2021年8月22日、水瓶座で満月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2021年8月22日21:01、水瓶座で満月を迎えます。
満月は、前回の新月で蒔いた種が花を咲かせるタイミングです。
今回の満月はどのような花を咲かせるのか、そしてどのように過ごせばよいのかを読み解いていきましょう。
Contents
2021年8月の満月|新しい次元の扉が現れるタイミング
2021年8月22日21:01頃 水瓶座で満月を迎えます。
前回、7月24日の満月も水瓶座で起こりました。
同じサインで2回続けて満月を迎えるというのも珍しいことです。
8月22日の水瓶座の満月は、とても重要な節目となりそうです。
これまで、物事の善悪や白黒つけようと葛藤しながら進んできました。
その結果、新しい次元の扉が現れるタイミングとなる満月なのです。
明確な答えによって次なる扉が開くのではありません。
2つあるものどちらかを選ぶのではなく、両方合わせ持つことによって、新しい進化を遂げるタイミングといえます。
8月22日の水瓶座の満月は、私たちにどんな影響をもたらすでしょうか。
詳細に読み解いていきましょう。
2021年8月22日 水瓶座満月のホロスコープを徹底解説!
2021年8月22日水瓶座の満月のホロスコープを細かく読み解いていきましょう。
水瓶座30度の月と獅子座30度の太陽【世界の中に溶け込んでいく】
7月24日の満月は水瓶座2度で起こる満月でした。
8月22日の水瓶座の満月が起こるのは、水瓶座30度(数え度数)。
あと1度で魚座という水瓶座最後の度数で起こる満月です。
サインの最終度数というのは、次のサインへと進化する際に起こる葛藤や痛みを表します。
進化に伴う葛藤や痛みを、すべて包み込んで魚座へと進化していける流れなのです。
水瓶座から魚座への進化は「様々な違いを認識したうえで、あえて清濁ともに受け入れていく」といえます。
そんな今回の水瓶座満月のサビアンシンボルは、水瓶座30度「アーダスの咲いている野原」です。
次元の変わり目に存在するようなお花畑を象徴しています。
水瓶座という次元から、魚座へと進んでいく間にあるお花畑です。
水瓶座では自立や自分軸を求められてきました。
「私はどうありたいのか?私にとっての正しさとはなにか?」と、自問自答してきたのです。
次に進みゆく魚座は、全てのものを包み込む慈悲深さと、物事を融合する境界線や個のない世界。
つまり、8月22日の水瓶座の満月を境に自分軸やエゴが消失していくようなホロスコープなのです。
また、8月22日の水瓶座の満月を照らしている太陽は獅子座の30度。
サビアンシンボルは「開封された手紙」です。
自分の思いを余すこと無くオープンにした状態を表しています。
これ以上、自分から湧き出すものがない、といった心境のようです。
月と太陽のサビアンシンボルから、「個」の感覚が薄れていき、世界の中に溶け込んでいくような進化を表している満月だといえます。
そのため、これまで自分の内側から湧き出すもので人生をクリエイトしてきた人は、ふっとモチベーションの在り処を失うかもしれません。
それは決してネガティブなプロセスとは限りません。
より広い視野を手に入れるための1つの節目となるでしょう。
また、議論していた相手や喧嘩していた相手を許し、受け入れる・・・というより、考え方が違う人のことがあまり気にならなくなってくるとも言えます。
「互いに支え合うことこそ大切なことだ」というムードになるのでしょう。
月と木星が0度・太陽と木星が180度【社会に善きことをしたいという思い】
2021年8月22日の水瓶座の満月にアクセスしているのは木星。
月と木星が0度(コンジャンクション)。太陽と木星が180度(オポジション)です。
満月は、月を太陽が向かい側から照らし出している状態。
今回の水瓶座の満月と木星が重なっています。
月は私達の心情、木星は「善きこと(モラル)」を表します。
私達は「社会的に善きことをしたい」という思いにあふれるでしょう。
ただ、それをどのように実行していくか?はまだまだ課題がある状態のようです。
金星、土星、ドラゴンヘッドのグランドトライン【未来を切り開くやさしさ】
2021年8月22日の水瓶座の満月は、金星・土星・ドラゴンヘッドがグランドトライン(大三角形)を形成しています。
そして、金星、土星、ドラゴンヘッドのグランドトラインに、ドラゴンテイルがパワーを注ぐ「カイト」を形成しています。
とても特徴的な星の配置です。
この配置から導き出されるのは、「世界のために、あなたにも出来ることがあるよ。」というメッセージです。
このグランドトラインを形成している天体の1つ、水瓶座の土星は、日本にとって「使命」のエリアに滞在しており、逆行中です。
私達を取り巻く社会は制限だらけの中で、本来のあり方を少し見失っているような状態かもしれません。
また土星と同じ使命のエリアにある冥王星は、これまでの在り方をいったんリセットするかのようなエネルギーを表しています。
「まさかこれが崩れるとは思わなかった」と思う価値やものが崩れることを表しているようです。
しかし、そこに調和をもたらす天秤座の金星が創造的に関わっています。
天秤座にある金星はとても優しく、パワフルで個人にも周囲にも調和をもたらすようなエネルギーです。
更に、グランドトラインの1点を担っている双子座のドラゴンヘッドも、身近な周囲を見渡しながら、「私に出来ることはないか?」と未来を切り開こうとしています。
1人ひとりに出来ることは小さいかもしれないけど、一生懸命、やさしさ、思いやりを行動で表そうとしているようなホロスコープだと思います。
水星(火星)と海王星の180度【現実的ではない情報の広がりも】
2021年8月22日の水瓶座の満月は、水星(火星)と海王星が180度(オポジション)です。
水星と海王星が180度で向き合うという関係性で、その水星と火星も近くにあります。
水星を「情報」とすると、水星のそばにある火星は「広がる勢い」を表します。
何かしら行動を求められる配置です。
海王星は「情報が広がる範囲がとても広いこと」また「人々が情報をとても求めていること」を物語っています。
だれもが情報を求めるので、あちこちで一次情報ではなく二次情報以降の「事実から遠い情報」「現実的ではない考え」が広まる可能性も否めません。
情報に振り回されそうなときこそ、調和をもたらす天秤座の金星のエネルギーを思い出すことが大事です。
カイロンと金星が180度【空気を読む?読まない?の葛藤】
2021年8月22日の水瓶座の満月は、カイロンと金星が180度(オポジション)です。
調和をもたらす天秤座にある金星は、カイロンという小惑星と向き合います。
この配置は、自分なりの調和を見出そうとするときの緊張感を表しているのです。
様々な情報が入り交じる中、現実逃避しようとすればできてしまうでしょう。
自分にも周囲にも本当に有効な情報を選択し、行動に活かしていくためには、「空気を読まなきゃ!」と強迫的になるのはNGです。
逆に「空気なんか読むものか!」と反抗しすぎることもNG。
…どちらも不自然ですよね。
なぜ、調和を見出そうとする時に緊張が起こるかというと、自分の過去の経験からくる傷が作り出した「こだわり」があるからです。
調和の金星と緊張の角度で向き合うカイロンは癒やしと傷の小惑星なのですが、この2つの星は、傷を超えることで何かを掴んでいくことを教えてくれているのです。
【まとめ】8月22日の水瓶座満月から2週間の過ごし方のポイント
最後に、2021年8月22日の水瓶座満月から2週間の過ごし方のポイントをまとめておきましょう。
- 清濁併せ呑むからこそのたくましさ、優しさに触れることもある。それは一つの正解を見つけるより大切なことかも。
- 1人ひとりに出来ることは小さいかもしれないけど、一生懸命、やさしさ、思いやりを行動で表してみよう。また人の中のやさしさを見つけよう。
- 情報に踊らされたり、現実逃避しているなあ、と思ったら自分の心地よさを確認しよう。
- 空気を読みすぎて疲れたり、周囲に過剰に反発したくなったら、自分の傷と向き合うサイン。
素敵な満月をお過ごし下さい。
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