2026年、星々の配置はこれまでの流れを一気に押し出し、まるで新しい舞台の幕が上がるかのような年となります。
天王星が双子座に、海王星が牡羊座に移動を完了させ、未来を切り拓くエネルギーが一気に動き始めるのです。
社会も個人も「変化を待つ側」から「自ら動き出す側」へ。
情熱とスピード感にあふれる2026年は、これまで以上に自分らしさをどう表現するかが問われていくでしょう。
占星術で読む星の動きから、2026年を軽やかに乗り越えるヒントをお届けします。
まゆちん先生こと、かげした真由子さんに2026年の運勢をたっぷりと語っていただきました。

かげした真由子(かげした・まゆこ)
太陽双子座、月乙女座。愛称「まゆちん」。サウンドクリエイター、ベンチャー企業の立ち上げ、保険営業マンの秘書などを経てタロット占い師に。2008年より占い師・心理セラピストとして独立。現在までの鑑定数はのべ1万4千件。2018年からは星よみ協会の無料講座制作にたずさわる。一人ひとりが安心して自分らしく生きるための占い活用を日々研究しつつ、占い師の先生として後進の育成に取り組む。著書『命日占い』『命日占い〈未来編〉』(サンマーク出版)は累計10万部のベストセラー。
まゆちん先生から見た2026年の運勢が知りたいな!
さっそくみていきましょう♪
Contents
【2026年】社会と時代をつくる星の動き
2026年は、これまで準備されてきたものが一気に動き出し、社会と個人の両方に大きなシフトが訪れる年です。
特に注目したいポイントは次の5つです。
- 土星と海王星の牡羊座での重なり:新しい始まりの合図が鳴る
- 木星が獅子座へシフト:「安心」から「自己表現」へと切り替わる
- 水瓶座と獅子座へのノード軸の転換:未来のテーマが変わる
- キロンの癒しと力:イノベーションを繋ぐ
- 冥王星の逸脱:本来の自分を取り戻す
さらに、2032年までは天王星・海王星・冥王星といった時代を動かす星(トランスサタニアン)がすべて「男性星座」に滞在。
これは「受け身」から「能動」へとシフトする時代が本格的に始まるサインでもあります。
それでは、この5つの星の動きを詳しく見ていきましょう。
初めてでも簡単に楽しく星が読めちゃう記事もチェックしてみてくださいね。

土星と海王星が本格始動!ひらめきを形にする|【2026年2月】
2026年を語るうえで欠かせないのが、牡羊座に移動する土星と海王星です。
どちらの天体も2025年に一度プレ期として牡羊座に足を踏み入れていますが、いよいよ2026年に本格的な滞在が始まります。
土星は2025年5月から9月のプレ期を経て、2026年2月14日に完全に牡羊座へと移動します。

海王星も同様に2025年3月末から10月にプレ期を経験して、2026年1月27日に完全に牡羊座へお引越しします。

そして、土星と海王星がピッタリと重なるのが2026年2月21日。

ちょうどこのとき、この2つの天体は牡羊座の0度という特別な度数で出会います。
牡羊座は、「始まり」「個」などのエネルギーを持ち、情熱的でスピーディーなサイン。
なかでも0度は、12星座のサイクルがスタートする地点であり、すべての始まりを意味するとてもピュアな度数です。
土星は「課題」や「責任」、海王星は「インスピレーション」や「集合的無意識」などを表す天体。
理想を広げていきたい海王星と、物事を確実に形にしたい土星の間で、社会に混沌とした状況がもたらされそうです。
ですが同時に、私たちのもとにはたくさんのひらめきや新しい直感が訪れるタイミングでもあります。
このインパクトのあるタイミングを経て、何かに目覚め、夢やアイデアが「現実の形」となる人が増えるといいですね。
海王星がもたらすインスピレーションを、土星が現実に落とし込み、牡羊座らしく「よし、やってみよう!」と一歩踏み出す。
その瞬間、人生のスケールがこれまでにないほど大きく広がり、ひらめきを形にするきっかけがつかめるのではないでしょうか。
ドキドキするけど、楽しみだな!
すでに情熱をもって取り組めるような「ひらめき」のようなものを受け取っている人もいるかもしれません。
2026年はぜひ形にしていってくださいね。
木星は蟹座から獅子座へ、勇気を持てるわたしになる|【2026年6月】
2026年6月30日、拡大と発展の星・木星が蟹座から獅子座へと移動します。

蟹座は「安心・居場所・家族的なつながり」を象徴するサイン。

木星が蟹座にいる前半は、家族や仲間との絆を深めたり、食や住まいの安定を求めるムードが社会全体に広がります。
どこか懐かしさや家庭的な温もりを求める人も増えるでしょう。
この時期は、自分にとって安心できる心の拠り所を整えておくことが大切です。
蟹座を支配する月は心や過去、インナーチャイルドを象徴するので、過去のトラウマや心の傷を癒すのにも良いタイミング。
ただし身内意識が強まり、「自分たちだけが大事」という排他的なムードも出やすいため、「他者にも大切な居場所がある」と理解することで、思いやりをもって人とつながれるはずです。

そして、木星が獅子座へと移る後半になると、流れは一気に外向きに変化します。
「これが私!」「これをしているときが自分らしい!」と胸を張って言える自己表現の場が広がり、堂々と自分らしさを打ち出していけるでしょう。
安心という土台を築いたからこそ、勇気をもって自分を表現できるのです。
ただし、獅子座の木星は冥王星と180度で向かい合います。
「勇気を出して踏み出したいけど怖い」「相手を大事にしながら自分を表現するのが難しい」といった葛藤が強まることもあるかもしれません。
ですが、木星蟹座期に土台を整えておくことで、これまで以上に強くしなやかに生きられる、そんな新しい自分と出会えるはずです。
木星蟹座期ってどんなことを意識したらいいのか詳しく知りたい人は、この記事をチェックしてみてね♪

ノード軸が移動、太陽を生きると見えてくるもの|【2026年7月】
風の時代へと大きくシフトさせる合図だったグレート・コンジャンクションを覚えていますか?
2020年に木星と土星が水瓶座で重なった出来事は、水瓶座が象徴する「自由・多様性・集合的無意」が社会に強く意識される、大きな転換点となりました。
この2つが重なる時は、社会の仕組みや価値観そのものに大きな変化が起こるとされておるぞぃ。
そして、2024年には破壊と再生を表す冥王星が、水瓶座に移動を完了して約20年続く冥王星水瓶座時代がスタートしています。
そこから2026年7月27日に、大きな流れに呼応するように、ノード軸(ドラゴンヘッドとドラゴンテイルを結ぶ線)が水瓶座と獅子座に移動します。

ノード軸は「過去と未来をつなぐカギ」とされる重要な軸です。
未来の道しるべを示すのがドラゴンヘッド、手放すべき過去のパターンを示すのがドラゴンテイル。
およそ1年半ごとに位置を変えるノード軸は、「時代のムードの転換点」として働きます。
水瓶座的な自由や多様性がテーマとなる一方で、過去に偏りすぎた表現やエゴの形を手放し、より成熟したかたちで創造性を広げていくことが求められます。
さらに、ノード軸に水瓶座の冥王星と獅子座の木星も関わることで、2026年は自分らしさと社会の中での共生とのバランスが大きな課題になるでしょう。
獅子座の表す「太陽を生きること」が、そのまま水瓶座的な未来社会を形づくる一部となってくるのです。
180度に向かい合うサインは、対立ではなく「統合」がテーマ。
だからこそ私たちには、社会の中での共生と、自己実現との両立が欠かせなくなっていくのです。

キロンはわたしたちの魂をイノベーションする橋渡し役
天王星はプレ期を経て、4月26日に双子座への移動を完了させます。

ここで注目したいのが、キロン(カイロン)の存在です。
キロンとは、土星と天王星の間の軌道を運行する小惑星のことで、「魂の傷や癒し」を表します。

2026年は、キロンが牡羊座と牡牛座を行き来しながら、土星と天王星をつなぐ橋渡しの役割を担います。
実は2018年から牡羊座に滞在しているキロンですが、2026年にはいったん牡牛座へと足を踏み入れます。
そのあとすぐに逆行によって再び牡羊座に戻るため、本格的な移動の前に体験するプレ期のような動きになります。
土星は「現実や課題に向き合う力」、天王星は「革新・自由・テクノロジー」を象徴し、突然の変化をもたらします。
まるでアクセルとブレーキのように性質が違うため、ときにぶつかり合うことも。
土星はシャドウ(無意識に否定している影の部分)も意味します。
そのためひらめきがやってきても、「拒絶されたらどうしよう」という恐れや、古いトラウマが顔を出すことがあるかもしれません。
でも、そんなとき支えとなってくれるのがキロンです。
牡羊座のキロンは「自分らしくいていい」「勇気をもって一歩を踏み出していい」ということを思い出させてくれます。
2027年に本格的に牡牛座へ移動する前に、浮かび上がった感情や反応を丁寧に見つめ、牡羊座のテーマにしっかり取り組んでおくことが大切です。
そして「怖いけれどやってみよう」と小さな一歩を踏み出せたとき、物事は不思議と形になりやすくなります。
魂が抱えている傷を癒そうとする過程で、進化を続けるテクノロジーや人との関わり方にも、より優しく向き合えるようになるでしょう。
キロンが持つ意味が気になった人は、この記事を読んでみてね♪

冥王星の逸脱は本来の自分を取り戻すチャンス!
最後に注目しておきたい星の動きが、冥王星の「アウトオブバウンズ」です。

2026年は、8月12日から12月10日までの間、冥王星がアウトオブバウンズになります。
変容を司る冥王星が本来の軌道を外れて逸脱することで、「このままでいいのかな?」「本当にやりたかったことは何だろう?」と生き方や在り方を見直し、本来の自分に立ち返るタイミングが訪れそうです。
これから2035年までの約10年間、毎年アウトオブバウンズの期間が訪れますが、リミッターのオンとオフを繰り返すことで、水瓶座の「自由なつながり」や「助け合いの精神性」といった真の変容に向かって時代は動き出していきます。
2026年は、迷いを突破して、自分らしさを取り戻すチャンスにもなるのです。
そして、2026年は冥王星が滞在中の水瓶座にノード軸も移動することで、風の時代の最終スイッチが押されるような気がしているんです。

2026年は「火」の影響力が強くなる
2026年の星の動きを見ていくと、「火のエレメント(牡羊座・獅子座・射手座)」が次第に存在感を増していきます。
火は「情熱・行動力・意志」を象徴する要素。
風の時代に火のエネルギーが強まることで、次のような変化が社会や個人に現れてきそうです。
- 新しいリーダー像が生まれる
- スピリチュアルや心を扱う分野が見直される
- 一人ひとりに自律心が芽生える
火のエレメントが強くなることで起こる3つの可能性について、順に見ていきましょう。
求められる「新しいリーダー像」
2026年、土星と海王星が牡羊座にそろうことで「理想を形にする力」が高まります。
「始まり・戦う勇気」を表す牡羊座に、土星と海王星が入ると、ただ理想を掲げるだけでなく、それを仲間と共に実現する人物がリーダーとして現れるでしょう。
いまの時代に求められるのは、華やかさよりも、静かに使命を理解し行動力で人を動かすタイプ。
もちろん牡羊座の力強さもあるため、カリスマ的な人物も現れるかもしれませんが、従来のようなトップダウン型のリーダーではなく、魂から湧き上がる思いを行動に変え、共感で人を巻き込むボトムアップ型のリーダーが求められているのではないでしょうか。
さらに2026年に必要とされるリーダー像は、正しく戦える人。
ここでいう正しさとは、攻撃ではなく「議論ができる」「必要なときに意思を貫ける」「成熟した怒りや主張を持てる」という姿勢を意味します。
戦いのサインである牡羊座に、ノンバイオレンス(非暴力)的な性質をもつ海王星が融合することで、人の痛みを自分ごとのように感じる優しさが加わっていくのではないでしょうか。
これまでとは違う争いの在り方、つまり共感をともなうリーダーシップが広がっていくのかもしれません。
スピリチュアルや心の分野に見直しが入る
2026年は、火のエネルギーが強まることで、スピリチュアルや心の学びの分野にも大きな変化が訪れそうです。
これまでは感覚的に語られることが多かった魂や心の探求について、「本当に人生を良くするの?」「実際にどんな仕組みで役立つのか?」といった具体的な問いかけが増えていくのではないでしょうか。
また、目に見えない領域が、科学的に検証されたり、価値を問い直す議論が起こったりと、精神性と現実性が交わる「新しい入り口」になるかもしれません。
これは天王星が双子座に入り、言語やコミュニケーションに革新をもたらすこと、「精神性や集合的無意識」を象徴する海王星が、挑戦するサインの牡羊座に入ることと深くリンクしています。
つまり、テクノロジーとスピリチュアル、科学と非科学がぶつかり合いながら世の中に問題提起する、最初の時代になると考えられます。
「自律心」が芽生える人が増えていく
2026年は、火のサインが強まり、男性星座の性質も色濃く表れ、自立心が芽生える人が増えていきそうです。

火のサイン(牡羊座・獅子座・射手座)と風のサイン(双子座・天秤座・水瓶座)が男性星座にあたり、積極的で外に意識を向けやすい性質を持っておるんじゃ。
2026年はそんな男性星座に主要な星たちが集まるんじゃな。
ここでいう「自律」とは、何でも一人でやりきることではありません。
自分の価値観や信念に基づいて、主体的に選び行動する姿勢を指します。
問題や課題を他人任せにせず、自分自身の責任としてしっかりと向き合っていく力です。
2026年に火の影響力によって芽生えた自律心は、自分の「個」の力を輝かせるための原動力となっていくでしょう。
さて、ここでご紹介したいのが「SINIC(サイニック)理論」という1970年の国際未来学会で発表した未来予測理論で、オムロン創業者の立石一真氏らが提唱したものです。
大変興味深いのは、50年以上前に描かれた未来像が現実になりつつあるということ。
モノやお金を持つことが豊かさとされた時代を経て、効率化・システム化を中心とする「最適化社会」を通過し、2025年前後からはいよいよ「自律社会」に移行するとされています。
自律社会とは、一人ひとりが外部や組織に依存せず、自分らしさを発揮しながら、他者と共生していく社会。
この考え方は占星術でいう牡羊座の「切り開く力」、獅子座の「自己表現」、水瓶座の「共生と自由」と響き合っています。
つまりサイニック理論が示す未来予測理論と、2026年の星の配置が半世紀の時を超えて見事にリンクしているのです。
2026年は「自律社会」の本格的な始まりと、「火のエネルギーの目覚め」が同時に訪れる、特別な年になるのではないでしょうか。

変化が加速する世界の中で、自分らしく太陽の「個性」を見つけていく
2026年も、社会の流れはさらにスピードを増し、ものごとが変化していく流れも加速していくでしょう。
これは、時代を動かすトランスサタニアンが、いずれもサインの初期度数にあり、始まりのエネルギーを強く放っているからです。
さらには、自分らしい太陽(魂)の声をキャッチして、「わたしはこれでいくんだ!」と夢を描くことで、人生の方向性がみえてくる年でもあるのです。
でもあなたが描く夢は、2026年の間に形にならなくてもいいのです。
大事なことは社会や政治ムードに振り回されず、自分の内側ときちんと対話すること。
一人ひとりが能動的に自分の魂の意図に従い、制限なく夢を描き「これでいこう」という自分の理想を心に持ち続けることです。
その積み重ねが「本当にやりたいこと」を実現する力となり、あなたの未来を大きく切り開いていくはずです。
いまははっきりわからなくても、2026年にピンとくるものがあればいいなー!
でもなこちゃん、心配することはありませんよ。
時には「そんなの無理だよ」と心が思うことこそ、魂の声だということもあるんです。
2026年はパワーアップした自分に出会えそうでわくわくしてきました♪
【まとめ】2026年は「火」と「自律」で自分らしい未来を切り開こう
2025年に歴史的な星の大移動を経験した私たちは、2026年に「これから新しい時代をどう築いていくのか」を真正面から問われることになります。

社会全体はますますスピード感を増し、不安定さや揺らぎを感じる場面もあるでしょう。
しかしそれは同時に、新しい挑戦を始めるチャンスでもあるのです。
火のエレメントが強まる2026年は、「自律」が大きなテーマ。
情熱や直感が高まり、自分の価値観や信念に基づいて行動し、自ら未来を切り開いていく姿勢が求められます。
純粋なエネルギーとひらめきが、未知の世界に足を踏み入れるきっかけとなり、あなたの強みになってくれそうですよ。
一人ひとりが魂の太陽を生きることで、世界はもっとよい方向へと変わっていくと信じています。
ぜひ星を読むことを通じて、自分の可能性を信じ、能動的に人生と向き合ってみてください。
星々は、あなたの未来を後押ししてくれる心強い味方になってくれるはずです。
占い師・かげした真由子先生(まゆちん先生)へのインタビューをお届けしました。
2026年に星が進化するプロセスから、わたしたち個人や社会全体が成長するための、たくさんのヒントを受け取っていきたいですね。
自分で星を読み解く感覚を身につけて、2026年も軽やかに進んでいこうね!