王星は進化・独自性をあらわす星ですから、自分を表現しようとするとどうしても独自の色が強くなりすぎる。
つまり行きすぎて偏屈になる可能性があることを示しているのです。
せっかくのあなたの素晴らしい意見も、不本意に表現されたり、理解されたりすることもあるでしょう。しかし、あなたの情熱は本物なんです。
【2】新月と土星が180度＋カイロンが調停
2021年8月8日の獅子座新月には土星もアクセスしています。
新月に対し土星が180度（オポジション）というプレッシャーの掛かる関係性になっています。
情熱は本物なのに「自信がない」というマインドになりがちなのです。
とはいえ、「自信がない」という感覚は、「あなたの主張に説得力を持たせるには、もう一歩なにかが必要だよ！」を知らせているとも言えます。
この配置には、牡羊座にあるカイロンという傷と癒しの小惑星がフォローに入っています。
つまり、ありのままの自分の姿や現状をしっかり見据えることが今は大事と教えているのです。
【3】新月と水星が0度
2021年8月8日の獅子座新月には、水星もアクセスしています。
誤差はありますが、新月と水星は0度（コンジャンクション）という相互に強調し合う関係です。
物事を明解に言語化してくれる水星が新月と同じ獅子座にあるので、情熱を盛り上げてはくれますが、少し冷静さに欠ける面がありそうです。
約2週間後の8/22の満月には、水星は乙女座という居心地のいい星座に移ります。
満月以降のほうが思考は働きやすくなり、分析力も上がると言えるでしょう。
というわけで、あなたのマインドを整え、あなたの本意がしっかりと世の中に伝わるようにするには、「高まる気持ちをそのままに足元を見直すのがよい」というメッセージになるんです。
情熱をストレートに表現するにしても、少しタイミングを待つとよい感じですね。
さて、他の天体も見ていきましょう。
金星と海王星が180度＋冥王星が調停【それは現実逃避？】
2021年8月8日の獅子座新月には、心地よさを表す金星とイマジネーションをどこまでも広げる海王星が、緊張を表す180度（オポジション）の関係にあります。
両方の要素が譲り合わず、引っ張り合う感じになり、「心地よさのためなら、現実逃避してやるぅー！」と、妄想を極端に大きく広げてしまう可能性もあります。
これがいい方向に広がれば、「さらに心地よさを広げ」たり「イマジネーションの広がりから豊かなアートが生まれる」わけですが、
一歩間違うと、単なる現実逃避となってしまいます。
ですが、広がりがちな現実逃避の配置に、重厚感のある冥王星がメディエーション（調停）の角度をとり、その緊張を和らげています。
とはいえ、冥王星そのものは、物事を和らげる要素を持っているわけではありません。
むしろ、ガツッとした強制的ともいえる根本的な変容を促します。
つまりこの配置は、
- ふわふわっとした現実逃避はしっかりと打ち破られる
- 何かを変えたければイマジネーションをうまく使えばいい
という、異なる受け取り方ができます。
いずれにしても、客観的に物事の成り行きを見守る必要がありそうな配置です。
火星とノード軸のTスクエア【理想はあるが行動しづらい】
2021年8月8日の獅子座新月には、情熱をどう行動に移していくか？ というモチベーションを表す火星がノード軸にアクセスしています。
ノード軸というのは、ドラゴンヘットとドラゴンテイルを結んだ軸のこと。
射手座のドラゴンヘッドが理想を象徴するのに対し、双子座のドラゴンテイルは日常。
「理想を形にするには、具体的に言葉にすることが大事だよ！」といったことを示しているようです。
そのノード軸に、”行動のスイッチである火星”が90度＝Tスクエア（直角二等辺三角形）という厳しい角度で関わっているので、
理想があっても行動にブレーキがかかりやすい、ともいえます。
土星-カイロン-ドラゴンテイルの小三角形【現実を見据えて次へ】
2021年8月8日の獅子座新月では、カイロンが土星・ドラゴンテイルとミニトライン（小三角形）を形成し、調和をもたらす働きをしています。
土星は課題を表し、ドラゴンテイルは繰り返しがちな過去のパターンを表します（手放した方がいい要素ですね）。
そしてカイロンは「傷と癒し」の星です。
この小三角形は、「活用次第では有益さをもたらす」形と言えます。
まずは、あなたが自分のありのままの姿、そしてありのままの現状を見据える。
現状を見据える過程で、克服しなきゃいけない心の制限にも気づくかもしれませんが、着実に何かをクリアしていけることを物語っています。
【まとめ】獅子座新月の過ごし方のポイント
「高まる気持ちをそのままに足元を見直すとよい」の「足元」とは、「ありのままの自分を確かめる」ということ。
言い方を変えると、なんてことはない日常をもう一度見直すとよいとも言えます。
今、あなたの中にある理念、情熱、主張したいことは本物だと思います。
しかし先々のことを考えると、もう少し手入れをした方がいい時期のようです。
2021年8月8日の獅子座新月は、あなたの情熱をよりよい形で世の中に発信できるよう、準備を始めるタイミングともいえます。
これまでの努力を自分でねぎらい、そのうえで手放すべきことはそっと手放す。
あなたの足元を固める起点として、新月からの2週間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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