命日のホロスコープから故人のメッセージを読み解く「命日占い」。
大切な人の死の悲しみから解放され、生きる意味を見つけられたら…という想いから生まれました。
命日占いは星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生発案の、新しい星読みです。
書籍『命日占い』(サンマーク出版)の冒頭100ページ分を
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この記事では、占い師の先生であるかげした真由子さんの「命日占い」を使って、誰もが知っている有名人の命日のホロスコープを読み解きます。
今回は、世界的に有名なアーティストであるジョンレノンを取り上げます。
ジョンレノンの死は世界の人々にどのようなメッセージを残したのか。命日のホロスコープから受け取っていきましょう。
Contents
命日占いとは?星読みで亡くなった人からのメッセージを読み解く
命日占いは、新しい試みです。
星読みテラスの他の記事では、先人たちが検証を重ねてきた学術的な西洋占星術をお伝えしていますが、この記事では星読みの知恵をベースに、命日のホロスコープから故人が今を生きる私たちへ向けたメッセージを読み取ろうというものです。
命日を「もう一つの誕生日」として捉え、かげした真由子先生が独自の解釈を加え命日のホロスコープから亡くなった人と残された人との関係性やメッセージを読み解いていきます。
私たちにとっては受け止めることが難しい「死」を、生も死も人間にとって大切な節目であることをあるがままに受け止めようとする、かげした真由子先生の祈りの気持ちがベースになっています。
ジョンレノンはビートルズで活躍し愛されたロックスター
ジョンレノン(John Lennon)は、イギリス出身のアーティスト。
世界的に有名なロックバンド、ビートルズの元メンバー。ビートルズ解散後は、ソロで活動。
また妻のオノヨーコとともに平和運動に尽力した。
代表曲の『イマジン』では、国境や争いのない平和な世界へのメッセージを歌っている。他にも代表曲として、『ハッピークリスマス(戦争は終った)』などがある。
- 1940年10月9日 リバプール(イングランド)生まれ
- 1962年10月 ビートルズとしてレコードデビュー
- 1966年11月 オノヨーコと出会う
- 1967年10月 映画「ジョン・レノンの僕の戦争(日本未公開)」に出演
- 1969年3月 オノヨーコと結婚
平和のためのパフォーマンス「ベッド・イン」を披露 - 1970年4月 ポールマッカートニーの脱退宣言により実質的なビートルズ解散
- 1971年9月 ニューヨークに拠点を移す
- 1971年10月 『イマジン』リリース
- 1972年12月 オノヨーコと『ハッピークリスマス(戦争は終った)』をリリース
- 1980年12月8日 ニューヨークの自宅アパート前でファンを名乗る男性に銃で撃たれ死去
1967年10月にイギリスで公開された映画『ジョン・レノンの僕の戦争(日本未公開)』をきっかけにメガネをかけ始めたようですね。
ジョンレノンの命日のホロスコープが私たちへ伝えるメッセージとは
命日の瞬間を切り取ったホロスコープは、その日がどんな時だったかを物語ると同時に、この世サイドから見た、「故人のこれから」の物語を垣間みることができます。
ジョンレノンが凶弾に倒れた1980年12月8日PM10:50、ニューヨークのホロスコープを見てみましょう。
ジョンレノンの死は事件によるものなので時間も重視します。ホロスコープには次のような特徴があります。
1.天秤座にある木星と土星がもうすぐグレートコンジャンクション(0度になる)を迎える。
2.射手座にある太陽は海王星と誤差5度のコンジャンクション
3.MC付近、4ハウスに集まる天体
4.獅子座にあるドラゴンヘッド、水瓶座にあるドラゴンテイル
これらの星の特徴や配置を読み解くセオリーは現代占星術に基づきますが、前提となる世界観が違います。
命日のホロスコープはあくまでも地上での「時計」です。それと同時に、ジョン・レノンが新しい世界の扉を開けた瞬間のチャートでもあります。
私たちには「あの世」のことはわかりません。「あの世」があるとしても時空感は存在しないという説が主流です。
そもそも「あの世」はあるかないかも証明ができません。そして世の中には様々な死生観があります。
さらに、占星術のホロスコープはあくまでも「この地球上での時空間によって区切られた図」でもあるため、あの世のことが書いてあるというわけではありません。
この命日のホロスコープは、生きている私たちから見た「ジョン・レノンの旅立ちの図」です。
単に「事件がどうして起こったのか?事件が起こる様な日だったのか?」ということを読み取るのではなく、彼の魂が地上からどんな出発をしたのかを読み解くことにより、ジョンレノンからのメッセージを受け取ってみようという、かげした真由子が生み出すストーリーテリングなのです。
グレートコンジャンクションを迎える天秤座が「平和」を象徴している
1.天秤座にある木星と土星がもうすぐグレートコンジャンクション(0度になる)を迎える。
この日は木星と土星が同じ天秤座に滞在していました。木星と土星がぴったりと重なる現象は「グレートコンジャンクション」と呼ばれ、20年に一度の節目とされています。
世の中にとって大きな変わり目である、そんな時期にジョンレノンは旅立ったことになります。
MCという使命を表すポイントに注目すると、星座(サイン)は双子座にありました。魂の存在となった今も世の中に伝えたいメッセージがあることを物語っています。
そのMCとグレートコンジャンクションを迎える木星・土星は120度(トライン)の角度になっていた。120度はクリエイティブを表す角度です。
ジョンレノンはあの世に旅立ってもなお、何かを世の中に作り出していくエネルギーを持っています。
実際に、今現在もジョンレノンが残した音楽やメッセージに、多くの人が心を動かされていますね。
そして、グレートコンジャンクションをなしている星座は調和の象徴である天秤座です。
ジョンレノンの残した名言「みんなが本当に平和を望めば、世界は平和になるんだ」に通じるところがあると言えるでしょう。
射手座の太陽と海王星が「人には可能性がある」と信じ続けている
2.射手座にある太陽は海王星と誤差5度のコンジャンクション
ジョンレノンが亡くなった日、太陽は射手座にありました。射手座は12星座の中でもっとも「人には可能性がある」ことを信じるサインです。
先ほどのジョンレノンの名言「みんなが本当に平和を望めば、世界は平和になるんだ」に通じるところもありますね。
命日占いでは、太陽は故人があの世で使命とすること、と解釈します。つまり天国にいるジョンレノンは地上にいる私たちの可能性を祈り、信じ続けてくれている存在と言えるでしょう。
そして、太陽のそばには海王星が寄り添っていました。海王星は、あらゆる制限を超えていくエネルギーを表します。そこから、全ての人が隔たりなく自分の可能性を生きる祈りの様なものを感じます。
この星の配置からイメージできるジョンレノンの名言をここにも記しておきます。皆さんもいろいろ感じ取ってみてください。
- 愛とは僕らが出来ることを知ることなんだ。
- もし、すべての人がもう一台テレビを欲しがるかわりに、平和を要求したら、そのとき平和は実現するだろう。
4ハウスに集まる星とIC水星からジョンレノンの意思を家族が継ぐ
3.IC付近、4ハウスに集まる天体
ICは、その人らしさの原点、そして4ハウスは自分にとっての居場所であり家庭を表します。
ジョンレノンの命日のホロスコープでは、4ハウスにたくさんの星があります。中でも「伝達」を表す水星がICに最も近い場所にあります。
ジョンレノンは天に旅立ってもなお、そのアイデンティティが家族にあることを物語っている様です。
ジョンレノンの伝えたかったことや意志をご家族が継いでいることを表しているようでもあります。
ジョンレノンは銃によって命を奪われましたが、妻のオノヨーコさんは全米で増加する銃乱射事件や銃器を使った事件を取り上げ、平和への願いを語られていることでも知られています。
ジョンレノンの生前の偉業は水瓶座の「愛」と「平和」を伝えること
4.獅子座にあるドラゴンヘッド、水瓶座にあるドラゴンテイル
ドラゴンヘッドは「過去のやり残しから見出される使命」、ドラゴンテイルは「その人が前世で積み上げてきたもの」を表します。
命日のホロスコープにこの考え方を当てはめると、ジョンレノンの命日の獅子座にあるドラゴンヘッド(12ハウス)は天国で果たすべき使命と捉えることができます。
獅子座は自分の内に沸きたつものを表現するサインです。それが12ハウスにあります。
12ハウスは霊的な部屋でもあるので、あの世に行ってもなお彼はアーティストなのでしょう。
ジョンレノンは生前も表現者でしたが、まだまだ世の中に表現していきたいというエネルギーがあるのかもしれません。
そして水瓶座にあるドラゴンテイル(6ハウス)はジョンレノンの生前の偉業と捉えることができます。
水瓶座は妻であるオノヨーコさんの太陽星座でもあります。実は彼女、金星も土星も水瓶座です。
オノヨーコさんの才能を開花させることが、ジョンレノンの生前の使命だったのかもしれません。
そして、ジョンレノンが世の中に伝えたかった「愛」「平和」を、今はオノヨーコさんが伝え続けています。
オノヨーコさんとジョンレノンのクリエイティブな活動はまだ続いているのでしょう。詳しくは、後編で読み解いていきます。
射手座の「グロウ=成長」を感じるジョンレノン最後の作品
ジョンレノンの最後の作品は「グロウ・オールド・ウイズ・ミー」という曲です。(ただし、諸説あります)
これは日本語にすると「共に老いていこう」という意味になります。
歌詞の一部をご紹介します。
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僕と一緒に老いていこう
最高の時はまだこれから
僕らの時代は始まったばかり
きっと一つになれる
神も祝福してくれるだろう
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グロウ=成長という言葉を選んだのは、年をとるということに「成長していく」という意味を込めたかったのではないでしょうか。
そして、これはジョンレノンの命日ホロスコープの射手座の象徴=「どんどん私たちは良くなる」にふさわしい作品と言えるでしょう。
この歌詞のように、ジョンレノンはあの世でも成長し続けていて、神様に祝福されている様子が目に浮かびます。
ジョンレノンの命日は彼が貫く平和と人の可能性への想いが溢れている
ジョンレノンは生前も、そして亡くなった今でも「人がどんどん良くなっていく可能性」を信じ「平和」へのメッセージを伝え続けているのでしょう。
今回はジョンレノンという世界的に有名なアーティストの命日のホロスコープから、人々へのメッセージを読み解きました。
そして、命日占いのメインは故人と残された人との絆の読み解きです。後編では、ジョンレノンの命日のホロスコープから大切な人生のパートナーであるオノヨーコさんへのメッセージを読み解きます。
【補足】星の用語解説と関連リンク
※注釈1:グレートコンジャンクション
木星と土星が同じ位置で重なる現象のこと。約20年に一度起きる。
星読みでは、木星と土星は社会を作る天体であり、この2つの天体が重なるグレート・コンジャンクションは「社会の節目」と考えられている。
※注釈2:MC
ホロスコープの最も高い位置にある場所。社会的な到達点、すなわち「天命・使命」を表す。
※注釈3:IC
ホロスコープの最も低い位置にある場所。その人が持っている価値観やその人らしさ、心が安らげる環境などを表す。
※注釈4:ドラゴンヘッド
※注釈5:ドラゴンテイル
ドラゴンヘッド/ドラゴンテイルとは、太陽の通り道と月の通り道が交差するポイントのこと。ドラゴンヘッドは北に位置し、ドラゴンテイルはそこから180度移動した南に位置する。ドラゴンヘッドは「前世でやり残したこと、今生での使命」、ドラゴンテイルは「前世で積み上げてきたもの、生まれ持った性質」を表すと言われている。